自民党・二階前幹事長(83)が国葬について行なった発言が、物議をかもしている。(@@)
『自民・二階氏 国葬は「黙って手を合わせ見送ればいい」
自民党の二階元幹事長は16日、CS番組の収録で、安倍元首相の国葬をめぐって世論が二分していることについて、「みんな黙って手を合わせて見送ってあげたらいい」と述べた。
二階氏は、国葬に対する反対論について、「終わったら反対していた人たちも、必ず良かったと思うはず。日本人なら」と強調した。
さらに、「長年つとめた首相が亡くなったのだから、みんな黙って手を合わせて見送ってあげたらいい」とした上で、「国葬がどうだとか、こんな時に議論すべきではない。控えるべきだ」と述べた。
国葬については、立憲民主党や共産党などが執行部などの欠席を決めているが、「欠席する人は、後々、長く反省するだろう。欠席しようがしまいが、国葬には関係ない。世の中にあまり賢くないということを印象づけるだけだ。選挙で取り戻すのは大変だぞ」と述べた。(FNN22年9月16日)』
当ブログでも取り上げた、あの北海道議の「国葬に反対していいから、黙ってろ」とか、麻生副総裁の「(国葬催行は)理屈じゃねえんだ」と同じような発想なんだろうけど。
「みんな黙って」「必ず良かったと思うはず。日本人なら」「こんな時に議論すべきではない」「欠席する人は、後々、長く反省するだろう。賢くない」と(4回転アクセルぐらい)問題発言重ねてくれちゃうと、怒りを通り越して、呆然とするしかない。_(。。)_
<「8月24日に都内でおこなわれた講演でも、二階氏は国葬の反対意見が強いことについて「それがあったからといって、国葬をやめるわけではない。国葬は当たり前だ。やらなかったらバカだ」と発言。このときも、「国民を見下す発言」と、批判が殺到した」(FLASH22年9月17日)」>
私はこの言葉が好きではないのだが。このような発言をする人は「老害」だと批判されてもやむを得ない気がする。(-_-;)
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既にアチコチで言われていることだが。もしこれが安倍晋三氏の家族葬であるなら、実際7月12日に行なわれた告別式がそうであったように、誰も議論も反対もせず、黙って見送るだろう。<野党の幹部や議員も丁重に弔意を示し、手を合わせていた。>
もし自民党葬であったとしても、まあ、長年、首相を務めていたことを思えば、中曽根元首相のように自民党&内閣合同葬の形をとったとしても、このような議論にはなるまい。
でも、実際のところ、もう安倍氏の告別式(家族葬)は7月12日に行われているし。49日の法要も終わっているわけで。9月27日に行われる国葬は、内閣が強引に決めた国主催の国葬義、すなわち儀式(セレモニー)に過ぎないのである。(・・)
しかも、国葬の形をとるとなれば(+国民の税金で行なうとなれば)、国会や国民間で議論されるのが当然のことだし。問題があるとと思えば、反対する人がいるのも当然のことであって。それに対して「黙ってろ」「議論すべきでない」と言うのは、民主主義を否定していることになる。(-"-)
「日本人なら、必ずよかったと思うはず」という言葉に反発を覚える人も多いだろう。(~_~;)
二階氏の論法では、国葬に反対する人、よかったと思わない人は、みんな日本人ではないor非国民ということになってしまう。
また、欠席する人を「賢くない」と評価する二階氏こそ、賢くない(&ちょっと考え方がおかしいのでは?)と思われることだろう。(-"-)
真の野党の議員の大部分は、欠席する予定なのだが。安易に出席する方が、後々、賢くなかったと反省することになりそうな感じがあるし。得票にも響くのではないだろうか。
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TBS「報道特集」のキャスター金平茂紀氏は、17日の放送で二階発言に強い反発を示していたのだが。「おっしゃる通り!」だと思う。<政治討論番組でのj発言だったのよね。>
