【名古屋競馬場が、今年、施設の老朽化のため解体され、弥富市に移転することに。1949年に開場して、73年にわたり、地名にちなんで「ドンコ競馬場」として愛されていた競馬場だったのだが。先週11日、ついに最後のレースが行われることになった。(・・)
<最終日の4Rの三連単で、何と名古屋競馬場史上最高となる976万8430円の配当が出たんだって。(・o・)>
mewは昔から、仕事を引退したら、相方と全国の地方競馬場巡りをしようと決めているのだけど。いまだに引退ができず、南関4場以外は全く訪問できないうちに、いくつもの競馬場が廃止されたり、改築や解体されてしまって残念な限り。(ノ_-。)
まあ、でもナゴヤ競馬の場合は、廃止ではなくて、移転だからね!他の地方競馬場もそうだけど、ナゴヤ競馬も、一時は赤字経営が続いてピンチに陥ったものの、今はネット投票のおかげもあって黒字に転換したというし。新しい競馬場で、さらなる発展をして欲しいと願っている。(^^♪・・・早くコロナ収束を迎えて、まずはホームの大井競馬場(+府中の東京競馬場)に行きたいよ~!!!(**)
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今年、MBS(毎日放送)が、関西圏で1日に放映した正月特別番組「東野&吉田のほっとけない人」で、維新3人衆の松井代表、吉村副代表、橋下元代表の3人をゲストに招いて、ややおちゃらけも交えたトークを展開した。<3人の出番は2時間番組の中で、約40分も占めていたとのこと。ちなみに世帯視聴率は6・9%だったそうな。(・・)>
この番組に関して、「維新の宣伝になっている」「政治的中立性に欠けるのではないか」など問題視する意見が多く寄せられたため、MBSが社内調査を実施。11日に『3氏の同時出演は高視聴率を意識したものとし、放送法が定める政治的公平性に対する認識の甘さがあった(産経3.11)』との調査結果を発表した。(-_-;)
当ブログでは、昨年末にこの番組の収録に関する記事が出ていたのを見て、すぐに『正月特番で維新3人衆がトーク&読売新聞が大阪府と包括連携~メディアのあり方に問題+東京大賞典』で疑問を呈していたし。 新年にはいってから、放送後もミューミュー言っていたのだけど。<1月3日の『松井、飲酒して党首討論+橋下は、維新分裂に言及+松井の後継候補は電話世論調査で決める?』など。>
良識のある社会人なら、客観的に考えて、「バラエティ番組に特定の政党の幹部(+OB)だけ呼んでトークをするのは望ましくないのではないか」「政治的中立性に欠けるかも」と気づきそうなものなのだが。
番組制作を担当したバラエティ担当の現場スタッフは「松井氏と吉村氏が出演した回は明らかに高視聴率で、(橋下氏を含めた)3人に出てもらえたら面白いと思った」「経験上、どういう番組をすればより多くの人に見ていただけるか」を考えて、3人の出演を決めたという。<まあ、バラエティ系の現場スタッフというのは、よくも悪くも一般的な感覚が麻痺している人が少なくないのだけど。^^;>
それでも、編成部などがきちんと番組の内容や放送の可否をチェックしていれば、問題が防げるのだが。「幹部は番組内容に問題があると思ったが、(制作側が)視聴率を狙いにいった番組で、収録したものを放送しないのは難しいと感じていた」「管理職やチーフは政治的公平性についての意識は十分あったものの、現場に途中経過の報告を求めるなどの注意喚起が足りていなかった」という。(-"-)

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関西圏の人にきくと、そもそも関西ローカルのTVやラジオに関しては、この十年余、大阪府知事あ大阪市長を維新の3人(橋下、松井、吉村氏)が務めていることもあるのだろうか。維新の幹部が報道系の番組やワイドショーなどに出演する機会がかなり多いとのこと。
特にこの2年ほどは、コロナ対策のニュースが多いこともあって、夕方のニュース番組などでは、やたらに吉村知事が会見する様子が放映されていたようで。<しかも、維新の批判につながるような質問や感想はほとんど出ないという話も。>
去年の衆院選の維新躍進(特に大阪)に寄与したのではないかという見方もある。(ーー)>
何とこの番組でも、松井氏や吉村氏を大阪市長、大阪府知事という肩書きではなく、維新の代表、副代表として紹介していたそうで、それも特定政党の宣伝につながるのではないかと。吉村氏を将来の総理にという話題も、問題にされていた。
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また何分にも、吉本所属の芸人である東野幸治氏と吉田敬氏(ブラックマヨネース)がMCを務めていることもあって、政治の話だけでなく、笑いにつながるようなトークを引き出そうとする部分もあった様子。松井氏らは関西人のノリのよさも手伝って、ちょっとおちゃらけたトークも行なったのであるが。
『今月1日に開かれた番組審議会では、外部の委員から「本当に面白おかしくしゃべられるので、この3人を正月の特番に出そうという企画の意図はわかる」との感想も出たが「バラエティー番組だからという甘えのようなものがなかったか」「他府県の視聴者からはどう見えるかなと思った」とおおむね厳しい意見が出た。
