新型コロナウィルス・・・12日、全国の新規感染者数は、1万人を軽く突破し、1万3052人に。
この2日ほどは、3連休中の検査人数が少なかったこともあり、感染が確認された人の数も少し落ち着いていたのだけど。12日には、その反動も出てか、東京都では2198人、大阪で1711人、沖縄でも過去2番めとなる1644人が確認された。
さらに、愛知で723人、広島で652人、神奈川で548人と500人を超えることに。全国では3桁の感染者が判明している自治体がどんどん増えている。(-_-;)
重症者の数も、昨年11月以来、100人を超えることに。また、全国では、5人の方の死亡が報告されたとのこと。11日に静岡で死亡した80代の男性は、オミクロン株に感染していた可能性が大きいという。この男性は基礎疾患があったようだ。(-"-)
国の基準では、ICUで治療を受けている人は重症者となるのだが。東京都は独自基準を用いており、ICUで治療していても人工呼吸器やECMOの管理が必要な患者のみを対象にしている。
それゆえ、東京都は入院者954人のうち、軽症、中等症が940人、重症が4人と発表しているのだが。もし国基準で考えれば、約12%に当たる11人が重症に当たるという。^^;
海外の報道やこれまでの日本の状況を見ている限り、確かにオミクロン株は、これまでのコロナウィルスに比べて、重症化率、死亡率は低いようだ。
オミクロン株は、鼻やのどの粘膜に感染、発症して、肺にはいりにくいことから、過去のウィルスのような肺炎や呼吸障害などの重篤な症状が起きる率は低いという。
ただ、「オミクロンは重症にならない。軽症で済むから、大丈夫」などとナメていてはいけない。
特に基礎疾患がある人は、オミクロン株への感染によって、入院を必要とするような状態に陥って、中等症にとどまらず、ICUなどでの治療が必要な重症になる可能性は決して小さくないからだ。(・・)
実際、米国では感染者の数が頭打ちになりつつあるものの、、入院する人の数が増えているという。(~_~;)
『オミクロン株の感染拡大が続くアメリカで、コロナによる入院者数が過去最多に迫り、多くの病院で人手不足が深刻になりつつあります。
オミクロン株の感染が拡大しているアメリカでは、10日の新型コロナ感染による入院患者が14万1385人となり、14万2000人ほどだった去年1月の過去最多に迫りつつあります。(ANN22年1月11日)』
これは、NYの話だが。『救急医療施設が受け入れた75歳以上の患者は、ブルックリンとクイーンズ、スタテン島で7日に増加。集中治療室(ICU)で人工呼吸器を挿管された患者の数も引き続き増加傾向にあり、6日までの週で61%増加したことが州当局のデータに示されている。(ブルームバーグ22年1月11日)』
こちらは東京都の話。
『重症化リスクが低いとされるオミクロン株。確かに、これまでの新型コロナウイルスとは異なり、肺炎による重篤化は少ないが、軽視できないのは、肺炎以外による重症化リスクがあることだ。実際、東京では肺炎以外の重症者が倍々ゲームで増えている。
都の11日までの1週間平均の感染者数は890人。前週比981%の激増だ。一方、重症者数は4人にとどまり、重症病床使用率は0.8%(4人/510床)とガラガラだ。
東京でもオミクロン株が広がっている。「オミクロン株は重症化しない」との説を裏付けるような数値に見えるが、ここにはカラクリがある。
都の基準の重症者は、人工呼吸器やECMOの管理が必要な患者のみが対象となっている。国の基準では、ICU(集中治療室)に入っている患者も重症者に入れているが、なぜか都はICUに入っている患者を含めていない。
WHO(世界保健機関)は、オミクロン株について、鼻やのどに影響がでるとの研究結果が多く、肺炎を引き起こすこれまでの変異株との違いを指摘している。つまり、オミクロン感染の場合、人工呼吸器の出番が少なくて当然なのだ。
問題は人工呼吸器やECMOに加え、ICUを使用している患者も含めた国基準の重症者数だ。国基準だと、東京で急増している。
東京の国基準の重症者数は昨年12月11日は10人だったが、今年1月4日は47人、11日は148人へと膨れ上がっている。1カ月前から14倍、ここ1週間で3倍である。重症病床使用率も10%(148人/1468床)に上る。
