昨日は、天皇誕生日だった。コロナ禍で中止されていたため、今上天皇が即位してから一般参賀が行われたのは、初めてだという。(*^^)v祝
私は現上皇(明仁天皇)に続き、徳仁天皇も敬愛している。彼らが国民、とりわけ弱い立場の国民に寄り添おうとする姿、心から平和を願う姿に共感を覚えるからだ。
天皇を敬愛してやまないはずの超保守派の政治家や識者たちが、何故、天皇の気持ちを理解しようとしないのか、不思議でならない。(-"-)
今年の誕生会見では、今上天皇は少し意外に思うほど長く、本土復帰50周年を迎えた沖縄について話していた。<5月の沖縄復帰50周年記念式典にオンラインで出席、110月に夫妻で訪問。>
そして会見の最後の方で、このように語った。
『昨年、本土復帰から50年の年に訪れた沖縄県では、先の大戦での沖縄戦で亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、苦難の道を歩んできた沖縄の人々の歴史に思いを致しました。そして、再び戦争の惨禍が起こることのないよう、平和の大切さを改めて心に刻みました。
しかしながら、世界に目を向けると、現在も各地で戦争や紛争などが発生し、多くの人々が亡くなり、傷つき、あるいは住む家を失い、恐怖や悲しみの中にいます。また、世界中で飢餓や貧困、抑圧や偏見などに苦しみ、人としての尊厳や生命が脅かされている人々もいます。世界が直面するこうした困難な現実に、深い悲しみを覚えます。全ての人々が悲しみや苦しみから解放され、平和に暮らすことができる世界を作っていくためには、国際社会において、いずれの国も自国のことのみを考えるのではなく、ほかの国々とも互いの違いを乗り越えるべく対話を重ね、協力しながら問題を解決していくことの大切さを強く感じます。
また、私たち一人一人が平和な世界を実現するために何ができるのか、改めて問われているのではないかと感じます。1990年代に国連難民高等弁務官を務められた緒方貞子氏は、日本社会が前進するためにとして、「世界の多様な文化や価値観、政治や社会に目を開いて、そこから何かを学びとること、それとともに、国内でも多様性を涵(かん)養(よう)していくことが不可欠です。」と述べておられます。このことは、今後の平和な世界を築いていく上でも大切な示唆ではないかと思います。』(FNN23年2月23日)』
せめて、この部分だけでも、印刷して、全ての政治家に音読させたいと思う。(++)
《できれば、上の文を、ロシアのウクライナ侵攻による攻防に関わっている人全てにも読ませたい気分だ。
勝ち負けよりを重視する気持ちもわかるが、それよりも人の生命、生活が大事であることを考えて欲しい。
戦争が長引けば長引くほど、勝っても負けても、失うものが多くなってしまうことに、復興するのも大変になってしまうことに気づいて欲しい。(-"-)》
* * * * * ☆
今日2月24日で、ロシアのウクライナ侵攻が始まってから丸1年が立つという。
正直言って、まさか1年もの長きにわたって戦闘が続くとは、そしてウクライナ、ロシア双方ともこんなに多数の死傷者(推計32万人〉を出すとは思いもしなかった。(-_-;)
岸田首相は今日、G7議長国としてオンライン会議を主催し、改めてウクライナ支援の継続に関して合意を行なうという。(・・)
ただ、岸田首相には、一つ悩みがある。それは、G7首脳の中で、自分だけウクライナを訪問していないことだ。^^;
21日、侵攻1年を迎える直前、ついに米国のバイデン大統領がウクライナへの電撃訪問を実現させた。安全を確保するため、政権幹部もほとんど知らされず。まさに極秘の過程を経て、訪問計画が実行にうつされたのだという。(@@)
実は岸田首相も、ウクライナ訪問を検討しているのだが。日本では(とりわけ国会開催中は)、なかなか極秘で海外を訪問するのは難しい部分がある。
それでも、何とかウクライナ訪問をと、こっそり計画を練っていたのだが。読売新聞にすっぱ抜かれて、計画を遂行しにくくなってしまった。<すごい強行日程の計画だったのね。^^;>
『極秘裏に検討していた岸田氏のウクライナ訪問に関する同紙報道は概ね正確である。それ故に、首相警備などの観点から断念せざるを得なかったのだ。
