急に用事ができてしまったので、近々、利用する予定だった出来合いの記事を中心に。m(__)m
今年にはいって、岸田・麻生氏と安倍・高市氏の対立が激しくなっているという話を何回か書いたのだが。
<1月16日『岸田・麻生が安倍・高市と経済政策で対立。安倍パワー削減を願う+トンガ噴火で日本に津波』>
岸田氏と麻生氏(+茂木氏)は、もともと安倍氏らのような戦前志向の超保守派でも、歪んだ新自由主義のアベノミクス派でもないので、基本的には安倍氏らとは政治的な考えは合わないのだ。(・・)
しかも、自民党は2000年前後から、現安倍派の清和会が最大派閥として党内を牛耳って来たところあがるのだが。麻生氏らはそれを好ましく思っておらず。
ここら辺は改めて書きたいのだが。麻生派と岸田派と谷垣Gはもともと同じ宏池会がもとになっている派閥ゆえ、彼らが組んで、自民党の最大勢力を作る考えを持っている。
また、安倍氏は、岸田氏が自分が推した高市早苗氏や萩生田公一氏を幹事長や官房長官などの要職で起用しなかったことも気に食わず。アベノミクスを批判して新資本主義に基づく政策を行なおうとしていることも、中韓に厳しい対応をしないことも気に食わず。
そして、岸田首相がほとんど安倍氏の考えを取り入れず、麻生副総裁、茂木幹事長と組んで政策を進めていることに、かなり立腹している様子。
そこで、最近、安倍氏が菅義偉氏と組んで、岸。麻生チームに対抗できる勢力を作り、岸田おろしを仕掛けるのではないかという話が出始めているのである。(@@)
で、この記事は、その安倍氏のリベンジについて書いたものだ。(**)
今後の自民党内の動きを見ていく上で参考になると思うので、アップしておきたいと思う。
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『岸田よ、今に見ていろ…安倍晋三「政権奪還」の露骨な復讐劇がはじまった…!
週刊現代 2022.02.18
「アベノミクス」が廃止となりメンツを丸潰れにされた安倍晋三がいま、政権奪還に動き始めている。その詳細を前編記事『安倍晋三の「岸田つぶし」が全内幕…メンツ丸潰れの元総理「復讐のシナリオ」』でお伝えしたとおりだが、引き続きその全内幕を明かす。
俺の貯金で総理をしてる
麻生は岸田から与えられた「名誉職」で満足しきっている。麻生の頭を占めているのは、もはや政局でも、政策でもない。
「家庭」のことでいっぱいなのだ。
現在81歳の麻生は、妻の千賀子から「そろそろ引退して(長男)将豊に継がせてほしい」と熱望されている。派閥は鈴木善幸元総理の長男で、千賀子の弟の鈴木俊一に継がせようと考えている。
だが、鈴木には派閥を維持する求心力はあるまい。麻生が安心して引退するには、大宏池会を作るほかに選択肢はない。
こうした事情が影響してか、安倍に対して距離を置くような言動も増えた。麻生は周辺にこんなことを語っている。
「岸田がいるかぎり、安倍が表舞台で起用されることはないだろ。オレは党の執行部にいるから、(安倍のように)岸田政権の後ろから弾を打つことは出来ねーな」
しかし安倍からすれば、麻生はすでに「終わった人」だ。互いに政権を支え合った麻生は岸田の軍門にくだり、最後の時を待っている。
よくよく考えてみると、安倍と麻生の政治信条は必ずしも重なるものではなかった。渋谷区の高級住宅地で近所に暮らし、ゴルフを愛し、軽井沢の別荘で語り合う上流同士の付き合い。だが、それだけだ。
安倍が麻生に期待することは、もう何もない。ならば、あの男を「使う」しかあるまい?。
菅義偉。7年8ヵ月にわたり安倍政権の官房長官として汚れ仕事を引き受け、安倍路線を継承して総理も務めた。使い減りしない男で、安倍にとっては、岸田を攻めるには最適な「駒」だ。
昨年夏、政権末期の菅を安倍が見放したことから、2人の関係は冷えこんだ。ところがその仕打ちを忘れたように、安倍は昨年12月2日に菅を会食に誘った。そして翌日、ジャーナリストの櫻井よしことの対談番組で、安倍は「私と菅さんの政治家同士、人間同士の絆は強く結ばれている」とこれ見よがしに秋波を送った。
安倍には、菅だけが持つ「2つの武器」が何としても必要なのだ。まずは維新とのパイプである。
