新型コロナウィルスの感染はさらに拡大。13日、全国の新規感染者数がついに2万人を超えてしまった。(-"-)
<何か昨春、海外のニュースを見て、「一国で何万人も感染してるの?」と驚いていたものだが。まさか日本も、そうなってしまうとは。>
東京の新規感染者は、5773人と過去最多。周辺の神奈川でも2261人、埼玉は1696人、千葉は1089人と全て4ケタに。全国では19の都府県で過去最多を記録し、重症者や死亡者、自宅療養者もさらに増えている。(-"-)
菅首相は、このような事態を受けて、官邸エントランスでプチ会見を行なったのだが。
この中で、「国民の皆さんに大変御不満があろうかと思いますけれども」と言ったのをきいて、mewは思わず、クチにしていた。(**)
不満? あるよ! め~っちゃ、ご不満だよ!(`´)
『13日、全国で確認された新型コロナの新規感染者が2万人を超えたことを受け、菅首相は先ほど、人流の抑制に全力で取り組む考えを示しました。
菅首相「関係団体と、しっかり連携して商業施設などによる人流の抑制、ここはしっかり取り組んでいきたい」
菅首相は関係閣僚に対し自治体と連携して自宅療養をしている患者と必ず連絡が取れるようにすることや、酸素投与が必要な患者のため酸素ステーションを設置することなどを指示しました。
さらに、重症化防止に効果があるといわれている中和抗体薬を集中的に投与できる拠点を近く整備することを明らかにしました。
その上で、「国民の皆さんに大変ご不満があろうかと思うが、全力で取り組んでいきたい」と話しました。(NNN21年8月13日)』
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この不満のフレーズも、実際には「国民の皆さんに大変御不満があろうかと思いますけれども、ワクチンでも10月の初旬までには日本国民全員に2回、8割の希望する方に打てるような体制も作ってますから、とにかく全力で取り組んでいきたいと思います」と言っていたりして・・・。
<しかも、「7月一杯で高齢者へのワクチン投与を実現した」「一日100万回を目指す約束も130万回とか、職域接種などによりプラス20万回とか(実現した)」などと、ワクチン政策のPRを行なって、「(コロナに)対応するためにやはり、ワクチンだ」とか言ったあとでね。・・・「世界でロックダウンをする、外出禁止に罰金を掛けてもなかなか守ることができなかったじゃないですか」と語気を強めたりもしてね。>
まあ、確かにワクチンは大事だし。早く65歳以下の多くの人たちが接種できる体制を作って欲しいけど。国民は、10月初旬まで接種が終わるのを待っていられないのだ。(-"-)
今、大切なのは、いかに目の前で起きている感染爆発を食い止めるか、いかに緊急事態に対応した医療体制を構築して、救える命を救い、国民の健康、安全を守るかということなのだから。どうして、それがわからないのかな~?(@@)
<酸素ステーションや中和抗体薬を投与できる拠点作りの施策も、前から野党や専門家が主張していたもので、後手後手だし。>
何か今、大雨で川が氾濫を起こして、家々が浸水や倒壊をし始めていて「すぐに救助や避難者対策をと言っているのに、「10月初旬までには護岸補強の工事をしますから」って言っているように感じてしまう。_(。。)_
小池都知事も、五輪前や開催期間中はあまり強いことを言わなかったのだけど。<「今さら、アレコレ言われてもね~」と冷ややかに見ている人もいるだろうけど。>
菅首相よりは深刻な現状が見えているのか、とりあえず、必死さは伝わって来た。<菅首相は、現状が見えていないというか、何かよその国の出来事みたいな感じで、のんびりしているように映る。>
『「今、最大級、災害級の危機を迎えている」-。東京都の小池百合子知事は13日の定例会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に、強い危機感を表明した。感染抑制に向けて人流の5割削減を目指す意向を示し、お盆休みの帰省や旅行については「延期や中止などを『考えてください』ではなく、今年はもうあきらめていただきたい」と呼びかけた。
都内ではこの日、新規感染者数、重症者数とも過去最多を更新した。小池氏は「酸素吸入や人工呼吸器の必要な人たちがこのまま増えると、命を救うための十分な医療が受けられなくなる可能性がある。他の疾病の方々にもしわ寄せが行く」と危機感を募らせた。
その上で、「人流は私たちの意思で抑えられる。今抑えないと助かる命も助からなくなる」と強調。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が12日、都内の今後2週間の人流について「(緊急事態宣言前の)7月前半の約5割にする必要がある」と提言したことなどを受け、「あなたが外出を控えることで50%に届くかもしれない」と協力を呼びかけた。
さらに「今すべきことなのか、不要不急ではないのか。感染拡大が収まってから延期することはできないのか、そのようなことを訴えている」と述べ、お盆休み中の旅行や帰省を再考するよう要請。「若いから、健康だから、既往症がないから大丈夫ということは通じない。ぜひ発想を変え、ともにデルタ株という強敵に対峙(たいじ)したい」と訴えた。(産経新聞21年8月13日)』
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ちなみに、東京都では7月から入院待機者を収容する場所を作る準備をしていたのだが。
まずは、救急隊から要請があった場合は必ず受け入れる「搬送困難対応入院待機ステーション」の整備ができたとのこと。<36床じゃ足りないけど。ないよりはマシ。>
