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裏金の話「思い出した」と県議。泉田が生々しい音声を公開。県議はオモテの金の話だと反論


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【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】  


この記事では、2日の『泉田議員、選挙で裏金2~3千万円を県議から要求されたと公表・・・』の続きを・・・。<録音された会話の部分をたくさん載せたかったので、その部分を少し長くとったです。>

 自民党の泉田裕彦衆院議員が、今回の衆院選前に、地元・新潟の星野伊佐夫県議から選挙資金として、2~3千万円の裏金を要求されたとツイート。
 星野氏は当初「全くない、でたらめ。事実無根の話」「証拠がないでしょ」と言っていたのに、泉田氏が録音した音声を公開すると言ったら、いきなり態度が豹変。「全部、思い出しました」「全て覚えています」と言い出したのには、おおいに呆れた&笑った。(~_~;)

 どうやら星野氏には戦略があるらしいのだが。「長岡のドン」と呼ばれている82歳の星野氏は、1978年から42年もの間、県議を務め、地元で大きな力を握っているとのことで。何かいかにも自民党の議員らしいな~と思ってしまったりもした。^^;

<ついでに、安倍晋三氏も、モリカケ桜の問題で、突然、「思い出しました」「妻が森友の小学校建設に協力したいと言ってました」とか、「加計くんと会って、獣医大建設の話をしてました」とか言いださないかしら。(@@)>

* * * * *

『星野県議はこれまで「事実無根」と全面的に否定していましたが、3日になって「自分の言ったことを全て思い出した」と話しました。

【星野伊佐夫県議】「わたしは全部覚えてますよ。全部覚えています」

Q選挙活動費の話は?「それはしたかもわからんね。『選挙っていくらぐらいかかるんですか』って『こんなもんだろう』と。ただ、あの人(泉田議員)は出す人じゃないから」

Q政治活動のためのお金?「そう。一般のお金」

Q違法性という認識は?「なんで違法なの?まったくない。なんで違法ですか。1円もらったわけでもない。よこせと言ったわけでもない。あの人(泉田議員)必要経費も払わなかった」(テレビ新潟21年12月2日)』

* * * * *

 他方、泉田氏は、会話に出て来た一般人の名前などがわからないように、一部加工した上で、録音した音声を公開した。
 泉田氏によれば、9月4日に星野氏の自宅でに呼ばれた際の会話を録音したものだという。

『星野氏 それでさ、きょうの話は誰も知らない。これはまあ、おれの不安……話をして、いかないと間に合わない、と俺は思う。あなたはあなたで情報をとっているかもわからない。情報というのは方法でしかない。ある人はある人であんたまだ見ていないと思うけど……5区の……(※情勢調査のデータを見ながらの模様)

 泉田氏 どん底ですね、これ。

 星野氏 これがトータルか、人数の合計だね。16%。米山が37%、森は15%と。まだ未定がある。3割もあるわけだ。見てないでしょ、まだ。(略)

 星野氏 2位であるというのは間違いない。一つの見方として、これは東京の会社なんだけど。<略>。女性票がね、米山があなたを上回った。それは何かというと、米山の母ちゃんががんばった。<略>。少なくとも女性票はあなたが圧倒すると思ったわけ。おれの計算はね。<略>ところが、米山の母ちゃんが米山の女性問題を払拭しちゃったね。とおれは読んでいる。
(毎日新聞21年12月4日)』

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 泉田氏は、元経産省官僚。04年から新潟県知事に。星野県議は、知事時代から泉田氏を支持しており、懇意の仲だったという。
 2011年に「新潟州構想」(二重行政廃止)を提唱。また東日本大震災で福島原発事故が
起きたことから、新潟県内にある柏崎刈羽原発に関して「福島事故の検証なしに、再稼働の議論はしない」と主張し続け、地元の保守勢力から反発を買うようになる。
 2016年に4選めを目指して知事選出馬の意向を示していたが、県が出資する企業の中古フェリー購入に不正関与しているかのような記事が出たことから、出馬を断念。17年に自民党から衆院選に出て、初当選した。(・・)

 ちなみに、泉田氏が知事を辞めるのを受けて、原発再稼動慎重派として知事選に出馬し、市民連合や民進党の一部の応援を得て当選したのが、上の話にも出て来る米山隆一氏だ。(・・)
<この人は東大医学部卒で、医学博士。ハーバード大学附属総合病院や東京大学先端科学技術研究センターに務めていた優秀な医学者だった上、弁護士資格も持っていて、お勉強的には賢い人。>
 しかし、米山氏も2018年に出会い系サイトで女子大生と会い、金品を渡したなどのスキャンダルを週刊誌に出されたため、知事を辞任することに。
 20年に作家の室井佑月氏と結婚。21年の衆院選(新潟5区)では妻・室井氏が選挙活動で活躍したこともあって、泉田氏らを押さえて1位当選した。(++)

 どうやら泉田陣営は、8~9月の段階で米山氏が1位になりそうだとわかり、選挙対策を強化することを考えていたようだ。^^;

