いや~、例の吉野家の常務取締役さんの「生娘をシャブ漬け戦略」発言には、あまりにも呆れ過ぎて、お口がアングリ(古語?)してしまったのだけど。(゚Д゚)
アレコレと、驚いてしまった&呆れた点がいくつもあった。
『問題となった発言は早稲田大学のデジタル時代のマーケティング総合講座で起きた。当講座は4月から7月に80時間をかけて行われる社会人向けのプログラムで、受講費用は38万5000円。
開講初日の4月16日、対面授業でキャンパスに集った受講生たちに課されたのは、牛丼チェーン吉野家のマーケティング課題の解決策をグループで話し合い、発表するというものだった。
講師は吉野家・常務取締役企画本部長の伊東正明氏。吉野家は18歳から25歳までの若い女性の集客に苦戦しており、こうした女性たちを取り込む施策を考えて欲しいと説明する過程で、伊東氏は生娘をシャブ漬け戦略と笑いながら複数回発言。田舎から出てきた右も左も分からない女の子を無垢・生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢ってもらえるようになれば、(牛丼は)絶対食べないと話していたという。』
『男性客に対しても『家に居場所のない人が何度も来店する』という趣旨の発言がありました。』
『当時、教室には早稲田大学の教授をはじめデジタル時代のマーケティング総合講座の講師陣、運営スタッフが数名同席していたが、その場で注意する人はいなかったという。』(BUSINESS INSIDER JAPAN22年4月19日)』
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まず、この伊東正明氏の「生娘をシャブ漬け」「無垢・生娘のうちに牛丼中毒」という言葉を発していたこと自体、ビツクリだ。
知人宅の高校生は「なまむすめって何?」ときいていたそうだが。<無垢も読めず。>いまどき「生娘」なんて言葉を使うこと自体、あり得ないし。ましてや、よくも大学主催の講義で「シャブ漬け」なんていうヤク○用語を堂々と語れるものだと思う。(~_~;)
<牛丼をヤク同様に考えて中毒にするという発想もいかがなものかと。>
また、「田舎から出てきた右も左も分からない女の子」「男に高い飯を奢ってもらえるようになれば」という表現もアウトだろう。(-"-)
まあ、最も驚いたのは、この伊東氏なる人物が、49歳と思いのほか若かったことだった。<古い昭和中期っぽい表現だし。バブル世代のオジサンなのかな~と思ったのよね。^^;>
それが、そこまで歳が行かず。しかも、(女性を大事にしているはずの)外資のP&Gで成功した人だと知って、さらにビツクリ。(@@)
また先にチョット書くと、NNNの記事に『吉野家の関係者は、社内で広く利用している表現ではないとした上で・・・』という一文があったのを見て、「広くは利用されていないけど、狭いところ(一部の部門とか)では利用されている表現だったんだな~」と呆れたりとか。
さらに、どうやら吉野家が出した謝罪文の原文も、伊東氏本人が書いていた可能性があるなんて記事も目にして、「はあ?」と呆れたり・・・。
このニュースを見て、こんな昭和中期のしょ~もないD通マンみたいなことを言うやつが、まだいたのかと。一体、どんなオッサンなのかと思ったら、何とまだ49歳だというから「え~?」って。
たぶん1972~3年生まれなんですよね。(・o・)
ってことは、まだ受験が大変で、大学にはいったら遊べると思って頑張ったのに、大学にはいる前に平成元年(1989年)やバブル崩壊を迎えてしまって。ネット情報によれば、一浪して慶応商学部に補欠合格したらしいのだけど。入学後、「あらら~、つまんねえ~」という世代の人だったのかも。
<昔、1972年生まれのホリエモン&周辺について書いたことがあるのだけど。(最後のハードな受験世代だったの魔の7イヤーズの話とかも)。同じ世代の人ね。^^;>
また慶大のラグビー・サークルに所属していたという話もあるのだが。20~30年前の男子の体育会系サークルにいたら、女性に関して、とんでもない表現や話が飛び交っていた可能性が極めて大きい。_(。。)_
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しかも伊東氏は、おむつのパンパ^ースや様々な潜在など、子供や女性を主なターゲットにした製品を扱うP&G社に入社し、そののマーケティングで成功をおさめたとのこと。
この頃は女性をどうとらえて、自社製品の中毒にさせようとしていたんでしょうね~。(・・)
