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今回は、国民党が政府予算案の反対をすることに決めたので、自民党が痛手を被っているらしいという話を。<興味がある人は少ないかも知れないけど。^^;>
国民民主党は16日、昨年に続いて、自公与党と国会内で政策協議を開始。昨年同様、野党であるにもかかわらず、超異例なことに、政府の予算案に賛成するのではないか見られていたのだが。
24日になって、今年は予算案に反対することを決めた。^^;
正直なところ、mew的には、国民党が予算案に賛成しようと反対しようとどうでもいい話なのだけど。でも、何か自民党にとって痛手だったらしいので、それはGOODだと思い、取り上げることにした。(^^)genkin na yatsu
国民党は昨年、野党としては異例なことに、自民党、公明党と燃料のトリガー条項に関して三党協議を開催。その後、野党としては異例を通り越してアンビリバボーなことに、本会議で政府の予算案に賛成し、与党との連立を目指しているのではないかという見方が出ていた。^^;
同党は今月11日に行われた党大会でも、『「対決より解決」の姿勢で「政策本位で与野党問わず連携していく」と明記した2023年度の活動方針を全会一致で採択』した。
『玉木代表はその後の記者会見で、政策の実現に向けて自民、公明の与党と連携を継続する考えを表明』。(ANN23年2月11日)
そして早速、自民党、公明党と賃上げ等に関する実務者協議をスタートさせたのだ。玉木代表が岸田首相に協議再開を要請したのだという。(~_~;)
『自民、公明、国民民主の3党は16日、国会内で賃上げや少子化対策に関する実務者協議の初会合を開いた。2023年春季労使交渉での賃上げ実現に向けて来週から実質的な議論を始めることで一致した。
自公には国民民主を含めた枠組みを重視することで23年度予算案の採決などで国民民主の協力を得たいとの思惑がある。
会合には自民の上川陽子幹事長代理、公明の上田勇政調会長代理、国民民主の浜野喜史副代表らが出席した。浜野氏は会合後、記者団に政府と経済界、労働団体による「政労使会議」の早期開催や電気料金の追加値下げ策の実現を提起する考えを示した。
今回の3党による実務者協議は国民民主の玉木雄一郎代表が7日、岸田文雄首相に再開を要請し、3党の幹事長が合意して実現した。(日本経済新聞23年2月16日)』
自民党は国民党と連携することで、野党も政府の予算案や法案に賛成しているという印象を作出したり。憲法改正や安保政策などで公明党をつっついたりすることができるし。もし選挙協力できれば、連合の一部を支持を得ることもできる。
<特に電力労連は、原発推進を望んでいたりするしね。(-_-;)>
ところが、国民党は24日になって突然、予算案には反対することに決めたのだ。(@@)
玉木代表は、アレコレと政策面で一致できなかったかのような説明をしているのだが。実際のところは、4月の統一地方選を目の前にして「選挙で戦う相手と協力するのは問題があるのでは?」という声が党内や連合から出たことが大きな理由ではないかと察する。(・・)
『国民民主党は24日午前の党会合で、2023年度予算案への反対を決めた。玉木代表は会合後、記者団に「中小企業の賃上げに資する予算という確信が得られなかった」と述べた。
国民は昨年、22年度予算に賛成し、政府・与党との協調路線に転換した。今後、自民、公明両党との政策協議などに影響が出る可能性がある。
玉木氏は22日の衆院予算委員会で、岸田首相に電気料金の引き下げなどを求めたが、首相は明確な回答を避けた。統一地方選を前に、党所属議員や、支援を受ける産業別労働組合から、予算案への反対論が出ていた。(読売新聞24年2月22日)』
『玉木雄一郎代表は会合後の会見で「今回の予算案については反対するということを正式に決めた」と明らかにした。玉木氏は22日、衆院予算委員会で賃上げ実現へ向け、岸田文雄首相に質疑を行ったが岸田氏から「明確な答弁がなかった」としたことも踏まえて、「不十分だと意見が一致した」と説明した。
国民は昨年の通常国会で高騰するガソリン価格を引き下げる「トリガー条項」について与党側と協議を行い、22年度の予算案に賛成し、立憲民主党など野党から「野党ではない」などと批判を受けた。23年度予算案を巡っても与党と3党協議を継続中で再度、賛成に回るとの見方が有力視されていた。
