自民党の村上誠一郎氏(70・衆院12期)が21日、安倍元首相の国葬を欠席する意向を明らかにした。国葬儀の案内状は、既に欠席するとして返送したという。(゚Д゚)
村上氏は「反対が多いなか、なぜ強行するのか。安倍氏の名誉になるのかどうか」「(過去の首相に葬儀と比べ)なぜ今回は実施するのかという問題もある」などとコメント。
また、安倍氏の政権運営が「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と発言したという。(@@)
以前、このブログにも何回か登場したことがあると思うのだが。村上氏は、mewが、ある意味で、自民党の「最後の良心」だと思っている議員。
政府&自民党が作る法案をチェックする総務会でも、なあなあで議論して賛成する議員が多い中、村上氏は正論を唱え、まっとうな反対意見を言う機会が少なくない。
村上氏は、安倍元首相が閣議決定だけで強行した「集団的自衛権の行使容認の憲法解釈変更」にも反対の立場だったし。
また、憲法改正自体には反対ではないものの、安倍主導の9条改憲は好ましく思っていなかった記憶がある。
<正しい国政、統治のあり方、道筋を重んじる人なのだと思う。(・・・ちなみに、義理の弟(妹の夫)は立民党の岡田克也氏。こちらも道筋を通すタイプですね。(・・)>
今回の国葬に関しても、岸田首相が国会や国民に説明もせず、その意見もきかず、突然、勝手に国葬にすることを発表し、閣議決定だけで決めてしまったことに大きな問題性を覚えていたようだ。(**)
ただ、自民党にしてみれば、日本の首相&党総裁を長く務めた議員の国葬を認めず、欠席することは、許容しがたい行為かも知れないし。
ましてや、もし本当に「安倍政権が日本をボロボロにした。国賊だ」などと発言していたとしたら、党内からは大批判を浴びることになる可能性が大きい。
村上氏は、おそらくそれも覚悟の上で、今回の言動をしたと思われ・・・。<同氏HPに、~「たとえ一人でも、やらないといけない」集団的自衛権行使容認に反対した~という動画があった。>
改めて、自民党の最後の良心だとしみじみ思う。(ノ_-。)
『自民党の村上誠一郎元行政改革担当相は21日、安倍晋三元首相の国葬を欠席する意向を明らかにした。27日の実施が閣議決定されている国葬に与党議員が欠席を表明するのは異例。事務所が発表したコメントで「反対が多いなか、なぜ強行するのか。安倍氏の名誉になるのかどうか」と述べた。
村上氏はコメントで「吉田茂元首相の国葬の際には、当時の佐藤栄作首相は与野党、三権の長に気を配った」と指摘し、国葬実施決定に至る政府の調整・説明不足を批判。佐藤氏や中曽根康弘元首相の死去時に国葬が実施されなかったことを指摘し、「なぜ今回は実施するのかという問題もある」とした。(毎日新聞22年9月21日)』
時事通信によれば、村上氏はこのような発言も行なっていたとのこと。<正論だ~!
