昨日、「全部、安倍のせいかも」という記事を書いたのだけど・・・。
赤旗(日曜版)が、桜を見る会の前夜祭に関して、「やっぱ、安倍のせいじゃない?」と言いたくなるような、スクープを報じていたという。(@@)
<記事そのものは読めないのだけど。ツイッターで一部を公開。
https://twitter.com/nitiyoutwitt/status/1529382286286012416>
何がスクープだったかと言えば・・・
安倍晋三氏が首相時代、地元・山口の後援会の支持者たちを政府主催の「桜を見る会」に(首相の特別枠で?)招待。
支持者らは、ツアーを利用して、前日に東京に来て観光を行なった後、夜には宿泊先の高級ホテル(主にニューーオータニ)で、安倍夫妻も出席する「前夜祭」なる立食パーティーに参加していた。<参加者は5千円の費用を支払っていたが、何種類もの酒、焼き鳥、寿司などが用意されており、高級ホテルであることを考えると、とても5千円で賄える内容ではなかった。>
安倍首相(当時)は、国会などで「事務所は前夜祭に関与していない」と主張しまくっていたのだが。実際には、事務所が実質的に前夜祭を主催しており、支持者らの飲食費の一部を補填してことが発覚。<本当は買収罪の疑いがある行為。詳しくは後述。>
しかも、赤旗によれば、この前夜祭で出された酒類を、サントリーが3年間、無償提供していたことがわかったというのだ。(゚Д゚)
これは、安倍晋三氏への「違法な企業献金に当たる可能性がある」行為だ。(~_~;)
* * *
とりあえず、東京新聞の記事を・・・。
『「桜を見る会」夕食会にサントリーが3年間、酒を無償提供 識者「違法な寄付の可能性」
安倍晋三元首相の後援会が「桜を見る会」前日に主催した夕食会で、サントリーホールディングスが2017~19年、計400本近い酒類を無償で提供していたことが分かった。政治資金規正法は企業の政治家個人への寄付を禁じており、「違法な企業献金に当たる可能性がある」との指摘が出ている。
本紙に開示された配川はいかわ博之元公設第一秘書=同法違反罪で略式命令=の刑事確定記録で、会場のホテル側が作成した資料に「持ち込み」として酒類の記載があり、同社の電話番号も書かれていた。同社広報担当者は無償提供を認めた上で「安倍議員事務所から多くの方が集まると聞き、製品を知ってもらう機会と考え、夕食会に協賛した」と説明。17?19年だけでなく16年を加えた4年間に毎年約15万円分を提供したという。
夕食会は毎年参加者から1人5000円を徴収し、不足分を安倍氏側が補填てんしていた。酒を持ち込んだ理由について、東京の秘書は供述調書で、補填が有権者への違法な寄付に当たる恐れから「ホテルでの飲食代金を抑えるため」としている。
安倍氏関連の政治資金収支報告書に同社からの寄付の記載はない。岩井奉信ともあき日大名誉教授(政治学)は「政治的集会の認識もあったはずで、純粋な宣伝目的とは言えず、主催した後援会への違法な寄付に当たる可能性が高い」と指摘。一方、元東京地検特捜部検事の高井康行弁護士は「夕食会への協賛との説明では寄付を受ける主体が明確ではない。参加者に振る舞うためなら実質的な寄付先は参加者で、違法とは言えない」と述べた。安倍氏の事務所は「担当者がおらず、答えられない」とした。(小沢慧一)(東京新聞22年5月28日)』
そもそも、安倍首相(当時)が、政府主催の「桜を見る会」に「首相枠」として自分個人or昭恵夫人の知り合いや支援者などを1000人近く招待していたこと自体、問題なのだけど。<しかも、この招待枠に関する行政府の書類は、破棄されていた。>
この「桜を見る会」の前日に行なわれていた「前夜祭」も、国会その他で大きな問題になった。(・・)
前夜祭は、安倍夫妻が出席し、支援者らへのいわばサービスおもてなしとして行なわれていたもので。約800人が5千円の費用を支払って参加していたのだが。とても5千円では賄えない内容の飲食物が提供されていた。
しかし、安倍氏は国会の場で、「安倍事務所は関与しておらず、ホテルと個々の参加者が契約、参加者がホテルに費用を支払っている」「飲食の費用はホテル側が設定。多数が参加したので、ホテル側が額を考慮したのでは」などのウソの作り話(虚偽答弁)を繰り返していたのである。<衆院調査局によると、それまでの安倍氏の虚偽答弁は118回に及んだ。だが、安倍氏本人は、「真実を知らされていなかった」で押し通そうとしている。(ーー゛)>
でも、実際には、安倍事務所が実質的に「前夜祭」を主催していたことが判明。しかも、安倍事務所が飲食費の一部を補填していたこともわかった。
しかも、もしこの前夜祭の収支を公にした場合、支援者への買収行為だと疑われるおそれがあることから、安倍氏の秘書はずっと政治資金収支報告書に記載をせず、様々な事実を隠していたという。<こちらも関係する書類、領収書などを全て破棄している。(-_-)>
この件に関与していた安倍氏も秘書も政治資金法違反や買収罪の疑いで告発され、検察の捜査を受けたのだが。結局、秘書が政治資金法違反同法違反で略式命令を受けるにとどまった。<検察が、刑事裁判として起訴しなかったため、審理が行なわれず。買収の疑いも含めて、真相究明ができないまま終わった。(`´)>