『16日のTBSのCS番組収録での二階氏の発言を伝えた金平氏。そして「議論するためのテレビ番組に出てきて『議論すべきじゃない』と。この方は国会とか民主主義の意味をお分かりなのかと耳を疑います」と痛烈に批判し、「国葬予定日まであと10日、きちんと議論すべきです」と訴えた。(スポニチ22年9月17日)』
<金平氏が、民放の報道番組では最後の良心である「報道特集」のキャスターを降板するとのことで、本当に残念だ。侵攻開始から間もない2月末にはウクライナにはいって、現地取材を行なうなど元気な(&現場主義の)姿を見せてくれていたばかりなのに。金平氏については、またいずれ。>
立民党の泉代表は16日の会見で、「二階さんのずれた認識は、どこから来るものなんでしょうね。まったく理解もできませんし、理解しようとも思いません」「賢くないと、おっしゃられるということは国葬に疑問、違和感、反発を持っている方々にも向けている、ひどい言葉。国民に向けた失礼な言葉」と批判していたとのこと。
<こういうことが言えるなら、最初からもっとしっかり批判して欲しかった。キミが国葬の出欠を迷っているようなことを言ったから、また立民党はブレてるって叩かれてたんだよ!(`´)>
ただ、実のところ、自民党政権は長い間、こういうやり方を通して来たのである。(-"-)
自民党政権の政策には国民の過半数が反対するものも少なからずあるのだが。国民の多くは、当初は強く反対していても、コトが終われば、「済んだことは、仕方ないか」という感じで、いつの間にか批判や怒りを忘れてしまって、何とな~く容認してしまうことが繰り返されて来たわけで。
どうせ日本国民はそんなもんだとナメくさっている二階氏や麻生氏などの自民党の重鎮は、「今回も何とかなる」とタカをくくっているに違いないのである。(ノ_-。)
<何かモリカケ桜は、もうそうなりかけているし。下手すると、旧統一教会との関係の問題も、いずれそうなりそうでコワイ。(ノ_-。)>
ラサール石井氏が15日ニツイッターに「あと2週間。その日が来ても。そして終わっても。叫び続けましょう」とハッシュタグ「#私も国葬に反対します」を付けて投稿していたそうなのだが。
どうか多くの国民が、この国葬の問題や、国葬を巡っての政治家や識者のトンデモ発言を忘れずにいて欲しいと心から願っている。(ー人ー)
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最後に、もう一つ。自民党の萩生田政調会長が某メディアの取材対応中に「あの鈴木某(なにがし)は赦さない」と言ったらしい・・・というニュースが気になっている。(-"-)
『世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を20年間追及するジャーナリストの鈴木エイトさんが16日、ツイッターを更新。(略)
これまでも萩生田政調会長と教団とのかかわりをメディアで伝えてきた鈴木さんは「萩生田光一自民党政調会長が某メディアの取材対応中に『あの鈴木某(なにがし)は赦さない』と発言していたとのこと。政権与党の政調会長が『赦さない』とは何を意味しているのか。そして『鈴木なにがし』とは誰のことなのか。質問書を出してみるかな」と、発言内容の真偽は不明ながらツイートした。(中日スポーツ22年9月16日)』
鈴木エイト氏は、2002年頃から旧統一教会の問題に関心を抱き、09年に創刊した「日刊カルト新聞」に参加。長い間、旧統一教会+αの諸問題の取材を行なって来た人だ。
これまで、大手メディアは彼らの活動に関心を持つこともなかったが。安倍元首相の銃撃事件をきっかけに、今はTV、新聞その他のメディアから引っ張りだこの状況なのだが。
誰かorどこかにとって不都合な事実を明らかにして来たことから、脅迫を受けたり、狙われたりしたことが何度もあったという。
鈴木氏は、旧統一教会と政治家(特に自民党)との関与についても、20年近く前から取材して集めた事実ネタや、写真、映像などの証拠も多数有していることから、政治家にとっても不都合な存在になりつつあるわけで・・・。
もちろん本人&関係者にも十分に注意して欲しいのだが。各メディアや国民も、こういう貴重なジャーナリストをしっかり守りたい・・・という気持ちが大切なのではないかと思うmewなのである。(@_@。
THANKS