【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
最初に、9月27日に行われた安倍元首相の国葬に関するメモを。
政府は当初、参列者は約6000人と見込んでいたが、最終的な参列者は4183人だった。
海外からは218の国や地域、国際機関の代表者が約700人が参列。また、皇室からは、秋篠宮ご夫妻ら7人の皇族が参列した。天皇、皇后と上皇夫妻は、一般の葬儀には参列しないという慣例に従い使者を派遣した。<天皇、皇后がイギリスのエリザベス女王の葬儀に参列したのは、超異例なこと。・・・主な参列者のリストを*1に載せておく。>
尚、九段坂公園に設けられた献花台を訪れた一般献花者の人数が最終的に2万5839人だったという。
正直なところ、この人数が多いのか少ないのか、判断がつかない。^^;<この献花者の人数についての話は、機会があればまた後日に。>
* * * * *
ところで、これは22日にアップした『自民・村上、国葬欠席を表明。安倍悪政を批判し続けた自民党の最後の良心』の続報になるのだが。
今回の国葬に欠席した自民党の村上誠一郎氏(70・衆院12期)に対し、安倍派が離党や党の処分を求めているという。(゚Д゚)
村上氏は、もともと安倍内閣の政策や、強引な政権運営、党運営に批判的な立場であったのだが。今回も、国葬を閣議決定で決めたことを批判。「反対が多い中、なぜ強行するのか。安倍氏の名誉になるのかどうか」と疑問を示し、自らの意思で国葬を欠席することを明言していた。(・・)
また、『村上氏は20日に朝日新聞などの取材に対し、国葬の決定過程などに疑義を唱え、安倍氏について「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊して、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に選挙まで手伝わせた。私から言わせれば国賊だ」と述べた』とのこと。(朝日新聞22年9月29日)
この安倍政権の評価は、mewから見て、実に的を射た正しいものであるのだが。安倍派の議員たちは、この「国賊」発言に激怒しているようだ。(@@)
<「国賊」という表現は確かに強いので、同僚議員として怒るのはわかるけど。
塩谷会長代行の「要は立候補するにも安倍総裁の公認をもらってやってるわけでしょう。そういう人を国賊と言ったら、自ら先に辞めるべきじゃないかな。普通」という言葉を見て唖然。
もし安倍派の幹部が「自民党の候補者は安倍サマに公認をいただいて、選挙に出て議員になっている」と思ってるとしたら、マジでアブナイと思う。^^;
安倍氏の意向で出馬する候補を除けば、他の議員は「自民党」に公認を受けているのだし。しかも、特に村上氏は衆院12期で、86年に安倍晋三氏より先に初当選しているベテラン。安倍サマに公認されて当選したなんて、微塵も思ってもいないだろう。^^;>
これは先週の記事なのだが・・・。
『27日に国葬が行われる安倍晋三元首相を「国賊」と表現した自民党の村上誠一郎・元行政改革担当相に対し、同党内で安倍派所属議員を中心に厳しい処分を求める声が出始めた。(略)
安倍派内では村上氏に対し「絶対に許さない」「除名だ」などと激怒する声が広がる。茂木派の閣僚経験者も「言い過ぎだ。内閣支持率も下がり厳しい中、党内の結束を乱すようなことは駄目だ」と顔をしかめた。
安倍派幹部の萩生田光一政調会長と世耕弘成参院幹事長は21日、総務会メンバーの発言との理由で遠藤利明総務会長に事実確認と「けじめ」を要求。萩生田氏は茂木敏充幹事長とも意見交換した。
党関係者によると、国賊発言は「党員の品位を汚す行為」に当たる可能性があるとして、幹事長権限で「党役職停止」処分とし、村上氏を総務会メンバーから外す案が浮上している。安倍派内には、より重い処分を求めて「党紀委員会で処分を検討すべきだ」(閣僚経験者)との意見もある。
ただ、国葬前のタイミングで処分に踏み切れば党内の動きに関心が集まる可能性もあり、執行部は対応を国葬後に先送りする考えだ。ある党幹部は「騒がない方がいい。幹事長の口頭注意くらいが良い」と冷静な対応を促した。(時事通信22年9月23日)』
* * *
