【21日から開会式に先駆けて、東京五輪の競技が始まった。スターティングの競技になったソフトボール(福島)の試合では、日本は豪州に8-1でコールド勝ちした。ソフトボールを五輪でやるのは、08年北京五輪以来、13年ぶり。今回は日本が必死になって採用に努めたのだが。次のパリ五輪からは、また外されてしまう。
初戦の先発は、絶対エースの上野由岐子投手。04年アテネから出場、08年北京では金メダルを獲得したのだが。もう39歳(今日が誕生日)だというのに、炎天下で何回も投げ切る力と技術を維持しているのは、尊敬以外何ものでもない。(・・)
夜の女子サッカーでは、カナダと1ー1で引き分け。うま~い同点ゴールをあげた岩淵真奈(28)も、12年ロス、16年リオに続き3回めの五輪出場となるベテラン。なでしこを引っ張って頑張って欲しい。o(^-^)o】
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昨日も書いたが。mewは大のスポーツ好きなので、五輪競技の中継はかなり見て、選手を応援するつもりでいるが。
政府や東京都、組織委,IOC、JOCなどなど、五輪の開催や運営に責任のある側の諸言動、とりわけコロナ対策はうるさくチェックする。(**)
どうやら彼らの多くは国民をナメている&バカにしているようで・・・。
IOCのバッハ会長は、17日の会見で「日本の方は大会が始まれば歓迎してくれると思う」と。
また、20日には菅首相が海外メディアの取材に対し『競技が始まって国民がテレビで観戦すれば考えも変わる」と自信を示し』ていたとか。(-"-)
今回は、国民の感情や考えは、そう簡単にコントロールされないと思うし。<今のコロナ感染の状況を見れば、尚更に。>
また、そう簡単にコントロールされてはならない、今の気持ちを忘れてはならないとも思う。(**)
<後述するように、菅首相は「五輪を中止するのは一番簡単だ」と言ってたらしいけど。(-"-)>
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実際のところ、東京五輪の競技が始まったものの、新型コロナウィルスの感染拡大が進んでいることもあって、残念ながら、世間は五輪モードになりにくい状況にある。(ノ_-。)
<もし本気で東京五輪の時期に感染者数を減らしたかったのなら、5~6月にもっとしっかりと対策を講じておくべきだったのに・・・。中途半端なことをやっているから。(-_-;)>
東京の新規感染者数は、20日が1387人(前週+557人)、21日が1832人(+683人)とトンデモにペースで増加しており、2~3壱千人コースまっしぐらという感じだ。東京周辺の県もどんどん増加している。
さらに、大阪が491人(ステージ4)、愛知も109人と急増。全国では4939人と、5千人に迫っている。_(。。)_
菅首相は、ワクチン接種さえ進めば、感染者数は抑えられると考えていたようで、8日の会見でも「人口の4割がワクチンを1回接種したあたりから、感染者の減少傾向が明確」だと豪語していたのだが・・・。
どうやら野村総研のリポートを信じて、そのような発言を行なっていたとのこと。しかも、英国等を見ればわかるように、ワクチンだけでは簡単に感染拡大を止められないのが実情であって。そんな根拠レス(根拠のない)リポートに頼って政策を決めているかと思うと、情けない限りだ。(-"-)
『首相は会見で「先行してワクチン接種が進められた国々では、ワクチンを1回接種した方の割合が人口の4割に達したあたりから感染者の減少傾向が明確になった、との指摘もある」と説明。そのうえで、「(接種が)今のペースで進めば、今月末に一度でも接種した人の数は全国民の4割に達する見通しだ」と述べている。
朝日新聞は首相官邸を通じて、「該当する国やどのような方がどのような分析をして『4割』が導き出されたのか」と質問。書面での回答は、野村総研がまとめた「ワクチン接種先行国における接種率と感染状況から見た今後の日本の見通し」をその根拠に挙げ、「イスラエルやイギリス、アメリカにおける接種率(人口比)と新規感染者数の推移を比べたうえで、1回目接種率が4割前後に達したあたりから、新規感染者数の減少傾向が明確になり始めたと指摘されている」と説明した。
野村総研は5~6月にリポートをまとめた。首相は3日に首相公邸で、梅屋真一郎・野村総研制度戦略研究室長と面会し、リポートの内容についての説明を受けている。(朝日新聞21年7月17日)』
以前に書いたように、今回のワクチンは感染した人の重症化や死亡率減少にはかなり効果が見られるものの、感染防止の効果(特にデルタ株に対しては)はさほどないと言われている。
現に英国では、ワクチン2回接種が成人の8割に達しているのに、7月にはいってデルタ株の感染拡大が急増。厳しいロックダウン(食料品、日用品以外のお店はすべて休業。外出も厳しく制限)の結果、5月には1000人台まで感染者が減ったのに、その後、ワクチン接種を促進&規制を解除した結果、あっという間にデルタ株の感染が拡大。7月中旬には5万人を超えるまでになっている。(~_~;)
<厚労省はもちろん、野村総研もこういうデータの報告もして欲しいものだ。・・・それとも、何か国民に語るのに都合のいいデータや情報を集めるように、頼んでいるのかしらん?(・・)>
