NHK党のガーシー参院議員は、昨年夏の参院選で当選後、一度も国会に出席していない。
参院は、先月30日に国会への出席を求める「招状」が出したが、この「招状」を受け取ってから7日以内に出席しなかったため、尾辻参院議長は、本会議終了後、ガーシー議員を懲罰委員会に付託することを決めた。
尚、ガーシー議員は尾辻議長に対し、欠席する理由について、「日本に帰ってくると、不当な罪を着せられる恐れがある」などと説明する書面を提出したという。
今日21日、参院の懲罰委員会が開かれ、ガーシー議員に「陳謝」の処分が下された。「陳謝」は、「除名」、「登院停止」「陳謝」「戒告」とある4つの処分の中で、3つめの重さの処分。
ただし、もし処分に従い議場での陳謝を行わない場合は、改めて懲罰委員会が開かれて、より重い「除名」処分になる可能性が大きいという。(~_~;)
尚、ガーシー議員の代理として出席したNHK党の議員は、ガーシー氏に対する「虚偽告訴」が行われているので、不当な拘束を受ける可能性があるので帰国・登院しないと弁明した。^^;
『ガーシー氏処分「議場での陳謝」に=参院懲罰委、全会一致で可決
参院懲罰委員会は21日午前、初当選から国会欠席を続けるNHK党のガーシー(本名・東谷義和)議員に対し、2番目に軽い「公開議場での陳謝」の懲罰を科すことについて採決し、全会一致で可決した。22日の本会議で議決される見通し。欠席を理由に懲罰委が処分を決定するのは初めて。
ガーシー氏が陳謝を拒否した場合、再び懲罰委に同氏の扱いが付託される公算が大きい。最終的に最も重い「除名」とする案が出ている。
21日の懲罰委では、ガーシー氏の代理としてNHK党の浜田聡参院議員が弁明に臨んだ。ガーシー氏に対する「虚偽告訴」が行われていると主張。「不当な拘束を受ける可能性があるので帰国・登院しない」と強調した。
この後の討論で、自民党の牧野京夫氏は「参院議員としての職責を果たしているとは到底言えない」として「陳謝」を要求。立憲民主党の田名部匡代氏も「除名」に値するとしつつ、「各会派が参院の総意として意思を示すことが重要だ」と述べた。
懲罰委は「院の信用を失墜させ、深く自責の念に堪えない」などとする陳謝文を決定。ただ、浜田氏は記者団に対し、ガーシー氏が応じる可能性は「ない」と明言した。(時事通信23年2月21日)』
少し驚いたのは、処分に従って、議場で陳謝する際の文面まで、懲罰委員会で決められているということだ。(・o・)
『参院懲罰委員会は21日、国会欠席を続けるNHK党のガーシー参院議員への懲罰を「議場での陳謝」とすることを全会一致で可決し、「院内の秩序を乱したことは誠に申し訳なく、深く自責の念に堪えません。ここに謹んで陳謝いたします」とする陳謝文案を決定した。
ドバイに滞在し、去年7月の初当選以降、一度も登院していないガーシー氏に対して、懲罰委員会は21日、「議場での陳謝」の懲罰を全会一致で決めた。
その後、理事会で陳謝文案について協議。「私は参議院議員として、国会に登院し、審議に参画すべき立場であるにもかかわらず議院運営委員会理事会の了解を得ないまま海外に滞在し、国会法第五条および、参議院規則第一条に違反して召集に応じず、議長から招状を受け取った日から7日が経過したにもかかわらず、ゆえなく本会議に出席しなかったことにより、院内の秩序を乱し、本院(参議院)の信用を失墜させたことは誠に申し訳なく、深く自責の念に堪えません。ここに謹んで陳謝いたします」とする陳謝文案を決定した。
一方で、同党の浜田政調会長は、ガーシー氏が「議場での陳謝」に応じる可能性については「ない」と答えていて、「議場での陳謝」にガーシー氏がこのまま応じなければ、再び懲罰委員会を開催し、「除名」も含めたより重い処分を検討する見通しだ。(FNN23年2月21日)』
