【8日の東京五輪・・・バスケ女子、米国に負けるも素晴らしい銀メダル。当初、誰も本気にしなかった「金をとる」という目標に掲げ、決勝進出するまでのチームを作り上げた監督も、それを具現化した選手たちもお見事。世界からも賞賛の声が出ていたようだ。(^^)
自転車の女子オムニアムで梶原悠未が銀メダル。<すごい過酷な競技なんですね。>
男子マラソンは、暑さで30人が途中棄権する大変なレースになったが。ほぼ全ての選手が実業団に所属して駅伝やトラックもやる中、プロに転向し米国中心にトレーニングするという自分なりの道を貫いた大迫傑が、最後まで粘った6位入賞。(9年ぶりだって。)
ケニアのキプチョゲが強~い勝ち方で2連覇。ゴール前で2位のオランダのアフリカ系の選手が、3位のベルギーのアフリカ系選手に「早く来い、ついて来い!」みたいに手招きして励ますので、「何でだろう?」と思っていたら、2人は同い年のソマリア難民だったことがわかり、胸がギュッとなった。<ソマリアは内戦が激化。多くの国民が他国に移り、帰国できないでいる。>
メダルを目指して厳しい合宿練習を重ねていた新体操団体のフェアリーJAPANは、ミスが出て8位入賞に終わった。残念。
閉会式はじっと見ていなかったのだけど。演出が何だかな~という感じ。<ネットでも、つまらない、何がしたいのかわからないという声が多かった。>個人的にスカパラは好きだけど、彼らを使うなら、フェスみたいに他のバンドやボーカルも集めて、もっと派手にやって欲しかったし。「どうせなら盆踊りとか阿波踊りとか和太鼓とかやればいいのに」と言ってたら、後半になってそれらがちょこっと登場することに。こっちがメインの方がよかったのでは?<和太鼓も独演だけでなく集団でやるのも入れて。>(-_-)
mewは選手たちのことを思うと、五輪をやって欲しいと考えていたので、選手たちが自分の努力をあらわす場を作ってもらったことを本当に有難く思うと共に、選手たちに応援しようと思っていたし。また、選手たちの活躍を見て、励まされた人も少なからずいるとは思うのだけど・・・。
ただ、もしやるにしても、政府や東京、組織委が早くからきちんとした対応をすれば、もっといいやり方があったのではないかと思うし。開閉会式も含め、最後まで問題が多く、ハンパで冴えない五輪になってしまったのは残念だった。(ノ_-。) 】
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というわけで、17日にわたる東京五輪が終了。国民の声よりIOCの言うことをきいた菅首相と小池東京知事、橋本組織委会長は、IOCからオリンピック精神の普及、発展への貢献をたたえる功労章「五輪オーダー」で最高位の金章を授与された。<安倍前首相も去年、もらってたっけね。>
しかし、その間に、新型コロナウィルスの感染者数、重症者数が激増。東京の5千人台を含め、全国で過去最多を更新する地域が次々と出ており、医療もかなり逼迫するような状況に陥っている。(-"-)
菅首相は、五輪が成功すれば支持率が上がって、総裁選や衆院選が戦いやすくなると甘い期待をしていたようなのだけど。
でも、菅内閣の支持率は、感染者数の増加に反比例するように減る傾向にあるわけで。支持率がついに30%を割れたという。(゚Д゚)
『朝日新聞社は7、8日に全国世論調査(電話)を実施した。菅内閣の支持率は28%と昨年9月の発足以降、初めて3割を切った。不支持率は53%。東京五輪開幕直前の7月調査の支持31%、不支持49%からいずれも悪化した。五輪開催は「よかった」が56%、「よくなかった」は32%だった。(朝日新聞21年8月8日)』
菅首相は6日「これまでのところ五輪が感染拡大につながっているとの考え方はしていない」と強調。
橋本組織委会長は、閉会式で「安全最優先で大会を実現し、全体として大きな問題が起こることなく閉幕の日を迎えることができたと考えております」と挨拶。また事前に行なわれた会見で、東京大会のコロナ対策について「62万件にのぼるスクリーニング検査を行い、全体として十分に対応できた」と語っていたのであるが・・・。
組織委員会は8日、資格認定証を持つ国内外の26人が検査で陽性と判明したと発表。組織委が7月1日から感染者数の発表を始めてからの累計は430人となっているし。19人の選手が、コロナ陽性のため棄権せざるを得なかったわけで。
関係さにとっても、決して安全と言えるような大会ではなかったように思う。(・・)
国民もおそらくその辺りは、わかっているのだろう。<選手の活躍による五輪成功と、菅内閣のコロナ・五輪対策の失敗は別なんだよね。>
『菅義偉首相が言ってきた「安全、安心の大会」が「できた」は32%と少なく、「できなかった」が54%と多い。7月調査で見通しを聞いた際には「できる」21%、「できない」68%だった。
菅首相のコロナへの取り組み姿勢は「信頼できない」が66%に達した。ワクチンを国民に行き渡らせる政府の取り組みも「遅い」が73%で、「順調だ」は20%と少ない。
9月末に自民党総裁の任期満了を迎える菅首相に、総裁に再選して首相を続けてほしいか尋ねた。「続けてほしくない」が60%と、「続けてほしい」(25%)を大きく上回った。自民支持層では「続けてほしい」44%と、「続けてほしくない」42%に割れた。(同上)』
