【将棋・・・9日、王将戦第5局が東京・立川で始まった。先手の羽生善治九段は、角換わりから今回も積極的な攻撃モード。早めに桂馬が上がって、65手目には相手陣営にはいり成金で王手。(・o・)藤井聡太5冠は、ここで144分の長考にはいり、そのまま封じ手になった。<とりあえず同銀でとっていれば、2時間ぐらい考慮時間が確保できるのに。別の手を+その後を考えていたのかな~。夕方以降、ネット中継の盤面が動かず。固まったかと思った。^^;>
藤井5冠は61手めでも57分の長考。この手を見て、解説の佐々木大地七段が「人間には指せない一手」と驚嘆していたらしい。^^;だって、この2人はたぶん、AIをしのぐ頭脳を持った宇宙人ですから。(・・)
ところで、今、現役最年少の藤本渚四段(17)が、昨年12月のデビューから無敗の6連勝をしていて大注目を集めているのだが。先週、竜王戦6組の対局が東京の将棋会館で行われる予定だったのに、誤って大阪市の関西将棋会館に行ったため、対局時間に間に合わず。不戦敗で、初黒星を喫してしまったとか。(~_~;)
藤本四段は、対局相手だった神谷広志八段(61)八段に電話で謝罪。神谷八段は「ミスは誰にでもある。次にしないことが大事だよ」と優しく言葉を返した。神谷八段は「孫と同じくらいの年の棋士で、かわいいと思っているし、全然、気にしていません。妙な形で連勝が止まってしまい、無念だと思う」と気遣った。めげずにガンバ!o(^-^)o】
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8日の『G7でLGBT差別禁止法がないのは日本だけ&岸田が法整備を指示も自民内に抵抗勢力・・・』の続報を。
8日の衆院予算委員会の集中審議で、岸田首相はLGBT法案に関して、与野党からの質問を受けた。
岸田首相は、改めて荒井首相秘書官が同性婚を差別する発言を行なったことを謝罪。また、自分が「社会が変わってしまう」と答弁したことについて、ネガティブでないと釈明した。
また、自分がマイノリティの経験があるとも語った。(・・)
『立憲民主党 岡本あき子議員「『社会が変わってしまう』この表現もやはり当事者からは非常にネガティブな表現として受け止められている。この点も謝罪と撤回を求めたいと思います」
岸田総理「同性婚制度の導入については、国民生活の基本に関わる問題であり、国民一人一人の家族観とも密接に関わるものであり、その意味で全ての国民に、幅広く関わる問題であるという認識のもとに、社会が変わるということを申し上げたわけであります。これは決してですね、ネガティブなことを言ってるんではなくして、このもとよりこの議論を否定してる、こういったものではありません」』
『岸田総理「私自身もニューヨークにおいて、小学校時代、マイノリティとして過ごした経験や、LGBTだからという理由でその役割や能力を十分に発揮出来なかった。そうした残念な思いをされてこられた方々の思い、こうしたものが土台になっていると考えている」』(TBS23年2月9日)』
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またまた岸田首相を擁護するような感じになってしまうのだが。(~_~;)
実は、私自身、6日の記事のタイトルに『岸田よ。ここでLGBT法案、同性婚、夫婦別姓を認めて、社会変革&脱アベをしよう!』と「変革」という言葉を使っていたりして。
同性婚や夫婦別姓が認められれば、やっぱ現実的に見て、社会は今までとは変わると思うのだ。それは悪い意味ではなくて、いい方向に「変革」されるのだ。
もっと寛容で、包摂的な社会になる。イメージとしては、社会がある種の厚み、膨らみを持つようになるという感じ。
私は日本の社会(政治を含む)に、そのような方向でどんどん変わって欲しいと思っている。(++)
もう一つ。岸田首相のNYの話に対して、LGBT差別とは比較にならないという批判の声が出ていたようなのだが・・・。
私自身、幼少期を海外で生活し、そこで初めて「差別」や「いじめ」のようなものを受けたこともあるので、岸田首相の話には共感できる部分があった。(・・)
今では、日本は世界の多くの国に、経済的、文明的に先進国であると思われて、それなりに尊重されるし。伝統的な日本文化やアニメ文化も知られ、憧れの存在になっているような面もあるのだが。
岸田首相がNYで過ごしたのは1960年代なのだが。70年代か80年代前半ぐらいまで、日本は世界にさほど知られておらず。有名なのは「フジヤマ、ゲイシャ」だけ。<外国の教科書には、日本の説明で侍姿の人や人力車、浮世絵などを載せているところがあり、当時もそんな感じだと思ってた人も。>
