【今日はスポーツコーナーはおやすみ。車いすバスケ男子が決勝に。(^^) そして、全米テニス、錦織が苦戦も勝って「ほっ」。(^^)でも、サッカーのWCアジア予選が~。(-_-)】
3日、菅首相が、自民党の総裁選に出馬しない意向を表明。実質的に総裁総理の退任宣言を行なった。(**)
<う~ん。とりあえず、これでオモテ向きは、安倍ー菅政権が終わる。感慨深いものがある。進次郎くんと別の意味でうるうるしちゃうよ。(ノ_-。)>
mew&周辺の間では、もし菅氏が「総裁選に勝てる見込みがない」or「衆院選でぼろ負けする可能性が大きい」と判断した場合には、総裁選には出ない場合もあり得るという予想も出ていた。^^;
何故って、スガちゃんは負けず嫌いだから。(**)
菅氏は「現職の総理総裁が総裁選に負ける」なんてことは耐えられないだろうし。自分が「総理総裁として行う衆院選でぼろ負けする」なんていうのも耐えられないだろうし。
まあ、いずれにせよ、結局、退陣に追い込まれるのだから、先に辞めた方が、自分の中では潔い&傷の痛みも小さいし。自民党にも迷惑をかけずに済むしね。(~_~;)
たぶん、菅氏は横浜市長選で、秘書として世話になった議員の息子で、何十年も付き合いがある盟友の小此木八郎氏が、ある意味では、自分のせいで負けて政界引退に追い込んでしまった時(&神奈川県連に迷惑をかけた時)、かなりショックで精神的にもダメージを食らっていたと思うし。「このままじゃ、マズイ」と本気で、考え始めたのではないだろうか。(-"-)
* * * * *
ただ、負けず嫌いは、簡単には諦めず。最後まで粘って、何か負けずに済む方法はないか、考えに考えて「逆転の一手」を探し捲くるのである。(・・)
それが「政策によって」だったら、まだよかったと思うのだが。長い間、参謀役の官房長官を務めていたせいか、ついつい小手先の戦略に走ってしまった。^^;
ここ2~3週間で言えば、菅首相は二階幹事長と組んで、総裁選は無投票で済まそうとするも、高市早苗氏などが早くから出馬の意向を示し始めて、それが難しくなった。(~_~;)
じゃあ、総裁選を先送りすべく、9月中旬に首相の最大の特権である解散総選挙を行なって、何とか過半数をとり総理総裁の座を維持しようとしたが、それも小泉進次郎氏や安倍晋三氏ら
に反対され、できずに終わった。
総裁選や解散前に、人事を一新して、内閣の支持率を上げることも画策。党内や世間で不評な二階俊博氏を幹事長からおろし、人気や支持率のある議員を内閣や党四役に起用して、総裁選や衆院選を乗り切ろうとしたのだが。
これぞという候補からは、断られてしまったとのこと。さらに党内では、総裁選前に人事を行うのはおかしいという声が強くなり、それもやりにくくなってしまった。(-_-;)
菅首相は、3日の臨時役員会で人事一任を取り付けて、6日に新人事を発表すると言われていた。
もしかしたら、この役員会では、簡単に一任は了承されず、反対意見が出て紛糾するおそれもあるという話も出ていたので、どうなるんだろうな~と注目していたのだが・・・。
菅首相は冒頭で「今回の総裁選には出馬せず、役員人事もいたしません」「コロナ対策に専念したい」と発言。(・o・)
『出席者によると、人事の一任を取るはずだった首相が硬い表情でこう切り出すと、場は凍り付いた。二階幹事長が「総裁の決意を受け止めましょう」と述べた以外に出席者から発言はなく、首相の退出時には、全員が起立し、自然と拍手がわき起こったという。(読売新聞21年9月3日)』
党幹部や閣僚からは「驚いた」「知らなかった」という言葉がきかれたのだが。「やっぱり、そうだったのか」という人も少なくなかったという。
菅首相は、2日午後、自民党本部で二階幹事長に会ったのだが。実はこの時、永田町&そのメディアの間では、「菅、総裁選不出馬(or退任)か」という情報が飛び交ってたからだ。<昨年、安倍首相が同じように自民党本部で二階幹事長に会った後、退任会見を開いたこともあったので。>
そのウワサを打ち消すかのように、「菅首相は二階幹事長に出馬の意向を伝えに行った」という情報が出て、一斉に報じられたのだが。今にしてみれば、謎である。(@@)
<わざわざ、そんなことを伝えるために自民党本部に行くかな~。この時、不出馬の話をした可能性もゼロではないとも思うのだけど。
二階幹事長は昨日の会見で「不出馬のことは今朝きいた」と。そして、前日の会談のことは「(菅)本人にきいて欲しい」と言って、自分では何を話したか明かさなかった。^^;>
* * * * *
そもそも菅氏は無派閥ゆえ、大きな派閥の絶対的な擁護も得られない。菅グループ(ガネーシャの会)があるが、若手議員が多く、さほどの経験も力がない。
信頼できる仲間も少なかったようで、首相になってからは、休日などに同じ神奈川県選出の(&菅内閣の閣僚に選んだ)小此木八郎氏、河野太郎氏、小泉進次郎氏と話をする機会が多かったとのこと。
でも、小此木氏は市長選に出るために閣僚をやめ、落選後、政界も引退してしまうことに。河野太郎氏は麻生派に属しているので、ビミョ~な立場に置かれており・・・。
今週にはいって、小泉環境大臣が4日間連続で官邸に通い、夜も電話をして、党内の状況を伝えたり、今後の選択肢についても進言していた(辞めた方がいいと説得していたという記事もあった)ようなのだが。
もう小泉氏ぐらいしか、ホンネで話をしてくれる人、それなりに信頼して話をできる人がいなかったのかも知れない。(~_~;)
