年末年始に封切られた映画の中で、あの「Dr.コトー診療所 」が大きな注目を浴びている。
2003年、2006年にフジTV系で放映していたドラマが、16年ぶりに映画化されて帰って来たのだ。(++)<公式サイトhttps://coto-movie.jp/>
昨年末には、天皇・皇后夫妻、愛子内親王がこの映画の鑑賞に訪れたことがニュースで報じられ、さらに話題になった。<いい映画を選んだな~と思う。(・・)>
私はコロナ禍もあって映画館に行けず。残念ながら、まだ観に行っていないのだが。ドラマの時からすごく好きな作品だったので、是非、何らかの形で映画を観たいと思っている。<12月にフジ系で再放送していたドラマもできるだけ見ていたです。"^_^">
このドラマは、沖縄の離島の診療所に東京から赴任して来た「コトー先生」こと五島健助医師(吉岡秀隆)が、不十分な医療設備に悪戦苦闘しつつも、地元住民との信頼を少しずつ気づきながら医師、人間として成長して行くというものなのだが。
このドラマの撮影は、日本最西端の島である与那国島で行われた。<ドラマでは志木那島と呼ばれている。今でもドラマで使った診療所の建物のセットが残っていて、見物に訪れる旅行客がいる。>
与那国島は、本当に美しく、のんびりとした感じの亜熱帯の小さな島(面積28.88km2、人口1,625人)。台湾との距離は110km。天気のいい人は、島から台湾の島影を見ることができるほど近い。(・・) <ちなみに、近くには尖閣諸島もある。>
* * * * *
mewは以前にも書いたように、「離島の動画」を見るのが好きなので、与那国島の動画をいくつも見て、その自然の美しさ、のどかさを感じて癒されているのだが。<与那国産の馬もいるしね。>
ところが、昨年11月、TVのニュースで、すごくショッキングな映像を見てしまった。(~_~;)
昨年11月、自衛隊が、与那国島で米軍と共同演習を実施。そのために戦車を持ち込んで、平和にまったりと生活を送る島人が利用する公道で、戦車を走らせていたのである。(゚Д゚)
中国を敵視し、台湾の政治的独立を支持する安倍元首相&超保守仲間は、中国や台湾、尖閣諸島に近い与那国島など八重山諸島に軍事基地を(ミサイル基地も)作ることを計画していた。
彼らは「離島防衛のため」と説明しているものの、メインは「本土防衛」のためだと言っていいだろう。(-_-;)
安倍政権の下、政府は、2016年4月に与那国島を含む八重山列島等の29地域を「有人国境離島地域」に特定。領海等の保全等に関する活動拠点としての機能を維持するために、国の行政機関の施設の設置等を図ることとした。その中には自衛隊の部隊の増強等も含まれている。<wikipediaより抜粋。>
沖縄では、宮古島、石垣島などに自衛隊の基地が作られ、ミサイル配備の準備も進んでいるのだが。
昨年のロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、安倍元首相をはじめとする(超)保守タカ派の政治家が、中国による台湾進攻にも備えるべきだと主張。ついに与那国島にも、本格的な自衛隊の基地が作られることになったのである。(ノ_-。)
『日本最西端の沖縄県与那国島に17日、陸上自衛隊の16式機動戦闘車(MCV)1両が、航空自衛隊のC2輸送機で空輸され、空港から与那国駐屯地までの公道を約6キロ走行した。日米統合演習「キーン・ソード」の一環で、砲塔の付いた車両が県内の公道を走行するのは戦後初めて。
陸自は米海兵隊との訓練を計画。米軍と共同で設ける拠点の警備などを想定しているという。台湾から約110キロと近い与那国島で、米軍が部隊を展開するのも過去に例がない。
MCVは離島防衛を念頭に設計され、時速100キロでタイヤ走行できる機動性や空輸可能な点が特長。105ミリ砲を搭載し、軽戦車を撃破できる火力を備えている。
米軍は県内で車両走行する際、県民感情への配慮から、機銃を取り外したり、カバーを掛けたりしている。陸自は今回、訓練に反対する住民がプラカードを掲げる中、砲塔が見える状態でMCVを移動させた。(nippon com22年11月17日)』
先述したように、与那国島には、2016年に陸自の駐屯地が開設され、いまや180人の自衛官が駐留。島の人口の10人に1人が自衛官だという状況になっていた。
与那国の基地にミサイルが配備されるかもという話が、前々からウワサになっていたのだが。防衛省は、その情報を肯定していなかった。
しかし、昨年暮れになって、防衛省の報道官がついに、陸自の与那国駐屯地に
地対空誘導弾(ミサイル)部隊を配備する方針を明らかにしたという。(@@)
『台湾からわずか約110キロの島を取り巻く環境は、ここ数年で激変した。尖閣諸島周辺の領海侵入など中国の海洋進出を受け、2016年3月、沖縄本島より西の島々で初めて陸自駐屯地が与那国島に開設された。
隊員約160人が船舶や航空機の監視を続けるほか、今年4月にはレーダーで領空侵犯などを監視する空自隊員20人も加わった。島の人口は10月末現在、約1700人。いまや島民の10人に1人が自衛隊員だ。(読売新聞22年11月17日)』
* * *
何だか日本国民の中には、沖縄に米軍や自衛隊のミサイル基地が設置されていても、さして何も感じない人が少なからずいるように思うのだが。<「中国や台湾に近いので、島や日本の国土を守るためには仕方ない、当然のことだ」とか。^^;>
自分の住む地域に、突然、自衛隊基地が作られ、ミサイル配備されたら、どう思うのか・・・考えて欲しい。(・・)
もし本当に中国と戦闘状態に陥った場合、島に軍事基地、ミサイル基地があれば、真っ先にそこが狙われるわけで。<日本が敵基地攻撃(反撃)能力を持とうとしたのも、まずは相手の基地を攻撃しなければと思ったからでしょ。>
政府は「島や島民を守るため」というが、島や島民にとっては、危険性が増すだけにようにも思える。(-"-)<与那国の島民は、それこそ「新しい戦前」を感じているかも。>
<それに、これは日本全国そうなんだけど、もしミサイルが飛んで来ても、身の安全を確保するためのシェルター、地下施設とかも準備されていないしね。いくらJアラートを鳴らして、警戒させたとしても、避難しようもない人が多いように思う。(-_-;)>
もちろん、中国の今後の行動を警戒する&それに備える必要はあると思うけど。ここぞとばかりに、自衛隊の基地&ミサイル基地を増やすのはいかがなものかと思うし。
このような動きが全国各地に広がる可能性があることにも、警戒しておいた方がいい。(現に東京の市部や千葉ではオスプレイが飛んでいる。北海道の一部では、ロシアとの小競り合いの準備が行われているとの話も。^^;>
本来なら、外交による戦闘阻止&平和維持、国民の安全確保が最優先であるはずなのに。これは近日中に書きたいと思うが、何だか台湾有事に関しては、日本の方もかなり好戦的な姿勢を見せているような感じもあって。年初から、つい何だかな~とぼやいてしまうmewなのである。
THANKS