「軽症」では済まない恐れ
どういう症状の患者がICUで治療しているのか。
都の担当者は「個別の症状については把握していない。もともと基礎疾患がある患者がコロナにかかり、人工呼吸器は不要でもICUでの治療が必要と判断され、治療を受けている可能性があります」(防疫・情報管理課)と回答した。
肺炎でない重症者が増えている可能性が高い。
肺を患う病症が少ないオミクロン株の場合、人工呼吸器の有無で判断する都基準ではなく、国基準の重症者数を重視すべきではないかーー。この点を問うと、「何とも言えない」(前出の担当者)と答えた。
厚労省が発表した10日時点の全国の重症者数は、前日から10人増えて100人。100人台となるのはおよそ2カ月ぶりだが、この発表も都の重症者数は都基準でカウントしており、ミスリードだ。
「オミクロン株は軽症」と軽くみてはいけない。(日刊ゲンダイ22年1月22日)』
他方、当ブログでも提案しているように、ようやく政府レベルでも、エッセンシャル・ワーカーの確保を考えて、濃厚接触者の隔離期間を見直すという動きが出始めた。(**)
『「濃厚接触者の待機期間の短縮を」 公明党が提言 首相「大変重要」
公明党の石井啓一幹事長は12日、首相官邸で岸田文雄首相と面会し、新型コロナウイルスのオミクロン株の特性に合わせ、濃厚接触者の待機期間の短縮を検討するよう求めた。首相は「大変重要なポイントだと認識している」とし、検討を進める考えを示した。
オミクロン株は第5波を招いたデルタ株に比べ、感染力が高い一方、重症化リスクの低さや潜伏期間の短さが指摘されている。しかし、濃厚接触者は陽性者との接触から14日間、待機を求められる。
このため、濃厚接触者になった医療従事者が多く欠勤するなど、医療提供体制に影響が出ている。専門家からは、急速な感染拡大で社会経済活動を維持することが難しくなるとの懸念が出ていた。
緊急提言を受けた首相は、「医療逼迫(ひっぱく)を引き起こさないために(オミクロン株の)特性をしっかり踏まえた対応が求められている」と理解を示した。今後、具体的な対策を示したうえで国民の理解を得ていくという。(朝日新聞22年1月12日)』
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ただ、いくら医療現場が逼迫しているからといって、こんな重要なことを省庁レベルで一気に決めてしまっていいのか、疑問に思う部分もあるのだが。
<批判が来た場合には、また官邸にはこの話は届いていないってことにして、撤回させるのかな?^^;>
厚生労働省は、医療従事者が濃厚接触者となった場合でも、毎日検査を行うことなどにより、勤務が可能との方針を示したという。(・o・)
『医療従事者 濃厚接触でも勤務可能 「毎日検査なら...」厚労省が見解
厚生労働省は、医療従事者が濃厚接触者となった場合でも、毎日検査を行うことなどにより、勤務が可能との方針をあらためて自治体に通知した。
後藤厚労相「(濃厚接触者ということで)医療現場の維持が大変厳しくなっている。濃厚接触者は毎日検査を行うということで、医療提供に従事できる」
オミクロン株の感染急拡大で、医療従事者が濃厚接触者となるケースが増加していることから、厚労省は、医療従事者が濃厚接触者となった場合には、毎日検査を行うことなどによって勤務が可能とする方針をあらためて全国の自治体に通知した。
後藤厚労相は、現場に影響が出ている沖縄県以外でも「医療関係者は検査をしっかりすることで勤務が可能になる」と強調した。(FNN22年1月12日)』
個人的には、せめて潜伏期間を考えて、3~5日は隔離+PCR検査陰性ぐらいを条件にした方がいいと思うんだけどな~。(・・)
でも、急にこんな話を持ち出して来たところを見ると、沖縄だけでなく、もう多くの自治体で、医療関係者の感染、濃厚接触によって医療体制逼迫の危機を迎えているのかも知れないと懸念してしまうmewなのだった。_(。。)_
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