昨日、『山際大臣を辞任させないと支持率回復は難しいかも・・・』という記事を書いたのだが。
もしかして岸田首相もそれを読んで観念したのか(ウソ!)、夜になってよ~やく山際経済再生大臣の更迭を発表した。(・・)
8月10日の『山際の再任に驚き・・・』という記事にも書いたように、そもそも岸田首相は山際大臣を再任すべきではなかったのだ。
だって、山際大臣は6~7月にコロナ対策に失敗して感染をさらに拡大させていたし、参院選中に「政府は、野党から来る話は何一つきかない」「自民党、与党を政治家にするしかない」と言いやがって(今回はそのままで)、大ヒンシュクを買ってたからだ。しかも、本人は首相にきちんと伝えていなかったのだが、実はもう7月下旬の時点で旧統一教会と関係があるとの情報が出ていたわけで・・・。
mewは「何であんな人を再任したのか」、本当に不思議でならなかったし。8月の記事にも『山際氏は、メディアや野党にアレコレ突っ込まれるのは確実で。彼の再任が、岸田内閣の足を引っ張るおそれがある。(~_~;)』と書いたのだが。案の定、そうなったです。(ーー)
mewから見れば、「岸田くんは、やっと決断したか」という感じなのだが。 まあ、更迭しないよりはした方が何倍もマシだと思うけど、ちょっと遅過ぎたかもな~と思ってしまう。(~_~;)
<ちょっと話がそれるけど、円安対策も同じ。22日未明に一瞬151円台に急騰したのを受け、日本が政府が相場介入し何と一気に146円まで引き下げたのだが、これに5兆5千万円かかったとの話が。(・o・)24日朝にも149円台から145円まで介入したっぽい感じで、今は何とか小康状態を保っている。
政府&日銀は150円を攻防ラインに置いていたのかも知れないけど、どうせ介入する気があるなら、もっと早く強いメッセージを出したり、プチ介入したりしていれば、140円以下でおさまってたかも知れないのに。(ーー)・・・てか、これもかなりタイミングを逃している感じなのだけど、誰かさんにやめてもらったら、もう少し高いところでおさまらないかな~。(・・)>
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山際大臣は、今日の国会中も、野党に旧統一教会のことで質問攻めに合っていたのだが。相変わらず「記憶にない」「資料がない」の一点張りで、話にならず。
また、辞任を迫られても「閣僚の任務を果たしたい」と応えていたのだ。
しかし、夕方頃にネットに「山際、辞任の意向か」というニュースが流れ、「あれ、そうなの?」と思ってたら、夜に自ら辞意表明の記者会見を行なったことがわかった。
でも、最後まで、相変わらず上から目線で、自己を正当化するような釈明を続けており、何か印象が悪いまま終わってしまったように感じた。_(__)_
<どうしても自分の非を認めたくないタイプなのね。自己肯定感は大事だけど、あり過ぎはダメね。^^;>
『事態が動いたのは午後6時前。国の重要政策を話し合う経済財政諮問会議が、急きょ、中止になりました。官邸を訪れた山際大臣は辞表を提出しました。辞任を受けて、岸田総理は、こう述べました。
岸田総理:「職を辞したいという申し出があった。総理大臣としては、経済対策、補正予算、さらには旧統一教会に関する被害者救済、再発防止といった重要な課題に専念すると、最優先にするということから、この申し出を了とすることを決断した。
(Q.山際大臣から申し出があったということだが、資質としては問題ないとお考えか)山際大臣については、説明責任をしっかり果たしてもらわなければならない。こうした思いを持ち続けてきた。結果として、大臣の方から国会審議を考慮して辞任を申し出た。それを了とした次第です。(Q.資質については)説明責任をしっかり果たしてもらうことが大事だと言い続けてきた。それに対して大臣の方から国会審議を考慮して辞職を申し出た。こうしたことで辞職を了とした。これが経緯です。任命責任は、当然、感じています。任命責任を感じているからこそ、今後の審議、職責をしっかり果たすことで、その責任を果たしていきたいと思っております」(ANN22年10月24日)』
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『山際経済再生担当大臣が24日夜、辞任しました。
山際経済再生担当大臣:「(Q.辞任の理由は)予算委員会一巡済みまして、国会審議等々のことを考えたときに、このタイミングで国会審議に障らないようにするべきと。このタイミングを逃すわけにはいかないと。きょう、この形にいたしました」
旧統一教会との関係について、十分に説明責任を果たせなかったことが辞任理由です。