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そんな中、菅首相が、また国民の反発を買いそうな発言をしていたことが発覚。SNSでは非難轟々(go,go)状態になっているようだ。(~_~;)
『菅首相は、20日に行われた米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言下で開催される東京五輪について「やめることは一番簡単なこと、楽なことだ」とした上で、「挑戦するのが政府の役割だ」と語った。
首相は「ワクチン(接種)も進んで感染対策を厳しくやっているので環境はそろっている、準備はできている、そういう判断をした」とも述べた。多くの競技で無観客となることについては「世界で約40億人がテレビなどで観戦すると言われている。価値はものすごく大きいと思う」との考えを示した。(読売新聞21年7月22日)』
<近い関係者などから五輪中止が最善の判断と「何度も助言された」けど、「挑戦するのが政府の役割だ」と考えたんだって。>
『五輪開催の判断について、首相は「感染者数なども海外と比べると1桁以上と言ってもいいぐらい少ない。ワクチン(接種)も進んで、感染対策を厳しくやっているので、環境はそろっている」と説明。国際オリンピック委員会(IOC)に開催を押しつけられたとの見方が出ていることについて「日本は手を挙げて招致してきた。押しつけられるようなことだったらはね返す」と否定した。
国内では開催に懐疑的な声が多いことについては、競技が始まって国民がテレビで観戦すれば考えも変わる、と自信を示した。首相自身は大学生時代にやっていた空手のテレビ観戦を楽しみにしていると語ったという。インタビューは20日、首相官邸で行われた。(毎日新聞21年7月21日)』
『ネット上では「やめるのは簡単? なら、すぐやめろよ」「即やめろよ! 五輪もアンタも!」と怒りを爆発させる声があふれかえっている。
さらには「第二次世界大戦の時と一緒。日本国民の命を質に博打をうっている」と国民の生命を危険にさらし、ひたすら無謀な開催強行へ突き進む姿を大戦時と重ねる声も出ている。(東京スポーツ21年7月21日)』
『ネットの急上昇ワードに「やめるのは簡単」が入った。・・・「だったらやめろよ」「競技始まってからのこの発言はずるい」「簡単なことすらできない」「なにこの精神論」「ここまでの状況ならやめることの方が難しい」「じゃあ緊急事態宣言もまん防もいらんやん」と厳しい声が相次いだ。(デイリースポーツ21年7月21日)』
いや~。mewも、もしスポーツ好きじゃなかったら、「だったら、やめろよ!」「中止したくても、周囲の圧力でできなかったくせに」と言いたくなっちゃうかも。(~_~;)
っていうか、「あれ?政府には開催を決める権限がない」って繰り返し言ってなかったっけ?・・・矛盾~。(>_<)
菅首相は中止するのが極めて難しい、中止したくてもできない状況にあったというのが実情だろう。(-_-)
IOCはやめないと言っているし。中止すると多額の損害賠償が生じるかも知れないっていうし。
安倍前首相&仲間たちが「完全な形で開催」「中止すると、コロナ(&中国?)に負けたことになる」と圧力をかけて来るし。内閣支持率がどんどん低下する中、周辺からは、「ここは五輪成功、コロナ感染減少で支持率アップを狙うしかない」という声が強まるし・・・。ね~。
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しかも、日本に開催を迫っていたIOCのバッハ会長が、20日のIOC総会で、「東京五輪の開催に疑念を持っていた」と明かしたとかで。これもネットで非難轟々になっているようだ。
『『朝日新聞デジタル』によるとバッハ会長は東京五輪について「延期を決めてから15ヵ月間、非常に不確実な理由で日々の決定を下さなければならなかった。私も未来がどうなるか分からなかった」とコメント。続けて、こう語ったという。
「どんな犠牲を払っても前進すると解釈もされた。しかし、(もし発言すれば)我々の疑念はその通りになっていたかもしれない。五輪はバラバラになっていた可能性がある。だからこそ、我々の胸の内に疑念をとどめなければならなかった」(略)
新型コロナの感染拡大は人命に関わることであるにも関わらず「東京五輪を中止にする選択肢はなかったが、開催への疑念は持っていた」というバッハ会長。ネットでは厳しい声が相次いでいる。
《マジ何なの? 日本国民だって少なからず疑念持って声だって挙げている人も少なくないのに、無理やり推し進めてきたのはてめーらだろ?今更何言ってんの?》
《バッハ会長が今、開催に疑念があったって言うのは流石に卑怯&後出しジャンケン&無責任の最悪のミルフィーユじゃんね》
《反対派の人からすれば「もっと早く言ってくれれば中止にできたかも知れないのになんで今言うんだ」という感想を持つでしょうね》
《バッハ会長は五輪開催に疑念があったなどと急に言い出して梯子を外しにきてて嫌な予感》(女性自身21年7月21日)』
あ、もしかして、バッハ会長も、開催に疑念を持ちながら、米TVなどの多額の資金をIOCに提供するスポンサーの圧力に勝てなかったってことなのかな。(~_~;)
いずれにせよ、いくら選手が頑張って、彼らへの応援心やパフォーマンスへの感動が高まったとしても、政府の問題ある政策、言動が容認されるわけではないということを改めてアピールしておきたいmewなのだった。(@_@。
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