岸田、解散請求の「要件」解釈を一夜で転換＋三閣僚に追及が＆瀬戸際大臣はまた記憶にない連発

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【＊１、＊２などの関連記事は、記事の最後にあるＭｏｒｅの部分にあります。】　　

　まずは、１８日の記事『解散命令請求は刑法違反に限るのか、民法の不法行為も含まれるか。国会でも激しい論戦』の続報を・・・。

　

　岸田首相は１８日の国会まで、旧統一教会の解散命令請求の要件である「法令違反」は、「刑事法上の違反に限る」「民事違法の不法行為は含まない」と明言。文科省も同様の見解を示していたのであるが・・・。

　

　一晩明けて、１９日の国会では、朝から突然、「民法上の不法行為も含まれる」「使用者責任も問い得る」と、完全に１８０度、見解を変更したのだ。(ﾟДﾟ)

　　

『岸田総理はきのう、解散命令請求の理由に「民法の不法行為は入らない」との見解を示していましたが、一夜にして答弁を修正し、野党側は「朝令暮改にもほどがある」と批判しました。

立憲民主党 小西洋之参院議員「宗教法人法の解散命令の要件に『不法行為責任などの民法違反は該当しない』という政府答弁を撤回・修正する考えはあるか」

岸田総理「個別事案それぞれに応じて検討するべきであり、結果として、ご指摘のように民法の不法行為も該当する。このように政府として考え方、整理させていただいた」

立憲民主党 小西洋之議員「私も12年間国会議員やっていますけども、朝令暮改にもほどがありますよね」

岸田総理は政府の考え方を整理した結果、「行為の組織性や悪質性、継続性などが明らかとなり、宗教法人法の要件に該当すると認められる場合には民法の不法行為も入りうる」と述べ、きのうの答弁を“修正”しました。（ＴＢＳ２２年１０月１８日）』

『19日、質問に立った立憲民主党の小西洋之議員によりますと、正体を隠した勧誘や献金など教団の不法行為が認められ、民法715条の使用者責任を負うとした民事判例は20件を超えるといいます。

　立憲民主党・小西洋之議員：「当然、民法715条の使用者責任も（解散請求要件の）対象になることでいい？」

　岸田文雄総理大臣：「使用者責任についても組織性、悪質性、継続性が明らかであること、宗教法人法の要件に該当すると認められること、これと合わせることによってそうした行為も対象となると考えている」

　信者が行った行為について、教団が使用して責任を負う民法715条。

　立憲民主党・小西洋之議員：「政府として、刑事裁判の判決が確定しなくても場合によっては解散命令請求を行うことはある？」

　岸田文雄総理大臣：「それは『あり得る』と考えている。法律に従って厳密に手続きを進める際にどう解釈するのか、これはギリギリの解釈を絶えず行っていかなければならない」（ＡＮＮ２２年１０月１９日）』

　

　　

　岸田首相は、前日には、各省庁からレクチャーをされて「法令違反は刑法違反に限る」と、これまで政府がとって来た解釈を素直に受け入れていたのであるが。

　国会論議を行なっているうちに、「民法に不法行為」も救済する必要があるのではないかと気づいた様子。

　

　そこで「政府高官によると、岸田首相はこの日の国会終了後、首相官邸に戻り、関係省庁の担当者らに「民法の不法行為を含めることが出来るのか検討してほしい」と指示を出したという。これを受け、法務省などからこの手の法律に詳しい専門家が招集され、首相の答弁を修正すべきかどうか、夜中まで議論が行われた。

　そして翌19日。参議院の予算委員会で岸田首相は、「行為の組織性や悪質性、継続性などが明らかとなり、宗教法人法の（解散命令請求の）要件に該当すると認められる場合には『民法の不法行為も入りうる』と言う考え方を整理をした」と述べ、前日の答弁を撤回することになった』のだという。(･･)

　

　ｍｅｗは、この柔軟性、機動性をおおいに評価したいと思うのだが。ただ、首相が一夜にして法令の解釈を１８０度変えると、政府や国民に大きな影響を与えるおそれがあるだけに、政治的にも法律的にも大きな問題だと言えるし。逆にこの辺りを批判だれるおそれが出て来る。(ーー゛)

　

『首相の答弁撤回を受け、永田町の反応は様々だった。ある自民党幹部は、「民法の不法行為を含めるということは、政府は解散命令の請求までやると思う」と分析した。また、政府関係者からは、「解散命令請求をやる気がないとみられることを嫌った」との指摘が出たが、「総理本人の考えが変わり過ぎて周辺も困っている」と困惑する声も聞かれた。（ＮＮＮ２２年１０月１９日）』

