【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
9日の地方統一選の結果に関する話の続きを・・・。
維新の会は、大阪府知事選で吉村洋文氏が2選。大阪市長選では新人の元府議・横山 氏が初当選を果たし、4回連続でW選を制した。(~_~;)
また、維新は大阪府議選でも、大阪市議選でも過半数の議席を獲得して、議会でもW選を制した。
府議選では定数79のうち55を獲得し、2/3以上を占拠。維新は前回より9人当選者が増え、自民党が9人減らした。^^;
大阪市議会ではこれまで議席が過半数に足りなかったため、公明党など他の党を協力を得ないと条例案などが可決できなかったのだが。今回の市議選で初めて定数81のうち46と過半数の議席を獲得。今後は、維新単独で市議会与党として活動し、横山市長と共にまさに維新ペースで市政を進めやすくなる。(・・)
<市議選では維新が6人当選者を増やし、自民が3人、共産が2人、当選者を減らした。ちなみに立民党は前回に続き1人も当選者がいない。(てか、情けないことに立候補者を1人しか立てていない。^^;)>
* * *
維新はすっかり自信を持った(図に乗ってしまった)ようで、吉村知事は、IRカジノ構想に関して「民意を得た」と発言。さらに、既に2回も住民投票で否決されている大阪都構想の話まで持ち出して来たという。(~_~;)
『大阪知事再選の吉村洋文さん、IR誘致は「民意を得た」…都構想は「4年間で何が起きるか」
9日に投開票が行われた大阪府知事・大阪市長の「大阪ダブル選」で、知事選での再選を果たした地域政党・大阪維新の会公認の吉村洋文さん(47)は、カジノを中核とした統合型リゾート(IR)の誘致について、「進めていくことに一定の民意を得たと思う。反対派の意見も聞きながらIR、国際観光拠点を大阪ベイエリアに作っていきたい」と記者会見で述べた。IRは非維新勢力が争点に据え、反対を打ち出していた。
また過去に2度、住民投票で否決された党の看板政策「大阪都構想」について、「現時点での予定はない」としつつ、「党として都構想の看板は下ろしていない。選挙を通じて、都構想をやってほしいという声が多かった。(任期の)4年間で何が起きるかわからない」と語り、3度目の挑戦に含みを持たせた。
都構想は、2011年以降の過去3回の大阪府知事選と大阪市長選の「大阪ダブル選」で、最大の争点となったが、維新は今回、公約に盛り込まなかった。(読売新聞23年4月9日)』
先日の記事でも書いたように、IRカジノ構想に関しては、今でも反対する住民の方が少し多いのが実情だ。
しかし、これは国政選挙もそうだけど、自治体首長&議会与党がここまで圧勝すると、「IR構想は民意を得た」「3度めの都構想もOKかも」というとらえ方をされてしまう(=都合のいいように利用されてしまう)のである。_(。。)_
さらに、維新の馬場代表は、大阪市議会で維新が単独で過半数を得た(=もう公明党の協力を得ずに済む)こともあってか、衆院選での公明党との協力関係を解消すると言い出した。(・o・)
昨日の記事に、奈良知事選でも維新候補が(自民分裂の漁夫の利で)勝利をしたことを書いたのだが。それも馬場代表の自信を深めさせたようだ。
『「公明との関係はリセット」と維新・馬場氏
(略)日本維新の会の馬場伸幸代表は大阪市内で記者会見し、「党勢拡大になることは間違いない。維新の改革が全国的に広がりつつある」と述べた。また、これまで衆院選で協力していた公明党との関係について「統一地方選の結果に関わらずリセットする。現状、他党にお願いすることはない」とも語った。
馬場氏は奈良知事選について、「これまでとは違う大きな期待を感じた」とした上で、「大阪での改革を見た奈良の方々が、奈良も大阪のようになればいいという期待をいただいた票が中心だと思う」と語った。(産経新聞23年4月9日)』
* * *
『大阪に強固な地盤を持つ維新は、これまで公明が議席を保有する大阪と兵庫の衆院計6小選挙区には候補者を擁立せず「すみ分け」してきた経緯がある。大阪市を廃止して特別区を置く「大阪都構想」実現への協力を得るためだった。(共同通信23年4月9日)』
