【全米テニスの車いす・ダブルスは、男子の国枝・組も、女子の上地・組も準優勝。(*^^)v祝
国枝慎吾、上地結衣とも、シングルスの決勝を控えている。ガンバ!o(^-^)o
一般女子は、上位選手が早い段階から次々と敗退。決勝は、18歳で150位のラドゥカヌ(英)と19歳で73位のフェルナンデスの対戦となり、ラドゥカンヌが6-4、6-3で優勝を決めた。(*^^)v祝<英国人女子のGS優勝は77年以来の快挙。全米決勝の10代対決は、
99年のSウィリアムズ対ヒンギス以来だ。>
第3シードだった大坂なおみも、3回戦で準優勝したフェルナンデスに敗れた。大坂は1セットめを7-5で先取。2セットめも6-5とリードしたのだが。そこから6-6と並ばれ、タイブレークを2-7で落とすことに。この時に自分のミスにイラ立った大坂が、何回かラケットをコートに叩きつけたり、投げつけたりしたのだ。
大坂は精神的に立ち直る前に、3セットめの1Gをブレークされ、それが響いて4-6でとられ試合に負けたのだが、ラケットを投げた行為が問題視されることになった。(-_-;)
大坂は試合後の会見で、自分の行為を謝罪。まだ精神的に不安定なようで、涙を流しながら、「最近は勝っても、うれしさはなく、安堵する。負けると、悲しくて、仕方ない......。これは正常ではないと思う」「しばらくは、テニスから離れることにします」と語り、会場を後にした。・・・このクラスになると、スポンサーの問題もあって、ゆっくり休むのも難しいのだろうけど。まだしばらくは波がありそうな感じも。専門家と相談しながらしっかり調整して、いい形で復帰して欲しいと願っている。(・・)】
* * * * *
ちょっとブログ記事用のメモと資料の一部が行方不明になって捜索(?)していたら、先日、ネットで見つけてキープしておいた、田原総一郎氏の「竹中批判」の記事に遭遇した。(@@)
その記事にも竹中氏のことも書く予定だったので、今回の記事では竹中平蔵氏のことをメインに書きたい。(・・)
8日の会見で、総裁選出馬予定の岸田文雄氏が経済政策を発表した際、真っ先に「小泉改革以降の新自由主義的な政策を転換する」と言ってくれたことには、「やっと自民党に、堂々と竹中式の新自由主義を否定する人が出たか~」と喜びすら覚えたものだった。(^^)
mewは、小泉政権の時から竹中氏が日本に米国式の新自由主義的な経済政策を持ち込んで、それを推進したことが、日本本来の経済・経営や国民の生活を壊し、労働、生活環境を悪化させ、経済格差を生む大きな要因になったと思っているし。
安倍・菅政権がそれを継いだことで、まさに米国のようにごく一部の富裕層と中間層だけが安定した生活をし、7割が低所得、貧困層に陥る事態になっていることに、大きな問題を感じている。(-"-)
<米国式の新自由主義の下では、極端な自由主義経済の理念、競争原理に基いて、ともかく利益や経済系の数字を重視し、そのために人件費その他のコスト削減を追求する。
日本はかつて社会政策も重視した自由主義経済(修正された自由主義)に基づく経済政策を行なっていたので、一時は「一億総中流」と言われたほど中間層が多く、仕事や生活が安定している国民が多かったのだが。新自由主義経済の導入で、従前の経済・社会は完全に壊され、弱肉強食の社会に。企業が正規雇用のコストを削るため、非正規雇用が拡大、ブラック企業、メーカーの製造・検査過程の不正などが増加。国民の所得、生活の格差、医療・教育格差が進み、いわゆるワーキング・プアも増えている。(ノ_-。)>
田原総一郎氏は、昨年12月、週刊朝日で竹中氏の新自由主義に問題を呈する記事を載せていた。(・・)
『田原総一朗「竹中平蔵氏に大批判 その異常さを日本は受容できない」
連載「ギロン堂」田原総一朗 2020.12.2 07:00週刊朝日
菅政権の「成長戦略会議」メンバーの竹中平蔵氏が各所から批判を浴びている。その状況について、ジャーナリストの田原総一朗氏は米国や英国の2大政党が掲げる政策の役割という文脈で読み解く。
先日、「サンデー毎日」で佐高信氏と対談した。テーマは竹中平蔵という人物についてであった。
菅義偉首相は内閣の柱として、竹中氏を中核とする「成長戦略会議」なる組織を設置した。安倍前政権下で成長戦略を担った西村康稔氏を担当相とする経済政策は問題ありとして、全面的に対抗するためである。佐高氏は、その竹中氏を「弱肉強食の新自由主義者で、危険極まりない」と批判している。
気になるのは、ここへ来て竹中氏が各所から集中砲火的に批判を浴びていることである。
たとえば、文藝春秋の12月号では、藤原正彦氏の「亡国の改革至上主義」なる竹中氏批判が大きな売り物になっているが、藤原氏は安倍前首相を「戦後初めて自主外交を展開した」と絶賛しているのである。その藤原氏が、竹中氏を「小泉内閣から安倍内閣に至る二十年間にわたり政権の中枢にいて、ありとあらゆる巧言と二枚舌を駆使し、新自由主義の伝道師として日本をミスリードし、日本の富をアメリカに貢いできた、学者でも政治家でも実業家でもない疑惑の人物」として批判している。
さらに、中央公論でも神津里季生、中島岳志の両氏が新自由主義者だと批判し、週刊朝日でも竹中氏が主張するベーシックインカムは「経済オンチ」だと厳しく批判している。また、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した佐々木実氏も、著書で竹中氏を「日本で最も危険な男」と描いている。
