まず、今日9日、午後4時から、菅政権になって初の党首討論が行なわれる。党首討論が行なわれるのは、2019年6月以来、2年ぶりのことだ。(**)
安倍前首相は、あまり党首討論を好まず。また、折角、党首討論を行なっても、時間が限られているのに、安倍前首相がわざと質問とはズレた答弁を長々と行なうので、予算委員会などで1問1答の質疑を行なった方がマシだと考え、与野党とも党首討論を避ける傾向にあった。
今国会は6月16日に閉会を迎えるのだが。野党は、コロナ対策などのため国会の延長や予算委員会を開くことを要求しているものの、与党はこれに応じず。その代わり、与野党の協議で、菅政権初の党首討論が行なわれることに決まった。(・・)
野党側にとっては、東京五輪やコロナ対策で、菅内閣の失政を明らかにする最大のチャンス。立民党の枝野代表は最近、存在感が薄くなっている感じもあるので、討論時間がは30分しかないものの、しっかりと問題点を指摘して、菅首相の論点ずらしの同じフレーズ答弁リピートを打ち破って欲しいと思う。(++)
『9日、2年ぶり党首討論 国会ヤマ場、衆院選へ激突
義偉首相(自民党総裁)と野党党首による党首討論が9日、衆参両院の国家基本政策委員会合同審査会で行われる。
東京五輪・パラリンピック開催の可否や政府の新型コロナウイルス対応をめぐり、激しい論戦が展開される見通し。立憲民主党は今国会のヤマ場と位置付け、討論を見極めて内閣不信任決議案提出の是非を判断する方針だ。
党首討論は2年ぶりで、菅政権では初めて。7月の東京都議選や秋までにある衆院選をにらんだ党首対決となる。立憲の枝野幸男代表が最初の30分間、首相と議論を交わす。日本維新の会の片山虎之助共同代表、国民民主党の玉木雄一郎代表、共産党の志位和夫委員長の持ち時間はそれぞれ5分となる。
枝野氏は5月の衆院予算委で首相と対峙(たいじ)した際、五輪・パラリンピックの中止・延期を要求しており、9日も首相の見解をただす。感染対策と経済再開の両立を目指す「ウィズコロナ」路線から、立憲が掲げる感染対策優先の「ゼロコロナ」路線への転換を訴える。16日までの今国会会期の延長も求める見通しだ。(時事通信21年6月9日)』
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『「歴史的意味を終えた」絶望の討論から3年
この党首討論、なぜ今回まで2年間開催されて来なかったのか。そのきっかけの1つが、2018年5月30日に行われある種の絶望感の広がった党首討論だ。この党首討論自体も約1年半ぶりの開催で、当時の安倍首相と、今回と同じ野党4党首が討論を行った。
しかし野党第1党の枝野代表の持ち時間が19分あった中、安倍首相との質疑はわずか3往復しか展開されず、枝野氏の質問が6分34秒だったのに対し、安倍首相は倍近い11分46秒を答弁に費やし、議論が深まらないまま終わった。枝野氏の質問のテーマが、当時大きな問題となっていた森友・加計問題だったため、安倍首相が背景からの説明を「丁寧に」、野党から見れば「質問に直接答えない説明を延々と」繰り返したことによるものだった。
質問後、枝野氏は「意味のないことをだらだら話す総理を相手に今の党首討論の制度はほとんど歴史的意味を終えたことがはっきりした。こんな卑怯な総理でいいのか」と党首討論の意義さえ否定する言葉を発した。(FNN21年6月9日)』

話は変わって・・・新型コロナウィルスに関して、心配なニュースが出ていた。
昨日、東京都で、中学生と10代の大学生がインド型の変異株に感染していることが判明。中学生が通っている中学では、生徒やその家族などおよそ15人がコロナに感染しており、インド株のクラスターが起きた可能性があるというのだ。(・o・)
東京では、緊急事態宣言を長く続けている効果も多少はあってか、大阪ほど大変な英国型の感染拡大には至らず、新規感染者の数は減少傾向にあるのだけど。
先週4日も、インド型に感染した女性が3人いたことが発覚。しかも、3人とも市中感染した可能性があるとのことで、インド型の感染拡大が懸念されるようになっている。(-_-;)
インド型は英国型より、さらに1.3~5倍、感染力が強いという。しかも、ロックダウンとワクチン接種の促進によって英国型変異株との戦いに勝ったと言われる英国で、今、インド株の感染が拡大しつつあるというニュースも出ていて。今、日本で打たれているワクチンが、インド株に対してどれぐらい有効なのか、まだはっきりしない部分も大きいことから、警戒が必要だ。(++)
『東京都によりますと、インド型変異株への感染が確認されたのは、中学生と大学生の10代の男女2人で、いずれも海外渡航歴はありませんでした。このうち男子中学生は、同級生が新型コロナに感染したため、濃厚接触者として検査を受けたところ、インド型変異株への感染が判明しました。
この中学校では、生徒やその家族などおよそ15人が感染していて、保健所が、インド型変異株クラスターの可能性があるとみて調べています。(NNN21年6月8日)』
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尚、昨日8日には、東京医師会の尾崎会長が会見を行い、五輪中止の選択肢について語るお供に、開催するなら無観客でとの主張を行なっていたのだが。小池都知事は是非、このアドバイスに耳を傾けて欲しいものだ。(・・)
