新型コロナウィルスの感染拡大は、オミクロン株の広がりを受けて、トンデモないペースで進んでいる。(@@)
昨日、4日の全国のコロナの新規感染者数が1000人を超えたと書いたばかりなのに。5日に全国で確認された新型コロナウイルスの感染者は2638人と前日の約2倍に。1週間前の497人の5倍以上で、2500人を超えるのは去年9月25日以来だという。(-_-;)
都道府県別では、沖縄で623人、東京で390人、大阪で244人、広島で138人、山口県でも104人と急増。
また5日には、オミクロン株の感染が、空港検疫で新たに210人確認された上、青森、山梨、石川、徳島、鹿児島など7つの県で初めて確認されたとのこと。既に全国各地に広がっていることがわかる。
4日から検査数が増えている地域が多いとはいえ、オミクロン株への入れ替えが進んでいるからか、2倍、3倍と増加している地域もあり、警戒が必要だ。(・・)
沖縄の玉城デニー知事は、6日にも蔓延防止等重点措置の適用を政府に要請する予定。重点措置の適用期間を9~31日として、飲食店の営業時短要請などを行う意向だ。
また、山口県、広島県も蔓延防止等重点措置適用の要請を検討し始めたという。(-"-)
沖縄では感染者の90%がオミクロン株に置き換わっているというが。感染すれば、たとえ無症状でも、一般に10日間は隔離されることになって、仕事た学校、受験などに支障を来たす可能性があるし。多くの地域では、まだデルタ株感染者が半分ほど占めており、重症者の数も増え始めているとのこと。
どうか感染には、くれぐれもお気をつけ下さい。m(__)m
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近いうちに連合批判の記事を書こうかと思ってたら、昨日も呆れたニュースが出ていた。 _(。。)_
岸田首相が、首相としては9年ぶりに連合の新年交歓会に出席し、「春闘ではここ数年低下する賃上げ水準を反転させ、新しい資本主義にふさわしい賃上げを期待する」と連合と同じ方向を目指す方針を示したというのだ。^^;
実際、岸田首相は5日に経済3団体が都内で開いた新年祝賀会に出席した際、「日本経済の局面転換に弾みをつけるためにも、経済界には賃上げに攻めの姿勢でご協力をお願いする」と強く要請している。^^;
連合(日本労働組合総連合会)というのは、旧社会、民社党系の労働組合が集まったた組織(ナショナルセンター)で、約700万人が加盟しているのであるが。これまでは、反自民の組合員が多かった。<反共産も。この話はまた別の機会に。>、
自民党は自由主義経済、資本主義を重視しているため、どちらかと言えば、財界、企業経営者などからの支持を受けて、彼らの利益を優先して国政運営している面が強い。つまり、昔風に言えば、自民党は労働者の敵である資本家の味方をしている政党なのである。(-"-)
<また以前は、平和主義、人権尊重も強く唱えていたので、自民党の保守勢力を嫌う人が多かった。>
それゆえ、連合は90年代からは社民党、旧民主党系の立民、国民党などの支持団体として活動して来たのであるが。
何か連合側も自民党や保守勢力への抵抗が少なくなっているし。自民党側も連合の取り込みをはかろうとしているのである。(ーー)
連合は48産別の労組が集まっていることから、どんどんと各労組の方針や要望の差異を調整して、方針を統一するのが難しくなっている様子。(~_~;)
たとえば、2011年、東日本大震災による福島原発事故を受けて、菅直人首相(当時)が脱原発すべきだと主張。やがて民主党全体が「脱原発」の方針をとるようになったのに対して、連合の一部からの不満が強く出るようになっている。連合には、原発を運営している電力会社の職員が加盟する電力労連、原発支持の企業の職員による労組が加わっているからだ。(~_~;)
<反原発を掲げた候補者は支援しない、自主投票にするなどという支部も出て来ている。>
しかも、かつては連合の中には、いわゆる保守タカ派や改憲派は嫌う人が多かったのだが。2015年に(エリート会長と呼ばれた)神津里季生氏が会長になってからは、保守勢力への抵抗感はかなり弱まったような感じも。
神津氏は、2017年に前原誠治氏が小池百合子氏と密会し、民進党を解体して小池新党「希望の党」との合流を相談した時に同席。後に改憲慎重派などを排除するに至った、この小池新党への合流を支持していたのである。(~_~;)
しかも、新たに自民党の首相になった岸田氏は、安倍ー菅政権ほどタカ派でもないし。しかも、安倍ー菅政権の新自由主義を批判し、社会政策を重視した「新しい資本主義」という理念を掲げ、賃上げなど働く人の待遇改善に力を入れようとしている。<その分配が成長にもつながるという考え。>