尚、安倍氏本人も聴取を受けたものの、昨年、不起訴処分になったため、自分は潔白で、何の問題もなかったかのように、大きな顔で好き勝手な発言を繰り返している。(-"-)
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東京新聞が、安倍氏の公設第一秘書であった配川博之氏(62)の刑事確定記録の開示を受け、記事をアップしていた。
『◆安倍氏「ホテルとの契約は個々人で」→秘書「後援会が契約」
安倍氏は国会答弁で、契約主体について当初「あくまでも個々の参加者だ」とし、政治資金収支報告書に記載すべき収支はないと強調していた。秘書は「ホテル側と個々人で契約を結ぶという意識は全くなかった」と述べており、答弁との矛盾が改めて浮き彫りとなった。
安倍氏は一人5000円の参加費について「ホテル側が設定した」と当初述べていたが、秘書は「飲食の無料提供を問題視されないよう、一人5000円徴収することを配川氏と決めた」と供述。ホテル名義の領収書を参加者に渡したことに「普通でないやり方なのでホテル側も応じないと思ったが、発行してくれて驚いた」と語っている。
◆「ホテルから明細書発行なし」→開示記録に存在
都内の高級ホテルで一人5000円は安すぎるという指摘に、安倍氏は「何回も使って信用のできる方といちげんの方とでは商売において当然違う」と釈明していたが、秘書は「新規客ならまだしも、安倍事務所は付き合いが長く、値引きされることはないと思っていた」と真逆の見解。「ホテル側から明細書、見積書の発行はなかった」と繰り返した安倍氏だが、秘書は「見積書などを見せられていたと思う」と話しており、開示記録の中にホテル側提出の明細書があった。
夕食会の費用補填ほてんや収支の不記載は19年11月以降、国会で追及されたが、安倍氏は一貫して否定。東京地検特捜部が配川氏を20年12月に略式起訴した後、安倍氏は説明を訂正し、謝罪した。衆院調査局によると、それまでの安倍氏の虚偽答弁は118回に及んだ。(東京新聞22年5月3日)』
・・・というわけで、前夜祭は安倍事務所が主催し、飲食費の不足分も負担していたことがわかったのだが。
今回、新たにサントリーが種類を提供したことが発覚。赤旗のツイッターに載っていたリストによると、たとえば2019年は安倍氏側が「ビール500ml20本、ウィスキー42本、赤ワイン20本、白ワイン20本、焼酎12本」を持ち込み、約250万円分の補填もしていたようなのだが。酒類の一部をサントリーが負担していたのである。(・o・)
https://twitter.com/nitiyoutwitt/status/1529382286286012416/photo/2
『◆安倍政権に近いサントリー社長
サントリーホールディングスの新浪剛史社長は安倍政権下の2014年9月以降、政府の経済財政諮問会議の民間議員を務めている。同社は自民党の政治資金団体「国民政治協会」に対し、毎年500万円前後を献金している。
一方、同業のキリンホールディングスは「たとえ要請があっても政治家に無償で製品を提供することはない」と説明。アサヒグループジャパンも「お客さまにお金を支払って購入していただくものなので、政治家のパーティーなどに提供することはない」と話した。(奥村圭吾)(東京新聞22年5月28日)』
『サントリーHDの社長には14年12月から、まず同社顧問としてローソンから招き入れた新浪剛史氏が就任。その3カ月前に新浪氏は安倍政権下で経済諮問会議の民間議員となり、現在も務めている。安倍氏とは個人的にも親しいようで、首相在任中には休日にゴルフをプレー。サントリーホールでともに夫人同伴でクラシックを鑑賞したこともある“アベ友”だ。18、19年には前夜祭の1週間前に安倍氏と面談・会食している。
「新浪社長は15年10月にサントリーの鳥井副会長、16年10月には佐治会長が同席する中、2年連続で当時の安倍首相や麻生財相ら政府・自民党の要人と高級ホテルで懇談。いずれも税制改正の議論が大詰めを迎える直前で、その後にビール系飲料の税率統一など酒税法の見直しが先送りされた。低税率の『第3のビール』の売上比率の高いサントリーには追い風で、『安倍政権を操る』とニュースサイトに報じられたものです」(経済ジャーナリスト)』
『無償提供は違法寄付・・・「現金以外の物品、つまり酒の供与や交付も政治資金規正法の『寄付』にあたり、収支報告書への記載義務がある。また、企業が寄付できるのは支部を含めた政党か政治資金団体に限られ、『安倍晋三後援会』は該当しません。企業からの酒の無償提供は贈る側も受けた側も規正法違反にあたるためか、安倍事務所は報告書に記載していません。違法に違法を重ねた事務所の管理責任について、改めて安倍氏は自身の口から説明すべきです」(政治資金問題に詳しい神戸学院大教授の上脇博之氏)』(日刊ゲンダイ22年5月28日)』
安倍氏は今年にはいって、何事もなかったような顔をして、(ウクライナ侵攻に乗じて)防衛費増額、軍事強化、9条改憲などに関してエラそ~に語っているのだが。
この件を機に、野党やメディアはもう一度「安倍氏が全く知らないはずがない」という観点から諸問題を調べるべきだと思う。で、本当は議員辞職まで追い詰めて欲しいのだけど。とりあえず、せめて少し大人しくさせられないものかと願うmewなのだった。(**)
THANKS