【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
21日の『自民議員が教団と悪魔の契約(by吉村)~選挙支援のため推薦確認書に署名&現職議員が実名告白』の続報を・・・。
20日、朝日新聞が、自民党議員が旧統一教会の推薦確認書に署名しているというスクープ記事を掲載。
同紙によれば、「衆参計5人の自民党議員が署名を求められていた」「教団関係者は取材に、全国各地で数十人規模に署名を求めたと証言している」という。(・・)
<この推薦確認書について、維新の吉村共同代表が「政治家にとって悪魔の契約みたいなものだ」と言っていた。^^;>
『朝日新聞が入手した確認書は1枚紙で、教団友好団体の「世界平和連合」「平和大使協議会」に対し、議員が署名する書式になっている。文書に記された政策は、憲法改正、安全保障体制の強化▽家庭教育支援法および青少年健全育成基本法の制定▽LGBT問題、同性婚合法化の慎重な扱い▽「日韓トンネル」の実現を推進▽国内外の共産主義勢力、文化共産主義勢力の攻勢を阻止――などの内容が柱。こうした政策への賛同のほか、「『基本理念セミナー』への参加」を求めた。(朝日新聞10月21日)』
* * *
20日の新聞報道を受けて、自民党の斎藤洋明衆院議員が、旧統一教会の友好団体である『世界平和連合』と『平和大使協議会』から推薦確認書への署名を求められて、署名をしたことを認めた。
推薦確認書で求められた活動の一つとして、去年6月に開かれた議員連盟の会合にも参加。そして、昨年10月に行われた衆院選で選挙支援を受けたという。(-_-)
また、井出文科副大臣は、党の点検アンケート後に、旧統一教会から選挙支援を受けたことを認めたのだが。推薦確認書の署名は断ったという。
『井出氏は今年8月、自らのフェイスブックで昨年10月の衆院選で団体側の選挙応援を受けたと明らかにしていた。井出氏は推薦確認書に署名はしたのか聞かれ、「書類を提示されたが、署名はお断りした」と説明した。
教団や関連団体との関係をめぐり、自民が所属議員に実施した「点検」結果に井出氏の名前は含まれていなかった。「教団及び関連団体への選挙支援の依頼」など8項目が報告対象となっていたが、井出氏は、「私からお願いしたことは一切ない」との理由で、党には該当は「なし」と回答したと答弁した。
井出庸生事務所によると、昨年9月、団体側から面会依頼があり、具体的な応援の希望を尋ねられた。井出氏は希望しなかったが「主な街頭演説会場に、聴衆として連れ立ってご参加いただくなどの応援をいただいた」という。(安倍龍太郎)(朝日新聞22年10月24日)
他方、共同通信によれば、岸田内閣の全19名の閣僚や事務所は、推薦確認書の提示や署名を否定したという。
『世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体による自民党議員を対象とした「推薦確認書」について、岸田文雄内閣の全19閣僚や事務所は、提示を受けたことや署名したことを否定した。共同通信の取材や記者会見で26日までに回答した。(日経新聞22年10月26日)』
しかし、政務三役(副大臣、政務官)の中には、推薦確認書への署名が発覚した者がいた。
『自民党の大串正樹デジタル副大臣は26日の衆院厚生労働委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体による「推薦確認書」に署名したことを明らかにした。立憲民主党の早稲田夕季氏(衆院神奈川4区)への答弁で、署名を認めた国会議員は自民党の斎藤洋明氏に続き2人目。大串副大臣はこの件について党の調査には報告していなかった。党総裁の岸田文雄首相は「推薦確認書」を巡る野党からの再調査要求に応じておらず、今回、政務三役に署名者がいたことが明らかになったことで、内閣のトップとして責任を問われるのは必至だ。
早稲田氏は同委員会に出席した政務三役全員に「推薦確認書」への署名の有無をただした。加藤勝信厚労相ら厚労省の5人は「ありません」などと否定。大串副大臣は「あります」と答えた。答弁によると、署名は「昨年(2021年)の解散前日」。早稲田氏から「内容に全面的に賛同したのか」との問いに対し「自分は技術者なので『日韓トンネル実現』との項目は現実的ではないとして賛同しなかった」と説明した。
「具体的な選挙支援はなかった」とした大串副大臣に対し、早稲田氏は「支援がないとの言い切りにびっくりした」と批判。大串副大臣は党調査へ報告した「関連団体集会へのメッセージ」を挙げ「党や自分が団体を応援しているとの誤解を与えたことをおわびする」と重ねたが、早稲田氏は「答弁には驚くばかり。大臣が辞めるような問題なのに反省がない」と断じた。
