日本では、新型コロナウィルスの新規感染者が激減。国民の多くはとりあえずマスク着用を続けているものの、繁華街や観光地に出かける人も増えており、コロナへの警戒心がかなり薄れた生活を送るようになっている。
他方、欧米をはじめ海外国や地域の中には、感染再拡大が進み、過去最悪になっているところが続出。お隣の韓国も、感染者が激増し、医療体制が逼迫し始めているとのこと。
政府も、とりあえず年内は第6波防止のため自制すべきだと考えて、Go To再開 などを見送っているし。大阪なども、忘年会やクリスマスで多人数が集まって、感染再拡大することを警戒し、飲食する際は4人以下に人数制限をしているのだが・・・。
東京は最近、感染者が1桁の日が出ていることもあってか、来月から「飲食は8人以下まで」と人数制限を緩和する方針を発表したとのこと。(゚Д゚)
東京では、飲食店になかなか人が戻らず、厳しい状態が続いていることを懸念してのことかも知れないのだが。mewを含め、周辺では「何て能天気なことを言っているのか!」「喝!」と怒っている人が多い。(`´)
* * * * *
しかも、ここに来て、南アフリカで感染力が強そうな変異株「オミクロン株」(B.1.1.529)の情報が、世界を揺るがせている。(@@)
昨日26日の東京株式市場では、日経平均株価は大きく値を下げ、一時800円も下落。終値も前日比747円になり、およそ1か月ぶりに2万9000円を割り込むことに。一体、何があったのかと思ったら、「変異株」が最大の要因だったとか。(・o・)
何とNY市場は、一時、今年最大となる1000ドルも急落。終値も905ドル安で、こちらも約1カ月半ぶりに3万5千ドルを下回ったという。
株式市場に関心のない人はピンと来ないかも知れないが。これは、かなり世界の経済や社会生活にキョーイ(驚異&脅威)を与えていると見ていい。_(。。)_
WHOは、この変異株をオミクロンと名づけ、各国に警戒を呼びかけている。(**)
日本政府も対応を検討しているようだが。まずは、ともかく入国制限など厳格な水際対策を行なうべきだろう。(・・)
<既にお隣の香港でも見つかっているという情報もある。>
* * * * *
『南アフリカで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株について、WHO=世界保健機関が「懸念される変異株」に指定し、「オミクロン」と名づけた。
WHOは26日、南アフリカで確認された「B.1.1.529」株を「懸念される変異株」に指定し、名前はギリシャ文字のアルファベットから「オミクロン」と付けた。「懸念される変異株」には世界で猛威を振るうデルタ株も指定されている。WHOは「オミクロン」株は多くの変異が生じていて、デルタ株などに比べ再感染するリスクが高いことや急激な感染増加の状況から感染力が高まっている可能性があるとしている。
オミクロン株は26日、ヨーロッパでも初めてベルギーで確認されていて、アフリカ南部からの入国を制限する動きは、ヨーロッパやアメリカなど各国に広がっている。(ANN21年11月26日)』
『ベルギーのほかに、南アフリカの隣国・ボツワナや香港など、世界でおよそ100件の感染が報告され、香港で感染が確認された人は、ワクチン接種を完了していたとの情報もある。(FNN11.19)』
何故、このオミクロン株(B.1.1.529)が恐れられているのか。
『B.1.1.529の感染者は、南アフリカと同国に隣接するボツワナのほか、香港でも南アフリカからの旅行者で確認されている。
この変異株の特徴は、スパイクたんぱく質にみられる変異の多さだ。欧州疾病予防管理センター(ECDC)の資料によると、30以上も確認され、アルファ株などで感染力を高める働きがあったとみられている「N501Y」もある。
スパイクは、ウイルスがヒトの細胞に侵入する道具だ。変異の入り方によっては、効率的に侵入できるようになり、結果的に感染力を高める。
スパイクの中でも、細胞の表面の分子とくっつく部分が特に重要になるが、英BBCは、デルタ株ではこの部分の変異が二つだったが、今回の変異株は10個ある点に言及している。
スパイクの変異によって、ワクチンが効きにくくなる恐れもある。
ワクチンを接種すると、スパイクを攻撃する抗体や免疫細胞が体内にできる。ただ、現状のワクチンは、中国・武漢で流行した当初のウイルスに基づいてつくられている。免疫にとって敵の姿が変われば、攻撃しにくくなることが起こりうる。
南アフリカではこの夏以降、デルタ株が蔓延(まんえん)してきた。まだデルタ株が残っている状況で、今回の変異株が拡大しだしている点も懸念点になっている。(朝日新聞21年11月26日)』
* * * * *
この変異株の情報はまだ少ないのだが。南アと往来の多い英国を皮切りに、欧州各国が強い警戒感を示し、すぐに渡航制限に踏み切った。
『南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が確認され、各国政府は26日までに、航空機の乗り入れ制限など水際対策の強化に一斉に乗り出した。南アの変異株は免疫を回避する性質や高い感染力を持つ恐れがある。欧米メディアによると、英国やフランス、イタリア、シンガポール、イスラエルなどが南アからの渡航制限に動き始めた。