4月の統一地方選を前にした反対決定について玉木氏は「選挙のプラスになるとか、マイナスになるとかそういうことで判断していない。あくまで国民のための政策に資するのか、どうか。政策本位」と強調したが、23年度の予算案の反対にかじを切ることで、統一地方選での逆風を避ける狙いが透けて見える。(日刊スポーツ23年2月24日)』
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で、この国民党の翻意が、自民党に痛手を与えているらしいのだ。(・o・)
『国民民主党が2023年度予算案に反対する方針を決めたことは、政権安定に向けて同党との協力を当て込んでいた自民党執行部に痛手となった。
国民を連立政権に取り込む構想も暗礁に乗り上げたとの見方が強まりそうだ。
「うまくいっているように見えたのだが、なぜこうなったのか」。国民が24日午前の党会合で予算案反対を決めると、自民党幹部の一人は肩を落とした。自民党側には、先週の段階で玉木氏から「賛成は難しそうだ」という感触が伝えられていたという。同党関係者は「4月の統一地方選前に『賛成』では党内が持たなかったのだろう」とみる。(つづく)
国民は昨年、22年度当初予算と2回の補正予算に賛成し、「準与党」路線を歩んできた。さらに与党側に引き寄せようとしたのが、自民党の茂木敏充幹事長や麻生太郎副総裁だ。今国会では、茂木氏が賃上げと子育て支援に関して公明党も交えた3党政策協議の枠組みをつくり、「予算賛成」取り付けへの環境整備を図ってきた。
自民党内には、国民の連立入り構想も浮上していた。国民を支持する連合の票が期待でき、野党「分断」にもつながる。自民党には「憲法改正に消極的な公明党をけん制できる」と、パワーバランスの変化を望む声もあった。
一方で国民内が「与党路線」で結束できるのか疑問視する声は当初からあった。政権との協力に前のめりな玉木氏だけでは、与党側にメリットは少ない。岸田文雄首相(自民党総裁)は22日の衆院予算委員会で、玉木氏が要求した政府、労働界、経済界の代表による「政労使会見」実現に前向きな考えを示したものの、別の自民党関係者は「それ以上の見返りを与える必要はない」と言い切った。(時事通信23年2月24日)』
『国民民主党が新年度予算案に反対する方針を決めたことについて、同党の要望を一部受け入れる代わりに、予算案や法案への協力の取り付けを狙っていた与党側にとって、当てが外れた格好となった。
自民党の遠藤利明総務会長は24日の会見で「できれば今回も(予算案に賛成してほしい)と思っていた。大変残念に思う」と述べた。(朝日新聞23年2月24日)』
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立民党の中には、改めて国民党との連携を望む人もいるようだが。国民党には、その気はない様子。
また、国民党は、立民党の岡田幹事長が19日の立民党大会で、両党の支持団体である連合を念頭に「働く人々を代表する政党は一つで十分ではないか」と発言したことに怒りを示し、立民党への反発を強めている感じがある。^^;
『この発言について、国民民主党の榛葉幹事長は24日の会見で、「大野党の第一党の大幹事長らしからぬ発言。口は禍のもとだ」と不快感をあらわにした。
加えて「国民民主党いらないという意味に取れる。非常に残念。あまりにも寂しい発言だ」と述べた。(FNN23年2月24日)』
岡田幹事長は、おそらく「労働組合の連合という支持団体の下で、一つになるべき」という意味で言ったのだと思うし。そこまでカリカリしなくても、と思ったりもするのだが・・・。<岡田氏は、20年に国民党が立民党との合流を合意したのに、玉木氏らが突然、合流しないことに決めて2党が併存していることにイラついている部分はあるかも。^^;>
率直に言って、mewは「国民党はいらない」って思っているんだけどね。(・・)
<是々非々の姿勢は大切な部分もあるけど。あまりややこしい動きをすると、与党なのか野党なのか国民にわかりにくいし。どうせ玉木氏らは自民党、前原氏らは維新とくっつきたいんだから、思い切って移籍しちゃえばいいと思うし。^^;>
自民党を惑わす分にはいいけど、野党を惑わすのはやめていただきたいかなと。それに、あまりコウモリみたいにフラフラしていると、結局、国民にも「いらない」って見放されちゃうかも知れないよ、と言いたいmewなのだった。(@_@。
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