4日、岸田首相が伊勢神宮に参拝した後、年頭の記者会見を行なった。
岸田首相は、今年度の目標として、「新しい資本主義」に基づき、日本経済の新しい好循環の基盤づくりを行ない「インフレ率を上回る賃上げ」を実現することと、「異次元の少子化対策」を大きな目標に掲げた。(・・)
岸田首相は、この会見で「この30年間、企業収益が伸びても期待されたほどに賃金は伸びず、想定されたトリクルダウンは起きなかった」として、「新自由主義的発想から脱却」を宣言した。(**)
一応、全文を読んだのだけど。・・・首相は、具体名は挙げなかったものの、「トリクルダウンが起きなかった」というのは、「アベノミクスは失敗に終わった」ということ示しているし。新自由主義に基づくアベ政治から脱するという目標を明らかにしたわけで、「脱アベ政治」を目指すmewとしては、喜ばしいところだ。"^_^"
『岸田文雄首相は4日、三重県伊勢市で年頭の記者会見を開き、「覚悟を持って先送りできない問題への挑戦を続ける」と述べた。重点政策として、日本経済の新しい好循環の基盤づくりと「異次元の少子化対策」を挙げた。
経済の好循環をめぐっては、「この30年間、企業収益が伸びても期待されたほどに賃金は伸びず、想定されたトリクルダウンは起きなかった」と述べた。
「新自由主義的発想から脱却し、官と民の新たな連携の下、賃上げと投資という二つの分配を強固に進める」と強調。「成長と分配の好循環の中核である賃上げを実現しなければならない」として、賃金が毎年伸びる構造をつくるとした。今年の春闘で、連合が5%程度の賃上げを求めているとして、インフレ率を超える賃上げを目指すとした。
少子化対策をめぐっては、将来的な子ども予算倍増に向けた大枠を6月の骨太の方針までに提示すると明らかにした。(毎日新聞23年1月4日)』
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昨日5日には、経団連など経済3団体や業界団体の新年祝賀会を開かれ、大手企業のTOPが数百人集まったのだが。会合に出席した岸田首相は「ぜひ、インフレ(物価上昇)率を超える賃上げをお願いしたい」と経営トップに強く訴えていた。(++)
賃金が上がらなければ、一般国民はこの物価高を乗り越えられないし、消費もアップせず。これが企業や店舗を苦しめることになる。(~_~;)
大手企業の中には、大手&富裕層重視のアベノミクスや近時の円安によって、過去最大またはそれに近い利益を上げたところが少なくない。ようやくここに来て、賃金アップを行なうと言い始めていたようで、望ましいことだ。"^_^"
アベノミクスは、ここで大手からの利益のおこぼれが中小企業に回って来るトリクルダウンが生じる予定だったのだが。中小企業は、おこぼれを得るどころか、コロナ禍や物価高も手伝って、どんどん厳しい状況に陥っていて、なかなか賃金をアップできる状態にない。
岸田政権は、早期に中小企業を支援する策を講じるべきだと思うし。大企業も是非、下請けなどに利益を回すようにして欲しい。(++)
また岸田首相は、「異次元の少子化対策に挑戦し、若い世代から『ようやく政府が本気になった』と、思って頂ける構造を実現すべく、大胆に検討を進めてもらいます」として、「児童手当など経済的支援の強化」、学童保育や病児保育など「子育てサービスの強化」、育児休業制度をはじめとする「働き方改革の推進など」を少子化対策の3つの柱に挙げた。
正直なところ、「異次元」という言葉をきいて、一瞬「はあ?」となったし。(゚Д゚)
わざわざ安倍政権が使ってた「異次元」という言葉を用いることはないのにと思った。<<安倍政権の「異次元の金融政策」という言葉に、反感を覚えている人もいるのにな。(-_-)>
ただ、これらの少子化対策に関しては、4月にこども家庭庁が発足してから、具体的な施策が提示されるようなので、それをチェックしたいと思う。(・・)
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また、岸田首相は外交について、このように述べていた。
『本年、わが国は先進7カ国首脳会議(G7サミット)の議長国を務め、5月には広島サミットを開催する。核兵器を巡る懸念が高まる中、被爆地・広島から核兵器のない世界の実現に向けた力強いメッセージを発信する。