続いて質問に立った立民の小川淳也氏は「なぜ今、明らかにしたのか。もっと早く説明できたのではないのか」と追及。大串副大臣は「当初からサインした記憶はあったが、実物が昨日見つかった」と釈明した。(神奈川新聞22年10月26日)』
* * *
また、江島潔元経産副大臣も、推薦確認書に署名していたことがわかった。
『韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁や山際前大臣と共に写真に写る、江島潔元経産副大臣。これまでも教会との関係が指摘されてきた人物です。
江島議員に署名をしたことがあるか問い合わせたところ、関連団体との政策をめぐる合意文書に署名したことを認めました。
江島事務所の回答:「記憶が明確でないので断定的なお答えはできませんが、何年か前に、世界平和連合の方にお持ち頂いた、同連合の掲げる政策に賛同する主旨の文書に署名をした記憶があります」
江島事務所担当者:「政策や理念が書かれている書面を渡され『政策が大まかに一致しているのであればサインしてください』という趣旨の説明を受け、議員本人が署名をしました。紙自体は連合の方が持ち帰ったので、正確なことは分かりません。選挙応援との引き換えになどという話ではありませんでした」(ANN22年10月25日)』
野党は、岸田首相や自民党側に、党内で旧統一教会の関連団体の推薦確認書に署名した議員がいるかどうか調査すべきだと要求しているのだが。岸田首相も党幹部も、党による調査には消極的な姿勢を見せており、「本人が説明をすべきだ」と言うばかりだ。(-"-)
それどころか自民党参院幹事長の世耕弘成氏は、「推薦確認書に署名してどこが悪い?」と言わんばかりの反論を展開していた。(@@)<参院のTOPがこれなんだもんな。最近、妙にエラそ~な感じになってるし。^^;>
『世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体が国政選挙で自民党国会議員に事実上の「政策協定」となる推薦確認書に署名を求めていた問題で、自民党の世耕弘成参院幹事長は26日、「憲法改正しましょう、家族を大切にしましょうと当たり前のことが書いてある。党の政策と反していなければ、選挙で猫の手も借りたいような議員はサインするレベルだ」との認識を示した。BS番組の収録で語った。
世耕氏は「党の政策に反しない範囲ならサインをするというだけ。全く考えてもいない政策などにサインさせられて政策が曲げられたということにはならない」とも述べた。
一部の自民議員が署名したことが明らかになっているが、世耕氏は教団との関係を「きちっとお付き合いをして正式に党として応援を受けているとか、党として教団の要望を聞いて政策に反映させていることは全くない」として、推薦確認書は、政策実現を約束して選挙支援を取り付ける「政策協定」にはあたらないと主張した。
世耕氏は今月6日の参院本会議の代表質問で「多額の献金等を強いてきたこの団体の教義に、賛同するわが党議員は一人もいません」と主張していた。(磯部佳孝)(朝日新聞22年10月26日)』
* * * * *
つまり・・・自民党の議員は、ともかく選挙に勝つことが重要なのだと。で、選挙活動で「猫の手も借りたい」(+猫の票でも欲しい?)時には、支援を得るために、特に関係のない団体でも、政策が合えば推薦確認書にサインするのは致し方ないと。
そういうことなのかな?<自民党のレベルの低さを露呈しているってこと?(・・)>
ちなみに世耕氏は、国会で「多額の献金等を強いてきたこの団体の教義に、賛同するわが党議員は一人もいません」と明言していたのだけど。「政策が合う」と「教義に賛同する」は別物なのだろうか?(~_~;)<自民党の超保守派は、旧統一教会が日本が戦争責任や慰安婦等の問題の謝罪のため、韓国に献金をしなくてはいけないということには反対だけど。あとは、反共産主義、反ジェンダー、国家主義、憲法改正など、多くの政策が一致しているのに。(-"-)>
もちろん党の政策は、党の議員が作ったものだろうけど。党内で超保守派が反ジェンダー(選択制夫婦別姓&LGBT法案に反対)などの意見を押し通せるのは、バックに日本会議、神道政治連盟、そして旧統一教会などの団体の選挙支援や団体票がついているからではないか・・・と言いたいmewなのである。(@_@。
THANKS
【下の2つのランキングに参加しています。できれば、2つともクリックして頂けると、有難いです。組織票は全くなく、記事を読んで下さる方々だけが頼りなので、よろしくお願いします。m(__)m】
↑もう1クリックが、ブログを続けるエネルギー源に"^_^"