【将棋・・・2日、A級順位(リーグ)最終戦。将棋の一番長い日(1日6時間持ち)が行われ、藤井聡太五冠(20)、広瀬章人八段(36)が勝利。両者が7勝2敗で並び、8日にプレーオフを行なうことに。この勝者が名人タイトル戦への挑戦権を得ることになる。<藤井が史上最年少名人を更新するには、今年がラスト・チャンス。>
藤井五冠は、今日5日には六冠めの棋王タイトルを目指して、渡辺明棋王と新潟で対局中。8日にプレーオフを行なった後、週末11、12日には佐賀で羽生善治九段と激闘中の王将戦第6局が待っているので、全国を飛び回って、大変な対局を続けることになる。<佐賀は第6局が来るかわからず(来ないかもという予測も強かった?)ので、今は大喜びで準備をしているらしい。鉄ちゃん藤井くんは、新幹線ではなく、わざわざ特急を乗り継いで新潟へ。こういうところでリフレッシュするのかな?(・・)>】
* * * * *
昨日の『高市、捏造でないなら議員辞職を宣言。小西が、安倍が放送法の解釈変更画策を示す文書を公表』の続きを・・・。
この問題で、mewは、安倍ー菅官邸がいかにメディアを、自分の都合のいいように支配しようとしていたかを明らかにしたいと考えている。
それゆえ、直接には、この「礒崎関連文書」に関連していないことも書くが。ご容赦いただきたい。
<これまで溜まって来た鬱憤が噴出して来ているのら。(@@)
昨日は80枚ある文書に、ざ~っと目を通したのだが。<文書はコチラにhttps://twitter.com/konishihiroyuki/status/1631304435153666048>
mewは、過度な乱視&視野欠損があるので、目がチカチカです。(-"-)
* * *
文書のタイトルは、『「政治的公平」に関する放送法の解釈について(礒崎補佐官関連)』。「厳重取扱注意」のハンコが押してある。(・・)
何でこんなものがあるのかというと・・・。
省庁の官僚というのは、閣僚や幹部との重要なやりとりは、ともかくメモ(忘備録)をとれと言われているのだ。その日、誰と会って、誰が何を言ったのか、書き残しておくということが慣習というか、一つの義務のようにになっている。
こうしておかないと、前回、誰が来て、何をどこまで話したのかがわかるので、それを前提に話が進められるし。言った、言わないの問題を生じるのも防ぎやすいからだ。<他の官僚に仕事を引き継ぐ時にも使える。>
そう言えば、家計学園問題の時に、文科省に当時の萩生田官房副長官が官僚たちに「総理のご意向」だと言ったなどとメモ文書が残されていたのを、記憶されている方も多いのではないだろうか?
こちらのページに、その文書の写真がある。
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20170620001870.html
『文書は「10/21萩生田副長官ご発言概要」という題名。文科省によると、同省の常盤豊高等教育局長が昨年10月21日、萩生田氏に獣医学部新設について説明。担当の専門教育課課長補佐が、その際のやり取りを常盤局長から聞き取り、自身が把握している情報を書き加えて文書を作成した。内容は常盤局長に確認していないという。その後、専門教育課から二つの部署にメールで送られた。NHKが19日に文書の存在を報じ、同省の調査で同課の共有フォルダーから見つかった。この時期は、今年1月に国家戦略特区に獣医学部を新設する事業者が加計学園に決まる約3カ月前だった。
文書には、萩生田氏の発言として「和泉(洋人首相)補佐官からは、農水省は了解しているのに、文科省だけが怖(お)じ気(け)づいている、何が問題なのか整理してよく話を聞いてほしい、と言われた」としたうえで、獣医学部新設について「官邸は絶対やると言っている」と記されている。また、「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた。工期は24ケ月でやる。今年11月には方針を決めたいとのことだった」とも記載。さらに「渡邊加計学園事務局長を(文科省の担当の)浅野課長のところにいかせる」という記述もあった。(朝日新聞17年6月21日)』
マスコミには、この「総理のご意向」という文書が主に報道されていたのだが。文科省には、これ以外にも20近い関連文書が残されていたとのこと。(*1)
上の記事の文書以外にも、「獣医学部新設に係る内閣府からの伝達事項」には、内閣府が平成三十年四月開学を大前提に「これは官邸の最高レベルが言っていること」と文科省に伝達してきたとか。