<菅首相は、以前から「首相官邸では客観的な情報がはいらない」とイラ立っていたとのこと。
麻生元首相がかつて現職時に、首相の資質に関して「どす黒いまでの孤独に耐えきれるだけの体力、精神力がいる」と語っていたのだが。菅氏もどす黒い孤独の中で、不信感の塊になっていたのかも。^^;>
* * * * *
また、昨年の総裁選では、細田(安倍)派、麻生派、二階派の党内派閥TOP3が早々に支持を表明してくれて、選挙活動も手伝ってくれたし。党員投票がなかった分、選挙活動も楽だったので、あまり苦労せずに当選できたのだけど。
今年の総裁選では、三大派閥全体のバックアップを得るのが困難になりつつあったのも、出馬を諦めた大きな要因になったのではないかと思われる。(・・)
経験不測の菅グループの議員主体では、総裁選の選挙活動を行うのは不可能に近かっただろうし。菅氏自身も、首相として国政を放置して動くのも難しい。<おまけに支持母体になるはずの神奈川県連に支持できないって言われたし。このショックも大きかったかも。^^;>
平時の総裁選では、たとえ首相でも、国政そっちのけで、アチコチに行って選挙活動をメインにやっているのだけど。コロナ禍がおさまらない今日、もしそれをやったら大批判を浴びるのは目に見えている。_(。。)_
<菅首相が昨日のプチ会見で、総裁選にかけるエネルギーの話をしたのも、その辺りのことが頭にあったのかも。>
菅首相は、午後にエントランスでぶら下がり会見に応じ、次のように語った。
『先ほど開かれました自民党役員会において、私自身、新型コロナ対策に専念したい、そういう思いの中で、自民党総裁選挙には出馬しないことを申し上げました。
総理大臣になってから1年間、正に新型コロナ対策を中心とする、様々な国が抱える問題について、全力で取り組んできました。
そして、今月17日から自民党の総裁選挙が始まることになっております。私自身、出馬を予定する中で、コロナ対策と選挙活動、こうしたことを考えたときに、実際、ばくだいなエネルギーが必要でした。そういう中で、やはり両立はできない、どちらかを選択すべきである、国民の皆さんにお約束を何回ともしています、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、私は専念したい、そういう判断をいたしました。
国民の皆さんの命と暮らしを守る、内閣総理大臣として、私の責務でありますので、専念して、やり遂げたいと思います。
また来週にでも、改めて記者会見をしたいと思います。以上です。』(官邸HPより)
<菅首相は「以上です」と語った後、すぐに記者たちにくるっと背を向けて、質問には一切答えず、官邸の中に消えて行った。
「あ~、この人は最後まで、取材陣の後ろにいる国民に背を向けてしまうんだな~。国民を見よう、国民にわかるように説明しようとは思わないんだな~」と。何か象徴的な行動のようにも感じられた。(-"-)>
「コロナ対策に専念したいから、出馬しない」というのは詭弁に過ぎないと、国民の多くが思ったことだろう。<安倍ー菅首相も、彼らの下にいた閣僚や官僚も、本当に詭弁が多かったよね。(>_<)>
本人の中には、「コロナ禍のため、やりたいことがほとんどできなかった。本当はやったことも結構あるんだけど、ほとんど評価されなかった」という忸怩たる思いがあるのではないかと察する。<ある意味では、「恨み節」なのかも。>
まあ、菅首相のこれまでの実績(功罪?)に関しては、追々書きたいとは思うけど。コロナ対策を除けば、全てがダメダメだったわけではないのだ。(・・)
進次郎くんも言ってたけど、mewも「2050年カーボンニュートラル」(脱炭素化)を宣言してくれたことは評価しているし。mewはやり方や中身にやや問題ありだとは思うのだけど、デジタル庁の創設、官房長官時代から取り組んでいた携帯料金の値下げ、インバウンド促進などもかなり評価されている&国民にプラスになる面もあったのではないかと思う。(++)
でも、菅首相はまず、安倍前首相が途中で放り出したコロナ対策、五輪問題の尻拭いをしっかりしなければならなかったわけで。少し可哀想に思うところもあるけど。
菅氏は官房長官(首相のパートナー)として、安倍内閣の政策を支えて来たのだし。安倍首相の突然の辞任がなければ、首相になる可能性も乏しかったのだから。自分なりに最善を尽くして、しっかりと取り組む必要があったのである。(**)
また、菅氏は「仕事師」と言われるように、おそらく実務(政治戦略の構想、裏での指示などを含む)の方が得意なタイプなのだろうし。官房長官としては、上から目線で無愛想なもの言いをしても容認されたのかも知れないのだけど・・・。<ふつうは、あそこまでエラそ~&無愛想だと嫌がられるけどね~。^^;>
最初から一般の会見は避けよう、避けようとしていて。ともかく国民に語ろうとする姿勢が足りなかったことが、最後まで響いたように思う。<まさに昨日の会見もそうだったし。>
ここからは、果たして総裁選に誰が出るのか(推薦人が集まるのか)、誰orどの派閥が支持をするのか、どのような公約を掲げるのかがに注目が集まることになると思うのだが。
自民党の党員や議員は、人気云々を主に考えるのではなく、冷静に日本の国民のためになる人を選んで欲しいと思うし。一般国民も衆院選での投票を頭に置いて、しっかりとチェックして欲しいと思うmewなのだった。(@_@。
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