9日からフランス、イタリア、英国、カナダ、米国を訪問する。米国のバイデン大統領との会談は、G7議長としての腹合わせ以上の意味を持つ大変重要な会談になると考える。(産経新聞22年1月4日)』
昨日の記事でも触れたが、「脱アベ政治」の一環として、もう一つ、岸田首相に期待するのは、日本が改めて「平和外交」を構築して行くかということだ。(・・)
岸田首相は、自民党内では、安倍元首相のような超保守タカ派とは対極にいるリベラルなハト派。党内には補習タカ派が多いだけに、なかなか岸田らしさが出せずにいるのだが。
上の記事にもあるように、今年5月に地元・広島で行われるG7サミットで、是非「核兵器のない世界」作りを国内外に向けてアピールして欲しいと思うし。G7各国の首脳とも、安倍元首相らとは異なるアプローチで、いかに外交の力を用いて、うまくロシアの侵攻や中国の覇権主義を抑えるかを協議して欲しいと願っている。(++)
ちなみに岸田首相は、昨年末に決めた防衛費増額や反撃能力を含む軍事強化策などに関して、一言も触れなかった。<安倍晋三が首相だったら、ここぞとばかりに防衛軍事や9条改憲をアピールしたと思うのに。^^;>
おそらく岸田首相にとって、それは政権運営を行なう上で、さしたる重要事ではないのだ。
自民党+αの(超)保守タカ派からは不満の声が出ているようだが。mewは満足だ。(^^)
話は変わって、宮崎県の河野俊嗣知事が、コロナ感染時の動向を隠そうとして、メディア捜査して、虚偽情報を流させようとしたという話を。(`´)
MY親族が住む宮崎県でも、新型コロナウィルスの感染が拡大。先月には陽性者が2千人を超えて、医療逼迫状態に陥っていた。<5日は4498人ですって。>
新年早々、都城市長も感染。また春の高校バレー代表だった都城工業高校はインフルエンザ感染のため1回戦を棄権(涙)したばかり。県内では先月来、「医療非常事態宣言」を発令し、体調に異変がある場合は外出を控えるよう呼びかけていた。
そんな中、河野知事が2日、コロナ陽性が判明したと発表したのだが。1日に2つの神社に初詣に行っていたものの、それがバレるのはマズイと思ったのか、神社に初詣に行っていたものの、公舎に滞在していたことにした方がいいと考え、地元の新聞に掲載されている「知事の動き」を「終日、公舎で過ごす」に変更するように要請。
地元新聞にそのことをバラされて、謝罪&妙な釈明を行なったというのだ。(-"-) <地元の宮崎日日新聞の記事は*1に>
あとから本人がフェイスブックで謝罪&釈明したところによると、暮れからのどの痛みを感じていたのに選挙活動の影響だと思い、29,30日は県内各地で挨拶回り、31日には宮崎神宮、県護国神社に参拝、宮崎八幡宮の大はらい式に出席。1日には初詣のため宮崎神宮及び県護国神社を訪れていたという。<こんなに神社を回ると言うことは、神道系の団体に選挙の支援をしてもらっていたのかな?^^;>
本人は1日夕方から倦怠感を感じ、2日の朝に発熱があったので、抗原検査キットで検査したところ陽性だと判明したとのこと。2~3日前から感染していた可能性が大きい。1日の初詣に関しても、現地で会った人々に不安を与えてはならないと考え、情報は隠そうと考えたようだ。(~_~;)
まさに姑息(その場しのぎ&ヒキョ~)、無責任だとしか言いようがないし。今後の首長や首相などの動静記事に対する信用を失いかねないとも思う。(-"-)
宮崎の河野知事と言えば、先月、宮崎県知事選で東国原英夫との接戦を制し、4選を果たしたばかりなのだが。もしこの件が先に起きてたら、当選がアブナかったかも。(>_<)
<知事に限らず、首相や閣僚が動静をごまかしていることがあるかもって思っちゃった。特にメディア操作が得意なチョット前の政権はやってたかもって、疑いたくなったりして。^^;>
河野知事だけでなく、体調がおかしいと思いつつ、検査もせずに出勤、登校、外出などをしている人は多々いそうな感じだし。インフルも流行拡大中とのことゆえ、「どうか皆様もコロナ、インフル感染にお気を付け下さい」と改めて言いたいmewなのだった。(@_@。
THANKS