まずは、昨日19日の記事で書いた五輪選手村内でコロナ陽性者が出たというニュースの続報を・・・。
昨日、選手村にはいっていた南アフリカの男子サッカー代表の選手2人、スタッフ1人が新型コロナウィルスの検査で陽性だったという話を書いたのだが。<この3人は、ホテルに移り、待機している。>
何と一緒に行動して来た選手、スタッフのうち21名が濃厚接触者だと判断されたとのこと。現時点では、全員、検査の結果は陰性だという。
FIFAのルールによれば、南アフリカは、22日に日本と対戦することになっているのだが。濃厚接触者であっても、試合開始の6時間前を目安にした検査で陰性であれば、出場が認められるのだが・・・。
組織委の高谷正哲スポークスパーソンは19日の記者会見で、日本―南アについて「FIFAを含めて調整が行われる」と語った。^^;
また、昨日、選手村内では、ビーチバレーに出場するチェコの男子選手が、村内の検査で陽性反応が出て、隔離されたとのこと。今週にはいって、続々と各国の選手、スタッフが選手村に入村しているので、中にいる選手や組織委は戦々恐々かも。
さらに昨日になって、事前合宿のため、鹿児島入りしている南アフリカの男子7人制ラグビー代表の監督が新型コロナウイルスに感染して、入院していることが判明。現在、他の選手やスタッフは濃厚接触者に当たるか調査中。>監督は2週間、地元で隔離され待機する必要があるため、26日から28日に東京で行なわれる試合は、鹿児島からリモートで指揮を執る予定
これは五輪関係者に限らず、国内の日本国民にも言えることなのだが。ウィルスに感染してから、何日かは(繁殖したウィルスの量や検査のやり方によって)、PCR検査で陽性が出ないケースがあるし。簡易検査では、うまくウィルスが検出されないケースが増えるので、その辺りは不安なところ。
選手村や試合会場で、また戦いの中で、選手やスタッフが感染しないように祈っている&関係者には感染防止にベストを尽くして欲しいと思う。(++)
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次に、これは、18日の記事の続報になるのだけど・・・。
小中高時代の残虐ないじめが問題視された音楽家の小山田圭吾氏が、五輪開会式の五輪担当スタッフを辞任することになった。小山田氏の作った曲は本番で使用されないという。(・o・)
おそらく、官邸&与党サイドからの意向が大きかったのではないかと察する。(~_~;)
先週、小山田圭吾氏が五輪開会式の音楽を担当することが発表されたのだが。すぐにネットで、小山田氏が過去にいくつかの雑誌のインタビューで小中高時代に、障害者等に対して残虐な(犯罪行為と言ってもいいような)いじめ行為を行なっていた&民族差別のいじめを行なっていたことを自慢げに話していたという情報が拡散。
平和で差別のない世界を標榜する東京五輪(パラと一体)の開会式に、このような人物が作った音楽を使うことに問題があるのではないかという疑問や批判の声が広がった。(@@)
小山田氏は、ツイッターで謝罪を行なったものの、他のスタッフのことも考え、続投したいという意思を表明。また、五輪組織委の幹部も、小山田氏を辞任させないという意向を示していた。^^;
<組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンが19日の会見で「現在は高い倫理観を持って創作されているクリエイターの1人」だとして、続投を要望していたのだが。
一体、何をもって「現在は高い倫理観を持って」いると判断したのか、是非、説明をきいてみたい。(・・)>
正直なところ、菅官邸はお得意の「承知していない」「詳細がわからない」で、この件をスル~するかと思ったのだけど。
何と加藤官房長官が19日の会見で、小山田氏の問題に言及。「いじめは許されない」として、組織委に適切な対応を行うように求めたのである。(・o・)
<五輪開会式の運営に、官邸がクチを出すのか妥当かどうかの問題があるかも知れないが。mewは、官邸がこのような問題に対する見解を、毅然と示すことは大事だと思うし。評価したい。>
『この日、小山田について政府としての見解を問われた加藤官房長官は「障がいの有無にかかわらず、いじめや虐待はあってはならない行為。政府として共生社会の実現に向けた取り組みを進めており、こうしたことに照らしてもまったく許されるものではない」と厳しく非難。さらに「組織委員会において適切に対応していただきたい」とし、起用の再考も含めた対応を促した。
さらに、菅義偉首相が会見で述べた「共生社会の実現に向けた『心のバリアフリー』の精神伝えたい」という発言について「そのことに何ら変わることはありません」と回答。「その辺も踏まえて、主催者である組織委員会に適切に対応していただきたい、そうした対応を取っていくことが必要だ」と重ねて強調した。(よろず~ニュース21年7月19日)』
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組織委は、この加藤長官の発言を考慮せざるを得なかったのだろう。(・・)
<もしかしたら、ウラでも、辞任させるように働きかけがあったかも。あと保守系の議員やスタッフは、障害者の問題に関心の強い今上天皇が、開会式に出席して開会宣言をすることにも配慮したかも。>
さらに、欧米のメディアがこの問題を取り上げたことで、海外からも批判の目が注がれることになって、組織委も動かざるを得なくなったのではないかと察する。(~_~;)
<小山田氏が自ら辞任したことになっているが。組織委側が辞任を促したのではないかと邪推している。>
『東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長(78)が19日、開会式の音楽を手掛けていた小山田圭吾氏(52)の辞任発表を受けてオンラインで緊急会見を開いた。
