【競馬・・・大井競馬では、柏木健宏騎手(41)も引退した。若い頃、ちょっと問題があって騎乗を自粛していたこともあったのだが、復帰後はアグレッシブな騎乗で、よく穴をあけることも。重賞も4勝していたし、あのフジノウェーブに調教をつけていて騎乗したこともあったのだが、19年の5頭落馬する事故で、頭部を馬に踏まれた上、数か所を骨折して意識不明の重体に。13日めに意識を取り戻したという報道を見た時にはほっとさせられたものだった。その後、地道にリハビリを行ない、昨年5月には乗り運動を始めたとの情報が。父・柏木一夫調教師がに引退す前にレースで騎乗できるようになるといいな~と願っていたのだけど。残念ながら騎乗はかなわず、3月31日に親子そろっての引退となった。父の引退セレモニーに健宏くんが騎乗服を着て花束を贈呈していたシーンを見て、じ~んとしてしまった。2人とも、おつかれさまでした。m(__)m<健宏くんはPCの学校に通っているとか。ガンバ!>
この日は、三坂盛雄調教師も引退を迎えた。地方競馬では、少し前まで、いかにも「テキ」という調教師が多かった中、パッと見、温厚かつ学者っぽく見える珍しいタイプの人だった。三坂氏は益田競馬から転入して来た天才・御神本騎手の面倒を見て来たことでも知られている。脳挫傷で意識不明になる重傷を負ったり、いくつものトラブルがあって2年間、騎手免許がとれなかったりしたこともあったのだが。それでも乗り続けていられるのは三坂師のサポートがあったからだと思うし。三坂師が引退した後、大丈夫かなと心配になってしまうところも。色々な意味で、おつかれさまでした。m(__)m】
* * * * *
今回もしつこく礒崎関連文書がらみで、安倍政権のメディア支配の話を・・・。
この件について検索していたら、面白いものを見つけた。(・・)
2015年9月、当時は民主党に所属していた鈴木貴子氏(宗男氏の長女)が、衆議院にこんな質問趣意書を出していた。<民主党から比例当選したのに、そのまま自民党に移って、次はちゃっかり自民の比例ブロックで当選した鈴木宗男氏の長女の貴子ちゃんね。(-"-)>
『本年九月十五日付朝日新聞三十七面に、「首相 出演TV局に偏り」との見出し記事(以下、「朝日記事」とする。)が掲載されている。「朝日記事」によると、昨年末の衆院選後、二〇一五年の安倍首相のテレビ出演を首相動静欄から抽出し、日本テレビ系(読売テレビ含む)、フジテレビ系(関西テレビ含む)、NHKで出演があり、一方でテレビ朝日系やTBS系、テレビ東京系への出演はなかったとのことである。また、首相のテレビ出演は第二次安倍政権発足後からルール変更されたと記されている。(略)
二、「朝日記事」には、二〇一五年の安倍首相のテレビ出演に関し、日本テレビ系(読売テレビ含む)、フジテレビ系(関西テレビ含む)、NHKには出演があり、テレビ朝日系やTBS系、テレビ東京系には出演がないと記されているが、これは事実であるか。
三 二が事実であるならば、安倍首相の出演テレビ局に偏りがあるのは何故か。その理由を明らかにされたい。(略)』
答え(答弁)は・・・
『二について 本年の八か月間余りに限れば、お尋ねのとおりである。
三から六までについて お尋ねの安倍内閣総理大臣のテレビ出演については、テレビ局からの要請を受けた上で、日程上の都合を含む様々な要素を総合的に検討し、出演を決定しているものである。』
昨日の記事に、安倍官邸が放送法4条の解釈変更(or補充)を行なおうとしたのは、安保法制や憲法改正のためだと。また、特にTBSとテレ朝に不快感を示していたという話を書いたのだけど・・・。
安倍自民党は15年9月、大きな反対がある中、集団的自衛権行使を含む安保法制を強行成立させている。
この当時、安保法制に関して国の説明が不足しているという声が多く、安倍首相はちょこちょことTV出演をして、安保法制の重要性について語っていた。
心ある報道番組は、集団的自衛権、安保法制の問題点をきちんと伝えて、批判的なコメントも出していたのだが。どうやら安倍首相は、そのような番組を放送するTV局(TBS、テレ朝、テレ東)の番組には(敢えて?)出演しなかったようだ。(++)
<テレ東が外されたのは、2010年から池上彰氏の選挙特番をやっており、池上氏の歯にきぬを着せない質問、コメントをしていたのが、自民党に不評だったからかも。^^;>
* * *
NHKに関しては、かつてはもっと日本や世界各地の戦争や軍事強化を批判する番組が多かったし。昨日も書いたように、慰安婦関連を含む日本軍の性犯罪に関する特集番組を作ったりもしていたのだけど。<安倍、中川氏がスタッフを呼び、一部を削除させた。>