筆者が承知する限り、首相官邸が密かに進めていた計画は次のようなものであった。2月24日未明(金)、政府専用機で東京・羽田空港を発ち、15時間のフライトでポーランド東南部のジェシュフ・ジャシオンカ空港に到着(ロシア上空を飛行できないので通常より時間がかかる)。そして陸路2時間かけてウクライナとの国境に位置するプシェミシル駅に向かい、同地から列車を利用して10時間で首都キーウに到着する。往路の所要時間は約30時間。
直ちに市内の大統領府でゼレンスキー氏と会談、その後ロシア軍による「大虐殺」とされた民間人殺害現場のキーウ近郊ブチャなどを視察してその日のうちにとんぼ返りする。復路も同じルート約30時間かけて同27日未明(月)に羽田空港に戻り、その日午前の衆院予算委員会出席に間に合わせるという0泊3日の超強行軍である。
首相外遊の警備は同行するSPを除き全てが訪問国任せである。防弾仕様大統領専用車・重火器装備護衛車まで持ち込み、武装したシークレットサービスを伴う米大統領の外遊とは全く異なる。』
『首相の外遊には、国会会期中であれば事前に衆参両院の議院運営委員会理事会の了承が求められる。さらにロジスティック(後方支援)を担う外務省、政府専用機を運行する航空自衛隊特別航空輸送隊(千歳基地)、首相警護の警視庁警備部警護課などが関与する。「読売」のネタ元はそのいずれかであろう。』(以上、現代ビジネス23年2月19日・歳川 隆雄)』
<一瞬、岸田首相の息子補佐官から漏れたのではって、疑われたりもしたのよね。^^;>
日本では、国会開催中に海外に行く場合、その手続きも面倒なのだ。(・・)
『キーウ訪問に壁 「必ず行くんだ」焦る岸田首相
バイデン米大統領がウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃訪問し、先進7カ国(G7)首脳でキーウ入りしていないのは岸田文雄首相だけとなった。日本政府は昨春から水面下で現地入りを模索してきたものの、警備や情報の秘匿などハードルは高く、実現に至っていない。G7議長国としての責務もあり、5月のG7広島サミット前に訪問できるか、官邸内には焦りの色がにじむ。
「日本だとこうはいかないんだよな…」。20日夜、バイデン大統領の電撃訪問の一報を耳にした政府高官は、思わずうなった。
昨年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻以降、G7首脳は次々とキーウ入りし、国際社会の連帯を誇示してきた。昨年4月に当時のジョンソン英首相が、同6月には仏独伊3カ国の首脳が相次いで現地入りするのを横目に、首相は度々、「日本の本気度が問われている。必ず行くんだ」と周囲に漏らしていた。
ただ、情報管理が高いハードルとして立ちはだかった。首相や閣僚が国会開会中に海外出張する際、衆参両院の議院運営委員会に事前報告し、了承を得るのが慣例。衆院事務局によると、1958年の第30回国会から続く古いしきたりだが、この慣例が破られた例はほとんどないという。
裏を返せば、国会閉会中は事前報告の必要がない。実際に首相は臨時国会を終えた昨年末の訪問を模索したが、極秘裏に進めた計画を一部報道機関がつかんだことで立ち消えになった。
今回のバイデン大統領による訪問も、徹底した情報統制によって実現した。「メディアの協力が完全に得られない限り、キーウ訪問は成り立たない」と官邸幹部は神経をとがらせる。
安全確保も難題だ。自衛隊法には、要人警護のために自衛隊を海外派遣する規定がない。友好国の協力を取り付ける案も検討したが、見通しは立っていない。
ウクライナ情勢はG7広島サミットの最重要議題だけに、首相は今なお、サミット前のキーウ訪問に前のめりだ。首相側近も「実現すれば議長国としての責務を果たすだけでなく、『外交の岸田』も存分にアピールできる」と意気込む。
首相腹心の木原誠二官房副長官は21日夜、報道番組でこう力を込めた。「率直に申し上げて、ハードルは高い。行くからには失敗は許されず、万全にやらなければならない」(岩谷瞬) (西日本新聞23年2月23日)』
果たして、岸田首相は、ウクライナ訪問を実現することができるのだろうか?(++)
いずれにせよ、1日も早くウクライナでの戦闘が終わって欲しいと、日本をはじめ周囲の国々が協力して、戦闘終結のために知恵をしぼって欲しいと、心から願っているmewなのである。(@_@。
THANKS