政府は8日、新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言について、東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏など計19都道府県で12日に迎える期限を今月末まで延長する方針を固めた。
<北海道、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、広島、福岡、沖縄の19都道府県が延長。宮城県と岡山県は「まん延防止等重点措置」に引き下げられる。
また重点措置が適用されている12県のうち、福島、石川、香川、熊本、宮崎、鹿児島の6県は、今月末まで期限が延長されることになった。>
結局、菅首相は、3回も「これが最後」と言いながら、総裁任期終了まで最後にできず。プチ記者会見で「責任は?」と問われると、むっとして「まだ決まったことではない。明日、説明する」と言い放つだけだった。(>_<)<最後まで、その調子なのね。>
菅首相がコロナ対策に失敗した最大の要因は、コロナの感染拡大に関して、かなり楽観的に捕らえていた上、いつも目先のことだけを考えて、その場しのぎの対策を講じて来たことだろう。(~_~;)
菅首相は、本当はこの秋にも、営業や移動の制限をどんどん緩和して、Go To政策なども再開したかった様子。政府の分科会で、制限緩和が議論されたのも、そのためだ。(-"-)
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今週にはいって、何か衆院選が近いこと&経済界がうるさいこともあってか、コロナ対策の営業・移動制限の緩和に関する話が進められているのだけど・・・。
今日、厚労省で行なわれたコロナ対策を政府に助言する専門家組織の会合は、制限緩和には慎重な姿勢だった。
また、田村厚労相や専門家が、「冬の感染拡大に備えて、医療体制の準備を行なうべき」だという話もしていた。<冬は何倍も感染者が増えるとの予測も出ている。>
そうなのだ。政府は目先のことだけでなく、何ヶ月、何年か先のことも考えなければならないし。楽観的にうまくコトが進んだ場合だけでなく、最悪の状況も予測して対策を練っておかなければならないのである。(++)
どうか次の内閣では、もし冬にまた新型コロナウィルスが感染拡大したとしても、もう入院待機の自宅療養者が多数生じないように、軽症や中等症の人も安心して療養できるように、いわゆる野戦病院型の療養施設の設置も含め、しっかり対策を講じて欲しい。(**)
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『厚生労働省アドバイザリーボード 脇田隆字座長 「依然として、高水準の感染者数が続いている。引き続き、災害レベルの状況にあるとの認識での対応が必要。今後、対策の緩和が検討されていくと思うが、リバウンドを避けることが重要なので、段階的な緩和が必要」
専門家会合後の会見で脇田座長はこのように話し、全国的に新規の感染者数は減少傾向であるものの、引き続き「デルタ株の感染力には注意が必要」だとして、感染対策の緩和については、「段階的な対応が必要」と釘を刺しました。そのうえで今後、秋から冬にかけて「さらに厳しい感染状況が生ずる可能性がある」と指摘し、引き続き、ワクチンを打った人も含め、不要不急の外出を避けるよう呼びかけました。(TBS21年9月8日)』
『こんなことを続けていると、日本はさらに大きなツケをはらうことになる。今夏の欧米での流行をみてわかるように、ワクチンを打っても、重症化や死亡は減るが、コロナの感染者はあまり減らない。コロナの流行の本格的なシーズンは冬だ。
今冬の第6波での感染者は、今夏の数倍になるだろう。入院治療の必要性は、格段に増すはずだ。そのためには、いまより多くの病床を確保できるように体制整備しておかねばならない。(新潮社 フォーサイト21年9月2日)』
さて、TVのワイドショー&ニュース番組を見ると、自民党の総裁選に関して取り上げる時間がやたらに長いので、げ~んなりしちゃうし。_(。。)_
これが自民党の支持率増加につながったら、イヤだな~って思うところもあるのだけど。(-"-)
でも、今の総裁選に関する報道は、自民党には却ってマイナスな部分もあるかも知れない。(++)
視聴者の方々には、是非、自民党の候補者がいかに日和見主義的なブレブレ発言をするのか、よ~く見ておいて欲しい。(・・)
たとえば、岸田文雄氏は、森友学園をめぐる公文書の改ざん問題などについて、「国民が納得するまで説明を続ける」と言って再調査を行なうことも示唆していたのだけど。7日になって、「再調査はしない」と言い出したりしてね。(~_~;)
岸田氏の先週の話をきいて、「安倍&麻生氏らがその発言を不快に感じた」「この発言もあって、安倍氏が岸田氏ではなく、高市氏の支持を表明した」「このままでは、細田(安倍)派や麻生派の議員の支持を失う」などという話が出て来ることに・・・。
で、岸田氏は安倍、麻生氏やその派閥の議員を敵に回したくないと思って、7日になって「再調査はしない」と言い出したのである。
『岸田前政調会長:「(Q.『再調査を考えていない』という発言にぶれは)まったくない。(Q.党内の有力者への配慮)まったくない。当初から私は『説明する』と申し上げている。(Q.安倍前総理への配慮は)まったく最初から申し上げていることは変わっていない」(ANN21年9月7日)』