変異株については、まだ情報が十分でない。ただ香港大学の専門家はロイター通信に「このウイルスは恐らく、既に別の地域に広がっているだろう。今ドアを閉めても、もう遅すぎるのかもしれない」と悲観的な見方を示した。(共同制限21年11月26日)』
『【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)加盟国は26日、感染力の強い新型コロナウイルスの新変異株(オミクロン株)流入を阻止するため、7カ国からEUへの渡航制限措置を速やかに導入することに合意した。
7カ国は南アフリカとボツナワ、エスワティニ、レソト、モザンビーク、ナミビア、ジンバブエ。
フォンデアライエン欧州委員長は26日、「欧州の全員が結束し迅速に断固として動くことが重要だ」と訴え、EUへの渡航の緊急停止措置を発動するよう加盟国に要請していた。新変異株はベルギーでも1人の感染が確認され、欧州各国は警戒感を高めている。(時事通信21年11月27日)』
ただ、既にベルギーや香港で感染者が見つかっているし。もうこの7カ国以外の国に、変異株がはいっている可能性は十分にある。(-"-)
英国などが早期に対応したのは、この変異株に今のワクチンの効果がきかない可能性があるからだ。(~_~;)
英国では、またデルタ株などが感染拡大して、多数の新規感染者が出ているのだが。ワクチンの効果によって、重症者、死亡者の数がかなり減っている。
それゆえ、ワクチン証明を強化しつつ、いわゆる「ウィズ・コロナ」の方針をとり、生活での制限は緩和したままでいる。そのお陰で、経済も少し上向きになって来た。(・・)
しかし、もしこの変異株に、これまでのワクチンの効果がなく、また過去のコロナ感染者の抗体も役立たないとしたなら、また重症者や死亡者が増えて、ロックダウンなどの厳しい制限を行なわずを得なくなる。_(。。)_
『イギリスのジャビド保健相は、新たな変異株について「デルタ株などよりも感染力が強い上、今のワクチンも効きにくい可能性がある」と警告しました。またBBCは「これまでで最も激しい変異が見られ、これまでの原型を用いて設計されたワクチンはそれほど効果的ではないかもしれない」とする専門家の見方を伝えています。
また香港では、南アフリカに渡航して帰国した男性からこの変異株が検出され、保健当局によると、この男性が隔離されていたホテルで向かいの部屋にいた別の男性にも感染した可能性があるということです。(NNN21年11月26日)』
* * * * *
今、わが日本はかなりノンビリしている状態で・・・。ただ、デルタ株のブレイクスルー感染による第6波の懸念が広がっていることから、ようやく3回目のワクチン接種の計画を実施しようとしているところ。<ワクチン効果は4~6ヶ月過ぎたことから急減すると言われているので、もっと急いだ方がいいと思うんだけどね~。>
もしそこに新たな変異株がはいって来たら、第5波を大きく上回る第6波が襲来するおそれがある。(・o・)
『国立感染症研究所は27日までに、南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」について、警戒度が2番目に高い「注目すべき変異株」に指定した。
国内での検出例はないが、検疫などで見つかった患者のウイルスの全遺伝情報(ゲノム)を調べるほか、必要に応じて変異株対応のPCR検査を準備するなど監視を強化する。(時事通信21年11月27日)』
『新型コロナウイルスの新たな変異株が南アフリカなどで見つかったことを受け、松野官房長官は、南アフリカなど6か国について水際対策の強化を発表しました。
松野官房長官「南アフリカ共和国に加えて、同国の周辺国であるエスワティニ、ジンバブエ、ナミビア、ボツワナ、レソトの計6か国について、検疫所の確保する宿泊施設での10日間待機対象の指定国・地域に指定しました」
松野長官は、南アフリカを中心に感染が広がっている新たな変異株を「特に対応すべき変異株」に指定した上で、南アフリカなど6か国について水際対策を強化すると発表しました。
具体的には、6か国からの入国者や帰国者について指定の宿泊施設で10日間の待機を求め、入国後3日目、6日目、10日目にウイルス検査を行います。
これらの措置は27日の午前0時以降に日本に入国する人に適用されます。(NNN21年11月26日)』
* * * * *
日本政府(菅政権)は、今春にはデルタ株が国内で見つかっていたにもかかわらず、経済対策や五輪開催を優先して十分な対応をとらなかったため、東京で1日に5千人以上、全国で2万5千人以上の新規感染者を出すに至って、医療体制が崩壊。多くの重症者、死亡者が生じることになった。(-"-)
どうか岸田政権は、この失敗をきちんと踏まえ、今回のオミクロン株では先手先手の対策をとるようにして欲しいと。そのためにも、まずはしっかり水際対策を行なう&国民に早めのPCR検査を行なうことを提言したいmewなのだった。(@_@。
p.s. 東京都も、飲食の人数を8人以下に緩和したのを、撤回して欲しいな~。(・・)
THANKS
【下の2つのランキングに参加しています。できれば、2つともクリックして頂けると、有難いです。組織票は全くなく、記事を読んで下さる方々だけが頼りなので、よろしくお願いします。m(__)m】