こうした集中的な竹中氏批判を読んで、私は坂野潤治氏の言葉を思い出した。坂野氏は近代史の研究者として、私が最も信頼している人物である。
米国や英国には2大政党がある。米国には共和党と民主党があり、共和党は生産性を向上させるために自由競争を重視する。だが、自由競争が続くと、勝者と敗者の格差が大きくなり、生活が苦しくなる敗者が圧倒的に多くなる。そこで民主党政権になる。民主党は格差を縮めるために多くの規制を設け、多数の敗者を助けるために、大規模な社会保障を設ける。
だが、規制を設けると経済が低迷し、社会保障の規模を大きくすると財政事情が悪化する。そこで次の選挙では共和党が勝つ。言ってみれば、共和党は小さな政府、民主党は大きな政府で、それが順番に政権を取っている。英国も同様だ。
坂野氏によれば、日本は自民党も野党も大きな政府で、野党は自民党を批判するだけで、政策ビジョンを持っていないために自民党政権が続いているというのである。自民党の田中派、大平派などは典型的な大きな政府だった。
ところが、経済が悪化して財政事情が極めて悪くなったので、小泉内閣は思い切って小さな政府に転換した。それを仕切ったのが竹中氏だったのである。スローガンは「痛みを伴う構造改革」で少なからぬ拒否反応が出た。さらに、経済悪化の中で、日本の企業は正社員をリストラできないので、非正規社員を雇用できるように法改正した。これが、のちに批判の的となった。
言ってみれば、野党はもちろん、保守層にとっても、竹中氏の小さな政府は異常であり、受け入れられないのだ。つまり、竹中氏批判は、大きな政府を変えるな、ということなのではないだろうか。※週刊朝日 2020年12月11日号』
09年に民主党が政権交代を実現できた最大の要因も、ここにある。(**)
2001年以来の小泉(+竹中)政権以来、小泉マジックにだまされて「痛みを伴う改革」によって、経済格差が拡大したのだが。<にもかかわらず、05年には郵政民営化を問う総選挙で、小泉自民党を圧勝させちゃうのよね。(>_<)>
小泉退陣後、安倍晋三氏が1回めの首相になって迎えた07年の参院選で、国民は、ようやく小泉マジックから目覚め、「国民の生活が第一」をスローガンに、新自由主義を批判し、経済、社会政策の見直しを主張する民主党が大勝することに。安倍政権はこれがきっかけになって、9月に退任せざるを得なくなった。^^;
残念ながら、民主党政権は4年しか持たず。<この辺りは、また改めて書きたい。>
12年から、また安倍・菅官邸が率いる自民党政権が始まり、アベノミクスなる新たな新自由主義的な経済政策が推進されることになったのだが。それによって、また国民の経済格差が広がることになったのだ。(-"-)
当然にして、立民党や共産党、社民党などの野党はこれを強く批判し、次の衆院選でも、コロナ禍、コロナ後の国民生活の安定をメインの公約として戦う予定なのだけど・・・。
本当は自民党の中にも、新自由主義の行き過ぎを懸念している議員や支持者は結構いるのだ。
ただ、彼らはこれまで、安倍ー菅政権に牛耳られて、なかなか大きな声を上げられなかったのだが。<石破、野田氏ぐらいかな?だから、安倍ー菅陣営に疎んじられちゃう。^^;>
岸田文雄氏が、8日の記者会見で、総裁選で訴える経済政策を発表した際に「小泉改革以降の新自由主義的な政策を転換する」とバシッと言ってくれた意義は大きいと思う。(++)
『岸田氏は「小泉改革以降の規制緩和、構造改革の新自由主義的政策はわが国経済の体質強化、成長をもたらした。他方で富める者と富まざる者の格差と分断を生んできた。コロナ禍で国民の格差がさらに広がった」と強調。「今までと同じことをやっていたら格差はますます広がる。成長を適切に分配しないと格差の拡大は抑えることができない」として、新たな日本型の資本主義の構築すると訴えた。(略)
岸田氏は「目指す社会はあらゆる人たちの所得を引き上げることによって一体感を取り戻し、国の一体感、社会の安定を目指していく。アメリカですら社会が分断されると民主主義の総本山である議会に暴徒が乱入して破壊行為が行われる。民主主義を守るために格差の問題にしっかりと目を向けなければならない」と主張した。(東京新聞21年9月8日)』
そして、中間層の拡大に向けて「令和版所得倍増」なる施策も発表した。<詳しい記事は*1に>
* * * * *
mewは今、立民党を(7割ぐらい?)支持しているので、次の選挙では野党に頑張って欲しいと思っているし。
自民党の党首が立民党とが同じような政策を唱えるよりは、違うタイプが来てくれた方が戦いやすいとも思うのだけど。<菅自民党と戦う方が、よかったんでしょうね。^^;>
竹中流の新自由主義は、世界と競争する大企業を中心とした日本の経済界(+一部のベンチャー企業)には、めっちゃ評価されるのだろうし。それらを重視する自民党としては、国民の生活より、まず大企業ってなるんだろうけど。
ただ、今、政権与党である(次もそうかも知れない)自民党もいい加減に変わってくれないことには、国民の経済格差、労働、生活、教育、医療などにおける格差はますます広がるばかりであって。早く自民党にも、竹中流の新自由主義から脱却して欲しいと思うmewなのである。(@_@。
THANKS
【下の2つのランキングに参加しています。できれば、2つともクリックして頂けると、有難いです。組織票は全くなく、記事を読んで下さる方々だけが頼りなので、よろしくお願いします。m(__)m】