下の記事にもあるが・・・。維新は12年に国政進出した際、公明党と水面下で衆院選について協議をし、公明党の現職議員がいる選挙区(大阪で4つ、兵庫で2つ)には維新の候補者を擁立しないことを約束していたのだ。
12年には、もう関西圏では橋下維新旋風が吹き始めていたので、もし維新が候補者を立てると、公明党がほとんど議席を失うおそれが大きかったからだ。(~_~;)
一方、維新は、当時はまだ府議会、市議会で過半数の議席をとっていなかったので、選挙区調整の見返りに、公明党に大阪都構想+αに関する議案に協力してくれるように求め、協力してもらっていたのである。(-"-)
<公明党は、都構想自体には賛成ではないが、都構想の議論をすることや住民投票には賛成するという形をとった。・・・何か憲法改正のスタンスと似てるかも。(~_~;)>
でも、維新はもう大阪府議会でも、大阪市議会でも単独過半数の議席を得て、もはや、公明党に議会で協力を要請する必要もなくなったわけで。となれば、公明党に衆院選で選挙区を調整して協力する必要もないということなのだろう。<「ご用がすんだら、ポイっ」なのね。(ノ_-。)>
ここら辺は改めて書きたいが・・・。実は国政においても、いざ憲法改正の発議でもめた時には、自民党が公明党との連立を解消して、維新と国民と連携し(連立し?)改憲発議を強行するという話が出ているだけに、しっかりウォッチしておきたいところだ。(・・)
維新は関西圏では、他の地域の県議選、市議選でもかなり議席を伸ばしていたのは事実で。<兵庫県・4→21、神戸市・11→15、京都府3→9、京都市3→14。41道府議選の総数では、67→124とほぼ倍増。>
これは野党第一党の立民党だけでなく、与党の自民党にも大きな脅威になっているようだ。<同じ保守系、改憲推進派という面では、自民党の方が票や議席を奪われやすいかも知れないので。>
ただ、維新の目標は、関西圏だけでなく全国規模の政党になることだ。(・・)
それゆえ、今回は関東圏にもかなりの数の候補者を立てたのだが。こちらは思ったほど議席を増やすことはできずに終わった。(++)
<東京では、維新だけテレビCMをやってた。あとyoutubeでも維新候補のCMが流れてた。候補者もたくさん立ててるし、かなりお金をかけてるのかも。>
唯一、躍進したと言えるのは、神奈川県議選(定数105)で、0議席から6議席まで増やしたことだろうか。
ただ、維新は6人を当選させるため、何と28人も候補者を出しているのである。<自民党が50人中48人が当選、立民は31人中26人が当選しているのに比べると、苦戦しているのがわかる。>
千葉県議選(定数95)では、5人の候補者を立てたものの当選者は1人だけ。(増減なし)
あとは栃木県議選、茨城県議選、埼玉県議選でも初の1議席をとったのであるが。関東では、なかなか維新旋風が吹かない感じがある。(~_~;)<頑張れ、関東!>
統一地方選第二弾では、全国の市区町村の議会選挙が行われるのだが。果たして維新が、どこまで(特に関西圏以外で)当選者を出せるのか、注目したいところ。<600議席に達さないと、馬場氏が代表を辞任すると言っているので、尚更に。>
* * *
まあ、最後にちょこっと立民党について書いておくなら・・・。
9日に行われた41都道府県の議会選では、立民党は思ったほど議席が減らず。正直なところ、少しほっとした。
前回(19年)は、まだ国民党と合流しておらず、旧民主党系の地方議員が国民党にいたので、わかりにくいところがあるのだが。19年の当選者は、立民118人+国民83人で201人。今年23年は立民185人+国民31人で216人なので、2党を合わせて考えるとチョット増えてたりする。(・・)
<尚、立民党だけで200→185議席という報道もあった。>
共産党は、例の党員の除名処分が響いたのか、今回の統一地方選で99人→75人と当選者が減っており、ちょっと気がかり。
自民党はほぼ横バイなのだが。自民党本部にとって最も重要なのは、次の衆参院補選(5選挙区)になるわけで。ここで何とか野党側が一発お見舞いできないものかと、考えているmewなのである。(@_@。
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