「'07年に橋下徹さんが政界入りする後押しをしたのが菅さんでした。だから我々からすれば、菅さんは維新の会の生みの親と言っても過言ではない」(日本維新の会幹部)
与野党対決となる法案でも、「ゆ党」である維新は賛成に回ってくれる。特に改憲や安全保障など公明党が嫌う保守的な政策では、維新は心強い味方となる。
さらに菅は、維新と対極にある公明党との絆も深い。自民党が下野していた'09年ごろから菅は創価学会の佐藤浩副会長と関係を構築し、「SSライン」と呼ばれる太いパイプを生かしてきた。
菅を味方につけることができれば盤石であることは、誰よりも安倍自身がよく知っている。だから安倍は、先述の番組で踏み込んだ発言をした。
「菅さんが派閥を作ろうと思えば、簡単に結成できるのではないか」
当初、菅の内心は複雑だった。菅は安倍が途中で投げ出した政権を引き継ぎ、尻ぬぐいをさせられた。疲弊した菅は無気力状態で、取材で「派閥を結成するのか?」と問われても「噂です」「考えていない」など否定を続けてきた。
ところが……今年に入ってから、菅の気持ちに変化が現れはじめた。きっかけは、オミクロン株の感染拡大である。
「岸田は俺の貯金で政権運営しているだけだ。第7波だって、いつ来るのか分からないのに!」
今年に入ってから、菅は党の重鎮に岸田への不満をぶちまけていた。
「岸田政権のワクチン3回目接種の遅れが批判を浴び、菅さんは岸田総理に『官僚に任せきりだと遅くなる』と助言しました。しかし岸田総理の動きは鈍かったのです。
菅さんは総務省をフル回転させ、地方自治体にプレッシャーをかけて接種スピードを上げた。一方、岸田さんには何の策もない」(閣僚経験者)
岸田に任せていては、日本がダメになる?。気づけば菅の思いは、安倍とシンクロしていた。
「佐渡金山の問題では、実は菅さんも『おれだったら推薦するよ』と発言していた。菅さんが安倍さんに加勢したことが、政府の方針転換の決定打となった」(閣僚経験者)
安倍には、菅だけが持つ「2つの武器」が何としても必要なのだ。まずは維新とのパイプである。
「'07年に橋下徹さんが政界入りする後押しをしたのが菅さんでした。だから我々からすれば、菅さんは維新の会の生みの親と言っても過言ではない」(日本維新の会幹部)
生殺与奪の権は握った
岸田を潰すには、菅自身も派閥を持たねば話にならない。昨年12月の安倍の言葉が脳内で蘇る。「(動くのは)3月、予算が成立してから」と、菅は一部の議員に明かした。
「菅派は大派閥になるかもしれない。派閥の後継者がおらず『自分が出馬するか』と悩む二階さんは、菅さんに目をかけている。二階派筆頭の武田(良太)さんも『オレにはまだ早い。菅さんにやってもらうつもりだ』と言っており、二階派を継ぐ形で菅派が発足する可能性もある」(閣僚経験者)
二階派も足して70人強まで膨らんだ菅派と、95人の清和会が組めば、大宏池会を上回る。
7月の参院選に向け、安倍と菅は岸田への攻撃を強めていくことになる。
「すでに岸田政権は参院選について、公明党との関係でトラブルを抱えています。相互推薦に関して、茂木幹事長が公明側に『(昨)年末までに連絡する』と言ったのに、年明けにずれ込んだ。これに創価学会の佐藤浩副会長が激怒したのです。
結局、困った茂木さんは、菅さんに頼んで間に入ってもらった。今は菅さんが佐藤副会長と連携をとっているそうです」(自民党中堅議員)
公明は自民にとってのアキレス腱だ。今後、岸田は公明の協力が得られるのか。生殺与奪の権は、安倍と菅が握っている。
安倍には「もう一度総理をやりたい」という本音も見え隠れする。安倍がトップに立ち、菅が支える。約10年前の第2次安倍内閣に転生したかのように、再々登板を果たす。岸田を潰した先には、そんな未来が待っている。
『週刊現代』2022年2月19・26日号より
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そして、これを読んで尚更に、絶対に安倍氏の復権は阻止したいと強く思ったmewなのである。(@_@。
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