Yahooは11月中旬から、「ヤフコメ」(Yahoo!ニュース コメント)への投稿について、携帯電話番号の設定を必須化する。(・o・)
ヤフコメには、暴言や誹謗中傷に当たるコメントが多かったことから、yahoo側もパトロールによる不適切なコメントの削除を強化したり、問題のある投稿者に「投稿停止措置」をとったりしていたのだが。「投稿停止措置」を受けたユーザーが別のIDを利用して不適切な利用を繰り返すケースが絶えないため、コメント欄への投稿にあたり携帯電話番号の設定を必須化することを決定したという。(・・)
ヤフコメは、ほとんど目にすることがないのだが。<特に政治、社会分野は、不快なコメントの方が多いので。個人的にはコメ欄はない方がいいと思うぐらい。>
政治で言えば、かなり偏った思想による主張(誤解を招くような内容もあり)や特定の政党、議員への目に余るような誹謗中傷が少なくないようだし。健全な意見交換を行なうためにも、表現の自由には配慮しながらも、適切な形でコントロールを行なって欲しいと思う。(++)
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そして、SNSでの誹謗中傷に関して、mew的には望ましいと思える判決が出た。(**)
ジャーナリストの伊藤詩織さん(33)が、ツイッター上で自身を中傷する投稿に「いいね」を押されて名誉感情を侵害されたとして、自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(55)に220万円の損害賠償を求めて提訴していたのだが。そ控訴審判決で、東京高裁は20日、1審の東京地裁判決を覆して杉田氏に55万円の賠償を命じたのである。(++)
『「誹謗(ひぼう)中傷への考え方が厳しくなっている社会の変化が、この判決をもたらしてくれた」。20日午後、法廷で判決を聞いた原告の伊藤詩織さんは、直後に東京高裁前で報道陣の取材に応じ、初とみられる司法判断を評価した。
提訴は2020年8月。「いいね」はそもそも、どういう意味を持つのか? 「いいね」を不法行為に問えるのか?――。前例はなく手探りで始めた裁判だけあって、周囲からは「表現の自由」を尊重する意見も多く聞こえてきた。
今年3月の1審・東京地裁判決は「いいね」が示す肯定的な感情の範囲は「称賛」から「悪くない」まで幅広いことなどを理由に、杉田水脈衆院議員への賠償請求を認めなかった。伊藤さんは「表現の自由の前では、言葉の暴力は許されてしまうのか」と自問自答したという。
20日の判決後、東京都内で記者会見した伊藤さんは「影響力のある国会議員が、ハニートラップ、売名、枕営業という言葉に『いいね』を繰り返してきたことは重く見られないといけない」と強調し、「誰かを傷つけてしまわないか。『いいね』を押す前に考えてほしい」と呼び掛けた。代理人の佃克彦弁護士は「加害者と被害者の関係や従前の経緯を事実関係に照らしてきちんと判断してくれた。すばらしい判決だ」と述べた。
ツイッターを巡る裁判では、他人の投稿を転載する「リツイート」に賠償を認める判決は既に複数出ている。ネット上の中傷問題に詳しい中沢佑一弁護士は「『リツイート』と比べて『いいね』は拡散力が弱く、感情の対象や程度も特定しづらいため、賠償責任が生じるハードルが高い」と指摘。今回の判決について「杉田議員が伊藤さんへの批判的な言動を繰り返し、何度も『いいね』を押したことを重く捉えたのだろう。ツイッターを使う一般人が『いいね』で賠償命令を受けることは考えづらく、杉田議員が国会議員でフォロワーが多数いることなどから、例外的に賠償責任を認めた印象だ」と分析した。【遠藤浩二、遠山和宏】(毎日新聞22年10月20日)』
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裁判の詳しい内容はわからないのだが。佃克彦弁護士が「加害者と被害者の関係や従前の経緯を事実関係に照らしてきちんと判断してくれた」と言っているのを見ると、
単に杉田議員が「いいね」を押したということだけでなく、その前後の言動も合わせて、加害行為に当たると判断したのではないかと察する。(・・)
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水田水脈氏は、あの「LGGBは生産性がない」発言で有名になった自民党議員だ。
