台風14号はいまだ本州を縦断中。(今、北陸から東北近辺。)関東も強い風雨に見舞われており、まさに何日もかけて九州から北海道まで影響をもたらす史上希に見る大型台風だ。<当初、中心の気圧が910hpというのも本当に驚いた。>
少しでも死傷者や建物、地域への被害が少なくて済むように。不要不急の外出を控えると共に、既に風雨がおさまったところでも、洪水や土砂崩れに注意して下さい。(・・)
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昨日は英国のエリザベス女王の国葬が行われ、日本からは天皇・皇后夫妻が参列した。
国葬の前後も含め、英王室の伝統に乗っ取った儀式の数々が行われていて、まさに「厳かさ」を感じさせられるものだったのだ。<陰では、誰が軍服を着ていいかとか敬礼をしていいかとか、色々としきたりでももめていたのは、伝統や威厳のイヤな部分だと思うけど。>
同時に、女王の棺に別れを告げるために、寺院のためor沿道で何時間も待つ姿を見て、いかに女王が、若い人たちも含め、一般の国民から愛されていたのか伝わって来るような道程だった。
70年にわたって女王として、様々な公務を続けるのはどんなにか大変だったことだろう。改めて、(心の中で「神ともにいまして)を歌いながら)安らかに眠られますように、と心から祈っている。
<女王は競馬、競走馬好きでも有名なのあだが。改めて競馬場で楽しむ&自分の馬が好走して喜ぶ映像を見て、親近感を覚えた。>
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一方、日本の東京では、昨日、安倍元首相の国葬に反対する大規模なデモ&集会が行われた。野党の幹部や議員も参加していたという。<主催者発表1万3千人。メディア報道でも数千人以上。>
しかも、手書きのプラカードなどで、「閣議決定」による強引な国葬催行に反対する声がかなり出ていたことに、大きな共感を覚えた。(^^)<こういう民主主義的な考え方が国民の間に広まるのは、喜ばしいことだとも思う。>
安倍氏の国葬を反対する人の中には、「安倍首相の国政に問題が多かった」「国民の半分は内閣を支持していない」「安倍個人を好まない」などの理由を挙げる人もかなりいるのだが。
でも、このブログでも、7月から何回も書いているのだが。一番の問題は、岸田首相がこの国葬を行なうことを突然に一方的に発表して、閣議決定だけで決定したことにあることことは言うまでもないだろう。(**)
しかも、それが7年前に当時の安倍首相が、やはり閣議決定だけで「集団的自衛権の行使」の憲法解釈を強引に変更したという非民主主義的な悪政と重なって、尚更に今回の国葬は許容できないと考える人が、少なくないのだと思う。(-"-)
<7月22日の『国葬は、アベ的な裏技を利用&非民主的+国葬差し止めの申し立て+維新・松井も国会説明を要求』とか。>
『国葬反対、代々木公園で大規模デモ「閣議で何でも決めるな、国会通すのが民主主義」
安倍元首相の国葬などに反対する市民団体が9月19日、東京・代々木公園で大集会を開いた。時折強い雨が降りしきる中、約1万3000人(主催者発表)が集まり、渋谷と原宿方面の二手に分かれてデモ行進した。
ももともと2015年に安倍政権が安保法制を参院で強行採決した日に合わせ「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」と「さようなら原発1000万署名市民アクション」が主催する集会が予定されており、約1週間後に迫る安倍氏の国葬への反対も訴えた。
ルポライターの鎌田慧氏は「集団的自衛権の行使を容認するときも閣議決定だった。国葬もそう。勝手に決めるな、一番憤っている」と表明。「閣議で決めれば何でもできる。国会を通せ。それが民主主義だ」と強調した。
集会には、日本共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首ら野党議員、作家の落合恵子氏も参加。改憲問題対策法律家6団体連絡会の大住広太弁護士もあいさつし「立憲主義を破壊する政治をしてきたのが安倍元首相です。国の功績として評価することに強く反対したい」とし、国葬への異論を述べた。(弁護士ドットコム22年9月20日)』
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この集会に、本当の野党の幹部や議員が参加したというニュースも、喜ばしいものだった。(^^)
