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まず、11日に衆院補選が告示された。6日には参院補選が告示されており、23日まで5つの選挙区で激しい戦いが繰り広げられることになる。(**)
先に参院補選(大分選挙区)について書くと、前参議院の安達澄氏が県知事選出馬のため辞職。それに伴う補選に自民党公認(公明推薦)で飲食店経営(銀座でクラブの経営をするママ)の白坂亜紀氏(56)が出馬することに。それに対抗し、立民党は吉田忠智前参院議員(67)を立てた。吉田氏は社民、共産、国民党が支持、支援しており、まさに与野党候補の一騎打ちになる。(@@)
衆院選は4選挙区。岸信夫・前防衛相の議員辞職に伴う山口2区補選は、自民公認で岸氏の長男・岸信千世氏(31)と、無所属で元法相の平岡秀夫氏(69)による一騎打ちになった。
平岡氏は、元・民主党の衆院議員。今回は無所属で出馬して、市民団体や共産党などの支援も得る形で、世襲を前面に出した元フジTV社員の岸信千世氏と戦う。
そして、安倍晋三・元首相の死去に伴う山口4区補選は、自民党が前下関市議の吉田真次氏(38)を後継候補として擁立。立民党は対抗馬として、前参院議員の有田芳生氏(71)を立てた。<他に政女の渡部亜衣氏(37)、無所属の竹本秀之(67)、無所属の大野頼子(49)が出馬。>
吉田氏が安倍政治の承継をアピールするのに対し、有田氏はアベノミクスなど安倍政治の失敗や、安倍祖父の時代から続く自民党と旧統一教会の関与の問題を訴えて行く。(・・)
この3つは、まさに自公与党vs.立民党などの野党の戦いになるわけで。何とか一つでも多く勝って欲しいし。勝てずとも、自民党政治(世襲含む)の問題点を有権者に訴えて、少しでも迫って欲しいと願っている。(++)
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千葉5区補選は、薗浦健太郎・前衆院議員(自民党を離党)の辞職に伴い実施される。薗浦氏は昨年12月、政治資金規正法違反(虚偽記載など)の罪で罰金100万円の有罪になり、3年の公民権停止に。
自民党は有力な候補を立てられず、元国連職員の英利アルフィヤ氏(34)を出馬させることに決めたものの、知名度が低いこともあって、野党候補に勝機があったあったかも知れないのだが。立民党が前県議の矢崎堅太郎氏(55)、日本維新の会が一般社団法人代表の岸野智康氏(28)、共産党が元衆院議員の斉藤和子氏(48)、国民党が浦安市議の岡野純子氏(44)、政女党が元信用金庫職員の織田三江氏(41)を擁立し、混戦模様になってしまった。_(。。)_
和歌山1区では、岸本周平氏が県知事選出馬のために議員辞職をしたことに伴い補選を行なうことに。自民公認で前衆院議員の門博文氏(57)、維新公認で前和歌山市議の林佑美氏(41)、共産公認で同党県常任委員の国重秀明氏(62)、政女公認で党職員の山本貴平氏(48)の4人によって争われる。
門氏がかなり優勢だと見られているのだが。自民党は、維新の勢いに警戒感を抱いているようだ。^^;
各地の補選に関しては、また追々書いて行きたい。(・・)
ところで、これは10日の『奈良県知事選で、橋下が批判する維新候補が勝利。高市の推しが負け、自民分裂の責任問題に』の続報になるのだが・・・。
9日の奈良県知事選では、自民党が分裂選挙になったことから、維新候補が漁夫の利を得て、勝利することに。奈良県連会長の高市早苗氏は、2人の候補者の調整をうまくとれなかったことで批判され、党内から責任を問う声も出ていた。(・・)
ところが、高市氏は、敗戦の責任はあるとしながらも、県連会長を続投する意向を表明。しかも、今回の候補者調整に関して、自民党本部の対応を批判するような発言を行ない、党の選対に喧嘩を得るような感じになっている。(@@)
『自民党奈良県連会長を務める高市早苗経済安全保障担当相は11日の記者会見で、保守分裂となり日本維新の会新人が当選した9日の奈良県知事選について「知事選のみならず県議選でも維新の躍進に至ったということの責任は県連会長として痛感している」と述べた。
ただし、「統一地方選の後半戦に向けた準備を進めるのが今日時点の私の責任だ」として、当面は会長職にとどまる意向を示した。自民党として候補の一本化に失敗した経緯についても「検証する」などと語った。【鳥井真平】(毎日新聞23年4月11日)』
『9日に投開票された奈良県知事選で自民党の支持が割れたことについて、同党県連会長を務める高市早苗経済安全保障担当相は11日の閣議後の記者会見で、「地元で推薦した候補者を、党本部で推薦するか、判断基準を明確化することが課題だ」と述べた。