山際経済再生担当大臣:「(Q.何が一番問題だったか)私の立場は、私に限らず政府の一員というのは、国民に対して、きちんと説明責任を果たさないといけない。私は前々から申し上げているように、自身の資料を1年ごとに片づけてしまう、そういうオペレーションをやってきたので、どうしても自分自身でさまざまな過去の出来事を調べられない状況だった。したがって、外部から指摘されることによって、それを説明するという“後追い”の説明という形になってしまった。(Q.“後出しじゃんけん”や“瀬戸際大臣”と呼ばれたことについて)外部からの指摘に対応せざるを得なかったのは事実。それを何か言ってもしょうがないことだと思うので、その事実が出てきてくれば、きちんとそれに対して調査をし、丁寧に説明をする。そのことを尽くしてきたつもり」
記録だけではなく、記憶もないことが問題になりました。
山際経済再生担当大臣:「何か深い関係があったわけではないので、説明ができなかったのは事実。私自身は20年間、政治活動をやってきた。数千や数万の会合には出ていると思う。それを全部覚えているほうが自然ではない。しかし、もちろんそういった会合の中で、思い入れのあった会合や、重要だと思って記憶している会合はある」
なぜ辞任が24日だったのでしょうか。
山際経済再生担当大臣:「説明責任を果たす事に全力をあげてきましたから、さまざまなことがあるなかで、きょうに至ったということ。(Q.予算委員会に臨んで、説明責任を果たせなかったのか)総合的な判断です。もちろん経済政策に影響を与えないギリギリのタイミングかどうかは『総合的に判断する』という言葉に含まれている」
大臣を辞任した一方、議員辞職については否定しました。
山際経済再生担当大臣:「説明責任は国会議員も果たしていかないといけないが、閣僚はより一段重い立場だと。国会議員として法に触れるようなことをやってきたわけではない。国会議員としての活動は、しっかりと信用を取り戻すために、これからも続けたいと思います。あらゆる機会を使って、説明はしたいと思います。もちろん聞いていただければ答えますし、しかし閣僚でなくなると、一般議員への取材はだいぶ数が減る」(ANN22年10月24日)』
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山際大臣の辞任は、本当にタイミングを逸した感じがあるのだけど。岸田内閣としては、ここから総合経済政策を発表して支持率挽回をはからんとしている時なので、もし辞めるとしたら、まさにこのタイミングしかなかったと思う。
ANNの政治部官邸キャップ・山本志門記者も、同じような意見だった。
『(Q.総合経済対策の取りまとめを控えていて、タイミングとしては悪いと思いますが、対応が遅すぎるという声もあります。どうでしょうか)
政権肝いりの総合経済対策、この司令塔である山際大臣が、対策がまとまる直前に、内閣から姿を消すことなるわけですから、本来の政権運営のあり方としては考えられず、驚きました。自民党内からは、「もっと早く辞めるべきだった」という声が多く上がっています。この間の山際大臣の答弁は「不誠実だ」と。まさに、野党に対して、燃料を投入し続けたあげくの果ての辞任だったと受け止められているからです。自民党幹部の中から、山際大臣の答弁態度について「よくない。もう限界だろう」という突き放す見方が、この数日の間に出てきていたんです。総理官邸内でも、答弁で政権の傷口が広がっていることに、危機感が高まっていました。最近、岸田総理も周辺に対して、「山際大臣の国会答弁のまずさに危機感を持っている。辞任してもらうタイミングを探っている」と漏らしています。こうした伏線が、本人の判断を突き動かした可能性はあるのだろうと思います。 (ANN22年10月24日)』
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野党やメディア、そして私たち国民は、安倍政権時代、かなり重大な問題があっても、国会で閣僚や官僚が「記憶にない」「資料がない」「関係はない」と言い続けていれば、そのうちアヤフヤなままコトを終わらせられるという悪しき先例を作って、大きな勘違いをさせてしまった。(ノ_-。)
もしかして岸田政権でも、官邸や自民党幹部らは何とか国会で粘っているうちに幕引きがはかれると勘違いしていたかも知れないのだが。(山際大臣の態度が悪過ぎることもあるのだが)、ポスト安倍(脱アベ)時代には、もはやその手は通用しないのである。<また、今後、その手は2度と通用しないようにしなければならない!(・・)>
また、山際大臣が辞任したとしても、他の自民党の議員(地方議員含む)と旧統一教会の関わりの問題はまだ残るわけで。その辺りは、国会内外でしっかり追及し続けなければならない思うmewなのである。(@_@。
THANKS