<昨日も触れたけど。維新も国民もどんどん「ゆ・よ党」化しているので、ここは本当の野党に頑張ってもらわないと!(・・) ただ、立民・野田氏が国葬参列するのがな~。(これは後日に)>
『立共社幹部らが集会で安倍氏国葬反対など訴え
立憲民主党、共産党、社民党の幹部らが19日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれた集会に参加し、この日で成立から7年を迎えた安全保障関連法の廃止や、安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)への反対などを訴えた。立民は阿部知子衆院議員、共産は志位和夫委員長、社民は福島瑞穂党首が参加し、連帯を確認した。
阿部氏は「何としても安倍氏の国葬を行うべきではない。とことん、その瞬間まで反対の意思を表明していく、それが皆さんと立憲民主党のお約束だ。(立民は)執行部が出席しないところに、皆さんに応える道がある」とあいさつ。「法的根拠もなく、ただ単に閣議決定の上書きだった。安保法制も同じように閣議決定で憲法を乗り越えていった。許されない」と訴えた。
志位氏は各種世論調査で国葬反対が6割を超えたとして「岸田文雄首相が言い訳すればするほど反対が増える。道理がないことの証明だ」と強調。「首相は『弔意を国全体で表す』といった。弔意の強制でなくて何なのか。憲法違反であることは明らかだ」と断じた。
福島氏は「安倍政治とは何だったか。軍拡、歴史修正主義、憲法破壊をやってきた。森友、加計、桜を見る会、私物化の政治をやってきた。国葬をやっちゃダメだ」と訴えた。(産経新聞22年9月19日)』
上の記事にもあるが。実は、昨日9月19日は、7年前(2015年)に、安倍自民党が集団的自衛権の行使を含む「安保法制」を強行成立させた日なのである。<mewにとっては「悪夢の日」「屈辱の日」と言えるかも。(ノ_-。)>
あの日も多くの人々が、国会の前に集まって「反対」の声を挙げていたのだが。安倍首相(当時)は、反対派の国民の声に耳を貸そうともしなかった。<きっと「あんな人たち」だったのね。^^;>
国葬と安保法制(集団的自衛権の解釈改憲)と結びつけるのはどうかと思う人もいるかも知れないし。
国葬も葬儀なのだから、問題はあってもそれは切り離して、今は黙って静かに見送るべきだという人もいるのだが。<何かテレビでそういうことをいう識者が増えている気がして、イヤ~な感じ。>
でも、国葬であれ安保政策であれ、国民にとって重要なことを、自分たちが勝手に行える閣議決定という方法で決めてしまうことは、民主主義の国では許されない暴挙だし。これを安易に許してしまうと、国民はすっかりナメられてしまって。今後、もっと国民の生活や安全を左右するような重大時を、閣議決定で決めてしまわれるおそれが大きくなるわけで。
ここは、しっかりと反対の民意を示しておく必要があるのだ。(**)
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立民党の小沢一郎氏が、講演の中で、こんな話をしていたという。
『立憲・小沢一郎氏「統制社会へのなんとなしの雰囲気が出てくる」
■立憲民主党・小沢一郎氏(発言録)ロシアのウクライナ侵略と、安倍晋三元首相の暗殺は、日本社会に非常に大きな影響をもたらしていると思う。軍備の増強が何の抵抗もなく進められつつある。また、警察力が強化され、同時に、規制の強化につながる。要するに権力と基本的人権の問題、統制社会へのなんとなしの雰囲気が、どんどんこれから出てくる。
このままで行くと、殺された安倍さんが一番願ってた方向かもしれないけれども、あやまった国家主義的な、いわば戦前の昭和史のような状況になりつつある。(日本人は)とにかくムードで流されるわけだから、本当に困った話だ。誰も批判しないで、なんとはなしに「しょうがない、しょうがない」という状況になる。しっかりと日本人自身が自立して、自分で考えて判断できるようにならなければいけない。(都内で開かれた「小沢一郎政治塾」での講演で)(朝日新聞22年9月19日)』
何か大げさにきこえるかも知れないけど。このような状況は、今まさに、「そこにある危機」なわけで。
「国が決めたことだから、仕方がない」とか「日本人として、みんなで元首相を静かに弔わないと」などというムードに流されることなく、今、きちんと自分で考えて判断できるように&意思表明できるようになっておかなければ、本当に日本がアブナくなってしまうと案じているmewなのである。(ーー)
THANKS