【英国のエリザベス女王(96)が8日に他界した。70年7か月を超える君主在位期間は、英国史上最長である。
52年に国王である父親の急逝を受け、25歳の若さで女王に即位。以来、英国、英国民の繁栄、安寧を願いつつ公務をこなし、多数の外国の王族、皇族、首脳などを接受。さらに日本をはじめ130カ国以上を公式訪問して、外交にも貢献していた。
6日に、静養先のバルモラル城でトラス首相を任命する際の写真を見たばかりなので、あまりに急な訃報に驚かされたのだが。たまに見せるお茶目っぽい笑顔がチャーミングだった。安らかに永眠されるよう心から祈っている。<ちなみに世界最長の君主は仏ルイ14世(72年超)だそうだ。>】
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ところで、9月2日の『森もAOKIから200万受領で検察が捜査+安倍は3期めを狙ってた&森、安倍派維持に動く』の続報を・・・。
東京地検は、森喜朗元首相(86)が東京五輪汚職事件に関して捜査していると報じられていたのだが。昨日9日までに、森氏に対して、参考人として任意の聴取を行なっていたことが判明した。(゚Д゚)
今回、発覚した東京五輪の汚職事件では、既に組織委理事長だった高橋治之氏、AOKI幹部、KADOKAWA幹部が贈収賄の容疑で逮捕されているのだが・・・。
2日の記事にも書いたように、森氏はAOKI幹部から現金200万円を病気見舞金を受け取っていたという情報が出ていた。
その後、森氏が出版系スポンサーの権利を獲得したKADOKAWAの幹部とも面会をしていたことが判明。森氏は、当初本命視されていた出版社に関して「講談社は絶対認めない」と主張していたという。(音声つき記事が出ていた。>
しかし、その一方で、森氏の功績を讃えて、同氏の胸像を作ろうと募金集めが始まっているという。<発起人には、案の定、橋下聖子氏らの名がはいっていたりして。^^;>
今、自民党の清和会(安倍派)と旧統一教会の関係について問題になっているのだが。 もともと清和会(森派)の会長を長く務め、党内最大派閥の長として栄華を極めていたのは森喜朗氏だったわけで。それを思うと尚更、何だかな~とぼやきたくなる。_(。。)_
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『森喜朗元首相を参考人聴取 東京地検特捜部、五輪汚職めぐり複数回
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、東京地検特捜部が、大会組織委員会の会長だった森喜朗元首相(85)から、参考人として複数回、任意で事情聴取したことが、関係者への取材で分かった。森氏は組織委の元理事・高橋治之容疑者(78)と一緒に贈賄側の出版大手「KADOKAWA」の会長とも面会していたことが判明。特捜部は、元理事の受託収賄容疑の立証に森氏の聴取が必要と判断したとみられる。
容疑者ではなく参考人という位置づけだが、首相経験者の聴取は異例だ。五輪をめぐる事件の調べは、組織委トップに及んだ。
関係者によると、森氏の聴取は8月中旬から9月初めに、都内のホテルで3回ほど行われた。特捜部は、組織委の意思決定プロセス、会長や理事の職務権限、高橋元理事が理事になった経緯などを確認したという。(朝日新聞22年9月8日)』
文春オンラインは、森氏が「講談社は認めない」と語った音声があると報じていた。
『森喜朗・組織委会長が「講談社は絶対認めない」 KADOKAWAのライバル社を排除《音声》https://bunshun.jp/denshiban/articles/b3951
2019年4月にオフィシャルサポーター契約を組織委側と結ぶ
東京地検特捜部は9月6日、KADOKAWA元専務の芳原世幸容疑者(64)と担当室長だった馬庭教二容疑者(63)を贈賄の疑いで逮捕。また、組織委員会元理事で「コモンズ」代表の高橋治之容疑者(78)を受託収賄容疑で再逮捕し、高橋容疑者の知人で「コモンズ2」代表の深見和政容疑者(73)も共犯として逮捕した。
「高橋容疑者は、電通時代の後輩でもある深見容疑者を通じ、大会スポンサーを目指すKADOKAWAの意向を把握します。そこで、マーケティング専任代理店の電通に、新たな出版部門のスポンサー枠を提案しました。出版大手2社が候補に上がりましたが、1社が辞退。最終的にKADOKAWAが2019年4月、オフィシャルサポーター契約を組織委側と結びました。同社はその直後、『コモンズ2』と契約し、コンサル料7600万円を支払った。この送金が高橋容疑者への賄賂と認定されました。高橋容疑者は容疑を否認しています」(社会部デスク)
