【GWモードなので、競馬の話を少し長く・・・。興味のない人は読み飛ばして下さいね。
先日、黄綬褒章を受章したJRAの競馬学校1期生・現役最年長の柴田善臣騎手(55)の話を書いたのだが。そのヨシトミに続き競馬学校の2期生で今も現役で頑張っているのがノリこと横山典弘騎手(54)だ。<関東リーディング2回、JRA全10場重賞制覇、GI33勝で関東TOPクラスの大騎手。今年ももう重賞3つ勝ってる。>
2011年には長男の和生(29)、19年に三男の武史(23)がJRA騎手に。昨年8月には、親子1,2,3着のレースがあった。次男は商社マンとのウワサあり。>
で、ここからは「ファミリー・ヒストリー♪」みたいになるのだが。ノリの父・富雄も元・大騎手。1日に春の天皇賞では長男の和生がGI初勝利をしたのだが。これで春天は富雄、典弘、和生の3代制覇になったとのこと。このレースで勝ったタイトルホルダーは、昨秋、武史騎乗で菊花賞をとったのだが。菊花賞も3代制覇だった。(・o・)
親族、姻族に騎手や競馬関係者がたくさんいる。今日は控えめにしておくが。兄の賀一も元騎手だったし。<MY溺愛馬・トロットで2勝している。mewは、トロットのレースの中で、賀一騎手が乗った安田記念5着が一番印象深い。"^_^">あと甥(妹の子)の菊沢一樹は、現役の騎手だ。(・・)
大騎手の子は、有利と思われがちだが重圧や批判も多いし。mewの知る限り、10人に1人も成功していない。
横山家でも、ややマジメ、地道っぽい和生はデビュー後10年近く成績がイマイチ。その間に弟の武史がデビューし、2~3年後には勝ち鞍を増して、既にダービーを含めGI5勝を獲得する活躍をしていたので、つらい思いもしていたかも知れないけど。和生も昨年辺りから積極的なorいい騎乗、勝ち鞍が増えて重賞にも勝利。有馬記念で、他馬に乗る弟に代わって、菊花賞馬のタイトルホルダーの騎乗を依頼されることに。有馬は5着だったが、日経賞(G2)で勝ったことで主戦騎手を任され、初のGI勝利をたぐり寄せた。<弟は春天では騎乗馬なし。>そのような経緯を知っていたので、昨日はよく頑張ったな~とチョットじ~んと来たです。<応援も兼ねて三連単のアタマにしたのよね。>
親子3人、怪我に気をつけて、今後も楽しませて欲しい。o(^-^)o<3人の対談がこちらに。興味のある人はどうぞ。ノリはあと10年ぐらい頑張るかも?https://number.bunshun.jp/articles/-/845395>】
* * * * *
ところで、先週27日、自民党の安全保障調査会が岸田首相に、外交・防衛政策の基本方針に関する提言書を手渡した。
その中身は、これまでもちょこちょこ当ブログで伝えて来たように、「反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有、防衛費増額、武器輸出に関する防衛装備移転三原則の見直しなどなどアブナイものばかり。(-_-;)
さらに、「防衛計画の大綱」に代わる新たな文書を策定し、一部秘密化する案が浮上していることがわかったという。(゚Д゚)
防衛計画を他国にさらすのは危険だという考え方は理解できなくないが。秘密保護法も含め、とりわけ軍事計画に関して国家が国民にも明かさない部分が大きくなると、野党や識者、国民がチェックできず。非常にアブナイと思う!(@@)
『自民「『反撃能力』保有を」、岸田首相に提言 防衛力の強化も
岸田文雄首相は27日、首相官邸で自民党安全保障調査会長の小野寺五典元防衛相と会い、政府の外交・防衛政策の基本方針「国家安全保障戦略」など3文書の改定に向けた自民党提言を受け取った。首相は改定について「厳しい安保環境を考えた場合に、防衛を強化する上で喫緊の課題だ」との認識を示した上で、提言について「しっかりと受け止めて議論を進めたい」と述べた。
提言は、相手国のミサイル発射拠点などをたたく「敵基地攻撃能力」について、「反撃能力」に改称した上で保有を求めた。対外的に理解を得るために「counterstrike capabilities」と英語表記も盛り込んだ。攻撃対象として「指揮統制機能」も含むとした。
防衛費に関しては、北大西洋条約機構(NATO)諸国が国防予算の国内総生産(GDP)比2%以上を目標とすることに言及。GDP比1%程度で推移する防衛費について「2%以上も念頭に、5年以内に防衛力を抜本的に強化するために必要な予算水準の達成を目指す」と明記した。
情勢認識を巡り、中国を「安全保障上の重大な脅威」、北朝鮮を「より重大かつ差し迫った脅威」、ロシアを「安全保障上の現実的な脅威」と位置づけた。輸出ルールなどを定めた防衛装備移転三原則の見直しも盛り込み、ロシアのウクライナ侵攻に言及し「侵略を受けている国に対し、幅広い分野の装備の移転を可能とする制度のあり方について検討する」と明記した。