知事選は日本維新の会の候補が当選した。自民は高市氏が擁立を主導した県連推薦の元総務省課長と、5選をめざした現職とで支持が割れた。
高市氏は会見で、党本部の森山裕選挙対策委員長が現職を支持するような発言を繰り返したとする報道を取り上げ、「事実なら、県連の分裂ではなく、県連と党本部が別々の候補者を応援したということになる。(事実関係を)検証するのも大切なことだ」と述べた。その上で、党本部には多選の候補者を推薦しないルールがあることに言及し、推薦の判断基準を明確化するよう注文を付けた。(朝日新聞23年4月11日)』
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高市氏は7日、自分が推す平木省氏を応援する会合で、こんなことを言っていたという。
『演説の中で高市氏は、自身が当初、平木氏の出馬に消極的だったと言及。一方で県連として荒井氏を推さなかったのは「(落選して)恥をかかせないためだった」などと語った。演説を聞いた県連関係者の一人は「自分は悪くないと正当化しているように感じた」と残念がった。(毎日新聞23年4月11日)』
『「候補者を一本化できなかったことが最大の敗因だ」。県連の井岡正徳幹事長は10日、選挙戦をこう総括した。同上)』
高市氏は昨秋、奈良県連の会長に就任。現職知事の荒井正吾氏(78)は高齢多選のため、次の知事選で当選するのは困難だと考えた高市氏は、荒井氏に退任してもらい、維新候補に対抗し得る若手候補者として、自分が総務大臣時代に秘書官を務めた総務官僚の平木省氏を擁立することにして、県連として推薦することを決めた。
その際、高市氏は本人と会ってきちんと話をせず。関係者を派遣して、退任を勧めさせたのだという。^^;
『ベテラン県議が荒井のもとを訪れて“名誉ある勇退”を迫り、各市町村長がトップを務めてきた後援会の市町村支部が解散するなど荒井離れの動きも加速した。
だが、荒井はそうした動きに「もう寝ても(政界引退しても)いいかなとも思ったが、『荒井を降ろせ』と運動されると、ムクムクと起き上がる」と不快感を示し、年明け早々に立候補を表明。
決断の前には上京して旧知の自民党の元幹事長・二階俊博と個別に面会した。
荒井は周囲に「高市県連会長とは全然話さない。僕はいつも大事な話は東京とやりとりする」とも語り、高市との間に亀裂が生じていることをうかがわせた。(NHK23年4月9日)』
荒井氏は、党の有力議員らの後押しもあって、知事選に出馬することを決意。(二階氏と懇意の)森山選対委員長は、高市氏が何度も要求したにもかかわらず、党本部として平木氏に公認や推薦を出さず。県連の一部も支持が割れたため、平木氏を当選させることができずに終わったのだ。^^;
高市氏は、森山選対委員長の行為を名指しで批判したに等しいわけで、党執行部や二階氏周辺にけんかを売った形になったのだが。
『高市氏の発言について、自民幹部は「高市氏は県連会長だ。現職候補との調整を怠った自身の責任を棚に上げて、党本部に責任を転嫁するような発言は問題だ」と、不快感をあらわにした』という。(読売4.11)
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最後に・・・。昨日、立民党の小西洋之氏が、参院憲法審査会の筆頭理事に続き、党の参院政審会長や政調会長代理の役職を辞任した。
また岡田幹事長から、「注意」処分も受けたという。(-_-;)
小西氏は10日に辞任意向を伝えた際、「私の不適切な発言で、会派や全国で戦う仲間に迷惑をかけた」と説明したという。(共同4.11)
岡田幹事長が「記事の訂正の要求を行うなど、攻撃的で誤解を招きかねない慎重さを欠いたものがあった。報道の自由をめぐり、国会で議論がなされるなかで、かつ議論の中心人物の一人であった小西議員の発言だけに、より謙虚さと慎重さが求められたと考えられる」と言っていたのだが。(TBS4.11)
私も、サル発言も不適切だが、それより特定のTV局を逆恨みして圧力をかけるような言動を行なったことは、大きな問題だと思う。(ーー)
ただ、岡田幹事長は「今回の発言は申し開きができないようなことで、もっと慎重に、丁寧に対応すべきだった。小西氏の力量や意欲は高く評価しており、反省すべきは反省しながら成長してもらいたい」とも言っていたとのこと。(NHK4.11)
今回のことはきちんと反省して欲しいが。ただ、強い立場の人、政治権力に立ち向かって行こうとする気概は忘れずに、また国会やその他の政治活動で頑張って欲しいと願っているmewなのだった。(@_@。
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