労組側も、賃上げ実現に向けて、岸田内閣のへの期待が高まっているようで、政府自民党と連合は徐々に接近。自民党も連合の取り込みをはかる準備を進め始めているという。(~_~;)
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昨年12月には、連合の新会長になった芳野友子氏は自民党本部を訪問し、麻生副総裁や茂木幹事長と会談を行なった。
『自民党が、立憲民主党の最大の支持団体である連合との距離を縮める動きを活発化させている。労働組合の中央組織である連合が重視する雇用政策や賃上げなどに重点的に取り組む考えだ。来夏の参院選を見据えて、労組票を分散させる狙いもありそうだ。
自民の茂木幹事長は8日、連合の芳野友子会長と党本部で面会し、「初の女性会長なので頑張ってほしい」とエールを送った。連合によると、自民幹部と連合会長の面会は、2代前の古賀伸明氏以来で「7~8年ぶり」という。芳野氏はこの日、麻生副総裁とも個別に面会した。いずれの面会にも小渕優子組織運動本部長が同席した。
15日には、塩谷立・党雇用問題調査会長が連合の清水秀行事務局長と会談した。塩谷氏は、岸田内閣が成長と分配を重視していることを強調し、連合の要望に寄り添う姿勢を強調した。
連合との窓口役は、自民党組織運動本部内の労政局が務めているが、最近は党幹部による積極的な動きが目立つ。党ベテランは「連合を重視しているという考えの表れだろう」と解説する。(読売新聞22年1月2日)』
『10月に会長に就任した芳野氏は、立民と共産党との選挙協力を一貫して批判し、選挙区調整は立民と国民民主両党で行うよう求めている。共産との共闘により「連合票の行き場がなくなった」との見方も示しており、自民党幹部は「立民と共産の共闘が続く限り、労組票は分散され、結果的に国政選では自民に有利に働く」と分析する。
9月には、選挙区に自動車工場などを抱える自民議員の有志が議員連盟「自動車立地議員の会」(代表世話人・片山さつき参院議員)を設立した。共産と距離がある民間企業系労組のうち、特に与党寄りとされる自動車関係の労組を引き込む思惑があるとみられる。
先の衆院選では、トヨタ自動車グループの労組が加盟する「全トヨタ労働組合連合会」が、政策実現のために与党と連携する方針に転じ、野党系の組織内候補を擁立しなかった。
立民側は「連合が完全に与党支持になることはあり得ない」(幹部)と静観する構えだが、自民党内には「労組票を少しでも多く切り崩すべきだ」との意見があり、今後も立民への揺さぶりを強めたい考えだ。(同上)』
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このような動きが、5日の岸田首相の新年交歓会出席につながったのだろう。
『岸田文雄首相(自民党総裁)は5日、東京都内で開かれた労働組合の中央組織「連合」の新年交歓会に出席した。現職首相の参加は平成25年の安倍晋三元首相以来9年ぶりとなる。首相は成長と分配の好循環を目指す「新しい資本主義」を掲げており、労組と一体となって賃上げ機運を高めたい考えだ。同時に夏の参院選を控え、立憲民主党最大の支援組織である連合に近づく思惑も透ける。
「これから始まる春闘では、新しい資本主義の時代にふさわしい賃上げが実現することを期待したい」
首相は会合であいさつし、連合が重視する賃上げの実現に政府も力を注ぐ考えを強調した。さらに昨年10月に就任した芳野友子会長を「(政府の会議で)さまざまなご意見をいただいている」と持ち上げた。(略)
連合幹部は「首相は分配政策を掲げており、連合との距離を詰める絶好の機会と捉えているのだろう」と語る。連合は立民の支援組織だが、芳野氏は立民と共産党との共闘を否定する。旧民主党が政権を失って9年を超える中、連合としても政府の政策に意見を反映させたい思いもある。
連合の組合員は約700万人に上るが、これまでも連合が支持する野党候補者がいない選挙区では、水面下で与党の支援に回るケースがあった。ある産業別労組幹部は「政策実現のためには与党との関係は重要だ」と打ち明ける。
「来る参院選は大変重要な選挙だ。ぜひ政治の安定という観点から、与党にもご理解とご協力をたまわりますよう心からお願い申し上げる」
首相はあいさつをこう締めくくり、会場の笑いを誘ったが、その場にいた野党幹部は顔をこわばらせていた。(産経新聞22年1月5日)』
今さらイデオロギー云々を語ろうとも思わないし、多様化する時代では「XXの団体は00党を支持」というくくり方もなくなって、目的別に支持をするというやり方もありかとは思うけど。何か「節操がないな~」「芯となる信念や理念がないのかな~」と嘆いてしまいたくなる旧人類のmewなのだった。 _(。。)_
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