【この週末は、世界陸上を楽しんだ。・・・まず、初日に男子競歩20kmで、東京五輪銅の山西利和(京大工卒で有名に)が1時間19分7秒で優勝し、世陸は2連覇。2位に東京五輪銀だった池田向希がはいり、日本勢1、2と幸先のいいスタート。(*^^)v祝
男子100mでサニブラウンが9秒98を出し、予選を1位で通過。坂上隆一郎も順位クリアで予選通過。走り幅跳びでは高校時代から推し選手の橋岡優輝が8m18で決勝進出基準を満たし、全体の1位で通過。110m障害では泉谷駿介、石川周平、400m障害はまだ21歳の黒川和樹が予選突破。(期待していた3千障害の三浦は残念。)女子では、3種目出場で注目されている田中希実が、1500mで予選突破を果たした。日本勢では初めてのことだという。(^^)
そして、2日めにサニブラウンが男子100mで初の決勝進出を果たすことに。<織田裕二を号泣させた後>決勝では7位入賞だったが、大きな快挙だ。橋岡、田中らは準決勝で思うように力が出せなかったのだが、初日お見ていて、何か「日本の陸上はレベルが上がって来たな~」という感じ。<タイムなどの出場基準を厳しくした効果が出たのかな。>今度は準決勝、決勝で、強い相手と対等にやり合える心身の力を付けて欲しい。3日め以降もガンバ!o(^-^)o】
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先週13日の『安倍一段落で、与野党の政局が始まる+コロナ拡大で東京は入院制限、BA.5は重症化の可能性』の続報を。
10日に参院選、11,12日に安倍元首相の通夜、告別式を終え、与野党が動き出した。(@@)
まずは、自民党の話を。
岸田首相は早速、13日昼に、自民党の麻生副総裁、茂木幹事長、松野官房長官と都内のホテルで会食。安倍氏の葬儀や党内情勢、今後お政権運営や内閣改造人事などについて意見交換したと見られる。(・・)
岸田政権誕生で、党内の主流派となった岸田派、麻生派、茂木派は、もともと保守本流として政治理念も近く、いい関係が築けている。
彼らが最も気になっていることの一つは、最大派閥である安倍派の動向だろう。(^^;
最大派閥の安倍派(清和会)を率いていた安倍元首相は、元首相の威光と数の力をバックに、アチコチで強い発言力を発揮し、岸田政権の政策作りにも大きな影響を与えていた。 しかし、その強権を発揮していた会長を失った安倍派には、「これぞ」という後継者がおらず、困惑することにに。結局、11~13日に派閥幹部が協議して、当面は幹部5~7人の集団指導体制を築くことに決めたのだが。49日を過ぎて、派閥内での主導権争いや安倍系と福田系の議員の対立が激しくなれば、秋にも分裂騒ぎに発展するおそれが十分ある。(~_~;)
また、参院選が終わったら、菅元首相が(派閥を作ることを前提に?)勉強会を立ち上げ、同じ非主流派の二階派などと連携し、一定の勢力を築くことを検討していたのだが。<チャンスがあれば、安倍派と組んで「岸田おろし」までやるかもと警戒されていた。>
菅氏は、安倍氏の急逝を受け、当分の間、勉強会立ち上げは行わないと語っていたという。(・o・)
安倍派(清和会)の議員は、安倍元首相の訃報を受けて、その急逝を悲しむと共に、今後、安倍派や自分たちがどうなるのか、狼狽したに違いない。(**)
安倍元首相は、昨年 自民党の最大派閥である清和会(96人)の会長に就任したばかり。元首相としての権威、派閥の数の力を背景に、アチコチで強権的な発言を行い、岸田内閣&自民党に大きな影響力を与えていた。
安倍氏は、しばらくの間は、自分が派閥の長として、憲法改正や軍事強化、アベノミクス継続などの政策実現に力を注ぎながら、後継者を育てて行こうとしていたようで。「これぞ」という後継者がおらず。そのため、派閥の運営の混乱や議員同士の争いが起きそうだったのだ。(~_~;)
昨年の総裁選でも、清和会から下村、西村、萩生田、稲田氏が総裁選に出馬にかなり意欲を示していたのだけど。まだ会長就任前だったものの、安倍氏敢えて清和会をやめた無派閥の高市早苗氏を支持し、安倍派の議員にも支援を要請していた。(・・)
安倍氏は、かつてインタビューで、後継候補として下村、松野、西村、萩生田の名を挙げていたのだが。<安倍トモ(?)の田崎史郎氏いわく、安倍氏は萩生田に期待していたけど、まだ50代で当選回数が少ない(衆6回)ことを懸念していたとか。>
ただ、現段階では派閥をまとめる力や、総裁選に勝てそうな実力や魅力のある議員はおらず。安倍氏も、どうしたものかと、チョット困っていたかも知れない。(^^;