「講談社を認めるなら辞める」発言に一同驚き
なぜ、講談社は辞退することになったのか。
当時、組織委員会会長だった森氏が取材に応じたのは、2020年初春のこと。森氏は「講談社だけは絶対、私は相容れないんですよ」とし、講談社への不満をひとしきり述べたうえで、以下のように語っていた(音声は「週刊文春」 電子版↑で公開)。
「私がこの間、組織委員会になってから、ある会社が契約のアレをしたいと言うので、何をやるのかと思ったら、相手が講談社だった。私は『絶対認めない』と言った。何かって、『俺はこんなものを認めるなら辞めようと思う』と言ったら、みんなビックリして」
その結果、どうなったか。森氏はこう続けた。
「講談社をやめて、別の出版社を連れてきたけどね」
最終的に講談社は辞退し、2019年4月、KADOKAWAが出版社枠の大会スポンサーに選定された。(略)
森氏を巡っては開会式問題でも、演出責任者らが反対していたにもかかわらず、歌舞伎役者の市川海老蔵の出演を“口利き”し、実際に実際に本番では海老蔵が登場した。出版社枠のスポンサー契約では、森氏の意向がどのような影響を与えたのか。本当にKADOKAWA側から高橋容疑者への賄賂だけが問題なのか。みなし公務員でもある組織委会長の権力は極めて大きい。特捜部による更なる実態解明が待たれる。(source : 週刊文春 2022年9月15日号)』
その森喜朗氏の銅像を立てようという話が出ていると知って、呆れてしまった。というか、少しゾゾ~ッとしてしまった部分さえあった。(~_~;)
『森喜朗氏胸像建立で募金集め 橋本聖子氏ら発起人「偉大な功績顕彰」
東京五輪・パラリンピック組織委員会などの会長をつとめた森喜朗元首相の功績をたたえるため、政財界人の15人が発起人になり、胸像制作の募金活動が行われている。発起人らが知人を紹介する形をとっており、設置場所は未定だ。
森氏は文部相や自民党幹事長などを経て2000~01年に首相を約1年間務め、12年に政界を引退。日本ラグビーフットボール協会会長など、スポーツ界の要職も多く務めた。14年に東京五輪・パラリンピックの組織委の会長になり、21年2月に女性蔑視発言で辞任した。
朝日新聞が入手した「森喜朗先生 顕彰胸像建立事業について」と題した文書では、日本ラグビー協会会長としてラグビー・ワールドカップ(W杯)の誘致に尽力したことや、東京五輪・パラリンピックの招致やコロナ禍での開催の素地をつくったことなどを業績としてあげ、発起人による発案により、胸像を建立しスポーツ界における偉大な功績を顕彰しようということになった、としている。
募金は一口5千円。今年5月…(以下、有料・朝日新聞22年9月7日)』
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『《森喜朗先生は、総理大臣、文部大臣を歴任され、(中略)わが国のスポーツ界を牽引してこられました》
《東京オリンピック・パラリンピック競技大会の招致のみならず、コロナ禍と言うかつて経験のない厳しい状況下での開催の素地を作り、結果、多くの感動を国内外の人々に与えたのはつい最近の事でした》
9月7日、森喜朗元首相の胸像を建立する計画が発表された。「5月吉日」に関係者間に配布された「森喜朗先生 顕彰胸像建立事業について」という案内状には、森氏の経歴に対する最大限の賛辞が書き綴られている。
発起人には、キヤノン会長兼社長の御手洗冨士夫氏、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長だった橋本聖子氏、元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏ら、15人が名を連ねるが、すでに銅像建立に賛同する募金がかなり集まっているという。
「5月から、一口5000円の募金が募られています。募金の窓口は一般には公開されておらず、関係者から募っているのですが、お盆の時点で5000万円は集まっていました」(元五輪組織委員会関係者)
胸像の制作費用は200万円程度とされ、9月末まで募金期間を残し、すでに十分な金額が集まっている・・・(FLASH22年9月8日)』
まあ、彼らにとっては、森元首相はアレコレの利益を与えてくれた恩人なのだろうが。
もし本当にこの計画が実行されたなら、日本は本当にアブナイ・・・というか、世も末かな~とさえ思うmewなのだった。(ーー)
THANKS