あまり多くの人が関心ある話ではないかも知れないけど。まずは、日本の「保守二大政党制」化を何とか阻止したいと思っているmewとしては大事な、非自公のゆよ党、野党の連携の話を。
とうとう国民民主党の前原チームが、馬脚をあらわした。(**)
今年7月の参院選で、立憲民主党は前幹事長の福山哲郎氏を擁立することを決定。国民党にも支援を求めていた。<連合も福山氏を支援するという。>
しかし、国民党の京都支部長の前原誠司氏は、1・もともと立民党よりも維新の会との連携を望んでいた、2・前回、前原氏の秘書が出馬することに福山氏が賛同しなかったなどなどの理由あ経緯も、福山氏を支援しないことに。
代わりに、維新の会の候補を応援することに決めたという。(゚Д゚)
これで立民党と国民党の間には、決定的な大きな溝ができることになる。(@@)
先に修正を入れておくと、下の記事の中で維新が「中道保守の改革勢力」と言っているが、それは間違っているor勘違いしている。
維新は、バリバリの保守。松井代表や馬場代表をはじめ議員の多くは、安倍元首相と同じ日本会議系・戦前志向の超保守タカ派だ。(-"-)
<国民民主党も中道保守とほざくことがあるが。ただの「保守」だ!(・・)(一部に超保守。)>
まあ、mewは国民党の前原チームが早く維新とくっついた方がいいと思っているので、世間的にもOKなんだけど。でも、立民党の京都府連は福山氏が会長、泉代表が常任顧問と2人がTOP2なので、チョット示しがつかないかかも。
また、国民党の玉木代表は、東京選挙区で都ファとの連携を決定。さらに自民党に接近しつつあるわけで。国民党も分裂する可能性が出て来た。(~_~;)
<18日に行われた東京都の練馬区長選では、現職の区長は「自民、公明、国民、都ファ推薦」で当選していたもんね。ちなみに健闘した対立候補は、まさに野党の「立民、共産、社民、生活者ネット推薦」ね。あと参院の山形で、自民党に選挙区を譲ってもらう話もあるのよね~。^^;>
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『国民民主党は20日、夏の参院選の京都選挙区(改選定数2)で、日本維新の会の公認候補予定者を推薦すると発表した。同選挙区は現職である立憲民主党の福山哲郎・前幹事長が出馬予定で、立民と国民の対立が鮮明になった。
維新と国民は同日、京都選挙区で維新の新人を国民が推薦し、静岡選挙区(改選定数2)では国民が推薦する無所属の現職を維新も推薦することで合意した。国民の前原誠司代表代行(衆院京都2区)は、維新の馬場伸幸共同代表らとの共同記者会見で、相互の推薦で連携を深める狙いについて、「中道保守の改革勢力の一番の主軸が維新だ。非自民、非共産の枠組みで協力できるところは協力する」と説明した。
立民も、前原氏を通じて国民に福山氏への支援を要請していたが、国民は維新との協力を優先した。立民は、参院選の1人区で共産党と候補者調整することで合意しており、国民は立民の路線と一線を画す姿勢を強めている。(読売新聞22年4月20日)』
維新の会は、以前は前原氏らとの連携も考えていたのだが。国民党が政府の予算案に賛成したのを見て「与党化」したと批判。<自分も「よ党」のくせに?>国民党と連携することはないと言っていたのだが。
そこはご都合主義の維新。お互いに弱い選挙区を支援し合う互助会的な感じで、京都で自党の候補を支援してもらう代わりに、静岡で国民党の候補を応援することにしたという。
『維新は、国民が政府予算に賛成したことで協力関係を見直していたが、選挙区事情を踏まえ、一転して選挙協力に踏み切った。大阪以外への党勢拡大を掲げる維新は京都選挙区を「最重要選挙区」(馬場氏)と位置づけており、京都が地盤の国民・前原氏からの支援に期待している。
静岡選挙区では、3年前の参院選で国民の榛葉幹事長が立民候補と激しく競り合った。維新からの支援で現職の議席を維持したい考えで、両党の思惑が一致した。(同上)』
『日本維新の会の馬場伸幸共同代表と国民民主党の前原誠司代表代行が20日、国会内で会談(略)両氏は会談後の共同記者会見で、両党が国会改革や安全保障など重要政策の方向性を共有していると強調。馬場氏は「合意した以上は必ず京都と静岡で結果をたたきだす」と述べ、前原氏も「共通の価値観を持つ維新と協力し、政権交代を目指したい」と語った。
京都では前原氏が強い影響力を持ち、静岡では先の衆院選で維新が国民民主の比例票を上回るなど互いにメリットがあるとされる。 一方、両氏は相互推薦は両選挙区にとどまるとの認識も示した。(産経新聞22年4月20日)』
『維新の馬場伸幸共同代表は20日の共同記者会見で「必ず結果をたたき出す」と強調。国民の前原誠司選対委員長は「共通の価値観を持つ維新と協力し、政権交代を目指したい」と語った。(時事通信22年4月20日)』