3文書のうち、防衛力のあり方を規定した防衛計画の大綱(防衛大綱)は「国家防衛戦略」に、主要装備の整備数量を明示した中期防衛力整備計画(中期防)は「防衛力整備計画」に、それぞれ衣替えして改定することも提案。安全保障に関するインテリジェンス(情報)の集約・分析などを強化するため、「国家情報局」の新設も求めた。
政府は提言も踏まえ、年末までに3文書を改定する。【川口峻】(毎日新聞22年4月27日)』
* * * * *
『提言を議論した自民安保調査会は、敵基地攻撃能力の改称に腐心。技術の発展でミサイルの発射拠点は基地に限らず、移動式発射台や戦闘機などと多様化しており、「実態に合わない」として「敵基地」の文言は除外。「攻撃」も、国際法違反の先制攻撃を想起し、世論の反発を招くとされた。
「自衛反撃能力」「ミサイル反撃能力」などの案が浮上し、最終的に「反撃能力」に落ち着いた。調査会幹部は「改称によって専守防衛は転換していないことは示せた」と話す。
反撃能力は、第一撃を受けた後に反撃する場合に限らず、相手が明確な意図で攻撃に着手した段階で、攻撃拠点をたたくことも想定する。1956年の鳩山一郎内閣は、防御のため他の手段がない場合に限り、敵の基地をたたくのは憲法解釈上は自衛の範囲として可能-との見解を国会で答弁。歴代内閣は見解を踏襲しており、それを踏まえた。
しかし、憲法9条が導く「専守防衛」の理念と、日米同盟による米軍は「矛」、自衛隊は「盾」という役割分担に鑑み、能力は実装してこなかった。閣僚経験者は「まずは日米同盟の再定義が必要だ」と指摘する。(西日本新聞22年4月28日)』
ただ、これはまた後日、書きたいと思うが。もはや「専守防衛」という理念を外すべきだと。そのためにも、もう少し踏み込んだ形で9条改正すべきだという見解も出ている。(-_-;)
また、防衛計画の秘密化についての記事だが・・・。<これは本当にアブナイし、安易に許してはなるまい。>
『新防衛大綱、秘密化案が浮上 政府、中ロ有事への対処を念頭に
政府が年末に改定する外交・安全保障政策の長期指針に関する3文書のうち「防衛計画の大綱」に代わる新たな文書を策定し、一部秘密化する案が浮上していることが30日、分かった。安保上の懸念が強まる中国やロシア、北朝鮮の有事への対処が狙いで、大半が機密扱いの「米国家防衛戦略(NDS)」に倣う。自民党提言のほか、政府の有識者聴取で中国を念頭に具体的な作戦をまとめた秘密文書を作るべきだとの意見が出たのを踏まえた。複数の政府関係者が明らかにした。
改定する3文書は他に「国家安全保障戦略」と「中期防衛力整備計画」。現行の防衛大綱は公開されている。(共同通信22年5月1日)』
* * * * *
それにしても、腹が立つのは、毎日のように安倍元首相が安保軍事強化に関してアチコチでアピールしているという記事を目にすることだ。(`´)
防衛予算の増額に関して、安倍首相は「笑いものになる」「国家意思を示せ」などと主張しまくっている。(-_-;)
『自民党の安倍晋三元首相は21日、都内で開かれた日本戦略研究フォーラム主催のシンポジウムで講演した。(略)
GDP比2%目標については「(アジア太平洋)地域の平和と安定へ世界各国の協力が必要だと言っている日本が予算を増やさないとなったら笑いものになる。ぜひ国家意思を示してほしい」と強調。党内にも「数字ありきでなく、必要額の積み上げでないといけない」との意見があることに触れて「政治家の発言とは思えない。財務省主計(局)の補佐みたいな発言だ」と批判した。(産経新聞22年4月21日)』
あの長島昭久氏(改憲、軍事強化したくて民進党から寝返って、菅直人氏に負けたタカ派っ子ね)のパーティーでも、「国家意思」を強調していた。
『自民党 安倍晋三 元総理「なぜ、この(防衛費の)GDP比2パーセントにこだわっているのかといえば、日本が国家意思を示すことによって、世界もこの地域、日本が言っていること、耳を傾け協力をしていこうということになるのではないのかなと」
パーティーは防衛政策に詳しい自民党の長島昭久衆院議員が開催したものです。石破元防衛大臣や河野元防衛大臣ら”国防族”も出席する中での発言は、党内の慎重意見をけん制した形です。(TBS22年4月25日)』
でも、mewは「防衛費を増やすこと」は、平和主義である日本の「国家意思」を示すことになるとは思わないし。<「戦争をする国になる」という意思を示したいのかな。>
日本が予算を増やさないとなっても「笑いものになる」ことはあるまい。世界では堂々と自分の国の理念、方針を主張する国の方がリスペクトされるのだ。
逆に、もし笑われても「GDP1%のルールを守り、平和主義を貫きたい」と、愛する日本にそれぐらいの矜持を持ちたいと思うmewなのだった。(@_@。
THANKS