P&Gでは、ブランドマネージャーとして、売り上げがイマイチだったジョイやアリエールのブランド再建に尽力。洗濯用の洗剤を粉末から液体に転換させた立役者だとまで言われているらしい。(・・)
で、その実績を引っさげて、17年末にP&Gを退社し、自分の会社「OFFICE MASA」を設立。マーケティングのノウハウを教える「伊東塾」を各地で開いたり<参加料が1日で何万円もするのよね>、経営コンサルタントなどをやったりしていた様子。
吉野屋からの常務取締役企画本部長のオファーを受け、女性の利用客を増やすために、牛丼の「小盛り」や「ライザップ牛サラダ」などのメニューを開発、店舗改装なども提案し、売り上げ増加に寄与したという。<たぶん、能力はある人なんでしょうね。(・・)>
どうやらその業界では、もうカリスマ扱いだったようで。本人も、チョットいい気になっていた&何でもありみたいになっていたところがあったのかも知れない。
また、高校時代は落語研究会にいたそうなので、面白いことを言って、orややきわどい表現を使ってウケようというサービス精神もあったのかも知れない。
<講義の参加者に女性はいなかったのかしら?(-_-;)>
『吉野家によりますと、伊東氏はこう話しているといいます。
伊東氏「『若い女性をより集客するにはどうしたら良いか』と質問した際、わかりやすい表現で問いかけたく、過激な言葉となりました。深く反省しています」(TBS22年4月19日)』
<彼の感覚では、生娘のシャブ漬け」は受講者へのわかりやすい表現だったのね。(>_<)>
そして、『吉野家の関係者は、社内で広く利用している表現ではないとした上で、「店舗のデザインやコラボキャンペーンをきっかけに、『若い女性に吉野家を好きになってもらい、何度も来てもらいたい』という思いを説明したかったのではないか」と話しています。(NNN22年4月18日)』
最初にも書いたけど、mewは、この「社内で広く利用している表現ではない」という説明にひっかかってしまった。
重箱の隅をつっつくようだけど。でも、普通なら、仮にちょこっと使われていても、「社内で利用されている表現ではない」と言い切ると思うのに。つい「広く」と言ってしまったところを見ると、マーケティングの担当部署の中では、「生娘をシャブ漬け戦略」という表現orそれに近い言い方が使われていた可能性がある。(++)
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ちなみにこの件は、講義の受講者のひとりが、伊東氏の発言を不適切だと思い、大学側に報告。SNSにもアップしたことから、世間に知られることになった。
主催者である早稲田大学は、18日に公式Webサイトで「講師の発言の一部に性差別・人権侵害にあたる不適切な発言があった」と事実関係を認めて謝罪。同講座の講師陣一覧から伊東氏の名前と顔写真も削除した。
一方、吉野屋HDは、19日に伊東氏の常務取締役を解任すると発表。
HPに「人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではありません」として、「講座受講者と主催者の皆さま、吉野家をご愛用いただいているお客さまに対して、多大なるご迷惑とご不快な思いをさせたことに対し、深くおわび申し上げます」と謝罪文を掲載した。
この謝罪文をめぐって、ネットの一部がざわついた。(・・)
作成した人や時間が分かるファイルのプロパティを見ると、アルファベットで伊東正明氏の名が記されていたからだ。(@@)
つまり、吉野屋HDとして世間に公表する謝罪文の原文を、伊東市本人が書いた可能性が大きいのである。(詳しい記事は*1に>
吉野屋は、いわば罰のような形で、自分で責任をとって、尻拭いをするようにと本人に謝罪文を書かせたのか。それとも、他にまともな文を書ける人材がいなかったのかはわからないが。
もし本当に伊東氏に書かせたのだとしたら、それもまた情けない話だ。(~_~;)
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最近は、細かい表現を批判し過ぎだ、表現が不自由になると嘆く人もいるし。mewもそう思う時もあるけど。今回のは、絶対にアウトだろう。
もし受講者が報告していなければ、あのヒドイ発言もスルーされてしまった可能性が大きいので、よくそ言ってくれたと思うし。政治家などの失言も含め、「これはダメ。問題あり」だと粘り強く指摘して行くことが大事なのだと思う。<企業ももっとコンプライアンス(ヒコロヒー風?)の教育をしっかりしないと。>
そして、政治でも商品の購入などでも、国民や消費者をバカにした戦略に安易に引っかからないようにしなくっちゃと思うmewなのだった。(@_@。
THANKS