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自民党には珍しい「脱原発派」で知られる河野太郎氏も、党内の多くの議員の支持を得るためにか、「原発再稼動は必要だ」と言い出した。(・o・)
『河野太郎行政改革担当相は8日、内閣府で記者団に「安全が確認された原発を再稼働していくのはある程度必要だ」と述べた。
持論とする脱原発に関して記者団に問われると「いずれ原子力はなくなる。ただ別に明日、来年やめろというつもりはない」とした。(毎日新聞21年9月8日)』
石破茂氏に至っては、1週間ぐらい前には、「今は総裁選をすべき時期ではない。国会を開くべきだ」などとまっとうな(?)ことを言っていたのだけど。
菅首相が総裁選に出馬しないと表明したら、妙なことを言い出した。(~_~;)
「臨時国会が開けないという状況。つまり、お辞めになる総理のもとでは開けないということになるんでしょうね。そういう新しい状況が生じたので白紙は変わりませんけれど、選択肢というものが狭まったということは事実としてあります」(デイリー9.3より引用)
それから約1週間。石破氏は出馬を模索していたものの、なかなか周囲とスムーズに折り合わず。いまだに「白紙であることは変わらない」と言い続けているのだが。こんな煮え切らない姿勢では、もし出馬しても党員の支持が思ったほどは得られまい。(>_<)
またTVのワイド・ニュース・ショーをご覧の方々には、是非、一国の首相を決める自民党の総裁選が、どの人が国民のためになるかとか、誰が自分と政治思想が合うかというよりも、誰を好きか、誰を嫌いかという観点で決められていることも、知って欲しいと思う。(・・)
安倍晋三氏と河野太郎氏は、石破茂氏が嫌い。<石破氏は09年「麻生おろし」の急先鋒だった&12年から何度も総裁選で安倍氏と戦い、敵対関係にある。>
二階俊博氏と岸田博文氏は、お互いに嫌い。<二階氏が岸田派を尊重せず、強引な選挙運営をするから。安倍氏と麻生氏も二階氏が好きではない。>
安倍氏は、岸田氏とは同期で仲がよい。岸田氏に総理の座を禅譲したいと言っていたhずなのだが・・・。
でも、前回、自分が急に首相を辞任した時は、岸田氏を裏切って、菅氏を支持。岸田氏は、今度こそと期待したのだが。今回は、超保守派で安倍べったり、安倍ガールズと呼ばれている高市早苗氏を支持する。(~_~;)
菅義偉氏は、自分と同じ神奈川県連に所属する河野太郎氏を支持すると表明した。小泉進次郎氏は「???」だが、河野氏を支持するのではないかという見方が強い。
尚、菅グループは自由投票になるようだ。^^;
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そんな中、(あまり取り上げたくないのだが)高市早苗氏がついに正式に出馬表明を行なった。<まあ、久々に目立つ場に立てて、嬉しそうだったこと。^^;>
『高市氏は記者会見で、「国の究極の使命は、国民の生命と財産、領土・領海・領空・資源、国家の主権と名誉を守り抜くことだ。私のすべてをかけて働く」と語った。憲法改正や「迅速な敵基地の無力化」などを政策課題に挙げた。節目ごとに行っている靖国神社参拝については「信教の自由に基づいて続けている」と述べた。首相就任後も続ける意向だ。
安倍前首相が掲げた「アベノミクス」を継承し、金融緩和、機動的な財政出動、大胆な成長投資を3本柱とする「サナエノミクス」を進めると表明。物価上昇率2%を達成するまで、基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化目標を凍結する方針も示した。
新型コロナウイルス対策では、「ロックダウン」(都市封鎖)を可能にする法整備を検討すると述べた。女性議員の総裁選出馬は、2008年の小池百合子氏(現東京都知事)以来、2人目となる。(読売新聞21年9月8日)』
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ちなみに昨日の会見には、「報道特集」の膳場貴子アナも参加し、質問を行なった。
『「ちなみに、高市さんは2012年の『創生』日本の研修会で、社会保障を考える文脈でこういうことをおっしゃってます」と続けた。
そこから「『さもしい顔をしてもらえるものはもらおうとか、弱者のフリをして、少しでも得をしようと、そんな国民ばかりいたら日本が滅びる』こういう風に発言してらっしゃいます。あの、困窮する国民をどういう目でみてらっしゃるのか、確認をさせてください。その上で、この発言について弱者への視点が欠けている不安、批判の声があるが、どう受け止めているか聞かせて下さい」と迫った。
人気アナの戦闘モードに、最初は笑顔だった高市氏も次第に表情はこわばった。しかし発言が民主党政権時に生活保護の不正受給が問題になっていたときの発言でだったと注釈し、困窮問題などへのさまざまな政策を並べた。しかし発言に正面からは向き合わなかった。(デイリースポーツ21年9月8日)』
その上で、「私に対して非常に色がついていると見られるというご指摘だが、これが私です。私は私の信念を持って、政策を発信してまいりましたし、実行もしてきた。(略)これまでのことも含めてこれが私でございます」と開き直ったという。(-_-;)
まあ、自民党の議員や党員の何割かは、戦前志向の超保守派だし、その人たちは高市氏の出馬を歓迎するのだろうけど。もし安倍氏がバックについたとしても、高市氏が当選することがあるとしたら、本当に日本はアブナイと思うmewなのだった。(@_@。
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