特に1ドル360円の時代には、海外に行く日本人の数はさほど多くはなかったので、海外では珍しい存在だったのだ。(~_~;)
<白人からはイエローモンキー扱いされるし。戦後20年ぐらいしか立っていないので、親族が戦死した人からは、米国ではリメンバー・パール・ハーバーとののしられることもあったとか。>
私は某国のインターナショナル・スクールに通っていて、同じクラスに7カ国(白人、黒人、褐色、黄色)の子がいたのだが。日本人というか、黄色のアジア人は私ひとりだったので、他の全ての人種から珍しがられ、差別されていた感じがあった。<(たぶんイエローモンキーから?)「バナーナ」とからかわれたり、字が読み書きできるのかと言われたり・・・。他のクラスの日本人で、切れ長の目の子は、指で目を横に引っ張って「細目のアジア人、中国人」とか。鼻を押さえて「ぺちゃんこ顔」とかからかわれ、泣いていた。(ノ_-。)>
まあ、そのうち皆と仲良くなれて、楽しく過ごしたのだが。「日本人である」というだけで、理不尽な差別やいじめを受けたり、自分がマイノリティ(少数派)だと認識する経験をしたことは、その後、人種やLGBTや障害者などに対する差別を嫌うを嫌う私を作ったと思っている。(**)
<日本の学校のシステムや建前などがわからず。当時は帰国子女が珍しかったので、日本に帰ってからも、「字が読み書きできるのか」とかいじめられてたりして。(>_<)>
何か長々と書いちゃったけど。その点は、岸田首相の話に共感できるな~と思った。(・・)
ただ、もし岸田首相&周辺がLGBT法案などに理解を示したとしても、自民党内の超保守派から、かなりの抵抗を受けそうなのだ。
日刊ゲンダイ8日は『LGBT理解増進法案を阻む「安倍さんの遺志」の旗印…自民党内にカルトさながらの一派』というタイトルの記事を掲載。
『敵は党内にあり。立ちふさがるのは「安倍元首相の亡霊」だ。(略)
LGBT法案は2021年、超党派の議員連盟が自民案に「差別は許されない」との文言を加え、国会提出を目指したが、自民の保守系議員の反発で頓挫した。大詰めになって「待った」をかけたのは、自民党内で法案の国会提出を了承する総務会だった。(略)
当時、総務会役員に「絶対に通すな」とハッパをかけたとされるのが、安倍元首相だ。直接「これは闘争だ」と鼓舞したとも言われている。安倍元首相は「伝統的家族観」を重んじる保守団体「日本会議」のシンパで、その古い価値観を破壊しかねない法案には反対だったのだろう。(日刊ゲンダイ2.8)』
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2021年当時、自民党内でLGBT法案潰しを行なった安倍シンパの西田昌司氏は、8日、LGBT問題は左翼の仕業であるかのような話をしていたという。
『西田氏は8日夜に自身のユーチューブチャンネルを更新。LGBT問題について「既成の価値観を、秩序を潰して変えていこうという運動が、戦後ずっと続いている。政治的な運動として共産党など左翼勢力が中心としてやってきている。左翼勢力が既成の家族、地域、伝統的な価値観を粉砕することを目的にそういう運動をしている。LGBTの方々、皆そうだというわけではないですけども、多分にそういうことの先方を担がされているのが現実なんですよ」と持論を展開した。
続けて「ですからそういう方々の言説に乗って社会を分断する方向にすることは良くない。これが自民党の中で(2年前に)その文面を止めていた理由なんですね。ですから、そこをしっかり外して理念法という形でやるのだったら自民党の中では(理屈が)通ると説明してきた」と述べた。(東スポweb23年2月9日)』
<2016年、水田水脈氏が「子どもを家庭から引き離し、保育所などの施設で洗脳教育をするという旧ソ連が共産主義体制の中で取り組み、失敗したモデルを日本で実践しようとしている。コミンテルンは息を吹き返しつつある」と投稿してたし。民主党政権の子ども手当に関して、安倍晋三氏らが「子どもを社会で育てるのは、社会主義のポルポト政権、スターリン体制と同じ思想だ」と言ってたっけね。>
こういう「日本を壊す左翼は敵だ」みたいな思想は、もはやカルトとしか言いようがないし。
そして、こんな現代にそぐわぬ戦前志向の思想を、今の国政に持ち込もうとする政治家の存在や発言は、却って国、国民の分断につながるように思われ・・・。
今こそ「脱アベ」「脱・超保守」すべきだと強く訴えたいmewなのだった。(@_@。
THANKS