この辺りのことは機会があったら、改めて書くが。安倍氏のバックについていたJR東海会長(当時)の葛西信之氏をはじめとする超保守派の経済界や諸団体が動き、NHKの会長や重要ポストに自分たちの関係者を送り込むことを画策。
<安倍一次政権の時には、財界の超保守系「四季の会」に参加している富士F会長の古森重隆氏が経営委員長に。安保法制などが絡んでいた14年~17年には、「政府が『右』と言っているのに我々が『左』と言うわけにはいかない」と公言した籾井勝人氏が会長になったりしていた。>
特に安倍二次政権が始まった12年末以降は、政府の求めに応じて安倍首相を「ニュース9」に出演させて相手のペースで話をきくなど、安倍官邸寄りになっておた。<高市氏も先日、国会でちらっと言っていたが、同氏が総務大臣としてNHKの受信料やその他の運営方針に苦言を呈して抑圧していた効果も大きいと言われていた。>
それでも、「クローズアップ現代」は、安倍政権や国政の問題をちょくちょく取り上げていたのだが。
14年7月に菅官房長官が、集団的自衛権行使の解釈変更について説明するために同番組に出演した際、国谷裕子キャスターの対応に菅氏が激怒。官邸からクレームがはいるという事件(?)が起きたこともあってか、その後、NHKの官邸忖度方針が強まった感がある。(-"-)
『7月11日発売の週刊誌「フライデー」が、「国谷キャスターは涙した 安倍官邸がNHKを"土下座"させた一部始終」と題して、首相官邸側が放送内容を巡りNHKを叱責したと報じた。これに対し菅義偉官房長官は「ひどい記事だ」と述べ、事実に反しているとの認識を示した。
フライデーが報じたのは、7月3日にNHKで放送された「クローズアップ現代」をめぐる首相官邸とNHKのやりとり。この日の番組では、集団的自衛権を特集。菅官房長官がゲストとして招かれ、番組キャスターや記者からの質問に答えた。しかし、フライデーによると、番組終了後に菅官房長官に同行していた秘書官が「いったいどうなっているんだ」とクレームをつけたという。同誌は「国谷裕子キャスターの質問が鋭かったうえ、国谷さんが菅さんの質問をさえぎって『しかしですね』『本当にそうでしょうか』と食い下がったことが気にくわなかった」とした。(略)
国谷キャスターは番組の終了間際まで「解釈を変更したことに対する違和感や不安をどのように払しょくするのか」などと質問。菅官房長官が回答を返す途中で、番組は終了してしまった。
その数時間後、再び官邸サイドからNHK上層部に「君たちは現場のコントロールもできないのか」と抗議が入ったという。局上層部は『クロ現』制作部署に対して「誰が中心となってこんな番組作りをしたのか」「誰が国谷に『こんな質問をしろ』と指示をしたのか」という"犯人探し"まで行ったというのだ。
さらに、別のNHK関係者からは驚きの証言が飛び出す。
「放送が終わったあと、国谷さんや番組スタッフは居室(控室)に戻るのですが、この日、国谷さんは居室にもどると人目もはばからずに涙を流したのです」(フライデー 2014年7月25日号より)(略)
菅義偉官房長官は11日午前の閣議後の記者会見で、「(記事のような事実は)全くありません。ひどい記事だと思いました。抗議は考えていないが、抗議したほうが効果があるかどうかを含めて考えたい。あまりにもひどすぎる記事」と述べた。(The Huffington Post14年7月11日)』
<そうか~。スガは、やっぱ「抗議をした場合の効果」を考えるのね。^^;>
国谷キャスターは93年に番組が始まってからずっと、レギュラーでキャスターを務めていたのだが。16年3月に番組を降板する。(-"-)
『2016年1月8日付けのジャパンタイムズは、NHKは国谷の解任も含む『クローズアップ現代』の番組内容の変更を検討していると報じた。その後実際に2016年3月17日の放送をもって国谷は降板となったが、海外メディアでは国谷の離脱例などを引いて、安倍政権下の日本では放送関係者に政治的圧力がかけられているという報道、日本のマスコミの独立性に「深刻な脅威」があるとする言論の自由・表現の自由に関する国連特別報告者デイヴィッド・ケイによる警告と国谷、古館伊知郎、岸井成格らの報道番組降板、および日本のメディアを支配する恐怖についての報道、国境なき記者団による世界報道自由度ランキングにおける日本の順位の急激な低下を論ずる報道などがなされた。(wikipediaより)』
古館伊知郎氏は、テレ朝系の「報道ステーション」のメイン・キャスター(礒崎関連文書にも名前が登場)、岸井成格氏はTBS「NEWS23」「サンデーモーニング」、テレ朝の「サンデープロジェクト」などなどでコメンテーターとして活躍していた人だ。
こうして、安倍官邸はどんどんとメディア支配を強めて行くのだが・・・。
まだまだ書き足りず、次の機会に備えているmewなのだった。(@_@。
THANKS