【久々の将棋の話を・・・。今、将棋界の3強と言われるのが、渡辺明3冠(37・名人、棋王、王将)、豊島将之2冠(31・竜王、叡王)、そして藤井聡太二冠(18・棋聖、王位)なのだが。<プラス永瀬拓矢王座(28)の4人で8大タイトルを占めている。>先週、この3強が戦う2つのタイトル戦が行なわれた。(・・)
7月3日には、棋聖戦3局めが。結局、藤井が渡辺を3連勝で下し棋聖位を防衛。<史上最年少でのタイトル防衛だとか。>また通算獲得タイトル数が3期目となり、早くも九段昇段も決まった。18歳11ヶ月での九段昇段は、渡辺の21歳7ヶ月を大幅に更新する史上最年少記録。(*^^)v祝
例のごとくネット中継をチョコチョコ覗いていたのだけど。終盤前まではほぼ互角か渡辺優勢の時があるのに、終盤、あれあれという感じで藤井が勝つ形に持って行ってしまうのが、ともかく不思議。渡辺はこれまで39回もタイトル戦を戦ったのだが。1勝もできずに敗退するのは今回が初めてだったとのことで、かなり悔しい思いをしたに違いない。やっぱ、どこかに藤井に対する苦手意識があって、判断が何ミリがずつ狂っちゃうのかな~?(~_~;)
その藤井は今、王位戦で豊島将之二冠(31)の挑戦を受けているのだが。以前もここで扱ったように、藤井は何故か豊島に勝てず、昨年まで6連敗。今年1勝したものの、6月29,30日に行なわれた第1局でも、2日めに豊島が一気に自分のペースに持ち込んで勝利。藤井は持ち時間を1時間41分も残して104手めで投了した。・・・やっぱ、これも苦手意識が影響しているのかな~?・・・ホント不思議というか、面白いな~と思う。(@@)】
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さて、昨日の東京都議選では、自民党が第一党になったものの、予想より当選者が20議席以上少なかったため、実質的には惨敗したと見られている。(**)
都議選に関する感想では、山口真由氏のものが的確だと思った。(・・)<ふだんは6~7割ぐらいしか考えが合わないのだけど。最近、エリート官僚っぽさが抜けて来たかな?>
要は、「国民をナメるな!」「バカにするなよ!」ということだよね。(++)
『山口真由氏、都議選に見解「自民党に否」「国民をバカだと思って扱ってきた」
元財務官僚で弁護士の山口真由氏が5日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)に生出演。東京都議選(定数127)で、自民党は第1党を奪還したが、公明党との合計で過半数には届かなかったことに見解を述べた。
山口氏はこの結果に「自民党に否が突きつけられた都議選だったと思います」と感想を明かし、「これを『小池の演出だ』と言う閣僚の意見は、非常に表層的だと思う。そのとらえ方ではダメだよと」と続けた。
そして「深層部分にはフツフツとした自民党に対する怒りがあったんだろうと思う」と分析。「コロナ対策というのは、どの政党がやったって難しかったかもしれませんけど、あまりに国民をバカだと思って扱ってきた」と指摘し、「(米国)NBC放送局のCEOが、オリンピックが始まればみんな全てを忘れて楽しむだろうと言いましたよね。あれほどはっきりとは言わないけど、自民党には同じ様な雰囲気を私たちは感じていて。オリンピックを始まったら全部忘れるんだろう、とにかく開会式までこぎつけたいと。そういうメッセージを出し続けて軽視されてバカだと思われたことに対するフツフツとした怒りがあるというのは真摯(しんし)に受け止めて頂きたい所だと思います」と説明した。(スポーツ報知21年7月5日)』
<東京は、コロナがまた感染拡大しているし。五輪の開催地でもあるし。それらに関わる問題を、他地域よりは少し身近に感じているかも。また都民の多くは、自民党と仕事や生活で利害関係がないのもよい。
浮動票が多いので、与野党がそれを掴むのが大変。昨日は投票率が低かったので、組織票のある公明党、共産党(+共産の応援を受けた立民党などの候補)にはやや有利だったと思う。(・・)>
さて、自民党の実質的大敗を受けて、早くも自民党内では「このままでは衆院選が戦えない」という声が出始めているという。^^;
自民党としては、この都議選で勢いをつけると共に、五輪・ワクチン成功で衆院選にという形を思い描いていたと思うのだけど。内閣支持率がかなり低下していることもあってか「菅義偉首相の下では戦えない」と嘆いている人も少なくない様子。
菅首相(自民党総裁)は『5日午前、東京都議選で自民、公明両党が過半数に届かなかったことについて、「謙虚に受け止めさせていただきたい」と述べ』ながらも、『「(自民党は)前回の選挙と比較をして8議席伸び、第1党になった。自民党として都政の発展のために、都民のために、その責任感の下に全力で取り組んでいきたい」と強調』していたそうなのだが。
ただ、コロナ対策の失敗をワクチン接種の推進策で取り戻そうとしたものの、ワクチン不足のため、早くも接種計画が頓挫しているし。五輪の開催、観客の有無などの方針も不明確&グダグダで、(特に東京では)どんどん信用を失っている感じがある。<前に書いたけど、都民の内閣支持率は19%だったもんね。^^;>
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『都議選の結果について、秋までに行われる解散総選挙への影響を懸念する声が出ています。
(政治部・河田実央記者報告) 自民党内には「事実上の惨敗」と受け止める人もいて、「菅総理大臣の下で衆議院選挙は戦えない」という厳しい声が出ています。
