連合は、旧民主党の結党以来、最大の支持団体として活動。その後も、民主党系の政党の支援を続けており、芳野会長は、新年の会見でも「立憲を基軸に国民民主との関係で戦っていく」と語っていたのだが・・・。
何と21日に、今夏の参院選で「特定の政党を支持しない」方針を固めたという。(~_~;)
mewは、これをいい機会にして、立憲民主党の議員(orその中で真に平和リベラルの理念のある議員)は、連合の「支援という名の支配」から脱するべきだと考える。<連合の中で、真に平和リベラル志向の組合orメンバーが割れてくれてもいいかも。(・・)>
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そもそも、mew&政治談義仲間は、昨年の衆院選で立憲民主党が議席を減らした大きな要因の一つは、連合会長の言動にあったと考えている。(`´)
昨年10月に、芳野友子氏が連合の新会長に就任した時から、イヤ~な気がしていたのだが。案の上、いや、それ以上に、芳野氏の言動はヒドかった。(-"-)
【このブログにも、昨年10月10日、早速『連合に女性会長。施策には共感も、共産党との連携否定はガッカリ・・・』という記事をアップしてた。】
連合の大部分が、共産党嫌いであることは知っていたけど。芳野会長は、寄りによって、衆院選の直前、他の党やネトウヨが立民党と共産党の選挙協力についてディスる中、「連合はこれまでも共産の閣外協力はあり得ないと主張している」「現場では選対にも共産党(関係者)が入り込んで、立憲、共産両党の合意をたてに、さらなる共産党政策をねじ込もうとする動きがある。立憲には混乱がないよう選対をしっかりコントロールしてほしい」などと発言。(「」内、毎日10.07)
ちょうど芳野氏が連合で初の女性会長に就任し、メディアから注目されていた時期だったため、このような発言が立民攻撃の火に油を注ぐことになったことは言うまでもない。(-_-;)
衆院選終了後も、芳野会長は記者会見で、立民と共産党との野党共闘について「連合の組合員の票が行き場を失った。到底受け入れられない」と痛烈に批判し、枝野幸男氏を代表辞任に追い込むきっかけを作った。
<連合も「共産党を含む野党共闘にはくみしない」として、「共産が前面に出てきたことで(連合の)動員力を発揮しづらいケースがあった」と指摘。立民党議員たちに、このままだと選挙支援が難しいと示唆した(脅しをかけた?)のよね。_(。。)_>
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しかも、芳野会長は「立憲民主党と国民民主党を支援する」と言い続けていた一方で、賃上げを公約に掲げている岸田自民党にも接近。自民党も連合票を取り込もうとしているのである。(~_~;)<関連記事・6日の『岸田自民党、連合の取り込みをはかる&連合も岸田の賃上げ策を期待・・・』>
一番驚いたのは、この話だ。・・・今年1月4日に行なわれた連合の新年交歓会に、岸田首相が総理としては9年ぶりに出席して壇上であいさつも行なったのであるが。何とメインであるはずの立民の泉代表や国民の玉木代表は、あいさつの機会さえ与えられなかったというのだ。(゚Д゚)
『新年交歓会で、立憲の泉健太代表や国民の玉木雄一郎代表は紹介されただけで、あいさつの場を与えられなかった。立憲幹部は「我々は連合の組織内候補を出しており、少なくとも壇上に上げてほしかった」と不満を漏らした。野党関係者は「経営者側に立つ自民を、労組の連合が支援するのは説明がつかない」とけん制する。(毎日新聞22年1月5日)』
そして、連合は何と21日に、ついに特定の政党を支援しない方針を示したのである。(@@)
『日本最大の労働組合の中央組織・連合は21日、夏の参院選で支援政党を明記せず、政党と政策協定も結ばない基本方針案をまとめ、加盟組合に伝えた。共産党と「野党共闘」する候補者を推薦しない考えも盛り込んだ。2月中旬の正式決定をめざす。立憲民主党を中心とする野党陣営の参院選への影響は必至だ。
連合はこれまで民主党の流れをくむ政党を支援し、昨年の衆院選も立憲、国民民主両党とそれぞれ政策協定を結び支援した。
夏の参院選は、両党の比例区から9人の連合組織内候補が立候補する予定だが、「政治動向は依然不透明」であることを念頭に「人物本位・候補者本位で臨む」とする。
昨年9月時点の基本方針案では「準備を進める」としていた両党との政策協定締結についても記述を削除。連合幹部は「今回は締結しない」と明かす。(朝日新聞22年1月21日)』
『「なんて乱暴な……」
連合の基本方針案を知った立憲幹部は絶句し、「今までのような共産との連携はできなくなり、新しい方法を考えないといけない。これで得をするのは自民党だけだ」とこぼした。(同上)』
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実は、これは連合が分裂を防ぐための苦肉の策なのである。^^;
『昨年の衆院選の基本方針では、立憲民主、国民民主両党を支援政党として明示したが、今回は両党と「必要な調整にあたる」との記述にとどめた。両党の合流の見通しが立たない中、立民を支持する官公労系と国民を支持する民間産別労組の対立を避ける狙いがある。(読売新聞22年1月21日)』