また、番組内で、2015年に当時大阪府知事だった橋下氏が私学助成予算削減問題を打ち出したことを話題に、3人のトーク内で「女子高生も泣かしたけどな」とジョークで大笑いする場面を見て「目を疑った。あのエピソードを笑いにして、番組がそのままカットせずに使った点はセンサーがおかしくなっていると思う」と編集を疑問視する声も上がった。(スポーツ報知22年3月11日)』
<他にも「松井氏が衆院選の党首討論に飲酒して出演した」という話は大問題だと思うし。吉村氏のインスタ写真の話など、政治家として疑問を覚える。>
『これらの意見に対し、MBS側は、キャスティングについて「維新だからということではなく、今までの放送実績で視聴率が高かったという経験上、どういう番組をすればより多くの人に見ていただけるかという目線で出演依頼をしている」と説明したが「政治家の方や政治的に強い存在感のある方を、バラエティー番組でお笑い芸人や一般タレントの方と同じような距離感で接していくことに制作者自身が麻痺してしまっているところは、率直にあると思う」と反省すべきと回答。(略)
総合編成部の調査では、管理職やチーフは政治的公平性についての意識は十分あったが、番組担当チーフは編集には関与しておらず「松井氏と吉村氏の『日本維新の会代表、副代表』という肩書のテロップと紹介を見て驚いた。これまではそういう肩書で出演したことはない。市長と知事に出演してもらうという認識だった、政党の党首として出演してもらうのであれば、バランスを取らなければいけない」と社内でコンセンサスが取れていないことも浮き彫りになった。
検証結果として同社は「面白さを狙って演出した飾り気のないトークが、『視聴者には政治的に偏っていると映るのではないか?』と制作部門や編成部門で、想像し、意見し、議論しなかったということにある」「『番組編集の自由』を裏打ちする番組内容の多角的な精査や組織的な検討が圧倒的に不足していたことは、組織の課題として率直に反省するものである」などと説明。放送法、民放連放送基準の「政治的公平性」については「社内に認識がなかったわけではないが、制作、編成の現場にまで正しく浸透していなかった」とした。(同上)』
ニュース・ポスト・セブンに、『維新に取り込まれた在阪メディア 囲み取材で質問しない新聞記者も』という記事が出ていた。一部を引用する。
『在阪テレビ局のワイドショーにレギュラーのように出演し、東京を超えたコロナ死者数への説明は無批判に流布され、番組の中で「総理になる人」と持ち上げられる──それが、大阪府のトップである吉村洋文知事だ。在阪メディアと大阪府は、不自然なまでに“良好すぎる関係”となっているのだ。(略)
吉村氏と読売新聞大阪本社の柴田岳・社長が協定締結した3日後(12月30日)、読売系のスポーツ報知はネット版で吉村氏がプライベートで筋トレする様子をインスタグラムの写真とともに“スクープ”した。
〈吉村洋文知事、休日の筋トレ姿を公開!たくましい筋肉に黄色い声殺到「カッコ良すぎ」「キャー!」〉との見出しで、「えー 吉村さんカッコ良すぎます もうアイドルですね」「どこまでも男前やん」といったフォロワーの声を報じた。
吉村氏を“あさパラファミリー”として持ち上げる読売テレビの情報バラエティ番組『あさパラS』のほか、スポーツ報知の記事といい、読売グループあげての臆面もないヨイショぶりだ。これが包括協定の「大阪府の情報発信への協力」の正体なのか。』
『吉村氏の対応について掘り下げた記事がほとんどないのは、現場の記者が知事に取り込まれつつあるからだという。テレビの府政担当記者の話だ。
「吉村知事は週1回の定例会見以外に、ほぼ毎日、囲み取材を受けている。われわれテレビの記者は絵(映像)が必要なので、知事から多くの言葉を引き出そうと質問するが、新聞記者は質問をほとんどしない。新聞社にとっても、吉村知事の発言はウェブでアクセス数を稼げる重要なコンテンツだから、各社の記者は1秒でも早く吉村知事の発言を載せようとひたすらパソコンのキーボードを叩いている。疑問があっても知事の発言や府や市の言い分をそのまま報じるだけで質問しない」』(以上、週刊ポスト2022年3月18・25日号より)
たまに大阪府知事の会見の書き起こしを読むことがあるのだが。吉村知事は不都合な質問をされると、まともに答えずスルーしようとすることが多いし。それでも批判がましくツッコむと、やや逆ギレ気味に強い口調で反論を展開することもあったりして。何だか場の雰囲気が悪くなるためか、別の話題に移ってしまう場面を何回か見たことがある。^^;
まあ、それでも、このような調査結果が、参院選の前に公表されたのは、せめてもの救いだったかも知れない。
もし今回の番組に局内から何の異論も出ず、「問題なし」とされていたなら、おそらく今年7月の参院選の前も、維新の宣伝につながるような番組が増えたに違いない。(>_<)
2005年の小泉劇場もそうだったのだが。(ある意味では2009年に民主党が政権をとった時もその要素があったかも。)メディアの扱い方は、選挙結果に大きく影響するだけに。まずは、メディア側がきちんと考えて対応して欲しいし、受け手となる国民も心してチェックして行く必要があると思うmewなのだった。(++)
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