で、安倍派は29日に議員総会を行なったのだが。その場でも、村上発言への批判が続出。結局、派閥内で党に処分を求める決議を行なったという。^^;
『自民党安倍派(清和政策研究会)は29日の会合で、安倍晋三元首相を「国賊」と表現したとされる村上誠一郎元行政改革担当相の厳正な処分を求める決議をまとめた。同派の塩谷立会長代理は同日、党本部で茂木敏充幹事長に申し入れ、茂木氏は村上氏の処分を党紀委員会に諮る考えを示した。
塩谷氏は派閥会合後、記者団に「(村上氏は)立候補するのに安倍元総裁の公認をもらっている。そういう人を国賊と言ったら、(党を)自ら辞めるべきだ」と述べ、離党すべきだとの考えを示した。「政策論争は大いにやっていいが、国賊というのは、全く違う観点だ」とも指摘した。(毎日新聞22年9月29日)』
これらの記事には記されていないが。安倍派の議員は、村上氏が、事前にメディアに公表した上で、自らの意思で国葬を欠席したことにも怒っているという。
ただ、党の議員が「国葬を欠席した」「元総裁の過去に行なったことを強く批判した」という理由で役職停止や離党勧告などの処分を行えば、「自民党は、自由に意見が言えない政党だ」「安倍元首相の独裁支配的な党運営の姿勢がここにもあらわれている」などと党内外から批判される可能性も十分にある。
果たして、自民党がどのような判断を下すのか、注目したい。(++)
最後に、昨年まで清和会(安倍派)の会長だった細田衆院議長と旧統一教会との関与の話を・・・。
<関連記事・7月22日『細田「安倍に報告」と。開き直った自民。岸らも統一教会の選挙支援を認める・・・』など>
細田衆院議長は、安倍氏の銃撃事件があってから間もなく、旧統一教会の会合に出席して挨拶していたことが報じられていたのだが。<しかも、会合の挨拶の中で「今日の盛会、そして会の内容を安倍総理に早速報告したい」」とか言ってた映像が残ってたりもして。^^;>
しかし、細田氏は自ら説明することを求められても、取材にも全く応じず。しかも、衆院議長を務めている間は、公正中立な立場を維持するため、形式的に自民党を離党するので、自民党が議員に行なったアンケートの対象にもならず。
野党は、何の事実確認も説明もないままでは、10月3日から始まる臨時国会に応じられないとして、国会前に細田議長が説明を行なうように要求していた。(・・)
おそらく政府や自民党幹部から、「とりあえず説明をしてくれ」と言われたのだろう。昨日、記者団に細田衆院議長からA4用紙1枚の説明文が届いたという。
『2019年10月の国際会議については招待があったので、 出席して挨拶したものである。
また、2018年10月の国際勝共連合の記念大会についても同様である。
このほか、2019年3月、2018年3月に会合に出席した記録があったほか、2019年6月に関係団体の出版物に掲載するためとして、憲法改正問題に関するインタビュー記事の取材を受けたことがある。
地元の関係団体が選挙において私を支持するとの意向があったことは事実である。
関係者は、私が知る限りでは普通の市民であり、法令に反する行為を行っているとの認識はない。
日本・世界平和議員連合懇談会については、2021年6月に名誉会長に就任しているが、その後の活動状況については承知しておらず、実際にも議長就任後は参加していないほか、既に解散したと聞いている。
日韓海底トンネル推進議員連盟については、これまで特に活動に参加したことはないほか、現在は顧問を辞任している。
今後、社会的に問題があると指摘される団体等とは関係をもたないよう、適切に対応してまいりたい。
令和4年9月29日 衆議院議員 細田 博之』
唐突な出だし。そっけない淡々とした説明。謝罪の言葉も反省の言葉もなし。
『立民の安住淳国対委員長は記者団に「自民党の調査以下。ますます疑念が深まった」と批判。「細田氏は三権の長として(野党やメディアの)質問に答える場をつくる責任がある。紙ペラ1枚出して、『さようなら』はない」と突き放した。(時事通信22年9月30日)』
秋の臨時国会を控えて、自民党は早期の幕引きを考えているようだが。旧統一教会と自民党議員の関与の話は、まだまだ終わらないぞ(終わらせないぞ)と思うmewなのである。(@_@。
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