安倍元首相が亡くなって、早2か月半が過ぎた。(・・)
安倍氏が会長を務めていた清和会(安倍派)や、安倍氏の超保守仲間が作った団体が、徐々に活動を再開しようとしている。
どの団体も、安倍氏の名を遺し、その遺志を継ぐことで、何とか求心力を保とうとしている様子。まるで、安倍氏の幻影&その威光にすがっているかのようだ。(~_~;)
<他に安倍氏に代わる議員がおらず。新会長を決めようとすると、団体内で対立が起きてボロボロになるおそれがあるのよね。^^;>
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創生日本は、主に日本会議系の超保守派が集まった団体で。いわば安倍Gのようなもの。
安倍政権下で、創生日本のメンバーの中から多くの閣僚が誕生した。((・・)
安倍氏の後継者にならんとしている下村博文氏、萩生田光一氏、高市早苗氏、稲田朋美氏などなども、この議連のメンバーだ。^^;<菅義偉氏や世耕広成氏も。自民党の改憲本部長・古谷圭司氏もね。>
『安倍氏の遺志継承 「創生日本」が月内にも活動再開へ
参院選の応援演説中に銃撃され、死亡した安倍晋三元首相が会長を務めた自民党の保守系議員連盟「創生日本」が、会長不在のまま活動を継続することが分かった。安倍氏の遺志を継承するため、生前の取り組みを学ぶ勉強会を月内にも始める。関係者が16日までに明らかにした。
議連は8日、幹部会合を開き、今後の運営方針について協議した。当面は後任の会長を置かず、安倍氏の「四十九日」後となる今月下旬にも活動を再開することを確認した。再開後初の勉強会では、安倍氏の葬儀で昭恵夫人があいさつの中で引用した幕末の志士、吉田松陰の「留魂録」を取り上げる。
議連は安倍氏の経済政策「アベノミクス」や憲法改正、外交・安全保障といったテーマごとに講師を招き、勉強会を行う方針だ。保守の旗振り役だった安倍氏が死亡したことによって自民の「岩盤支持層」といわれた保守層の離反が懸念される中、党内の保守系議員の糾合を目指す。
議連幹部は「本当は参院選後に安倍氏に講師役をしてもらう計画だった。安倍氏の考え方や政策を学び、今後の政治に生かしていきたい」と語った。
創生日本の前身は、第1次安倍内閣が退陣した平成19年に中川昭一元財務相が立ち上げた「真・保守政策研究会」で、21年の中川氏の死去に伴い安倍氏が会長に就任した。24年の総裁選では安倍氏の勝利を後押しした。第2次安倍内閣発足後はほぼ休眠状態にあったが、令和2年10月、首相を辞任した安倍氏を慰労する目的で東京都内のホテルで会合を開いていた。
議連には中曽根弘文元外相や衛藤晟一元少子化問題担当相、高市早苗経済安全保障担当相ら自民の国会議員約130人が所属している。(広池慶一)(産経新聞22年8月16日)』
予定よりやや遅れてしまったようだが。今日、9月21日には、活動を再開するという。
こちらも会長職は、しばらく安倍氏のままにするようだ。^^;
『自民党の保守系議員連盟「創生日本」が21日に総会を開くことが分かった。
会長を務めていた安倍晋三元首相の死去後初めてで、再始動を図る。会長職は当面空席にしたまま活動する方針だ。関係者が15日、明らかにした。(時事通信22年9月15日』
政策面で安倍氏をサポートしていた超保守派の団体も、活動を始めている。
『A故安倍氏を永久顧問 自民内で動き相次ぐ
自民党内の議員グループや勉強会で29日、奈良市で7月に銃撃されて死去した安倍晋三元首相を「永久顧問」とする動きが相次いだ。政界に残る安倍氏の影響力を活用する狙いがあるとみられ、今後もこうした動きが党内で広がりそうだ。
自民、「保守漂流」の危機 衆目一致の後継者なく―安倍氏死去、8日1カ月
安倍氏が顧問を務めた保守系議員グループ「保守団結の会」(代表世話人・高鳥修一衆院議員ら)は29日の会合で、安倍氏を永久顧問にすることを決定。会合後、高鳥氏は記者団に「わが会に引き続き名前を残す。しっかりと安倍イズムを継承していく」と説明した。
安倍氏が最高顧問だった大麻の産業利用促進などを目指す「産業や伝統文化等への麻の活用に関する勉強会」(会長・森山裕選対委員長)も同日の会合で、安倍氏の肩書を永久顧問に変更した。森山氏はあいさつで「安倍先生の思いをしっかり受け継いでいくことが大事なことではないか」と語った。(時事通信22年8月29日)』