* * * * *

『星野氏 それで、泉田さん、勝とうや。どう思うね。

 泉田氏 いや、やっぱり小選挙区で勝つかどうかで全然違いますからね。

 星野氏 比例に引っかからんかったら終わりだよ。

 泉田氏 ええ。ええ。

 星野氏 このままでいたら、比例引っかからんから。選挙しくじってやられるのはあんたと俺なんだよ。俺いま一方的に話してるけど、とにかく必要経費を早くまこう。もう余裕がない。選挙が始まってからなんてばかいない。今だ。今でも遅いくらいだ。ここで2千万や3千万なんかね、もったいねかったら人生終わるよ。ねえ。そこなんだよ。泉田さん。大部分は領収書もらえるやつ。これね、いちいち警察に報告する訳ではねえんだから。ねえ。これね、あれしねえと。後で悔いが残ると。1億や2億の話ではなくなるから。まあさ、泉田さん、勝負やろうや、ねっ。これね、2千万や3千万の金をね、惜しんで一生投げちゃいけない。いけないよ。

 泉田氏 だからあの、あとね、違法献金にならないようにしなきゃいけない。

 星野氏 だからそんなものはね、そんなものはね、いいですか、はっきり言うよ。言葉の問題だけであって、実際はそんなの気にしてる候補者は一人もいないからね。

 泉田氏 先生、ちゃんと寄付できるときに言ってくれればいいのに。

 星野氏 秘書の耳にも入れてはいけない。あんた一人で、一人の腹、一人の腹として、そして、誰か信用できる人を使う。誰にも言っちゃだめ、それは。

 泉田氏 だからあれ、寄付の期限があるから。

 星野氏 泉田さん、そういったのと違うんだよなぁ。

 泉田氏 だから結局、広島であったでしょう。

 星野氏 だから、そんなことを言ったらきりがねいから。そんな話は表面の話なん。そういう世界なんだから。(新潟日報21年12月4日)』

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 ただ、「事実無根だ」と行っていた星野氏は、その後、「全部、思い出した」ようで。3日になってから、「言ったことも言われたことも、全て覚えてる」と発言。

 そして、泉田氏と選挙のお金に関する話はしたが、それはあくまでオモテの政治活動費の話であって、裏金の話ではないと。それに1円ももらっていないから、全く違法性はないという主張を行なうようになったのだ。<おそらく誰かに、そういう論理構成で反論すればいいって、教わったのね。^^;>

 橋下徹氏が、フジ系バイキングで、こんな説明をしていた。<なるほど。>

『橋下氏は番組で、「裏か表かどっちにするか、政治家次第なんですよ。政治資金収支報告書に載せれば表、載せなければ裏なんですよ」と説明。泉田氏の発言をもとにした橋下氏の印象では、「(県議の申し出に)裏的なニュアンスがあったと思います。政治資金収支報告書に載せないお金をやりとりしようという」と推測した。

 県議は当初、泉田氏の指摘に「まったくない。事実無根」などと完全否定したが、3日午前、取材に「すべて思い出した。活動費用の話はした。裏金ではない」と発言を軌道修正した。これに橋下氏は「泉田さんが『証拠があるんだ』どうのこうのって出て、僕のツイッターがヒントになったと思いますよ。要は活動費ということにすれば…」と話し、泉田氏の出方に県議側が方針転換したとの見方を示した。(スポニチ21年12月4日)』

* * * * *

 で、星野県議は、このように反論したのである。

『Q.覚えている中で、お金に関する発言はあった?「だから、ある」

Q.その意図は。「『選挙っていくらくらいかかるんですか』と。『こんなもんだろう』と」

Q.政治活動のためのお金?「「そう、そう、そう、そう、そう。郵便局だとか、印刷とか」

Q.裏金の発言はなかった?「あれば記者会見しませんよ」

3日午後、開いた会見でも──自民党 星野伊佐夫県議「表のお金ですよ。裏金の話じゃないですよ。全く関係ない作り話」

Q.全くやっていない?「やっていない!」

選挙にかかる費用について話はしたものの、「裏金は要求していない」と否定しました。

記者会見終了後、記者が公開された音声を本人に聞いてもらいましたが、

Q.ご自分の声ですか?「わからねーな」(略)

一方、泉田議員は「ウソが入ってくるというのは、ちょっと残念だなと。あんた1人の腹に収めて、それで有力者に金払えというのは、どうやったら表の金になるんでしょう?」と星野県議の主張に反論しました。(12月4日放送『news zero』より)』(一部読みやすいように、加工編集。>

 ただ、これはまた改めて書きたいが、橋下徹氏も自民党から選挙活動の費用(オモテ?)を請求されたと述懐。<公明党は要求して来なかったらしい。>
 同じ新潟県で衆院選を戦った経験がある金子恵美氏も、「お金の要求があった」と告白しているし。泉田氏も会話の中で言っていたように、つい最近、河井夫妻が参院選での支援を求めて、広島で地方議員らに現金をバラまいていたことが判明しているわけで・・・。

 特に自民党関係では、アチコチで同じような例がありそうな感じがするし。これを機に、野党もメディアも、選挙での不正な(ウラの)活動費の問題をもっと国民に知らしめて欲しいと思うmewなのだった。(@_@。

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by mew-run7 | 2021-12-04 10:59 | 自民党について
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