『東京都医師会の尾崎治夫会長は8日、記者会見し、東京五輪・パラリンピックの開催について「ステージ2、(都内の1日の新規)感染者が100人くらいに収まっていないとやはり国民、都民の色んな思い、感情からしてオリンピックが本当にできる状態なのかなと、みなさん考えられるのではないかと思う」と述べた
さらに「それくらいに感染を抑えた状況でないと、7月8月にリバウンドが来るということが予測されているので、なかなか難しいのではないかと思っている。その思いは変わらないし、そういった状況であればやるとすれば無観客しかないであろうということと、場合によっては感染状況によるが、中止と言う選択肢もあり得るのかなと思っている」と語った。
一方で尾崎会長は「私は選手のためには開催してあげたいという気持ちも一方ではある」と発言。尾崎会長は「その場合は、無観客で、なおかつパブリックビューイングとか人が集まるようなことを辞めて、そして本当に各自が家で、家族とかそういった方とのみ一緒になってテレビで観戦して応援する」必要があると主張。
「(大会を)やるんであれば、もう無観客で徹底してテレビで観戦してオリンピックを楽しむ。なるべくそこで人流を増やさないということをしながら開催する。最小限の状態で開催するということであれば、私はこのまま感染を抑えていく中でできなくはないのかなという思いもある」とも語った。(THE PAGE21年6月8日)』
また、もし五輪開催がなされた場合、心配になるのが、来日する海外メディアの人々が、かなり自由に行動して、コロナに感染するor感染させる可能性が広がるのではないかということだ。
昨日、五輪組織委の橋本聖子会長が、海外から来日するメディアについて宿泊先の制限やGPS機能を使っての行動管理など、厳しく行動をコントロールしていく方針を示したのだけど。果たしてどこまで、それが実践できるのか、不安が残る。_(。。)_
『東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子会長は8日、組織委理事会の冒頭のあいさつで、海外から来日するメディアについて、入国後、14日間は事前に登録されたところ以外に外出することがないようスマートフォンのGPS機能などで厳格に行動管理をすることや、宿泊先を組織委が監督できる施設に限定する考えを示した。「民泊や友人宅、少人数の宿泊は取りやめていただく」と述べた。メディアの滞在するホテルは約350超から150に集約するとした。(朝日新聞21年6月8日)』
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最後に、立民党の本多平直議員(57)が先月、党内の会合で、性犯罪に関する刑法改正について「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」などと発言したことが発覚。与野党から批判を浴びている。(-"-)
本多氏は「私の認識不足の発言で、多くの方を傷つけ、不快な思いをさせたことを心からおわびする」と謝罪。
『「中学生を保護するため(性行為をした)成年を処罰するという考え方に賛成している」と語り、自身の発言の意図について「人を処罰する法律なので、本来は想像できないような事例を幅広く検討したいと考えているなかで(の発言だった)」と釈明した』という。(朝日6.8)』<また福山幹事長から厳重注意を受けていた。>
実は、立民党はこの刑法改正に慎重な立場なのだ。というのも、政府案では「いかなる場合も」と記され、交際している場合に同意して行なわれた性行為も罰せられる可能性があるからだ。
『性犯罪に関する刑法改正について議論する立憲民主党のワーキングチーム(WT)は7日、刑法で現行13歳の「性交同意年齢」を中学卒業後の16歳まで引き上げることなどを盛り込んだ中間報告案の了承を見送った。
性交同意年齢とは、性行為を行うかどうか判断できるとみなされる年齢の下限。中間報告案では「成人はいかなる理由をもっても中学生以下を性行為の対象にしてはならない」と明記した。WTの寺田学座長は記者団に「『いかなる』という部分に賛成、反対があった」と見送りの理由を説明した。(時事通信21年6月7日)』
実はこの時に、『性交同意年齢をめぐり5月10日のWTでは、出席議員から「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」との趣旨の発言があったことも寺田氏は明らかにした』ようで。(同上)
そこから、一体、誰がそんな発言をしたのかという話になり、本多氏の発言だとわかったらしい。^^;
mew周辺では、「同意があろうとなかろうと、中学生との性行為は許すべきではない」という意見と、「中学生との性行為はしない方がいいけど。交際中、合意の上での性行為を刑法で罰することには疑問を覚える」という意見が五分五分の状況だ。^^;
ただ、いずれにせよ、たとえ党内の会合とはいえ、「『50歳近くの自分』が14歳の子と性交したら」という例を出すことには問題があると思うし。<「大学生が中学生と」ぐらいの例で十分でしょ。 立民党のイメージ・ダウンや立民党の叩きにもつながるだけに痛いところ。<本多氏は国会の質疑でも活躍していた人なので、尚更に残念&怒!(-"-)>
そして、これは与党、野党にかかわらず、発言する時の内容、表現の仕方にはもっと注意をすべきだと改めて訴えたいmewなのだった。(**)
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