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もっと驚いたことは、もしガーシー議員が除名になった場合、NHK党の立花党首が、参院選比例で4位になった候補(ホリエモンの秘書)を繰り上げ当選させる意向を示していたことだ。(゚Д゚)
『NHK党の定例会見が17日、国会内で行われ、立花孝志党首(55)ら党幹部が出席。国会欠席を続け懲罰が検討されているガーシー参院議員(51)が除名された場合の対応を協議。2022年の参院選で比例代表4位の得票だった斉藤健一郎副党首(42)を繰り上げ当選させる考えを示した一方、立花氏が涙ぐむ場面もあった。
オープンすぎる公開協議だった。参院選の全国比例で当選したガーシー氏が除名された場合の対応を記者団から問われた立花氏は「ホリエモンの力が欲しいし、ホリエモンの声を国会に届けて欲しい。斉藤くんを繰り上げ当選にしたいと決めている」と、堀江貴文氏(50)秘書の斉藤氏を後任に指名した。
同席していた2位の山本太郎氏(48)、3位だった党幹事長の黒川敦彦氏(44)を比例名簿から外すとし、高額の活動費を渡すなどの条件を提示。「密室で決めたくないし、この場でやるのが適切」とし、2人に頭を下げた。(つづく)
れいわ新選組の山本太郎代表(48)と同姓同名の山本太郎氏は、れいわの山本代表が参院選にくら替え出馬を表明した際にNHK党が同姓同名の候補者擁立を決めた際に出馬した。「お金じゃない。選挙で応援してくれた支援者もいる。一度は議員バッジをつけてみたい」と一度は戸惑いを見せた山本氏だったが「NHK党の議席。立花さんの船なので」と承諾した。(よろず~23年2月17日)』
いやいや、これはもう完全に選挙で遊んでいるというか、民主主義への冒涜or選挙(=民主主義)のルールを破壊するものだろう。(-"-)
そもそも、もし投票用紙に「山本太郎」とだけ書いた人がいたら、案分比例で票を獲得できるという目的で、れいわの山本太郎代表と同姓同名の候補を出馬させるということ自体、選挙をおちょくってると思うのだけど。<3位の2倍以上の得票をして2位になったのは、れいわの山本太郎氏の票が回ったからだと推測されている。>
「ホリエモンの力が欲しいし、ホリエモンの声を国会に届けて欲しい」として、堀江貴文氏の秘書を4位から繰り上げ当選させるとは・・・。
それじゃあ、参院選比例で、個人名の投票によって順位をつけて当選を決めて行くというルールを設けた意味がなくなっちゃうでしょ~。(`´)
選挙は、民主主義にとって最も重要な国民の意思表明の方法だし、国民の参政権という重要な人権を発揮する場でもあるのだから。
その選挙制度を弄ぶ(もてあそぶ)行為を容認し難い。(-"-)
<以前も書いたけど、れいわの1年に1人ずつ繰り上げ当選させるという案にも、問題性を覚えている。>
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N国党の立花党首は先週17日、『「一発除名みたいな話も出たやに聞くが、恐ろしい。多数派が少数派をつぶしているのは怖いと思う」と他党の対応を批判した。
さらに立花党首は「変わり者が出ていたら、袋叩きにしようとしている」と強調した』とのこと。(FNN2.17)
またガーシー議員の懲罰委員会に出した文書にも記されていたようだが。立花党首は、ガーシー氏を虚偽告訴したという楽天の三木谷社長らを提訴することに決めたという。(-_-;)
ガーシー氏が告訴されたか否か、それが虚偽なのか否かは、それは彼の国会議員としての活動とは全く関係がない話だろう。<三木谷氏らが、ガーシー氏の国会出席や政治活動を妨害するために、虚偽告訴したわけではあるまい。^^;>
そして、結局、毎回、同じシメになってしまうのだが。有名人やタレントなどが選挙に出ること自体は構わないが、国会や選挙をおちょくったり、冒涜するような行為はすべきでないと。そして、どうか面白半分でこのような政党や候補者に投票するのはやめて欲しいと心から訴えたいmewなのである。(@_@。
THANKS