また、カクテル療法専用の病床も準備した。(++)
『都内では、「災害レベル」の感染悪化で、患者の救急搬送時に受け入れ先がなかなか見つからないケースが相次いでいます。そのため、都は、搬送先が見つからない場合、必ず患者を受け入れる「搬送困難対応入院待機ステーション」として、11の都立・公社病院に36床確保しました。
また、軽症・中等症の患者向けの新たな「抗体カクテル療法」について、都は、およそ120の病院向けに薬剤を確保し、都立・公社病院に専用の病床もおよそ20床準備しました。
さらに、一部の宿泊療養施設でも医師を常駐させて、この治療ができるよう調整しています。(NNN21年8月12日)』
今年4月に医療崩壊を経験した大阪も、改めて「入院待機ステーション」を設置。酸素吸入装置などを取り付けたベッドが8床用意されていて、救急救命士3人と府の職員2人で対応し、いわゆる「酸素ステーション」としても利用できそうだ。(・・)
しかし、自治体でこのような施策を進めるには限界があるわけで。もっと国が主導して、設備の設置や人材の確保に力を尽くして欲しい!(**)
話は変わって・・・内閣官房東京五輪・パラリンピック推進本部事務局長の平田竹男・内閣官房参与が同日付で両方の役職を辞任した。<よりによって開催間近のパラの推進本部の事務局長だとは。(-"-)>
週刊文春が、平田氏が公用車で東京都内のライザップのゴルフスクールに通い、4百万円以上に及ぶ高額のレッスンを無料で受けていたと報道。立民党などの野党が、ヒアリングを行い追及していた。^^;<文春によれば、推定457万3800円分のレッスンだって。>
『政府は13日、内閣官房と文部科学省の参与で、東京五輪・パラリンピック推進本部の平田竹男事務局長がいずれの役職も同日付で辞任したと発表した。平田氏をめぐっては、スポーツクラブに公用車で通い、高額なゴルフレッスンを無料で受けていたとする問題を「文春オンライン」が報道していた。
報道では、平田氏が3年前から「RIZAP GOLF」六本木店で、計400万円以上に相当するレッスンを無料で受けたとし、公用車で通う様子も確認されたとしている。
立憲民主党など野党が11日に開いた合同ヒアリングで、推進本部事務局は「3年ほど前から通っている。請求があったものについては支払っている」という回答が平田氏からあったと説明。実際に支払った金額や公用車の利用については「本人から明確な回答がない」とした。平田氏は11日、記者団に「事実関係を確認中」と語っていた。(朝日新聞21年8月13日)』
『オリパラ事業に詳しい政府関係者が語る。「RIZAPは、平田氏が事務局長を務めるオリパラ事務局の主導する『beyond2020 マイベストプログラム』の第1弾認証事業に選出されています。認証を受けたところで、直接的なメリットは少ないのですが、この“オリパラのお墨付き”をきっかけに新たなビジネスを展開していくことはできます。実際にRIZAPは『RIZAPマイベストチャレンジ』というキャンペーンを行っています」(文春オンライン21年8月7日)』
『 7月26日、RIZAP GOLFで約2時間の“ゴチゴルフレッスン”を終えた平田氏を、六本木通りで待っていたのは黒色のクラウンだった。ダッシュボードには「内閣府」と書かれた札があり、車両前後には「TOKYO2020大会関係車両」と書かれていたステッカーが張ってある。公用車であり、大会関係車両に登録された車両だ。この車に乗り込み、平田氏が向かったのは自身の執務室がある内閣府だった。(同上)』
『平田氏は旧通商産業省勤務を経て、日本サッカー協会専務理事や日本体育協会理事などを歴任。安倍前政権時代の2013年から内閣官房参与を、15年から推進本部事務局長をそれぞれ務めてきた。(時事通信21年8月13日)』
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この内閣官房の東京五輪、パラリンピック推進本部事務局長というのは、政府の五輪窓口で、通称「オリパラ事務局」の最高責任者。平田氏は「オリパラ事務局のドン」と呼ばれていたという。^^;
『2013年に東京五輪招致が決まった当日、安倍晋三前首相から前身の推進室室長就任の打診を受けたようです。その数カ月前には当時官房長官だった菅義偉首相から電話で赤坂のホテルに呼び出され、1対1で内閣官房参与就任の打診を受けた経緯があり、今でも菅首相から全幅の信頼を寄せられています。(文春オンライン21年8月10日)』
もしかして、菅首相は五輪の開催や観客をどうするか、高橋氏に相談をしていたのかな~?(>_<)
野党のヒアリングで、推進本部事務局は「3年ほど前から通っている。請求があったものについては支払っている」と言っていたのだが。「請求があったものは支払った」「レッスン料は請求がなかったので支払っていない」という話にしたいのだろうか?(~_~;)
それにしても、菅政権になってから、内閣官房参与(いわば官邸のアドバイザー、ブレーン)が辞任するのは西川公也、高橋洋一両氏に次いで3人目。
西川氏は 昨年12月に、大手鶏卵生産会社をめぐる贈収賄事件で同社との親密な関係が指摘されて辞任。高橋氏は、今年5月、日本のコロナ感染状況は、欧米から見れば「さざ波」、緊急事態宣言は「屁みたいなもの」などとツイートしたことが問題視されて辞任したのだが。
安倍ー菅官邸には、ろくなアドバイザー、ブレーンがいないんだな~と。だから、政策がダメダメなのねって思ってしまったmewなのだった。(@_@。
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