ネタ・ファイルは見つからず。でも、その一部にもあった山口県の安倍・岸家の話を・・・。
山口県は岸信介元首相&実弟の佐藤栄作元首相の故郷&選挙地盤。<岸信介氏は佐藤家の次男で、中3の時に岸家の養子になった。>その後、その立場は世襲で承継され、近時は安倍晋三元首相と実弟の岸信夫元防衛大臣がここを地盤として、実権を振るっていた。<岸信夫氏は、安倍家の三男だが、赤ちゃんに時に岸家に養子に行った。>
しかし、岸信夫氏も体調悪化のため、次の選挙に出ずに政界を引退し、長男に地盤を譲ることを発表。岸氏は体調次第では、早期辞任をする可能性もあるのだが、長男は岸氏の秘書を務めているものの、議員経験もなく、党内での力もないし、どこまで選挙で強さを発揮できるか不明だという。^^;
また、安倍晋三氏が今年7月に他界。来春、補欠選挙が行われるのだが、妻や甥など近親者が後継者としての出馬を拒んだことから、世襲候補の擁立を断念。とりあえず、地元の市議が出馬することになった。
山口県&周辺で強権を誇った(桜を見る会で後援者を東京に派遣、会計書類を廃棄したことで注目された)安倍事務所も、閉鎖が決定したという。
山口県は次の衆院選挙区が一つ減るので、安倍氏&岸氏で1つの選挙区を確保することになりそうな感じが。両家が及ぼす力は大きく減じることになるし、下手すれば、全てを失うおそれもある。(~_~;)
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まずは、安倍氏の選挙区の後継候補に関する記事を・・・
『山口の定数は現在4。1~3区にはそれぞれ自民党現職がいる。補選の対象である4区は下関市を含む県最西部で、東側の3区は林氏、2区は安倍氏の弟、岸信夫氏の選出選挙区となっている。
7月の安倍氏死去から程なく、妻昭恵さんは4区補選に自身が立候補しない考えを安倍派幹部に伝達。この後、安倍氏の実兄や信夫氏の子息が候補として浮上したが、本人が固辞するなどして本格調整に至っていない。「安倍氏後継」が定まらない状況が続く。
補選で当選しても3人の現職との新たな選挙区調整で不利な立場に立たされる可能性もあり、候補者探しは盛り上がらない。衆目の一致する「安倍氏後継」が見当たらない中、「ワンポイントリリーフ」として現職参院議員の名前も取り沙汰されるが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点もうわさされる。(時事通信22年11月7日)』
で、結局のところ「ワンポイントリリーフ」として、下関の市議が出馬することになったという。(・・) <次の衆院選では、林氏と戦い消える運命か?それとも比例に回してもらうのかな?>
『安倍晋三・元首相の死去に伴う衆院山口4区の補欠選挙を巡り、自民党下関市議の吉田真次氏(38)が立候補の意向を固めたことが分かった。安倍氏の後援会幹部によると、後援会が打診し、吉田氏が内諾した。今後、後援会と党山口県連で調整を進める。
吉田氏は下関市豊北町出身で、大阪府議の秘書を経て2011年の市議選で初当選。現在3期目で、副議長などを歴任した。補選への出馬について、読売新聞の取材に「今は何も言えないが、年内に会見して説明したい」と述べた。
党県連幹部によると、安倍氏の後任候補は後援会が人選し、県連側に伝えることになっている。その上で、県連が公募を実施して候補者を決め、党本部に公認申請を行う見通し。県議の一部からは吉田氏の擁立に異論が出ているという。
補選は早ければ来年4月23日に行われる。現時点で立候補を表明した人はいない。(読売新聞22年12月23日)』
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そして、あの安倍事務所も今月で閉鎖するらしい。(~_~;)
『安倍事務所終了のお知らせ コラム狙撃兵2022年9月14日 長州新聞
下関市東大和町にあった安倍事務所が12月を持ってすべての荷物の整理を終えて看板を下ろし、後援会も県民葬が終わった後に解散になるとかで、職を失う私設秘書たちが就職活動を始めていることが話題になっている。来年4月におこなわれる山口4区の補選について、当初は安倍・岸家の子息が後継として出馬することが取り沙汰されていたものの、世襲批判や選挙区の私物化批判を恐れたのか、はたまた一族のなかで話がまとまらず不調に終わったのかポシャったといわれ、跡目争いが宙に浮いたもとでの“安倍事務所解散”である。
