まずは、恒例の閣僚の靖国参拝チェックを。
今年は、閣僚では、13日に西村経産大臣が、終戦記念日の15日には高市経済安保相と秋葉賢也復興相が参拝。自民党幹部では、萩生田政調会長が参拝した。(・・)
尚、岸田首相は安倍・菅首相を踏襲し、「自民党総裁 岸田文雄」として私費で玉串料を奉納したという。
西村氏と萩生田氏は、安倍派の次期会長&総裁を狙うライバルゆえ、超保守派の支持を確保するためには、今年もしっかりと靖国参拝を行なって、アピールしておきたいところかな。(@@)
<下村博文氏はたぶんアウトに。松野官房長官もいるけど。この2人の争いになりそう。この争いもチェックしておきたい。>
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他方、高市氏は、昨年の総裁選に安倍元首相に押されて出馬し、「自分こそ真の安倍氏の後継者」だと自負しているのであるが。安倍会長が他界したことから、一度飛び出した安倍派に戻るツテもなくなり、孤立してしまった感じがある。
安倍元首相は、岸田首相に高市氏を幹事長にするように求めていたのに、岸田氏は高市氏を政調会長に任命。それでも、安倍氏の考えを政策化、法案化しようと、党の政調会長を頑張っていたのに、それもライバルの萩生田氏に奪われ、自分はあまり権限のない&考えの合わない経済系の特命大臣にされ、不満を覚える部分があったのかも知れない。
高市氏は、改造内閣が発表された10日には、席次№2にも指名され、岸田首相の横でドレスを着て、ニコニコしていたのだが。12日には、小林前担当相らからの引き継ぎ式を中止し、内閣府職員へのあいさつ式を欠席。
14日には、ツイッターで、こんなぼやきを行なって、大ヒンシュクを買うことになった。(-"-)
『高市経済安保相、入閣に不満 「辛い気持ちで一杯」とツイート
高市早苗経済安全保障担当相は14日夜、自身のツイッターに「組閣前夜に岸田(文雄)総理から入閣要請のお電話を頂いた時には、優秀な小林鷹之大臣の留任をお願いするとともに、21年前の掲載誌についても報告を致しました。翌日は入閣の変更が無かったことに戸惑い、今も辛(つら)い気持ちで一杯です」と投稿し、自身の入閣に不満を漏らした。
高市氏は10日の内閣改造・党役員人事で自民党政調会長を辞し、経済安保担当相に就任。10日の記者会見で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)関連の「世界日報」が発行する月刊誌に対談が掲載されていたことを認めた。(毎日新聞22年8月15日)』
このツイートには、「本人にしてみれば“飼い殺しされた”と不満に思っているのではないか」「閣僚を引く受けておいて、こういう発言をするのは好ましくない」「そんなにツラクて、本当にイヤならば、きちんと辞退すべきだったし。今からでも辞任した方がいい」という声がmew周辺やネットで出ていたのだけど。mewもそう思う!(・・)
<体調不良でもないのに、自分勝手に引き継ぎ式を中止したり、内閣府職員へのあいさつ式を欠席しちゃうなんていうのも、よくないよね。(`´)>
高市氏は15日の閣議後の会見で、釈明を行なったのだが。国民から理解は得るのは難しいだろう。
『高市早苗経済安全保障担当相は15日の閣議後記者会見で、自身の入閣についてツイッターで不満を漏らしていたことについて問われ、「いろんな意味で、つらい思いはあるが、お役を頂いた限りは全力で働く」と述べ、入閣への複雑な思いを再び口にした。(略)
高市氏はこの日の会見で、安倍晋三元首相から以前に内閣改造について「全くすべての役を外されることはないように思うので、高市さん、岸田さんから頼まれたことは絶対に断らずに受けなければいけないよ」「人事とはそういうものだよ」と助言を受けていたことを紹介。しかし、岸田文雄首相から、担当が経済安保担当相と聞き、「小林大臣が一生懸命やってきたことなので、留任した方がいいと考えていると申し上げた」と経緯を説明した。
一方、高市氏は12日に、予定していた小林前担当相らからの引き継ぎ式を中止し、内閣府職員へのあいさつ式を欠席したことについて、「何度か大臣を務めてきたが、私が相手に引き継ぐ場合、相手の負担を減らしたいと思っていた」などと釈明した。【平塚裕介】(毎日新聞22年8月15日)』
何かこういうところでも、安倍元首相の助言があったと、安倍氏の名を出してしまうところに、あざとささえ感じたりして。(ーー゛)