組織委は、一時は謝罪を受け入れて続投方針を示したが、収まることのない批判に撤回。「誤った判断であると考えるに至り、この辞意を受け入れることとしました」と小山田氏の辞任の申し出を受け入れた。
この「誤り」について武藤事務総長は「先日(17日)に私が『引き続きお願いしたい』と言った時は、断じて許されることではないと強く思っていましたが、ご本人は真摯な謝罪と反省の言葉を述べられました。受け入れても良いのではないかと、まず考えました。そして開会式まで時間がなく、クリエイターのチームの方々も、楽曲を変えることが難しいとおっしゃっていましたので、引き続き、お願いしても許されるかなと考えた次第です。ところが、このような事態になりまして、そういう判断が甘かったと深く反省している」と判断を変えた理由を説明した。(略)
「開会式は東京大会の重要なもの。オープニングの楽曲がここで白紙になったということではありますが、挽回して、きっちりとした開会式になるようにして、成功させること。これが我々の責任であると考えています」と強調。判断が遅かった批判については「お受けしますが、慎重に判断した結果、本人から辞任の申し出があり、ご判断を尊重することになった」と述べた。(日刊スポーツ21年7月19日)』
この問題は、もとはと言えば、小山田圭吾氏の学生時代のいじめ行為&雑誌での発言が大きな要因になっているのだが。
そのような人物を、よりによって五輪の開会式の音楽担当に起用したこと自体(事前の調査が甘かったこと自体)、組織委や開会式の担当スタッフ(委託業者含む)の責任は重いし。
しかも、菅官邸と同じく、後手後手の対応を行なったことの責任も大きいと思う。(-"-)
<せめて問題が発覚してから、すぐに対応すれば、まだよかったと思うのだが。開会式まであと中3日しかないのに、急に楽曲の削除or変更を命じられた音楽+αのスタッフは、マジで大変だと思う。(3日間、眠れないかも。)
小山田氏の曲がどこでどのように使われる予定だったかわからないけど。その曲に合わせて映像や照明、ダンスなど人や物の動きなどなどが作られていて、他曲とのつながりもあるだろうから。単に一曲抜けば済むというものではないもの~。(ノ_-。) >
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今回の件について、武藤事務局長は、このように述べていたのだが。
『現状、小山田氏だけが職を追われ、任命した組織委の責任はないのか問われると「(組織委が)この人選の最終責任を負っていると認識しています。(昨年の制作チーム変更という)一連の流れの中、新たな開会式運営のためのチームをつくりました。(日置貴之)エグゼクティブ・プロデューサーという立場の人がおられ、ここに(オンライン会見に同席して)いる中村英正(大会開催統括)がおられ、その上に事務総長である私がいて、さらに橋本聖子会長がおられるということ。この体制が責任を持っております」とし「皆さまに不快な思いをさせてしまったことを反省し、おわびしたいと思います」と組織委としても謝罪した。』(同上)
本当に責任を感じているのかどうか。・・・何か自分は、現場から離れた上の方にいるかのような(だから、直接関与していないかのような)印象を与える発言に、きこえなくもないかな~。
<まあ、実際のところ、組織委の幹部の大部分はは、小山田氏のことなど全く知らず。現場の担当が選んだやつだと。で、「ネットで余計なことを書くやつがいたから、面倒なことになった」とムカついている人もいそうな気がする。(~_~;)>
でも、この東京五輪組織委は発足して間もなくから、本当にバタバタの運営を行なって来たので、「またかよ!」という声が出ているのである。
たとえば、15年には、国際コンペで決まった新国立競技場のデザイン(建築家のザハ・ハディド氏の案)が問題となって、最終的には安倍首相(当時)が撤回したなんてこともあったし。
公募で選んだ大会のエンブレムが、海外のロゴ・デザインとあまりにも似ていて、盗用疑惑が指摘されたことから、撤回することになったし・・・。
開閉会式がらみでも、『18年に狂言師の野村萬斎氏を統括とする演出チームを立ち上げたが、新型コロナウイルスによる1年延期にともなって解散。その後、クリエーターの佐々木宏氏を総合統括とした新チームが引き継いだが、佐々木氏が女性タレントの容姿を侮辱した演出案を提案していたことを週刊文春に報じられ、引責辞任した。また、延期前まで開閉会式の演出責任者を務めた振付師のMIKIKO氏が組織委から半年間連絡がないまま、責任者を交代させられて辞任したことを明かすなど、トラブルが相次いでいた』りして。(デイリースポーツ21年7月19日)』
それこそ、最初から組織委の会長を務めていた(&諸事を牛耳っていた?)森喜朗元首相が、五輪の半年前になって女性差別発言で批判され、辞任に追い込まれることになったし。
ね~。_(。。)_
多くの国民の反対を押し切って東京五輪を開催するからには、どうか運営の中心になる五輪組織委にはこれ以上トラブルを生じさせることなく、コロナ対策も含めて、しっかりと責任を持って仕事をして欲しいと思うmewなのだった。(@_@。
p.s. この件で小山田氏の家族(息子はミュージシャン)を攻撃、批判するのは、逆にいじめになる。やめて欲しい!(**)
<「はーい、正義を振りかざす皆さんの願いが叶いました、良かったですねー!」とツイートした音楽Pのいとこは、批判で炎上したため、謝罪した上、アカウント削除したそうだが。それはちょっと仕方ないかな。^^;>
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