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このような数字が出ると、菅首相の党内での求心力はどんどん低下するし。しかも、自民党の議員たちは、菅首相をTOPに置いたまま衆院選を戦ってもいいのか、「菅おろし」に動くべきなのか、ここからマジになって考えるのではないかと思うのだけど。(-_-;)
8日に告示された横浜市長選(22日に投開票)も、菅首相にとっては厄介なものになりそうだ。(@@)
横浜市の一部は菅首相の選挙区にはいっており、昔風に言えば、首相の「お膝元」の地域。菅氏は神奈川県や横浜市の政治にも関与しており、近時は特に横浜市の再開発、カジノも含めたIR戦略を進めていた。(・・)
菅首相はまた、日曜日など時間のある時に、同じ自民党の神奈川県連に属している閣僚(河野行革相、小泉環境相、小此木国家公安委員長)や国会議員や地元の関係者と会って、国政や神奈川、横浜の行政について話すことも多いという。
その中でも、菅氏は小此木氏を最も信頼していた。菅氏は大学卒業後、政治家を志して、小此木八郎氏の父であった小此木彦三郎衆院議員の事務所にはいり、11年もの間務めており、小此木家とは家族ぐるみの深い付き合いがあるからだ。^^;
ところが、その小此木八郎氏が、閣僚を辞職して横浜市長選に出馬すると宣言。信頼できる仲間が内閣から出て行くこと自体、かなりの痛手なのだが。小此木氏は菅氏が進めているカジノIR計画に反対の立場をとるという。<本人もカジノ誘致を望んでいない&地元の市民からも反対の声が多いため。>(・o・)
『「横浜市長選に出馬する。IR誘致は取りやめる」。5月下旬、小此木氏からこう告げられた首相は長い沈黙の後、「分かった」とだけ答えた。小此木氏は「腹の中は分からない。いい顔はしていなかった」と振り返る。(産経新聞21年6月25日)』
しかし、菅氏は小此木氏を支持すると表明した。
『首相にとって、現職閣僚だった小此木氏の出馬は想定外で、地元のタウン誌では「痛手」「困惑した」などと語った。それでも支援を明確にするのは、選挙戦が事実上の保守分裂となり、野党が漁夫の利を得る可能性もあるためだ。(産経新聞21年8月1日)』
ちなみに、この横浜市長選には、何と昨日、8人もの候補者が立候補を届け出たという。
3選を目指す現職の林文子市長(75)、立民党が推薦する山中竹春氏(48)、横浜市議太田正孝氏(75)元長野県知事田中康夫氏(65)、前国家公安委員長小此木八郎氏(56)、水産仲卸会社社長坪倉良和氏(70)、元衆議院議員福田峰之氏(57)、前神奈川県知事松沢成文氏(63)だ。(・・)
これまで自民党は林文子氏を支持して来たのだが。林氏は既に75歳である上、次は4選になることから、党県連は林氏は推薦しないことに決定したとのこと。<長く市長職にいて、党県連の言うことをきかなくなったからかも?^^;>
しかし、林氏はIRカジノ計画を推進する地元の経済界に後押しされ、出馬することに決めたという。
となると、党県連は小此木八郎氏を支持すべきことになるのだが。自民党内には、林市長や地元経済界と組んで、IRカジノ計画を推進して来た国会&地方議員が多いので、そう簡単に小此木氏を支持するというわけに行かず。
結局、自民党は自主投票することになった。<つまり保守分裂するのよね。^^;>
尚、もうひとり、元自民党の衆院議員の福田峰之氏も、IRカジノ推進を公約に掲げているのだが。この人は17年に、内閣府副大臣であったのに、自民党を離党して若狭勝、細野豪志氏らと希望の党の結成メンバーになった(but落選した)ことから、自民党には裏切り者だと見られており、同党からの支持は得にくい。(~_~;)
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そして、他の5人は、みんなカジノ反対の立場をとるのだ。(・o・)
立民党が推薦する山中竹春氏は、横浜市立大元教授。コロナ研究で有名な教授だそうで、横浜市のコロナ対策を重点政策として主張。
また、IRカジノ誘致の反対も強く訴えており、「横浜のドン」と呼ばれる港運事業者の団体「横浜港ハーバーリゾート協会」の藤木幸夫会長(90)も支援してくれるとのこと。社民党も支持を表明。共産党も対抗馬を立てず、応援するという。(・・)
もしカジノ反対派の票の多くが山中氏に集まれば、山中氏が当選する可能性が大きくなるのだけど。
同じ反対派として、やや知名度の高い松沢成文氏(元神奈川県知事)、田中康夫氏(元長野県知事)が出馬して来たのは、正直、ちょっと邪魔に思えたりもして。<松沢氏は保守だから、山中票を奪おうと考えるのはわかるけど。康夫ちゃんは、山中氏の応援に回って欲しかったな~。>
まあ、この横浜市長選に関しては、また何度か書く機会があると思うのだけど・・・。
もしここで菅首相が支持する小此木氏が負けた場合、菅氏の求心力はさらに低下することは間違いないと思われ・・・。<春から衆参補選、地方選で負けているので、尚更に。>
是非、横浜市民の皆さんには、この市長選のもう一つの意義も考えていただきたいところ。(**)
また、菅官邸の力が衰える中、秋が近づくにつれ、党内では衆院選や総裁選の候補者を巡る派閥間の争い、個人の争いが次々と顕在化して来ていることから、菅政権を終わらせるチャンスが近づいているのではないかと、つい期待してしまうmewなのだった。(@_@。
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