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内閣改造の時にも書いたが、高市氏は経済的には新自由主義派で、総裁選でじゃアベノミクスを踏襲するサナエノミクスを提唱していたのだが。
岸田首相は、反アベノミクスで、かなりリベラル(mewと同じ修正された資本主義派?)な「新しい資本主義」を唱えていて、何と高市氏をその経済政策を実現するための「経済安保担当」の大臣に任命したのだ。^^;
しかも、内閣府特命大臣なので、省庁TOPとしての権限もない。(~_~;)
さらに、もし閣内にはいれば、党政調会長の時のように岸田首相と異なる考えを主張したり、岸田内閣の方針を批判したりすることも難しくなることから、高市氏はますますストレスがたまりそうだ。<逆に、岸田陣営は、高市氏を黙らせるために閣内に取り込んだのではないかと邪推している。^^;>
まあ、安倍氏という大きな後ろ盾がなくなった上に、このような問題発言を行なっているようでは、高市氏が将来、総理大臣になり得る可能性がどんどん小さくなって行くように思える。(・・)
<菊間千代弁護士が「私はこの報道を見た時に、批判を交わしたいというのと、他の大臣とは違うということを言いたい、ある意味保身のために仰ったのかなという気がした」と言っていたのだが。アリエールかも。^^;>
あの杉田水脈氏についても、様々な記事が出ている。<水脈は「みお」と読むそうだが、mew&周辺は「すいみゃく」と呼んでいる。^^;>
そう。安倍元首相がスカウトし、ごヒイキにしていた自民党の超保守派・杉田水脈氏のことだ。(・・)
杉田氏は「LGBTは生産性がない」などの暴言で有名になったのだが。(しゃーしゃーと?)「過去に性的マイノリティーの方々を差別したことはない」と言ったという。
『杉田水脈総務政務官は15日の就任記者会見で、LGBTのカップルについて「『生産性』がない」と2018年に月刊誌へ寄稿したことをめぐり、「過去に多様性を否定したこともなく、ある性的マイノリティーの方々を差別したこともない。岸田政権が目指す方向性と、政務官として何一つずれている部分はない」と述べた。(時事通信22年8月15日)』
また杉田氏は旧統一教会系の団体に関与していたとの情報が出ているのだが。以前はこんなツイートをしていた。
『杉田政務官のツイッター(2016年8月5日)「幸福の科学や統一教会の信者の方にご支援、ご協力いただくのは何の問題もないのですが、どうしても宗教団体の名前が出ると日本国内では過敏に反応して『バックに宗教団体がいるでは』と言った憶測が飛び交い、苦情や問い合わせが事務所にあります。ので、その都度このように否定します」(NNN22年8月15日)』
『これについて15日午前、杉田政務官を直撃すると、“支援者の精査はできない”との趣旨だったと説明しました。
総務省 杉田水脈政務官 「『問題ない』という意味の取り違いだと思うんですけど、そういう人たちに例えば本を買っていただいたり、後援会入っていただいたり、ツイッターにフォローしていただいたりってことが、精査できませんという意味」
また2019年、教団に近い政治団体の幹部が主催者の1人だった講演会に参加していたことを指摘されると――
総務省 杉田水脈政務官「当該講演会の主催団体が旧統一教会の関連団体だったとは、存じ上げておりませんし、また現在におきましても、関連団体であったという事実は確認できておりません」
――確認はとれていない? 「これ以上の確認はとらない」という理解でよい?
総務省 杉田水脈政務官「えっと…確認といいますと、これ以上何を調べればいいのか」
――関係している団体自体がないから調べられない?
総務省 杉田水脈政務官「ではなく、その団体が関係団体であるかどうかというのは、逆に誰が定義をされるんですかね。定義が分かりませんので、これ以上のことは申し上げられない」(同上)』
昔の有吉っぽく表すれば「おそろしい屁理屈言い訳野郎・・・あ、言い訳っ娘」ですよね。^^;
先日も書いたように、公明党の選挙応援を断って、ネトウヨから人気アップ中の安倍っ子・小野田紀美防衛政務官も要注意です!
・・・というわけで、アンチ超保守ゆえ、猫が小虫をつい目で追ってしまうように、超保守議員に目が行ってしまうmewなのだった。(@_@。
THANKS