11月10日、特別国会が開かれ、岸田文雄氏が第101代内閣総理大臣に指名された。(・・) <先月、第100代に選ばれたばっかりなんだけどね。^^;>
まだ岸田首相が夜に行なった会見を見ていないので、今日は会見までの出来事&感想を・・・。
昨日は、先月の衆院選で初当選した議員97人も、初めて国会に登院した。
最年少の国会議員(衆院)として注目されていたのは、29歳の立民党・馬場雄基氏。何と平成4年生まれだという。^^;
馬場氏は、福島2区で立候補し、比例東北ブロックで復活当選したのだが。高校3年生の時に震災を経験。銀行員時代に福島から避難していた小学生に出会い、故郷に戻って政治家になる決意をしたという。
『馬場雄基議員:「ずっといつも思っているのは、為すべくことを為す政治家でありたいと思っています。現場から見えてくるものをしっかりとこの場で話し合い、この国の方向性をしっかり皆さんに指し示すことができるように全力を尽くす」(福島TVより)』
どうか、この志をしっかりと貫いて、頑張って欲しい。o(^-^)o
<馬場氏は、妻が選んだオレンジのネクタイを着用。妻の菜里さんも初登院に立ち会い、当選証書を手にして記念撮影をしたとのこと。こういうところは、平成っぽいかも。(^^)>
まだ、何故か毎度、一番乗りで登院をした議員も注目されているのだが・・・。<ちなみに開門は午前8時。>
今年の一番乗りは、日本維新の会の阿部司氏(39)。東京12区で敗れ、比例東京ブロックで復活して初当選を果たしたのだが、『「何の実績もないので、自分のできるところからアピールしたかった」(朝日11.10)』という。
<こちらは、さらに明るいオレンジのネクタイとマスクを着用。オレンジはビタミン・カラーではあるんだけど。一番乗りも含め、目立ってナンボの精神なのかな。^^;>
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で、特別国会では、衆参で総理大臣指名の投票が行なわれ、岸田文雄氏が指名をされた。<立民党は、まだ代表の枝野幸男氏に投票。共産党も野党共闘を念頭に、枝野氏に投票。>
岸田首相は、10月に続いて改めて組閣を行なったのだが。今回は外務大臣以外は、全て再任されることに。
外務大臣だった茂木敏充氏は自民党の幹事長になったため、代わりに林芳正氏(岸田派)が起用されたのだが。林氏の起用に関しては、やはりAAからは反対があったらしい。(~_~;)
『甘利明前幹事長が衆院選の小選挙区で敗北し、就任後1か月で外相の茂木敏充氏に交代したことを受け、急きょ外相の人選が必要となった。首相自身が4年7か月務めたことから外相ポストへの思い入れは強く、党内きっての政策通で海外経験も豊富な林氏に白羽の矢を立てた。
首相は茂木氏が幹事長に就任した翌日の5日夕には、さっそく安倍、麻生両氏に電話で林氏の起用案を伝え、理解を求めた。ただ、2人とも林氏が2017年12月から日中友好議員連盟の会長を務めていることなどを問題視し、「対中関係で国際社会に間違ったメッセージを与えかねない」と慎重な意見だった。
それでも首相が譲らなかったのは、岸田派からの重要閣僚抜てきで閣内のバランスをとる狙いがあったとみられる。閣内では、官房長官や財務相を細田派や麻生派から登用している。林氏は首相が率いる岸田派でナンバー2の座長を務め、首相は「気心の知れた頼れる人に閣内にいてほしい」と周囲に漏らしていた。閣僚応接室では、首相右隣の「ナンバー3」の席に座ることになった。(読売新聞21年11月10日)』
『党内では、茂木幹事長や高市政調会長が「ポスト岸田」候補とみられており、首相は林氏の起用で、自派閥の有力候補の存在をアピールしたい考えだ。林氏は12年9月の党総裁選に出馬経験があり、将来の首相への意欲を公言してきた。
林氏は中国との距離感で自身への懸念が自民党内にあることを踏まえ、8日のBSフジの番組で「知中派でもいいが、媚中(びちゅう)派ではいけない。相手をよく知っているのは知らないより良い」と訴えた。
外務省幹部は「中国だけでなく、留学先だった米国もよく知っている。日本外交にとって最重要の両国を知る林氏は適任だ」と歓迎している。(読売新聞21年11月10日)』
嫌中派の安倍晋三氏&超保守派としては、今、中国との対立が強まっている時に、中国との関係がある林氏を外相に起用するのは、理解し難いことなのかも知れないのだが。
それ以外にも、林氏はかつて総裁選にも出馬したことがある「ポスト岸田」候補ゆえ、高市早苗氏や安倍派の議員を首相にしたい安倍氏にとってジャマな存在だし。昨日の記事に書いたように、次の衆院選で安倍氏と選挙区争いをする可能性があるライバルだし。AA派の甘利幹事長の辞任でAA派が要職からひとり減り、岸田派からの要職が増えたことで、さらに岸田カラーが強まるし。安倍氏にとって、いいことはほとんどないのだ。(~_~;)
<昨日の新内閣の写真撮影の時は、岸田首相の両脇には野田聖子氏と林芳正氏が(助さん恪さんのように?)立っていて。何か穏健ハト派ムードが漂っていたりして。
総理に何かあった時に代わりに職務を行なう「臨時代行」の順位も、松野官房長官に続いて、野田氏、林氏になっていた。"^_^">
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中国の情勢や米中対立を含む安保外交の状況については、ハト派のmewも問題視する部分が大きいし、かなり憂慮しているのだけど。<まさか21世紀にはいって、1世紀前の帝国主義、全体主義を実践しようとする大国があらわれるとは。(-"-)>