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『自民党の村上誠一郎元行政改革担当相は20日、安倍晋三元首相の国葬について「最初から反対だし、出るつもりもない」と述べ、欠席する考えを明らかにした。
安倍氏の政権運営が「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判した。党本部で記者団の質問に答えた。(時事通信22年9月21日)』
『村上氏の言動に対し、安倍派議員らは強く反発。同派議員の一人は「そんなことを言うなら離党すべきだ」と主張する。村上氏が、常設の最高意思決定機関である総務会メンバーから外れるべきだとの意見も出ている。(毎日新聞9月21日)』
* * *
wikipediaには、このような経緯が記されていた。<読みやすくするために、勝手に改行した。>
『元内閣総理大臣の安倍晋三の国葬に反対している。
毎日新聞のインタビューに「非業の死を遂げた方を弔うのは自分としても感情的には理解できる」としながらも、「判断の明確な基準が必要です。例えば佐藤栄作さんや中曽根さん、おじいさまの岸信介さんも国葬ではなかった。なぜ安倍さんだけ国葬なのかというと、なかなか説明が難しい」「時の政権の恣意的なやり方だとの批判を免れない。もう少し腰を据えて幅広く考えるべきだったのではないか」と話している。
当選同期で元内閣総理大臣の鳩山由紀夫はtwitterで村上から電話があったと明かし、「安倍元総理の国葬はおかしいと思うが永田町では面と向かっておかしいと言う議員がいないと。それでキャンペーンを張ろうと思うが名前を貸してくれと(伝えられた)。もちろん喜んでと答えた」と投稿した。』
折角なので、村上氏の正論シリーズを。(wikipediaからmew選)
☆ 集団的自衛権・・・『安倍内閣が推進している集団的自衛権行使のための憲法解釈変更に批判的な言動を続けており、「行政府が法解釈して自分で勝手にやれば、立憲主義を否定することになる[15]」「(ナチスと)同じ愚を繰り返すと発言している。2015年5月12日に開催された自民党の総務会では安全保障関連法案について「憲法が有名無実化する」「憲法改正なしで集団的自衛権を行使することには疑念がある」と反対したが、最終的に挙手採決に持ち込まれ、村上は途中退席し全会一致での了承となった。』
☆ 原発再稼働・・・『2011年(平成23年)に発生した東京電力福島第一原発事故を受け、自身が委員長を務める自民党の福島原発事故究明に関する小委員会において、原子力発電所の再稼働に前向きな安倍政権に対し、再稼働に慎重な対応を求める提言を取りまとめた。』
☆ 特定秘密保護法・・・『2013年(平成25年)11月26日、衆議院本会議で行われた特定秘密保護法案の採決に際し、体調不良を訴え、議場から退席。記者に対し「いろいろな問題が残っているのに、政治家として(賛成する)自信があるかと言ったら、あるわけない」「まだまだ議論の余地がある重要法案なのに、こう拙速に決めていいのか」と述べ、また「多数決は100人のうち99人が間違っていても、そっちが正義になっちゃうんだ。ファシズムなんていつでも起きる危険性があるんだよ」と、議会で大多数を占める与党による衆議院国家安全保障に関する特別委員会での採決を批判した[21]。自民党で投票を棄権したのは村上ただ一人である。』
☆ アベノミクス・・・『第2次安倍内閣の経済政策について、2014年9月に「物価と消費税率だけ上がって給料が上がらない。方向転換しないといけない」「金融緩和の出口戦略を真剣に考えるべきだ」と述べた。』
☆ モリカケ桜・・・『2022年には毎日新聞の取材に「森友・加計・桜を見る会は国民の不信を完全には払拭できていないのではないか。森友問題では近畿財務局の職員が自死に追い込まれた。これらの政治的、道義的責任は安倍氏の功績とは別次元の話です」と話しており、加計問題の焦点となった岡山理科大学獣医学部が自身の選挙区内の今治市に開設されたことから、疑惑が解明されていないことに、忸怩たる思いがあるという』
昔の自民党には、村上氏のように保守派ながらも、もう少し穏健で、まっとうに筋道を通そうとする議員がいたように思うんだけどな~。( ・・)to-i me
何か21世紀の小泉時代にはいってから、政治的な議論や筋道云々は横においてしまって、やや極端なことを言ったり、目立つような言動、パフォーマンスをしたりすることが当選や支持アップのために重要になってしまったのは残念でならない。
<その一因は、小選挙区&比例制にあると思う。で、村上氏もそうなのだが。mewも中選挙区制度に戻すべきだと思う!(・・)>
ただ、ここで「自民党の最後の良心」の心意気を見ることができたのは、ひとりの国民として喜ばしいことだと思うmewなのだった。(@_@。
THANKS