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安倍氏が昨年から会長を務めている自民党最大派閥の清和会も、研修会を開き、本格的に活動を再開しようとした。(@@)
ただ、新たな派閥の会長が決められず、いまだ空席のままだ。当面、幹部による集団指導体制をとる予定だが、97人もの議員をまとめることができるかはビミョ~なところだ。(~_~;)
『自民安倍派が研修会 主導権争い、国葬後激化も
自民党安倍派(清和政策研究会)は19日、東京都内のホテルで研修会を開いた。
会長の安倍晋三元首相を7月に銃撃事件で失った後、複数の幹部による「合議制」で運営を続けており、今後も結束を維持できるかが課題。27日に安倍氏の国葬が終われば、「ポスト岸田」も見据えた新会長選びに向け、主導権争いが激化する可能性もある。
研修会の冒頭、安倍氏の生前の映像が流され、出席者が黙とうした。あいさつに立った塩谷立会長代理は「われわれは安倍会長が取り組んだ政策課題、遺志をしっかり継いで結果を出していくことが大きな目的だ。そのためにも協力、結束をしていただきたい」と呼び掛けた。(下につづく)
同派は97人を擁する党内最大派閥。岸田文雄首相は、安倍氏側近だった萩生田光一政調会長と緊密に連携を取りながら、党側に配慮した政権運営に徹する。内閣支持率が下落する現状ではなおさらだ。首相を官邸で支える松野博一官房長官も同派所属。同派が混乱すれば、首相の党内基盤は再構築を迫られる。
同派は塩谷、萩生田両氏のほか、下村博文会長代理、世耕弘成参院幹事長、高木毅国対委員長を中心に運営し、会長ポストは空席のまま。「党総裁候補」ともなる新会長選びで派内対立が激しくなれば、分裂は避けられないとの見方もある。(時事通信22年9月19日)』
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この時事通信の記事の最後に、「安倍派が標的に」という部分があって、チョット驚いた&呆れてしまったところがあった。(・o・)
朝日新聞の方が詳しく発言内容を載せていたので、そちらをアップする。
『自民党・塩谷立元文部科学相(発言録)改めて安倍(晋三)会長に対して心からお悔やみ申し上げる。失意の中で約2カ月半が経ったわけだが、その偉大さを感じる。一方で残念ながら、国葬へのいろんな意見がある。
旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の問題では、本当に我々が標的にされるような状況の中で、悲しみと、つらさ、不愉快さも含めて皆さん方が結束を乱さず、耐え忍んでいただいている。何が問題なのか、あるいは反社会的とはどういうことかをはっきり議論し、明らかにして、そういったことに対しては、(関係を)断絶しなきゃならん。被害者に対しても、救済はどうできるかを議論していくことが必要だ。
国葬は、在位最長の中で、大変なご功績を残した偉大な政治家の死を悼むということで、粛々と行っていただくことを切に望んでまいりたい。(会長代理を務める安倍派の研修会のあいさつで)(朝日新聞22年9月19日)』
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安倍元首相を銃撃した容疑者が、旧統一教会の信者2世だったことが判明したのを機に、安倍晋三氏や自民党議員と旧統一教会との関係が、どんどん明るみに出ることになったのだが。
党内で調査したところ、旧統一教会と関与している議員は安倍派が37名と圧倒的に多い。<他にもいると見られている。>
安倍祖父の岸信介元首相が、元祖・統一教会が日本で活動をする際に、「反共」の方針に共感して協力したとのこと。それ以来、旧統一教会と清和会や安倍晋三氏との関わりが続けていると見られているのだが。<実質的な選挙支援を受けている議員も。>
安倍派の議員は、自分たちがこの問題の標的にされて、不当に叩かれているという認識を持っているかも知れず。<そう思いたいのかな?^^;>
やはり安倍派には早く衰退、分裂してもらって、党内への影響力を低下させた方がいいのではないかと、改めて強く思うmewなのだった。(@_@。
THANKS