久々に立憲民主党について書いてみよう。(・・)<現段階では、半分ぐらいの支持政党。>
立民党は、参院選でも議席を減らしたことを受けて、今月10日の臨時常任幹事会で総括を行なった。
『立民は改選議席から6議席減らし、比例代表の得票は日本維新の会を下回る677万票にとどまった。総括で「執行部として大きな責任がある」と表明。「野党第1党の立場を脅かされかねない」と危機感を示した。
提案型野党の方針に関しては、「国会論戦で『批判か提案か』の二者択一に自らを縛り、『何をやりたい政党か分からない』という印象を与えた」と分析した。
野党陣営の候補者調整の難航も影響したとし、「積極的に交渉を進めるべきだった」と指摘。次期衆院選に向けて「積極的に行動し、小選挙区で自民、公明両党に対抗できる態勢を確立する必要がある」と記した。(時事通信22年8月10日)』
<この他に、「参院選の『生活安全保障』というスローガンが評価されなかった」「質問・論戦は勿論、政府への要請や法案提出などは他党よりも熱心に取り組み実績を挙げているが、それらのことは有権者にはほとんど伝わっていない」「政策がいいのにイメージが悪い」「野党間での候補者調整の機運を高めるとして「国対ヒアリング」や市民団体との連携をすべき」などの意見も挙げられていたようだ。>
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この総括の内容を見て、まさに「その通り!」だと思った。そして、できれば、もっと前にそのことに気づいて欲しかった。(++)
そもそも、このように考えるのであれば、別に枝野幸男代表を辞任に追い込む必要はなかったと思うし。
自公維の「反対ばかり」「立民共産党」などのえげつない批判を気にしたり、連合や保守勢力の意見を妙に配慮したりしてグラついていた泉代表の党運営は失敗だったわけで。本来なら、泉代表は自ら責任をとって、辞任すべきではないかとも思う部分さえある。(-"-)
しかし、泉代表は、続投を明言。そして、昨日26日、秋からの国会論戦、来春の地方選に向けて、ベテラン勢を配した新たな執行部を発表した。
代表は泉健太氏(48)。幹事長に岡田克也元副総理(69)、政調会長に長妻昭元厚生労働相(62)を起用。また、国対委員長には経験者の安住淳元財務相(60)が再登板することになった。
選対委員長には大串博志元首相補佐官(56)が就任。幹事長だった西村智奈美氏(55)は代表代行に就き、留任の逢坂誠二代表代行(63)と2人態勢とした。(・・)
泉代表は、ベテランを多く起用した狙いについて「経験豊富な人が数多くおり、政権党を目指す立憲民主党の姿をもっと強く打ち出す」ためと強調。
そして、「国会対策や、そして選挙に勝てる体制を強化をしていくということ。そして政策については、政権と対峙をする。この対決軸をより明確にすること」を目標に掲げた。(**)
う~ん・・・。_(。。)_
立民党について言いたいことは山々あるのだが。とりあえず、今回の総括内容は悪くないし。執行部人事も60~70点ぐらい(ギリギリ及第点)あげることにしよう。(-_-;)
旧執行部は、これまで党の要職についたことがない人が多かったため、その党運営や選挙対策は心もとなかったし。何より、泉代表の姿勢がなかなか定まらなかったので、党の議員や関係者、支持者は、かなり不安を覚えたり、イライラにしたりしたに違いない。^^;
泉代表が、今回は経験豊富で安定感あるベテラン勢を起用したのは、そのような不安感、不安定感を払拭して、党の立て直しをはかる意図があったのではないかと察する。(・・)
<少し若い人もいれた方がいいかとも思ったけど。正直言って、残念ながら、立民党には、まだ若手・中堅の中に「これぞ」という人がほとんどいないのよね。早く育てないとだわ。^^;>
おそらくアンチ立民党の人々やメディアは、「新鮮さ、刷新感がない」「昔の名前で出ている感じ」みたいな批判を寄せるのではないかと思うのだが。
自民党の執行部を見て欲しい。副総裁は麻生太郎氏(81)。幹事長も閣僚歴任の茂木敏光氏(66)。選対委員長は森山裕氏(77)と超ベテランぞろいで、立民党よりもフレッシュさがないのである。(-"-)
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それに、立民党のベテラン勢は、09年に自民党から政権奪取をした経験があるし。自民党と対峙して、やり合う気力に満ちている。(++)