『安倍派は、安倍さんの存在感やこれまでの実績、リーダーシップによってまとまってきた部分が大きく、安倍さんもこれまで精力的に政策への発言などを繰り返してきており、『引退はまだまだ先』という共通認識があったわけです。だからこそ、“ナンバー2”が不在であっても問題はなかったのですが、安倍さんが亡くなったことで、求心力が失われてしまったことは否めません」(自民党関係者)』(女性自身22年7月13日)
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実のところ、安倍派の幹部は、もう通夜が行われた11日には、会合の場を設けていた。
『7月11日に、安倍派の事務総長を務める西村氏、最高顧問の衛藤征士郎元衆院副議長、会長代理を務める塩谷氏と下村氏、参院安倍派「清風会」会長でもある世耕氏などが会合を開いた。』
『11日の会合では、しばらくは塩谷さんや下村さんといった会長代行やベテランの集団指導体制でやっていくことを確認したようです。しかし、それで派閥の求心力が維持できるか見通せません。
有力議員がひしめく清和会は、“いずれは自分が総裁候補に”という野心を持つ議員が少なくありません。これまで安倍さんという存在が、そうした議員たちをある意味で抑えていた部分があります。パワーバランスの変化のために、将来的には派閥が分裂する可能性すら出てきたということです。』(同上)
『同派は代替わりを契機に分裂した歴史があり、大黒柱を失った最大派閥の主導権争いに発展し、影響力低下につながる可能性もある。
「ともかく一致団結を優先したい」。参院安倍派会長で、安倍氏側近でもあった世耕弘成党参院幹事長(59)は11日のテレビ朝日の番組でこう強調。今後の体制については「今決められる状況にない。一呼吸置いて相談しながら決めたい」と述べるにとどめた。(時事通信22年7月13日)』
その後も、何回かの会合が行われ(+水面下での駆け引き、けん制合戦が行われ?)、結局、最後は、派閥の求心力を保つために、当面の間、幹部5~7人の集団指導体制をとることにしたという。(・・)
『自民党安倍派(清和政策研究会)は会長の安倍晋三元首相の葬儀が12日に行われたことを受け、後継体制の調整に入る。衆目の一致する会長候補は不在で、集団指導体制への移行も取り沙汰される。
『自民党安倍派(清和政策研究会)は、参院選の遊説中に銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の後継会長について、当面は置かない方向で調整に入った。
会長代理の塩谷立・元総務会長(72)ら有力者7人による世話人会を設置し、集団指導体制で運営する方針。派閥の結束を優先し、党内での影響力維持を図る。同派関係者が13日、明らかにした。
会長ポストを空席とするのは、派内に衆目の一致する候補が見当たらないためだ。派閥の求心力を保ち、分裂や混乱を避ける狙いから、呼称に「安倍」の名も残す。幹部らが11日に協議し、基本的な方向性を確認した。
世話人会メンバーは塩谷氏のほか、同じく会長代理の下村博文・前政調会長(68)、参院安倍派会長の世耕弘成・参院幹事長(59)、副会長の高木毅・国対委員長(66)、事務総長の西村康稔・前経済再生担当相(59)、松野博一官房長官(59)、萩生田光一経済産業相(58)。最年長で衆院当選回数が最も多い塩谷氏が代表を務める。
同派は国会議員計93人を擁する党内最大派閥。8月にも想定される内閣改造・党役員人事に向け、新体制を早急に固めたい考えだ。(時事通信22年7月13日)』
<下村、萩生田氏は旧統一教会との関係、西村氏は美女図鑑、高木氏はパンツ問題が取りざたされていたし。誰がTOPになっても、叩かれそう!・・・叩いちゃう?!(++)>
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最後になってしまったが、菅氏の話も・・・
『菅氏、勉強会設立見送り示唆 安倍氏死去で「考えるところある」
自民党の菅義偉前首相は13日夜のBSフジ番組で、自身を中心とする党内勉強会の設立について、安倍晋三元首相が銃撃され死亡したことを受け「こういう状況になったので、いろいろ考えるところがある」と述べ、当面は見送る考えを示唆した。
菅氏は当初、自身に近い無派閥議員らと共に、2022年度当初予算成立後の3月下旬に勉強会を発足させることを検討していた。しかしその後、ロシアがウクライナに侵攻し、人道危機が深刻化。「事実上の派閥立ち上げ」などと受け止められかねない勉強会の発足は時節柄好ましくないと考え、参院選後の発足を模索していた。(毎日新聞22年7月14日)』
野党についても書きたかったのだけど。スペースが尽きたので、また後日に。
個人的には、平穏な国政を行うためにも、今後、統一教会と関係があった下村、萩生田氏らは失脚、安倍派は分裂して、改憲は先送りに。軍事強化もほどほどにとどめたいと願っているmewなのだった。(@_@。
THANKS