【今月11日にYMOの高橋幸宏さんが他界した。70歳だった。心から哀悼の意を表したい。
電子オルガンをやっていた(講師資格ありの)mewにとって、YMO(とELP)はまさにレジェンドのような存在なのだ。高橋幸宏さんが作った「ライディーン」の演奏&編曲を初めて聴いた時には、まさに脳内に電気信号走りまくる感じだった。(ELPの「ナットロッカー」しかり。)幸宏さん自身、「日本はフジヤマ、ゲイシャだけじゃないぞ」とアピールする意図があったそうだが。YMOは間違いなく、世界に「テクノポップ」なるジャンルを築いたパイオニアであった。<幸宏さんの訃報は世界でも報じられていた。>
ちょうど9日に、昨年暮れに坂本龍一さんが演奏したNHK番組の録画を見返していて。教授の病気が少しでも回復して、さらにいい曲を作り演奏ができるようにと願っていたばかりだったので。すぐ後で、高橋幸宏の訃報をネットで知り、かなりショックを受けてしまった。<しかも、10日にはジェフ・ベックの訃報が届いたばかりだし。ジェフにも追悼の念を。>
私はジャンルを問わず、ロックもポップスも歌謡曲もクラシックもジャズもみんな好きなのだけど。何か私の音楽のベースになったミュージシャンの訃報がどんどんきかれるようになっていて、大きな寂しさを覚えている。ユキヒロさん、ありがとう&おつかれさま。m(__)m】
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ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が先週19日、2月に辞任する意向を表明した。(・o・)
アーダーン首相は2017年、37歳で当時世界最年少の女性首相に就任。18年には首相に在任しながら、出産のため6週間の育児休暇をとり、世界から注目された。
19年には、南部クライストチャーチのモスクで銃乱射事件が発生した後には、銃規制強化を発表。
そして、20年にコロナが拡大した時には、毎日のように、SNSを含めメディアを通じて国民に情報を提供すると共に、行動制限の必要性を訴えて協力を求めながら、ロックダウンなどかなり厳しい規制を実施し、感染者数や死者数を抑えた。その姿勢は、国内外から評価された。(++)
非常事態宣言を出す前日に、彼女が行なったスピーチが忘れられない。カメラ超しにしっかりと国民の目を見て、「国民を守りたい」という思いがあふれるような声でに訴えかけたのだ。
『「これから、経験したことのないステージに入ります。少しだけメッセージを送りたいと思います」
「あなたは一人ではありません。私たちはあなたの声を聞きます。私たちが指示することは、常に完璧ではないでしょう。でも、私たちがしていることは、基本的に正しいものです」
「あなたは働かなくなるかもしれません。でも、仕事がなくなったという意味ではありません。あなたの仕事は命を救うことです」
「人に優しく。家にいましょう。そして、感染の連鎖を断ち切りましょう」(「 」内は、朝日新聞20年4月23日)』
ニュースで、この映像を見た時、涙が出そうになった。同時に「こんな首相のいる国で生活したい」ともマジで思った。(・・)
しかし、これは同国に限ったことではないのだが、ニュージーランドでもなかなか景気が回復せず。近時はかなり支持率が下がっていたという。
『生活費の高騰や金利の上昇などを背景に、ここ数カ月で支持率は低下していた。
アーダーン首相は19日、辞任の理由について「自分には首相の仕事をこなすための十分な力が残っていない」と説明した。
「国を率いるというのは、最も特権的な仕事であると同時に、より困難な仕事の1つです。満タンのタンクと予期せぬ挑戦のための少しの備えがなければできず、やるべきでもありません」
「今年の夏、私は次の1年だけでなく、次の任期のために準備をしようとしましたが、できませんでした」
「そして今日、私は再選を目指さず、首相の任期を2月7日までに終了することを発表します」
アーダーン首相は、首相の職が大変だから辞任するのではなく、特権と責任を伴う仕事であるから辞めるとも説明している。
「自分がリーダーとして適任か、そうでないかを見極める責任があります。私はこの仕事には何が必要かを知っており、自分のタンクには十分な燃料が残っていないことをわかっています」
アーダーン首相は「私は人間です。政治家は人間です。最大限のことを、できる限りやりますが、それには限界がある。そして私にとって、今がそのタイミングなのです」とも述べている。(ハフポスト日本版23年1月19日)』
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また会見の最後には、18年に生まれた娘と事実婚のパートナーに語りかけた。
