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4月28日、ついに円相場が1ドル130円台をつけ、20年ぶりに円安水準を更新した。(゚Д゚)
このブログでは、あまり経済関係の話題にはあまり触れないようにしているのだが。<mewはプチ投資家でもあるので、生々しい話になってしまいそうだから。^^;ただし、今、為替の影響がある投資はほぼやっていない。>
でも、今回の円安は国民生活への影響も大きいし。円安誘導をした安倍元首相(&日銀の黒木総裁)が非を認めないばかりか、開き直って「円安は悪くない」とか言いやが・・・言ったというのを見て、イラッと来たので、少しだけ書きたいと思う。(**)
今、私たち国民が、所得が上がらないのに、(現物や原料が輸入された)食品や日用品、燃料などの値上げで苦しんでいるのは、コロナ禍やウクライナ侵攻のせいだけではない。(・・)
2012年末から始まった安倍二次政権の「アベノミクス」が失敗に終わったからだ。
安倍元首相は、日銀の黒田総裁と組んで、大規模な金融緩和策&円安誘導、株価つり上げ策などを行ない、まずは投資家や大手の輸出企業の利益を増強することで経済的な数字を表向き上げて、景気が回復したように見せかけようと。で、それをきっかけに利益が国民にも回り、実態経済もよくなるに違いないとればいいと考えていたらしいのだが・・・。
結局は、トヨタのような大手輸出企業が過去最高の利益を上げたり、一部の実業家や投資家が大儲けしただけで、ほとんどの国民の賃金や所得は上がらず、景気も沈んだままだった。しかも、そこにコロナ禍、ウクライナ侵攻が重なり、ますます国民の生活が苦しくなっているのが実情なのである。(-"-)
2年前の記事だけど。元日銀理事もそこう言っている。
『早川英男・元日銀理事は25日、ロイターのインタビューに応じ、過去最長政権となった安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」について、要は円安で株価を上げる政策だったと総括した。政権が掲げる3本の矢のうち、成長戦略は次々と看板が掛け替わり、潜在成長率の引き上げが実現できていないことが問題との見方を示した。(ロイター20年8月25日)』
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しかし、米国は金融引き締めを行なったのに対し、日銀の黒木総裁も政府も、なかなか動こうとせず。ウクライナ侵攻があって、少し前なら「有事の円」で円高になってもおかしくないところが、あまりに急激に円安が進んでいるため、ついには鈴木財務大臣が「悪い円安」とまでクチにしてしまったほどだ。(~_~;)
にもかかかわらず、安倍元首相は28日に、「『悪い円安』の議論は間違っている」「金融緩和を続けていくのが求められている」と発言。
また、「円安は経済に良い効果をもたらす」と指摘した上で、「安倍政権の8年間を通じて、円高に向けていこうとするアメリカ政府の対応に相当な精力を費やした」と自画自賛していたというのである。(ーー)
ね、ムカつくでしょ~?一般国民の生活のことなんて、な~んも考えていないのだ。(`´)
アベノミクスの評価について、もう少し。
『第2次安倍内閣が発足したのは2012年12月。以前から大規模な金融緩和が必要だと主張していた安倍氏の方針を市場は織り込み、民主党の野田佳彦前首相が解散を示唆した同年11月14日から株高・円安が急速に進行した。そして13年4月、実際に日銀が「異次元緩和」を打ち出すと、日経平均は一段と上昇した。
早川氏は、安倍首相は高い支持率を背景に思い切った成長戦略を実現することはなかったと指摘。経済政策運営は、支持率を保ち、安全保障政策の変更や憲法改正などを実現するための「ポリティカル・キャピタル(政治的資本)を調達する場だった」と述べた。
安倍政権は金融政策のほか、財政政策、そして成長戦略を経済政策の三本柱として掲げた。早川氏はこのうち、毎年中身が変わる成長戦略に実効性が伴わなかったことを問題視。新型コロナの影響もあり、今や日本の潜在成長率は1%割れの水準にあると語った。(同上)』
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本当は政府は、為替にクチを出すのは望ましいことではないのだが。円安があまりにヒドイこともあってか、15日には鈴木財務大臣が「悪い円安」という言葉をクチにしたのには、ちょっと驚いた。
『鈴木俊一財務相は15日の閣議後記者会見で、円安が進む外国為替市場の動向に関して「輸入品高騰を価格に十分転嫁できない環境は『悪い円安』と言えるのではないか」と述べ、経済への影響を注視する考えを改めて示した。(時事通信22年4月15日)』
『鈴木俊一財務相は15日の閣議後会見で、外国為替市場での急速な円安ドル高について、「ウクライナ情勢も加わって輸入品等が高騰をしている。原材料を価格に十分転嫁できないとか、賃金がその伸びを補うように延びていない環境については、『悪い円安』といえるのではと思っている」と指摘した。(産経新聞22年4月15日)』
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実は、この鈴木財相の発言を機に、「悪い円安」という言葉が拡散。そして、ネットや一部メディアで、だんだん「円安誘導したのは安倍ら」「やっぱアベノミクスに問題があった」という安倍政権への批判が出るようになっていたことから、安倍氏もそれを気にしたのだろう。
『急速に進む円安をめぐって自民党の安倍元総理は、「円安は基本的には経済に良い効果をもたらす」などと述べたうえで、日銀の金融緩和策を維持すべきとの考えを示しました。
自民党 安倍晋三元総理「円安が進行しているなかにおいて、悪い円安等々の議論がなされているわけでございますが、この議論は私は間違っていると思うわけでございます」
安倍元総理は自民党の会合でこのように述べたうえで、円安は経済に良い効果をもたらすと指摘。また、「安倍政権の8年間を通じて、円高に向けていこうとするアメリカ政府の対応に相当な精力を費やした」として、今後も円安が長期間続くことはないとの認識を示しました。(TBS22年4月26日)』
『自民党の安倍元首相は28日の安倍派会合で、円安・ドル高の進行について「悪い円安という評論がなされているが間違いだ」と述べた。第2次安倍政権では円安で企業収益が膨らんだと主張し、引き続き金融緩和を続けるべきだと訴えた。
安倍氏は、円安の局面を生かすことで「出ていった製造拠点を日本に戻すことも大事だ」と語り、「大切な技術を持った日本企業が買われないようにしっかり守るべきだ」とも指摘した。(読売新聞22年4月28日)』
多くの国民が、生活や仕事に必要な物の値上げで困っているはずだと思うのに・・・。それなのに、国民にも身を切らせる新自由主義の維新や、こんな安倍元首相の影響が残る自民党を支持する人が多いのは何故なのか。さ~っぱりわからないmewなのだった。(>_<)
THANKS