小沢一郎氏が、昨年12月にこんな懸念を示していたという。
『小沢一郎衆院議員に昨年12月、インタビューをした。テーマは先の衆院選での立憲民主党や小沢氏自身の選挙区での敗北についてだったが、その中で印象に残ったのが、立憲民主の支持団体である労働組合「連合」についての次のコメントだった。
「だけど今、組織として一番深刻なのは、連合と共産党だよ。もちろん政権への道ということを考えれば、我が党の問題ではあるんだけれど。連合はこのままだと、かつての総評と同盟にまた分裂してしまうんじゃないか。連合は、立憲民主党と国民民主党が、昔の社会党と民社党になってしまっても、それでいいと考えているのか。どうかしているよ」』
『日本最大の労働組合の全国中央組織(ナショナルセンター)である連合(日本労働組合総連合会)は、1989年に総評(日本労働組合総評議会)と同盟(全日本労働総同盟)など4つの団体が労働界の再編・統一を目指して大同団結したもの。
総評は官公労中心で政治的には社会党系、同盟は民間労組が多く、民社党系だった。連合となった後は、非自民非共産を支持し、細川連立政権と民主党政権の樹立を後押ししたものの、民主党(民進党)が2017年の衆院選で立憲民主党と希望の党(後に国民民主党)に割れたことで、旧総評系と旧同盟系の路線の違いが顕在化した。』(NEWS SOCRA22年1月13日)』
ちなみに、日本共産党系の「統一労組懇」等は、連合に加わらず。逆に連合に対抗する形で、全国労働組合総連合(全労連)を結成している。(・・)
保守勢力の大多数には、強い共産党アレルギーがある。そして、連合も全体的には共産党は好んでいないのだが。中でもやや保守的な組合やメンバー、立民、国民の保守寄りの議員も、かなりの共産党アレルギーがある。<まあ、昭和時代からの確執もあるのだろうけどね~。^^;>
2017年秋、民進党代表だった保守派の前原誠司氏が、突然、民進党を解体して、小池百合子都知事が作った「希望の党」との合流を決めた最大の目的も、民進党が共産党との選挙協力を行なおうとしていたのを阻止することにあった。
前原氏が小池氏と合流の相談をするため密会を行なった場所には、当時、連合の会長だった神津里季生氏がいたことがわかっている。神津会長も民進党と共産党の連携を強く反対していたのだ。^^;
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mewは、連合のメンバーの大多数は、程度の差はあれ、とりあえず「アンチ保守タカ派」「アンチ自民党」なのかと思っていたのだが。どうやら、共産党と組むぐらいならor何かプラスになる要素があるなら、保守タカ派の政党や議員と連携したり、自民党と懇意にしたりしても構わないと考えている人たちがいる様子。
でも、自民党を利するぐらいなら、共産党も入れて野党結集をすべきだと考えている人たちもいるようなのだ。
『立憲民主と国民民主が足並みを揃えて参院選を戦うことになるのか、いまだに方向は固まっていない。そうなると連合は参院選で股裂き状態になるが、その混乱のきっかけは吉野会長の「共産はNO」発言でもある。このまま行くと組織内候補の獲得議席を減らすことになるのではないか。
「国民民主が独自路線を歩き始め、立憲民主が苦悩している。結果、与党を利するだけ。こういう時こそバックにいる連合がまとめる役割を果たすべきではないか。共産を切り離すような原理原則ではなく、むしろ圧力をかけてしたたかに国民民主、立憲民主、共産など他の野党まで結集のレールを敷く。かつての組合には策士や剛腕な連中がいて動いたものだが…」(旧総評系幹部OB)・・・
「労働界再編の連合のスケールメリットはやはり大きい。旧総評と旧同盟に戻ってしまえば発信力や発言力が低下する。地域によっても事情が異なり、簡単には分裂しない」と連合関係者は言ったが、組織として危機にあるのは間違いない。(同上)』
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う~ん。芳野会長を含め、連合内には「立民と国民の合流」を期待する声も多かったし。立民の泉代表もそれを目指していたようだけど。国民党はいまや、都民ファースト(玉木)または維新(前原)などと連携することを考えており、立民党と合流する可能性はかなり小さいだろう。
逆に連合がアレコレ動けば動くほど、日本には自民党と対峙できるような平和・リベラル志向の大きな政党(今は大きな野党)を作ることが難しくなっていて。連合が、日本の健全な民主政を壊しているのではないかと感じるほどだ。(-"-)
で、この話は、また近日中に書きたいと思うが。こうなったら、もう一度、やり直しで。立民党も連合も一部、分裂してもいいから、まずは平和・リベラル志向の真の野党&支持団体を作ることから始める必要があるかな~と、考え始めているmewなのだった。(@_@。
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