自民党は今回も小池都知事の動向に揺さぶられました。「結局、協力体制は築けない」「小池さんは何を考えているか分からない」との恨み節が出ています。
一方で、新型コロナウイルスの感染拡大の批判や菅総理大臣肝煎り(きもいり)のワクチンの供給に陰りが見えたことも「大きな影響を及ぼした」と自民党幹部は指摘しています。菅総理は結果を謙虚に受け止めたいと述べました。
菅総理大臣:「要因は色々これあろうかと思いますけど、冷静に期間をおいて、しっかり分析をして次に備えていきたい」(略)
政府・与党は、9月前半の解散に照準を定めていて「この2カ月は失敗できない」としています。目の前に迫る五輪やワクチンへの対応がより一層、厳しく問われることになります。(ANN21年7月5日)』
<菅首相はコロナ対策を大義名分に街頭演説は行なわず。安倍、麻生氏がアチコチ回ったものの、麻生失言もあってか、ほとんどプラスにならなかった感じ。都民は、今井絵里子氏や丸川珠代氏らの応援にもあまり釣られないようだ。(~_~;)>
また、mewはここから「二階おろし」の動きが出る可能性もかなりあると思う。<後日、書くけど、安倍・麻生・甘利の3Aが「二階おろし」の動きを強めているしね。^^;>
今回は地方選(都議選)だったので、中央よりは地方支部(都連)の責任の方が問われることになるのだが。<都連の鴨下一郎会長、丸川珠代氏が、当初は楽勝かと思って、当選者のバラ付けで待機していたのだが。開票からしばらく、あまりに当選者が少なかったので、困った顔をしていたのが印象に残った。・・・あと都連の幹部or元会長の安倍側近・下村博文氏や荻生田光一氏(2人とも超保守教育推進のため、文科大臣になっているのよね)>などにとっても、この結果は痛かったはず。(ひそかに、よし!(・・))>
ただ、自民党は4月に行なわれた衆参院補選3つもとれなかったし。先月は、党本部にとっても大事な、原発やリニア工事がかかった静岡県知事選も落としたし。<党が河井克行氏に1億5千万円を渡した件も、問題になっているし。(-_-)>
ここから、アチコチの選挙区で、公認問題が起きることから、二階幹事長の動き次第では、党内にアンチ二階を増やすことになりそうなのだ。(@@)
ちなみに、自民党では、選対委員長が選挙を担当するものの、最終責任は幹事長が負うことになっているのだが。先日、山口泰明選対委員長(72・衆院埼玉10区)が、次期衆院選に出馬せず、政界引退する意向を示したばかり。(・・)
引退の理由は「高齢のため」だという。<あれ?菅ちゃんも72歳だよね。あらら。二階くんに至っては、今年、82歳になったんだっけ。^^;>
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二階幹事長は相変わらず、エラそ~に強気の発言をしていたのだが、足元から崩れて行くおそれがある。^^;
<「地方には無党派層が、そんなにはいない」って。これも「どうせ地方の有権者は、自民党に入れるんだよ」という風にもきこえるわけで。国民をバカにしている感じがあるよね。(-"-)>
『自民党の二階俊博幹事長は5日、東京都議選(4日投開票)の都民ファーストの会(都民ファ)の健闘について「物語だよ。小池さんが出てきたからどうのこうのいうのは物語。そういう物語を書こうとしている」と、「小池マジック」報道を批判的に分析した。(略)
党内には秋までに行われる次期衆院選へ不安の声が広がったが、二階幹事長は「東京は特別だ。地方には無党派層が、そんなにはいない」と分析した。(日刊スポーツ21年7月5日)』
『コロナ禍の中、就任からわずか1年で総裁選を行い、総理を変えている場合かという慎重な意見、“だったらせめて党幹部を刷新するべきだ”との意見も出始めていて、今後は批判の矛先が“二階幹事長おろし”へと繋がる可能性も出てきている」。(ABEMA NEWS21年7月5日)』
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他方、立民党と共産党の選挙協力(すみわけ、相互支援など)がそこそこうまく行ったこともあって、安住国対委員長はこんなことを言っていた。
『安住氏は共産との協力に関し、候補者を一本化してトップ当選した武蔵野市や中野区の例を挙げて「如実に成果が出た」と強調。次期衆院選でも政権批判票の受け皿として一本化を進めるべきだと訴えた。
一方、連合東京について「こういう結果が出ている。国民は何議席を取ったのか。(連合東京が)担いだんじゃないの」と皮肉り、共産に勝る「リアルパワー」を有していないとの考えを示した。国民民主に対しては「玉木君(玉木雄一郎代表)も真剣に考えざるを得ないだろう。政権選択選挙(衆院選)は与党なのか野党なのか曖昧だと埋没する」とクギを刺した。(産経新聞21年7月5日)』
正直を言うと、小池マジックによって都ファにアンチ自民票や浮動票が流れたこともあって、立民党も共産党も(mew&周辺が期待していたほどには)多くの当選者は出せなかったのだけど。<できれば、両党とも20議席以上とって欲しかった。>
ただ、最近、やや自民党化している連合や国民党に比べれば、共産党の方が政策が合う面も多いし。何より選挙でも頼りになると感じる部分もあったりして。<連立政権を組めるかどうかは、「???」だけど。>
衆院選では、立民党&共産党がさらにいい形で選挙協力をして、しっかりと「菅内閣&自民批判票」の受け皿になれるように知恵を使って欲しいと思うmewなのである。(@_@。
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