『スピーチでは、辞任後のプランは未定だとし、これまで大きな犠牲を払ってきた家族と再び一緒に過ごすのを楽しみにしていると述べ、娘のニーブちゃんとパートナーのクラーク・ゲイフォードさんに語りかけた。
「ニーブ、今年の新学期は一緒に迎えられるのを楽しみにしてる」
「クラーク、そろそろ結婚しましょう」(ハフポスト日本版23年1月20日)』
日本にもいつか、こんな光景がみられる日が来るかな~?(@@)
女性の首相、30代の首相が投票する日。事実婚の女性首相(男性でも?)や閣僚をはじめ、全ての働く人々が、在職中でも出産や育児のため堂々と休暇をとれる日。
今、少子化、晩婚化(or未婚化?)が問題になっているのだけど。このような環境が調えば、少子化防止につながるかも・・・と思いません?(++)
まあ、一気には無理かも知れないけど。昭和の概念は捨てて、女性がもっと働きやすい、生活しやすい環境、夫婦別姓もOK、事実婚で出産してもOK、仕事にも生活にも大きな不利益が生じないような環境を調えるよう努めて行かないと、晩婚化(or未婚化?)や少子化は防げないと思うんですよね~。(-"-)
あと住宅や教育の費用の問題も大きいと思う。出生率の下落防止を実現した国の多くは、住宅や教育、育児の費用の支援を増やし、経済的な負担を軽減しているという。<経済的負担は精神的な負担、身体的な負担にもリンクしているからね。>
そう言えば、立民党の長妻昭政調会長も、少し前にこんな話をしていた。<ちょっと長いけど、いい意見だと思うのでアップする。>
『立憲民主党の長妻昭政調会長が8日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。岸田文雄首相の“異次元”の少子化対策について言及した。(略)
長妻氏は「この10年、今の自公政権の少子化対策は、的外れで小粒。小粒でいうと、GDP比では日本は欧州の半分くらいしか子育て予算がないんですよ」と言い、「これをハンガリーを見習って徹底的に増やす。そして、方向性が的外れというのは、日本の少子化対策は原因をちゃんと分析していないんですね」と指摘。「50年前に結婚したカップルがお子さんを産む数が平均2・2人。今はどうかっていうと1・9人なんですよ。減っているんですけど、ほとんど減っていないんですよ。つまり何が問題かというと、生涯未婚率(50歳時)」と、生涯未婚率に言及した。
そして「これ(50歳児の生涯未婚率)が男性が約3割。これは実はもう少し先に3割になると言われていたのが今3割なんですね。どういうことかと言いますと、これ私も人口問題研究所と議論してびっくりしたんですけれども、例えば独身男性(30代)の7割が親と同居しているんですよ、日本は。独身女性の30代は77%が親と同居している」とし、「どういうことかといいますと、親と同居しているということは、家事、あるいは家賃もいらないということで、そこの方々がカップルで結婚するとなると住居費が非常にばか高い。先進国で1番高いですから。賃貸でも持ち家でもばか高い。あるいは賃金が非常に安い。つまり、そこから親と世帯を分離して結婚すると生活レベルが確実に下がるんですね。そういうような状況でなかなかできないということ」と説明した。
そのうえで「これを解決するには、その視点が重要で、何かというと1つは住宅なんですよ。持ち家比率が高い国ほど出生率が上がらないとも言われている。つまり持ち家比率が高いってことは、若い人は持ち家できないじゃないですか。日本は持ち家政策至上主義なんで、だから良質な賃貸物件をたくさん増やしていくとか、実質賃金を特に若い人をターゲットにきちっと上げていく」とし、「あとは人権。人権教育が日本は非常に少ない。働き方含めて自分の権利なんだということで声が挙げていただいて、選択の自由を確保するような政策をうながしていくような、そういうところの視点が欠落している。もちろん結婚したくない人に強制することはしませんけれども、結婚されたいという方がアンケートだと相当多い。でもそれが実現できないという、その壁を取り除くということも相当力を入れていただきたいと、ずっと提言をしていきたいと思っています」と自身の考えを述べた。(スポニチ23年1月8日)』
民主党政権がやりつあったように、ともかくできるだけ早く育児、教育、医療などにかかる費用を支援すべきだろう。
また、もし自民党に多い戦前志向の超保守派(安倍仲間)が、伝統的な家族観、男女の役割、教育などの概念を主張し続けて、選択的別姓や事実婚などなどに反対し続ける限りは、少子化の傾向はどんどん進んで行くのではないかと思うmewなのだった。_(。。)_
THANKS