岩国住民投票＆民主党ダメ執行部＆リベラルの会に期待

＜深刻な申告作業（確定申告）に追われているので、今週前半は時事ネタで。＞


　☆　岩国の住民投票で９割が反対票を

『在日米軍再編に伴う米海兵隊岩国基地への米海軍厚木基地（神奈川県）の空母艦載
機移駐の賛否を問う山口県岩国市の住民投票が１２日、投開票された。
　投票率は５８．６８％で投票成立に必要な５０％を超え、８７％が反対票であった。
　岩国市の井原市長は「国に移駐案撤回を求める」方針で、週内にも上京し政府に要請
する予定であるが、政府は現在のところ計画を変える意思はない。岩国市は２０日に
周辺７町村と合併し、現在の市の住民投票条例は失効する。９日で失職する井原市長は
４月下旬の新市長選に立候補を表明している』＜読売新聞３・１２　抜粋＞

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実は岩国市と合併する町村部や周囲の市は、基地移転に反対を表明していないところ
もある。山口県と言えば安倍官房長官の地元であり、そのアメとムチがちらついている
ところも見えるときく。＜岩国市でも投票ボイコットや妨害運動があったという。＞
　政府は今回の結果をやり過ごす姿勢を見せているが、岩国市で米軍再編を巡る全国初
の住民投票で反対の意思表示が出たことは、他の地域に影響を及ぼす可能性もあると
思われる。
　今回の米軍再編の計画は、近い将来、日本が憲法９条改正をして集団的自衛権が容認
されることも視野に入れて、日米共同の防衛体制を構築して行くことも前提になっている
と言われている。（この防衛体制には、防衛の名の下に他国への攻撃も含まれているかも
知れないことを頭に置いておくべきである。）
　
　正直なところ、私は防衛問題には詳しくないのだが、今後の状況をしっかりとウォッチ
して、アピールすべきことがあれば、どんどんして行きたいと考えている。

　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊

　☆　やっぱり民主党の執行部はダメかも

　渡部国対委員長は繰り返し、永田氏に自ら辞職することを促しているようだ。ただ、
その言い方がおかしい。
「本人は何も悪いことをしていないし、だまされた気の毒な立場だ」「（だが）侍なら
名を重んじる。国会議員の進退は自らが判断すべきことだ」＜はぁ～？＞

　しかも渡部氏発言に対して、当初は永田氏を擁護していた鳩山幹事長までが、
「党や国会の処分が出された時に、ご自身の将来をどのように判断して、身を処されるか
はご自身の判断に委ねられることだ」と言いだした。＜おいおいっ。誰がやめると言っ
てた永田クンを入院させてまで説得して、引き止めたんだっけ？＞

　ここに民主党執行部のダメさ加減が現われているような気がする。
　渡部氏も永田氏を少しはフォローしようと思って言ったのかも知れないが。もしほんの
少しでも「本人は何も悪いことしていない」とか「だまされた気の毒な立場」だと思って
いるなら大間違えである。
＜仮にそう思う部分があっても、この時期に公の場で言うことではあるまい


　それはかなり調査をしてもわからなかったぐらいに用意周到かつ巧妙な手口で騙された
なら、私も多少は同情するかも知れない。ろくに調査もせずにフリーライターから受け取
った黒塗りつきのメールのコピーをそのまま信じて騙された人は、全く気の毒には思え
ない。ましてやそれをそのまま国会の場に出すのは、大きな落ち度があったと言われても
仕方ないのだ。悪意はなかったかも知れないが、それと同視されても仕方ない部分がある。　
　しかも永田氏のことを悪くないとか気の毒だと思う部分があれば、それを信じた野田氏、
さらにはその野田氏を信じた前原代表は「全く悪くない、気の毒な運の悪い人」という
ことになってしまうだろう。前にも書いたが、本人も周囲にもそういう雰囲気があるから
前原代表は「やはり引責辞任をしなくては」とは思えないのかも知れない。

　しかも、永田氏を説得して辞職を撤回させた鳩山氏まで、党への批判の圧力に押されて
か、だんだん辞職させた方がいいかな～モードになっている始末。私は最初から辞職した
方がいいと思っているが、鳩山氏が今になってから翻意するのは人の道を外れた行為の
ようにも思う。最初から辞めていれば、彼にとっても民主党にとっても日本の政治にとっ
ても、どんなによかったとことか。それこそ今になって見放されたら、永田氏が気の毒だ。
もし彼をやめさせるなら、鳩山幹事長も責任をとって役職は辞任すべきだろう。
　この執行部のいい加減な対応や言動を見ていると、おそらく９月まで前原体制は持た
せるのは困難であろう、と改めて認識させられた次第である。

　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊

　☆　民主党の期待の星になれるか？！　～リベラルの会～

　ワタシ的には明るいと思われる民主党関係のニュースを一つ。

『民主党の中堅・若手議員で作る「リベラルの会」（代表世話人・平岡秀夫衆院議員ら）
がまとめた外交・安全保障政策に関する提言案が１１日、明らかになった。
「集団的自衛権は行使しない」と明記するなど、前原代表の主張に真正面から反論して
いるのが特徴だ。
提言案の表題は「平和を世界に拡大する日本を目指して」。冒頭で、日本は「『普通の国』
を目指すのではなく、平和で安全な人間社会を構築していくリーダーとなるべきだ」と
主張している。

　自衛隊については「装備は非攻撃的防衛概念に基づいて整備するとともに、集団的自衛
権は行使しない」とし、前原代表が唱える集団的自衛権行使容認論に反対する立場を明確
にした。前原氏が改正の必要性を訴えている憲法９条２項（戦力の不保持）についても、
１項（戦争の放棄）とともに「原理を定めたものとして維持する」としている。国際貢献
では、自衛隊とは別組織の「国連協力・待機部隊」で参加することを提案、同時に「多国籍
軍への参加は行わない」と明記した。』　　＜読売新聞　３・１２＞

　このリベラルの会というのは、民主党内のいくつかのグループの主に２・３期生が３０名
ほど集まって作っている勉強会である。まだ若手で身動きがとりやすいためか、前原代表の
過激発言に対してすぐに反対の発言をしたり（中国脅威論に反論する論文も出したときく）、
今回のような提案を行なったりして、個人的にはその活動に大きな期待を寄せている議員
たちなのである。

　国際貢献の待機部隊が、戦闘行為も行なえるのか否かがこの記事ではわからないが。上述の
ことは基本的に民主党の政策にも沿うものであるし、私個人の見解ともおおむね合致する。
　どんどんと自分たちの見解をアピールして、民主党を中からも外からも変えて行って欲しい
と願っている。自民草案による改憲反対派の方々も、このグループに注目して頂ければと
思う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＴＨＡＮＫＳ

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Ｂｌｏｇ　Ｒａｎｋｉｎｇ　の方がベスト１０落ちの危機に・・・。^^;