　

＊　＊　＊　＊　＊

　昨日の国会では、３人の閣僚の問題もかまる突っ込まれていた。＜立民党は、小西氏、杉尾氏に、辻元氏が加わって、攻撃力がアップしている。(･･)＞」

　

　今、最も問題になっているのは山際経済再生大臣なのだが。他に２人、週刊誌などでも、不正行為が暴かれている閣僚がいるのだ。

　

『秋葉賢也復興相と寺田稔総務相。秋葉氏は、親族が代表を務める政治団体に政党支部が600万円を寄付するなど不透明な資金の流れが指摘されている。その政治団体の活動実績がなければ「裏金づくり」をしていたとの疑惑もつきまとう。

　秋葉氏は政治団体について「勉強会を何度か実施した記憶がある」と述べ、「記憶」に基づいて答弁した。質問した後藤氏は「勉強会数回で600万円も必要だったのか」と訴えた。

　妻が代表を務める政治団体を巡る脱税疑惑が持ち上がっている寺田氏は「問題ないと判断している」などと強調した。後藤氏は山際氏ら3閣僚の罷免を求めた。（時事通信２２年１０月１９日）』

　

　この２人の問題についても、注視しておきたい。(･･)

　

　　

　そして、今回、野党の最大のターゲットになっているのが、旧統一教会との海外での会合に出席したり、スピーチしたりしている写真や映像があるのに、「記憶にない」「記録が残っていない」」を連発していた山際大志郎経済再生大臣だ。(･･)

　

　それでも山際氏は、国会開始前にネパールの会合への出席について「報道があるなら行ったのだろう」とか「写真を見て、記憶が蘇って来た」などと言って、ようやく旧統一教会との関与を認めつつあるのだが。辞任は全く考えていない様子。

　

　１７～１９日の国会でも、腹の立つようなやりとりが展開されていた。(-"-)

　

＜自民党の幹部に「『瀬戸際大臣』の首とれんのか、野党がだらしないね」と叱咤激励されちゃったので、頑張らないとね。（＊＊）＞　

　

＊　＊　＊

　

『「引き際」や「瀬戸際」などと国会で揶揄（やゆ）される山際大志郎大臣。

『19日も議論が紛糾しました。

　立憲民主党・小西洋之議員：「ネパール、ナイジェリアの統一教会の関連団体の会合でどのような活動をしたのか記憶について答弁下さい」

　山際経済再生担当大臣：「アフリカのナイジェリア（の復興）がどういう状況かってことを見ることを主たる目的としていて行ったものですから。そのような副次的に合わせて出た会合について記憶していないっていうのは前々から申し上げてる通りです」ＡＮＮ２２年１０月１９日）』

　

　こういうことはスラスラ説明できるのだが。旧統一教会との関与になると、「記憶がない」「記録もない」が始まってしまうのだ。(ーー)

　

『立憲民主党・小西洋之議員：「ネパールの会合で山際大臣がスピーチする写真もあるんでそのスピーチした記憶もないんですか？」

　山際経済再生担当大臣：「…ございません」（同上）』

　

　また、教会の機関誌によりますと、韓鶴子（ハン・ハクチャ）総裁が出席した東京都内イベントで、ある国会議員が「2011年にナイジェリアで3、4時間にもなる真のお父様のメッセージをお聴きしたとき、言葉を超えた真実を感じた」とあいさつしたといわれているのだが・・・

　

『立憲民主党・辻元清美議員「文鮮明氏にも会ってる、文鮮明氏と同席してる、というようなことが発覚したら、さすがに大臣はやめますよね」

山際経済再生担当大臣「私自身の記憶の限りでは、その方にお会いしたことありませんけれども、それが何か、出てくる可能性を全部否定するわけでは、当然ありません。覚えてないわけですから」（ＮＮＮ２２年１０月１９日）』

　山際氏は海外での政治活動については覚えているのだが。旧統一教会に関わることは「記憶がない」と一点張りなのだが。＜モリカケ桜を思い出しますね～。＞

　議員が「記憶がない」と言えば、見逃してもらえる、そのうち忘れてもらえるという前例をこれ以上作るのは望ましくないわけで。ここは３閣僚に対して、しっかりと追及を強めて行くべきだと思うｍｅｗなのである。(@_@。　

　

　ＴＨＡＮＫＳ

　

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