mewが、今でも竹中平蔵氏についてブログに書くことがあるのは、早くより多くの日本国民に、新自由主義や小さな政府のアブナさに気づいて、国政を立て直す力になって欲しい&今、苦労している若い世代に希望を見出して欲しいからだ。(**)
岸田文雄氏がこの秋、「新自由主義」から脱却し、中間層を厚くする「新しい資本主義」を構築すべきだと主張し、総理総裁に選ばれたのを見て、mewはホッとしてた。
ところが前回にも書いたように、何と竹中平蔵氏はしっかりと岸田首相が新たに設けた「デジタル田園都市国家構想実現会議」のメンバーははいっていたのである。(゚Д゚)
米国や経済団体のお気に入りである竹中氏を何等かの形で抱えていた方が、自民党政権を維持するためには得策なのだろうけど・・・。
正直、これはmewにとってかなりショックな出来事だった。(ーー)
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『新自由主義からの転換の嘘 まだ竹中平蔵氏が居座っている
日刊ゲンダイ 2021/11/12
「デジタル田園都市国家構想は『新しい資本主義』の実現に向けた成長戦略の最も重要な柱だ。デジタル技術の活用により、地域の個性を生かしながら地方を活性化し、持続可能な経済社会を実現していく」
先進的なデジタル技術によって地方活性化を目指す「デジタル田園都市構想」。
14人の有識者メンバーの席で真ん中にドンと座っていた竹中平蔵氏。慶大名誉教授(経済学)であり、人材派遣会社のパソナグループ取締役会長だ。
「時間内に仕事を終えられない、生産性の低い人に残業代という補助金を出すのも一般論としておかしい」「日本の正社員は世界一守られている労働者になった。だから非正規が増えた」「正社員をなくせばいい」などなど、竹中は正社員憎しの言動でも知られる。
経済アナリストの菊池英博氏 「市場原理任せで弱肉強食の新自由主義をはびこらせ、この国に超低成長と超格差社会をもたらした張本人こそ竹中氏です。岸田首相は総裁選では『新自由主義からの転換』を力説しながら、新自由主義に基づくアベノミクスを継続。ましてや新自由主義の権化のような竹中氏を安倍・菅両政権に続き、重要会議のメンバーに選んでしまう。岸田首相は自分の信念がないとはいえ、新自由主義からの転換は早くも骨抜き、まるでマヤカシ。金看板の『分配』政策も抜本策は皆無に等しく、10万円相当の給付など一時的な施しで終わるのではないか。早くも、この政権の正体見たりで、弱肉強食の経済政策の根本は安倍・菅両政権から変わりそうにありません」
高千穂大教授の五野井郁夫氏 「地方分権の流れから逆行し、地方都市を壮大な実験場にして将来的には切り捨て。効率優先で地方から自治と文化を奪い、デジタル支配で徹底的に住民を管理。公共サービスの民営化で、パソナが喜ぶだけの暗い未来のイメージが浮かびます」
重要会議の真ん中にまだ竹中が居座っている限り、日本の将来は暗い。』
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こちらは、MONEY VOICE2021年11月11日から、『岸田政権お前もか。竹中平蔵氏「デジタル田園都市構想」参画の波紋。マイナンバー頼みで目新しい政策なし=原彰宏』の一部を。
https://www.mag2.com/p/money/1123481
『竹中平蔵氏がメンバーに入ることが報じられたことで、SNSでは大きな話題となっています。
竹中氏が動けば世間がざわつく……なぜかそのような構図になっている様子。ワイドショー的に捉えるのもどうかと思いますし、竹中氏に貼り付けられたレッテルだけで人物を判断するのもどうかとは思いますが、それだけ、政界において、いや政財界においての「キーパーソン」であることは間違いないようです。
小泉純一郎元総理が、金融再生・不良債権処理担当として抜擢してから、郵政民営化や雇用流動化政策など、「ミスター規制緩和」という印象が持たれ、その先が「利益誘導」ということになるイメージ誘導も、客観的に見て、ある意味すごいことだなという感じです。
事実として、小泉政権後は一時政界を離れながらも、有識者としてその後の政権が変わっても中央にお呼びがかかるという存在であることを、どのように理解すればよいのでしょうかね。
アメリカがどうとか、経済界代表とか、いろいろ言われますが、本当のところはわかりません。しかし、パソナ所属など「李下に冠を正さず」という思いは確かにあります。
かつて規制改革委員会の座長にオリックスの宮内義彦会長が就いたときも、散々なことを言われていましたね。(略)
国家戦略特構想という矢は、放たれましたかね。安倍総理は「“第三の矢”はIR事業」としましたが、カジノが成長戦略かと揶揄され、しかも矢を放つ前に、矢が折れた感じになってしまいましたね。東京五輪と大阪万博が「成長戦略」だとすると、もう“いわんや…をや”ですね。
当時の竹中氏は、「成長戦略」という安倍総理(当時)の言葉を聞いて、自分の経験では、「成長戦略」は役人が好んで使う表現で、よく提言で使われたが一度も実行した試しがなく、いいイメージがない……とおっしゃっておられたのを思い出します。その成長戦略の会議メンバーに、竹中氏が就くことになりました。
岸田政権が、「アベノミクスの継承」として“第三の矢”を担当するのでしょうか。
金融緩和はもう十分ですし、財政出動はコロナ対策に向けられ(不十分だとは思いますが)、景気対策としての財政出動は、おそらくは「GoToキャンペーン」の再開だとは思いますが、成長戦略として「インフラのデジタル化」を置いているというメッセージなのかもしれませんね。』
何と立民党の小川幹事長は、わざわざ国会で「なぜ政府は竹中平蔵氏を起用し続けるのか」と質問を行なったという。<だよね~。言ってることと、やってることが違うもんね~。>(・o・)
『なぜ政府は竹中平蔵氏を起用し続けるのか 立憲・小川氏が指摘、岸田首相の答えは...