『立憲民主党の岡田克也幹事長は26日の就任記者会見で、岸田政権を巡る国会対応について「きちんとした批判は野党の使命」と述べ、「追及」を「提案」より重視する考えを示した。(共同通信22年8月26日)』
『岡田氏は、あいさつで「もう1回、政権交代を目指せる政党を早く作り上げるために、頑張りたい」と述べた。(FLASH22年8月26日)』
『立憲民主党の国対委員長に就任した安住淳氏が26日、国会内で記者団の取材に応じた。「戦う国対として巨大な自公に対峙(たいじ)していきたい」と抱負を語り、安倍晋三元首相の国葬や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題に関しては政府・与党を追及していく考えを強調した。
安住氏は「野党は政府に恐れられる存在でなければだめだ。巨悪に挑む、巨大な権力に挑むところがなかったら、野党なんて世の中に必要ない」と語った。(産経新聞22年8月26日)』
彼らならドーンと構えて、自公はもちろん、維新、国民党、連合ともやり合ってくれるだろうし。共産党など他の野党とも、うまく連携、協力することを考えてくれるだろう。(・・)
<本当は、いずれ枝野氏の代表復活や長妻氏の代表か幹事長就任を願っているし。立民党らしさを出すには、蓮舫氏や辻元氏をもっと前に出してもいいと思うのだけど。次の機会にとっておこう。>
mewは、岡田氏の起用は、連合対策、小沢対策の意味合いもあるかもと邪推している。
この1年、さんざん立民党を振り回して来た連合の芳野会長は、岡田氏が幹事長になることを好ましく思っていないらしい。<それだけでも、いい人事だったと思うmew。>
『連合の芳野友子会長は25日の記者会見で、立憲民主党の泉健太代表が近く発足させる新体制について「懸念があるかないかと聞かれれば、懸念はある」と述べた。幹事長に就任する見通しの岡田克也元外相は、旧民進党代表時代に共産党との共闘路線にかじを切った責任者で、立民が共産に再接近しないよう、くぎを刺した格好だ。(産経新聞22年8月26日)』
『岡田氏の求心力が現在、党内で急速に高まっているという。
「立民最大の支援組織である『連合』の会長代行のひとりがUAゼンセン会長の松浦昭彦氏。同ゼンセンの“中核”をなすのは岡田氏の実兄が会長を務めるイオングループのため、幹事長就任を機に連合や民間労組との関係が改善すると期待する声は多い。泉氏は国民民主党からの合流組で、もともと党内基盤は強固ではない。岡田氏ら重鎮を要職に据えることで党内の統制をはかる意図もあるようだが、すでに岡田氏への権力の移行が始まっている」(同)(デイリー新潮22年8月26日。同→立民関係者)』
また、枝野前代表が小沢一郎氏を軽視していたためか、小沢氏は昨年の衆院選後、「枝野おろし」「泉の代表担ぎ」の動きを後方支援したとの話がある。
その後も、小沢氏は泉代表や執行部に色々と意見をしていたようなのだが。小沢氏自身、衆院選の小選挙区で落選(比例復活)した上、参院選では岩手で支援していた候補や側近の森ゆうこ氏が落選し、党内で影響力が減じているとの見方もある。
岡田氏は、小沢氏とはあまり親しくないので(というか、お互いにあまり好んでいないので)、小沢氏に何か言われても動じることもないし、意にも介さないので、岡田氏が幹事長にいれば、小沢氏の意見や動きを封じることができるのではないかと察する。(~_~;) <小沢氏だけでなく、各グループのリーダーやベテラン封じにも有効かも。^^;>
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立民党は調査の結果、14人の議員が旧統一教会系と接触や関わりがあったと発表。 岡田幹事長や安住国対委員長は、旧統一教会との関連を知らずに、同教団系の機関紙「世界日報」の取材を受けていたことを認め、今後は注意を期すと明言した。(-"-)
立民党は、今後も臆することなく、今後も岸田内閣の閣僚や自民党議員と旧統一教会の関わりについて追及して行くとのこと。まずは、しっかりと野党第一党の役割を果たして、国会に必要な政党だと国民に評価されるように、頑張って欲しいと思うmewなのだった。o(^-^)o
THANKS