文書「義家副大臣レク概要(獣医学部新設)」には「平成三十年四月開学で早くやれ、と言われても、手続きはちゃんと踏まないといけない」「官邸はどうなっているのか。萩生田副長官に聞いてみる」「農水副大臣にも需給はおたくの話でしょ」などと聞くと義家副大臣が述べたとか・・・。
安倍首相&官邸の周辺が、家計学園の獣医学部新設&平成30年4月開学を決めるため、アレコレ動いていたのがわかるのだが。(++)
今回の文書も、似たようなものだ。
<今回は、放送法の解釈変更に関わる問題なので、表現の細かい部分が関わる話も多かったことから、メモの字数、枚数も多くなったかな?^^;>
もともと、自民党や安倍晋三氏周辺は、TBSやテレビ朝日の一部の番組が、自民党、とりわけ安倍政権に否定的な報道が多いことを不快に思い、問題視しているところがあったのだ。<自民党や官邸は、それらの番組チェックを行なっている。>
あとから具体的な番組の名が出て来るが、おそらくこれまでも「あの番組を何とかできないものか」という話が、何かのたびに超保守仲間から出ていたことだろう。(-"-)
この文書は14年11月~15年3月にかけてのやりとりを記したものなのだが。
安倍自民党は12年12月に政権を奪還し、13年の参院選にも勝利。そして、14年11月に解散を打って、12月に大事な2回めの衆院選を迎えようとしていた。
* * *
この時の衆院選前(14年11月18日)に、安倍首相がTBSの「NEWS23」に出演した際、アベノミックスに批判的な(=ア阿部氏の街頭インタビューの映像が流されてたことから、安倍氏首相が「おかしい」と立腹した様子。
この2日後、自民党は大手民放の報道局に、萩生田副幹事長の名で、脅しとも思えるような通知が出されたのだが・・・。こんな内容だったという。(・・)
出だしは、衆院選を控えていることを示して、「これからの期間におきましては、さらに一層の公平中立、公正な報道にご留意いただきたくお願い申し上げます」と記されていたのだが。
そのあとには、「過去においては、具体名は差し控えますが、あるテレビ局が政権交代実現を画策して偏向報道を行い、それを事実と認めて誇り、大きな社会問題となった事例もあったところです。」との文が。<TV朝日の「報道ステーション」の話ね。>
で、「・出演者の発言回数及び時間等については公平を期していただきたいこと
・ゲスト出演者の選定についても公平中立、公正を期していただきたいこと
・テーマについて特定の立場から特定政党出演者への意見の集中がないよう、公平中立、公正を期していただきたいこと
・街角インタビュー、資料映像等で一方的な意見に偏る、あるいは特定の政治的立場が強調されることのないよう、公平中立、公正を期していただきたいこと〉』
などと具体例を記して来たのだ。<この最後の例は、TBS「ニュース23」を意識したものと思われる。>
で、そのあと11月23日にTBSの「サンデープロジェクト」で、コメンテーターがみんな、安倍政権批判を行なったようで。たぶん、官邸では「ああいう番組を放置していいのか」「何か放送局に対して、処分や対応はできないのか」という話が出たのではないかと察する。
この辺りは、また後日、書きたいが。ざっと言えば、彼らは、これまでの放送法4条の解釈を、自分たちの都合のいいように変えて、(安倍政権批判を行なうような)特定の番組にアツをかけたいと考えたのだ。(-"-)
<彼らは、あくまで「解釈の変更」ではなく、「解釈の補充」だと主張している。もう半分は「言葉遊び」「詭弁ごっこ」の世界だ。(-"-)>
安倍首相の側近として官邸でサポートしていた礒崎陽輔首相補佐官はもともと総務省官僚だったことから、同省には顔がきく。
そこで、官邸の意向を伝えるべく、山田秘書官と共に(or山田秘書官を通じて)、11月26日、総務省に問い合わせをするのだ。(++)
11月26日、「磯崎総理補佐官付きから放送政策課に電話で連絡」。「コメンテーターが全員が同じ主張の番組(「サンデーモーニング」)は偏っているのではないかという問題意識を補佐官はお持ちで、「政治的公平」の解釈や運用、違反事例を説明して欲しい」というオファーがはいったのだ。(・o・)
ほかのテーマも書きたいことがいっぱいあつのだが。それらをチョコチュコはさみつつも、しばらくこのメディア支配の話を続けるつもりのmewなのである。(@_@。
THANKS