12/13(月) 19:02配信 J-CASTニュース
立憲民主党の小川淳也政調会長が2021年12月13日午後の衆院予算委員会で、立憲の新体制発足後初の国会論戦に臨んだ。終盤、小川氏は岸田文雄首相が掲げる「新しい資本主義」について、前政権と比べて岸田政権が「少々、変化を志されようとしているテーマ」だと述べた。
方向転換を前向きに受け止めた形だが、岸田氏が提唱した「デジタル田園都市国家構想実現会議」のメンバーに竹中平蔵慶大名誉教授が含まれていることを、小川氏は「いわゆる新自由主義との決別ではなかったんですか?」と問題視。岸田氏は、竹中氏は従来から携わってきた国家戦略特区に関する議論に参加するとした上で、基本的な経済の取り組みについては「大きく変えていかなければならない」と反論した。
■「まさに民営化、市場原理、競争社会を象徴する竹中平蔵さんを...」
小川氏は、公文書改ざんをはじめとする、過去の政権の「負の遺産」と対比させる形で、岸田氏の経済政策について
「少々、変化を志されようとしているテーマとして、新しい資本主義という議論を受け止めている」
と言及。その上で、次のように竹中氏の起用を問題視。「『新しい資本主義』とは、何が新しいのか」と説明を求めた。
「しかしね、これも、今お聞きする限りはですよ、政府の重要会議に、まさに民営化、市場原理、競争社会を象徴する、竹中平蔵さんを任命されてますよね?これ、いわゆる新自由主義との決別ではなかったんですか?」
岸田氏は「新しい資本主義」について、格差や気候変動問題に向き合った上で、「日本も新しい経済モデルを考えていく必要があるのではないか」などと説明。竹中氏の起用について、
「特区問題について従来から関わっている、その分野の議論に参加していただくことが続いているが、基本的な全体の経済の取り組み自体は、今申し上げたように大きく変えていかなければならない、このように思っている」
などと述べ、会議での役割は限定的になるとの見方を示した。
竹中氏「『晴れて自由の身になるのかな』とちょっと思ってたんですけども...」
竹中氏は、11月28日放送の「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)で、「デジタル田園都市国家構想実現会議」参加の経緯について
「委員会(菅政権時代に参加していた成長戦略会議)そのものが廃止されたわけですから、そして私は『晴れて自由の身になるのかな』とちょっと思ってたんですけども、一方でスーパーシティ(構想)のことやってますので...」
などと説明。
「『残った仕事をやれ』と、そんな感じかな、と思ってます」
とも述べた。
小川氏の予算委での持ち時間は約1時間。扱った問題は、石原伸晃氏が内閣官房参与に就任した直後に辞任した問題、石原氏以外にも大岡敏孝環境副大臣が雇用調整助成金(雇調金)を政党支部を通じて受け取っていた問題、18歳以下を対象にした10万円相当の給付問題、新型コロナ対策など多岐にわたった。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)』
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いや~、竹中氏には、晴れて自由の身になって、日本の国民生活を立て直すために、国政からは遠く離れて欲しかったな~。(**)
岸田氏は岸田氏で、自分なりの構想は持っているのだが。周囲を安倍、菅氏らに囲まれて、なかなか思うようには国政運営をできないのが実情なのかも。
ただ、もし日本の国民の多くが、もう少し新自由主義の問題点を知ってくれて、それに基づく経済政策に反対してくれたなら、、もっと一般国民の生活は楽になるのにと。せめて医療や教育の格差をこれ以上、拡大せずに済むのに、思うmewなのだった。(@_@。
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