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維新は、政策がどうのと、よくエラそ~なことを言っている割には、まるでビジネスのように選挙戦略を考えるところがある。
実際、橋下徹氏が代表だった頃から、全く政策の違う公明党と協議して、大阪の選挙区4つ、兵庫の選挙区4つで維新の候補を立てずに公明党に譲ると。見返りに6つ以外の選挙区では支援を得たり、大阪の地方議会で協力を得ることを約束しているし。(-"-)
<でも、国会では、野党の顔をして、自公与党を批判することがある。^^;>
また、上の記事に「両党が国会改革や安全保障など重要政策の方向性を共有していると強調」とあるが。もし政策がそんなに合ってるなら、政党として連携するとか、全選挙区で選挙協力すればいいのにと思うけど。それもやらず。(~_~;)
ただ、前原氏が「共通の価値観を持つ維新と協力し、政権交代を目指したい」と言っているように、参院選の終了後、近い将来、国民党が分裂するか、前原氏&周辺の何人かだけが維新に合流する可能性が大きくなった。(・・)
先日、過信、勘違いしている政治家の話を書いたのだが・・・。自民党の中で、最も自信過剰&タカビーな議員のひとりと言えるのは、茂木幹事長だろう。(++)
その茂木幹事長が、野党から反発をくらっている。(@@)
一つは、立民党とのやり合い。
『口火を切ったのは茂木氏。17日に福岡市で講演し、立民が新型コロナウイルス対策として唱えていた「ゼロコロナ」を「非現実的」と批判。「泉代表が他党のことをああだこうだ言っているが、まずは間違えたと反省して国民に説明しなければいけない」と促した。
これに対し、泉氏は18日の党会合で茂木氏の発言を取り上げ、「自分たちが経済対策を十分打てないことを反省していただきたい」と反論。政府の緊急経済対策が「小規模になりそうだ」と不満を示し、「茂木氏もいらだちが出ている。政権を担っている間はもうちょっと働いていただきたい」とこき下ろした。(時事通信22年4月19日)』
もう一つ、自民党は、文書交通費の残余分を(自分たちだけ目立って、いいとこを見せたかったのか?)ウクラナイナに寄付したのだが。
この寄付はの与野党合意を破って行われている上、野党に対する揶揄まで行ったため、全野党から批判を浴びることになってしまった。(**)
『自民党は、18日、回収していた文通費について、独自に日本赤十字社のウクライナ人道危機救援金に寄付したと発表し、茂木幹事長が、「いまだに返納の手続きを取っていない党がある。言行一致を求めていきたい」などと述べていました。
立憲民主党・馬淵国対委員長「茂木幹事長こそが言行不一致なんですよ。他党に対して揶揄するような発言されてるわけです。これは明らかに悪意に満ちていますよ」(NNN22年4月19日)』
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『野党は19日、自民党の茂木敏充幹事長が党所属議員から回収した文書通信交通滞在費を与野党の合意に反して独自に寄付したと発表した上、野党を揶揄(やゆ)したとして一斉に反発した。
文通費をめぐり、与野党は衆院選が行われた昨年10月分の一定額をそれぞれ所属議員から回収し、回収分の国庫返納や寄付などの対応は各党協議会で決めることで合意。21日に各党協議会を開き議論する方向で調整していた。
ところが、茂木氏が18日の記者会見で自民は独自に寄付したと発表。その上で「文通費の問題に真剣に取り組むというなら、(昨年)10月分を返金してほしい。言行一致を求めていきたい」と野党側を批判した。
これを受け、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党の4野党の国対委員長が19日、国会内で会談し、自民に抗議することで一致。出席者からは茂木氏の説明や謝罪を求める意見が出た。立民の馬淵澄夫国対委員長は国会内で記者団に「茂木氏こそ言行不一致だ。悪意に満ちている」と強調。維新の遠藤敬国対委員長も「紳士協定が破られてしまった」と苦言を呈した。
馬淵氏は同日、自民の高木毅国対委員長と会談し、茂木氏の謝罪を求めた。高木氏は「幹事長側に私が伝えていなかった。連携がうまくいかなかった」と陳謝したが、茂木氏への謝罪要求は引き取った。国民民主関係者は「自民は幹事長と国対委員長のコミュニケーションがとれていないんだね」とあきれたように皮肉った。(産経新聞22年4月19日)』
茂木幹事長は、参院選前だけに、あまり党内や野党とももめごとは起こしたくないところ。
先日、ついに高市政調会長に謝罪をしたというが。果たして、野党にも謝罪をするか、チョット見ものだな~と思っているmewなのだった。(@_@。
THANKS