ただ、率直な話、日本のすぐ横で台湾有事が起きたら、日本の国民も困るし。<自衛隊や日本の領海、領土も巻き込まれるかも。>今の日本は中国抜きで、経済も生活も成り立たないところがあるわけで。
その点では、多少、中国と話ができる外務大臣がいた方がベターかも、と思う部分もある。(・・)
また、岸田首相は、中国を念頭に国際的な人権問題を担当する首相補佐官に自民党の中谷元・元防衛相(64)を起用する方針を固めたとのこと。
中谷氏は防衛大出身の元自衛官で、防衛通でもあるので、対中国の安保問題も相談できるのではないかと思う。<中谷氏は岸田派と懇意の谷垣G。>>
『首相は9月の党総裁選で、国際的な人権問題を担当する首相補佐官を新設する方針を掲げていた。中国による新疆ウイグル自治区での少数民族の弾圧や、香港の人権問題などに省庁横断で対応する狙いがある。
中谷氏は自衛官出身で、衆院当選11回。総裁選では首相を支持した。人権侵害を理由として、他国の高官らに制裁を科すための日本版「マグニツキー法」の制定を目指し、超党派の議員連盟共同会長を務めるなど、中国の人権問題に積極的に取り組んできた。
中谷氏は8日午前、首相官邸で首相と面会後、「外相や経済産業相と緊密に協力しつつ、国際的な人権問題に対処する」と記者団に語った。
◆マグニツキー法= 人権侵害に関わった外国の政府高官や団体に対し、資産凍結やビザ発給の規制などの制裁を科す米国の法律。ロシア政府の不正を告発したロシア人弁護士セルゲイ・マグニツキー氏が獄中死した事件を受け、2012年に制定された(読売新聞21年11月8日)』
昨日は、岸田内閣の初閣議が行なわれたのだが。ここで決まった基本方針を見た瞬間、マジで「(立憲)民主党の政権かよ」(三村風で)とツッコミたくなったりして・・・。(@@)
『一人一人の国民の声に寄り添い、その多様な声を真摯に受け止め、かたちにする、信頼と共感を得られる政治を実現する。
そのために、政権運営の基本として、国民との丁寧な対話を大切にし、以下の三つを約束する。
第一に、国民の声を丁寧に聞き、政策に反映させていくこと。
第二に、個性と多様性を尊重する社会を目指すこと。
第三に、みんなで助け合う社会を目指すこと。』
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で、5つの政策として、1.新型コロナウイルス対策、2.新しい資本主義の実現、3.国民を守り抜く、外交・安全保障、4.危機管理の徹底、5.東日本大震災からの復興、国土強靱化を挙げているのだけど。
岸田首相のウリは、総裁選の時から、アベノミクスに代わる経済政策として主張している「新しい資本主義」だ。<アベノミクスのような新自由主義、大企業などだけが利益を得る見せかけの成長重視ではなく、一般国民に利益が分配されるようにするのね。これも立民的な感じだけど。^^;>
岸田首相は、成長戦略として、科学技術立国、デジタル田園都市国家構想の具体化による地方活性化、経済安全保障を三つの柱とすることを発表。
岸田首相はかなり張り切っているようで、先月行なった「新しい資本主義実現会議」の設置に続いて、9日に「デジタル田園都市国家構想実現会議」、「デジタル臨時行政調査会」、「全世代型社会保障構築会議」、「公的価格評価検討委員会」の4つ会議の設置を決めて、メンバーも発表されているのだが・・・。
確かに、日本の行政や様々な分野、地域でのデジタル化促進はめっちゃ重要な政策なのだけど。「田園都市国家構想」とか言われても、何かをしたいのかピ~ンと来ないとこがあるし。張り切ってアレコレ会議を立ち上げて議論するも、実際の政策は伴わずという政府も多いので、その辺りを危惧してしまう部分もある。(~_~;)
『デジタル田園都市国家構想実現会議はデジタル技術による地方活性化が目的。デジタル臨調はデジタル、規制、行政の3改革を一体的に進める。全世代型社会保障構築会議は社会保障全般を検討し、その下部組織の公的価格評価検討委員会は看護・介護・保育の現場の収入アップを目指す。(時事通信21年11月10日)』
『政府内からは「各会議の違いをどう出せばいいのか分からない」(内閣府関係者)と戸惑いの声も漏れる。松野長官は会見で「しっかり連携して一体で議論を進めたい」と強調したが、与党からも「一体何がしたいのか。岸田カラーが全く見えてこない」(竹下派中堅)と懸念の声も出ている。(同上)』
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あと危機管理において、「大規模な自然災害やテロなど、国家的な危機が生じた場合、国民の生命と財産を守ることを第一に、政府一体となって、機動的かつ柔軟に全力で対処する。そのために、「常に最悪を想定し」平素から準備に万全を期す」というのは、重要だと思う。
安倍ー菅政権は、災害でもコロナ対策でも、自分の都合のいいデータや提言を採用しがちだったし。「たいしたことはない場合」「うまく行った場合」を先に考えて対策をしていたため、実効性に乏しかったのだけど。
リーダーたるものは、常に「最悪の場合」を想定して、平素から万全の準備をしておくべきであって。<コトが怒ってからでは遅いので、平時に準備をしておくのが大事。安倍ー菅政権は、コトが起こっても尚、動きが遅かったケースがあったからね~。^^;>
まずは、何とかコロナ第6波の感染拡大防止、医療体制の準備をしっかり行なって欲しいと願っているmewなのだった。(@_@。
THANKS