安倍元首相が気に入って立候補させた議員で、かなり強い戦前志向の超保守思想の持主だ。
今回の伊藤さんの性暴力被害に関しては、伊藤さんが加害者wとして告発した男性が安倍元首相と懇意のジャーナリストだったことから、他の安倍シンパ(ネトウヨ含む)同様、伊藤さんを嫌悪して攻撃しようという気持ちが働いた可能性がある。(-"-)
『杉田氏は過去に、性暴力被害を訴える伊藤さんについて「女としての落ち度があった」と述べるなど性暴力被害者、LGBTなど性的少数者に対する差別発言などが度々問題視されてきた。これまでの発言を振り返った。【デジタル報道センター】
◇英BBC番組で伊藤さんを批判
杉田氏は、性暴力被害を訴えた伊藤さんを描いた英BBCの番組(2018年6月)の中のインタビューで、「彼女の場合は明らかに女としての落ち度があった。男性の前でそれだけ飲んで記憶を無くした」と発言。「社会に出て女性として働いていれば嫌な人からも声をかけられる。それを断るのもスキル」と述べた。
これらの発言について、杉田氏は毎日新聞の当時の取材に「2時間以上にわたるインタビューの全体像を見ていただければ意図と違うことをご理解いただけると思います」と事務所を通じてメールでコメントした。
◇性暴力被害に「女性はいくらでもウソをつけますから」
20年9月の自民党内の会議では、行政や民間が運営する性暴力被害者のための「ワンストップ支援センター」を全国で増設する方針などを内閣府が説明した際、「女性はいくらでもウソをつけますから」と、被害の虚偽申告があるように受け取れる発言をした。
この発言を巡っては、大学教授らでつくる「公的発言におけるジェンダー差別を許さない会」が21年2~3月に実施したネット投票で、ジェンダーに関する問題発言のワースト1位に選ばれた。(毎日新聞22年10月20日)』
ちなみに、杉田水脈氏は、LGBD発言も含め、過去にこんな発言も行なっている。(-_-;)
『◇待機児童問題でも持論
保育園への入所選考に落ちた母親がブログにつづった「保育園落ちた日本死ね!!!」という言葉が話題になった16年には、保育所の増設などを求める動きに対し、産経新聞のニュースサイトでの自身の連載で「子供を家庭から引き離し、保育所などの施設で洗脳教育する。旧ソ連が共産主義体制の中で取り組み、失敗したモデルを21世紀の日本で実践しようとしているわけです」「コミンテルン(共産主義政党の国際組織)が日本の一番コアな部分である『家族』を崩壊させようと仕掛けてきました」などとつづり、物議を醸したこともある。
◇「生産性がない」発言で雑誌が休刊に
18年、月刊誌「新潮45」8月号に「『LGBT』支援の度が過ぎる」とのタイトルで「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」と寄稿。
「多様性を受け入れて、さまざまな性的指向も認めよということになると、同性婚の容認だけにとどまらず、例えば兄弟婚を認めろ、親子婚を認めろ、それどころかペット婚や、機械と結婚させろという声も出てくるかもしれません」と性的少数者を差別する主張を展開した。
この寄稿に対して当事者や支援者から批判が殺到し、自民党本部前などで抗議集会が開かれる事態となり、「新潮45」は18年10月号で休刊となった。
◇杉田氏「多様性否定したことない」
一方、今年8月15日の総務政務官の就任記者会見で「新潮45」への寄稿について問われた杉田氏は「私は過去に多様性を否定したこともなく、性的マイノリティーの方々を差別したこともございません」と説明した。(毎日新聞22年10月20日)』
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杉田氏は、かなり強い超保守思想の持主なのだが。ご存じのように、自民党には杉田氏に劣らぬ超保守派の議員がいて(残念ながら女性議員も結構いる)、LDGB法案に反対、ジェンダー(男女区別廃止)に反対、選択的夫婦別姓法案にも反対、女性天皇、女系天皇にも反対しているため、これらの施策や法案がなかなか進まずにいる。(ノ_-。)
<しかも、これらの政策は、日本会議や神道政治連盟、旧統一教会の主張と一致しているのよね。(-"-)>
そして、どうか心ある国民は、このように偏った考えを持つ人が、国会議員にふさわしいのかどうか、よ~く考えて投票して欲しいと思うmewなのである。(@_@。
THANKS