安倍晋三亡き後、引き続き下関なり山口4区を基盤にして安倍派としてのまとまりを維持することは困難になり、白旗を上げたような光景にも見える。以前から後援会長や幹部たちも高齢化が著しいことが指摘され、誰が安倍派を束ねていくのだろうか? と世代交代の懸念は語られていたが、地元において度量があってなおかつ睨みが効くような存在感のある者もおらず、リーダー不在とも相まっての解散なのだろう。その兆候は既に昨年の衆院選で8万票(前回選挙より2万4000票を減らした)そこらだったのにもあらわれ、実はお膝元における地盤崩壊・弱体化は進行していたのだった。
生前はなんでもかんでも「安倍先生の意向だ」が天の声として機能し、筆頭秘書その他が威張ってこられたのも代議士の後ろ盾があったからにほかならない。90年代に父の安倍晋太郎が急逝した後、安倍派県議だった古賀敬章が一部秘書を引き抜き、4区奪取の動きを見せて対抗したのに対して、ケチって火焔瓶等々で浮き彫りになったような血なまぐさい制裁を加えて古賀を叩き出し、古賀を応援した企業に至るも市の指名入札から徹底排除するなど、極めて暴力的な形で下関における安倍一強支配は強まっていった経緯がある。(つづく)
近年は同じく自民党派閥である林派が3区転出で影響力を失うなか、下関市長も議長・副議長も安倍事務所の意向によってポストが決まり、保守系議員でも可愛がってもらえなければ冷や飯を食わされるなど、それは傍から見ていても露骨なものがあった。「安倍事務所プロデュース枠」とでもいうのか、個人票が乏しくなんの力もない安倍派市議や県議が、選挙になると安倍事務所の采配で組織票を割り振ってもらい、それこそ統一教会は市議選では井川、県議選では友田というように、病院や企業、各種団体や宗教関係のまとまった組織票に依存して計算ずくの当選を果たし、なかには気持ちが悪いほど右巻き風情の若手市議なんてのもいて、日の丸を振り回して飛んだり跳ねたりしてきたのも特徴である。そんなのが一方で道徳なり「美しい国」を説きながら、議長・副議長の特権なのか公用タクシーチケットを使い放題で、夜の歓楽街から当たり前のように税金に寄生して帰宅するのだから、笑わせる話でもあった。
しかし、親分共々我が世の春を謳歌(桜を見る会にも大挙して押しかけていた)し、図に乗ってきたのも終わりであろう。秘書たちもただの人となり、一事が万事「安倍先生の意向だ」で抑えてきたのが効力を失い、今後は一気呵成で反動が跳ね返ってくる番である。(略)
安倍事務所の解散は、下関なり山口県の政治構造にとっては大きな変化の始まりを意味し、戦国時代の到来ともいえるものである。『平家物語』の冒頭が教えるように、いつの時代も永遠の権力、永遠の天下など存在しない。「驕れる者久しからず」の意味を噛みしめたいものである。(武蔵坊五郎 22年9月14日)』
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そして、岸信夫氏(とりあえず首相補佐官)は息子に地盤を譲る意向を発表した。早期辞任の可能性もあるという。(・・)
『岸信夫首相補佐官(衆院山口2区)が次期衆院選に立候補せず、引退する意向を地元後援会幹部に伝えたことが11日、分かった。秘書で長男の信千世氏(31)を後継とする考えという。
関係者によると、岸氏はこの日、山口県岩国市であった後援会幹部の会合に出席。自身の健康状態を理由に「このあたりで信千世に譲りたい」と述べたという。引退時期は明らかにしなかった。(読売新聞22年12月11日)』
『次期衆院選に立候補せず引退する意向を表明した前防衛相の岸信夫衆院議員(63)=自民、山口2区=の後援会連合会長を務める柏原伸二氏(72)は15日、朝日新聞の取材に対し、岸氏の体調悪化を重く受け止め「早期に議員を辞職し、補欠選挙が実施される可能性もある」との見通しを示した。(朝日新聞22年12月16日)』
しかし、信千世氏はまだ31歳。元フジTVの記者で2年前から父の秘書をやっているのだが、選挙区内の人からの伝聞情報では、地元の人はあまり馴染みがないので、岸・安倍家を継ぐ人だと言われてもピンと来ないという。
また、岸氏が息子の名を出した時には、『タレントのラサール石井は、自身のTwitterで《『このあたりで息子に譲りたい』って戦国時代か。選挙区はあんたの領地じゃないよ》と批判。。。《議席は国民のためのものだ 私物化するものではない 親から地盤・看板・カバンを貰い息子に譲るなどと言い始める者は日本という国を委ねる政治家の資格は無い》』などの声が相次いだとのこと。(FLASH12.12)
そして、もし自民党や政界全体が、佐藤、岸、安倍一家の支配、呪縛から解き放されれば、日本の国政のあり方が少し変わって来るのではないかと期待しているmewなのである。(@_@。
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