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今回は維新の会について書きたいのだが。その前に一つ。
維新の創設者&共同代表だった松井一郎氏が大阪市長を任期満了で退任し、政治家を引退した。
どうやら今後はタッグを組んでいた橋下徹氏(元大阪府知事・大阪市長)のように、講演や評論家(コメンテーター)として活動して行くつもりのようで。個人でホームページを開設した。
『橋下徹弁護士が10日、ツイッターに投稿。大阪市長の任期を満了し、政界を引退した松井一郎氏の公式ホームページ「松井一郎 オフィシャルサイト」がこっそり開設されていることを伝えた。
今後の宣材写真としても使用されるのか、HPのトップにダークスーツ姿の松井氏の写真がドアップで掲出されている様子も伝え「民間人の松井一郎さんです。反社会的勢力に加入したわけではありません。カタギです」と記している。
「早速いじり出した(笑)」「おぉー、カタギなんですね」「ミナミの帝王にすぐ出演できるはず」「カジノのドンに見える」「ワロタw」「お勤めご苦労様です!」「めっちゃかっこええ写真やな」「Vシネからオファーがあるのでは?」「アウトレイジに出てきそう」「なぜこの写真」「カタギの顔面ではない!笑」と反応する投稿が相次いでいる。(デイリー23年4月10日)』<デイリーは維新びいきだから。こういう記事を出して、宣伝してあげてるのかも?>
で、実際、HPを見て「確かに」と笑った。https://ichiro-matsui.com/
何かこれまでの言動を重ねると尚更に、松井氏が今後、大阪政界の裏ドンとして、IRカジノ計画などに絡んで行くのではないかと邪推したくなるような写真に見えるよね。(~_~;)
* * * * *
さて、今日16日、政令市以外の市長・市議選、東京特別区長・区議選が告示された。18日には町村長・町村議選が告示され、23日の投開票日に向けて、いよいよ統一地方選の後半戦が本格的に始まることになる。(@@)
<衆院千葉5区、和歌山1区、山口2、4区と参院大分選挙区の補欠選挙も23日に投開票される。>
統一地方選の前半で目立ったのは、やはり維新の会(日本維新の会+おおさか維新の会)の躍進だろう。(・・)
今回は、元・衆院議員の豊田真由子氏が統一地方選を分析した記事(まいどなニュース4月13日)を引用しながら、維新の勝利について考えたいと思う。(数字なども引用させてもらっている。>
<豊田氏は自民党の衆院議員時代、秘書に対する「このハゲ~」などの乱暴な言動が暴露され、3期めを目指した選挙で落選したのだが。政治評論家になってからは、もともと頭脳優秀である上、分析力、説明力が高い&7割がた考えが合うので、時々、彼女の記事を読んで参考にしている。>
維新は、大阪府知事&大阪市長選のW選に続き、奈良県知事選でも勝利。道府議選(67→124)、政令市議選(73→136)で、1.85倍ほど、議席を伸ばした。
大阪の府議会(51→55)で70%、市議会(39→46)で57%もの議席を獲得したので、もう大阪は、ある意味で維新が好きなように行政、議会運営を行える状況にある。
さらに、今回、知事選に候補者を擁立したこともあり、選挙に力を入れていた奈良県でも、県議選の結果は「自民23→17、維新3→14、公明3→3、立民4→2、共産4→1、無所属4→6」で、維新が自民、立民、共産の票を取り、大躍進をした。(・・)
維新の馬場代表は、維新が近畿圏だけでなく、全国規模で地方の首長や議員を増やすことを目指すと宣言。地方議員が今の約400人から600人以上に増えなかったから、党代表を辞めるとして、党の議員や党員にハッパをかけている。(++)
以前にも書いたかも知れないが。維新が、大阪を中心に近畿圏内で勢力を伸ばしている大きな要因の一つに、地方議員の地道な活動がある。
威勢&見た目がいい橋下徹氏や吉村洋文氏を広告塔にして注目を集める(&やった感を出す)と共に、選挙のかなり前から各地域の議員が地道に選挙区を回って、足元を固めているという。<大阪方面からの伝聞。(・・)>
* * *
豊田氏は、維新の魅力を客観的に分析。(当たっていると思う。)また、維新の地方議員の活動についても書いていた。
『維新は、「今の与党には投票したくないし、他の攻撃的な野党もイヤ」という人たちの心理に、うまくフィットしています。
大阪では、2012年から、与党として首長、府政・市政を担って来ていて、実績を作っています。新型コロナ対応などで見せた、吉村知事の手腕とイメージの良さ。党のメッセージが明確で、メディア戦略も巧み。国会では、「とにかくなんでも反対!」の攻撃的な典型的野党とは趣を異にし、是々非々で臨む。
こうしたことから、保守層、穏健なアンチ与党、そして、無党派層のどれをもうまく取り込んだ感があります。』
『維新は自民党のような組織がないのに、勝った』という言い方をされることがあります。私は、これは、正しくないと思います。維新は、一度足掛かりを築いたら、強いです。(略)
維新の地方議員は、議員としての年数がまだ少なく、地元の名家や有力企業など「地元の有力者」ではないのが普通です。「自分は、党の力・人気で当選した」ということをよく分かっており、党に対する忠誠心が篤く、上意下達で統制がきき、党の選んだ首長選や国政の候補者を懸命に応援します。(軋轢が全くないわけではないとも聞きますが、総じて統制が効いていることが、党の力を増幅させています。)』
『私は関西の番組出演で、毎週大阪にうかがっていますが、先の衆院選でも、全く別の地域で維新の候補者として活動していた、地元に縁の無い候補者の方が、地盤を替えて大阪に来てすぐに、維新の地方議員が、そのビラや名刺を配り、地元を一緒に回って、必死で頭を下げていることを知り、「うわぁ、自民党では基本、絶対無いことだなあ…。でも、本来、政党の地方組織の力って、こういうことなんだろうなあ。」と、びっくりしました。
「党の決めた候補者」は、党の方針に忠実に従って、懸命に応援する。そこには、「今の自民党以上に自民党的な」強固な組織力があります。』
維新としては地方議員の数を全国規模で増やして、各地での底力を拡大し、国政選挙につなげたいのである。(-"-)
* * *
ただ、11日の『維新勝利で、吉村「IRも民意を得た」と。公明との関係解消も。関東はイマイチ+立民は粘る』に書いたように、維新の勢いは近畿圏以外、特に東日本では、まだそんなに広がっていない。(・・)
『今回維新は、道府県議選、政令市議選で、これまで近畿地方だけだったものを、東北、北陸、山陰地方を除く全国に広げ、足がかりを得たことは間違いありませんが、近畿以外での議席数は少なく、今のところ、それぞれの地方議会での勢力を変えるような力にはなっていません。
道府県議選で見ると、今回維新が獲得した124(前回67)議席の内訳は、大阪55(同51)、兵庫21(9)、奈良14(4)、京都9(2)、和歌山3(1)で、8割(102)が近畿地方です。新たに議席を獲得したのは、神奈川6、福岡・滋賀が3、北海道・栃木・群馬、埼玉・千葉・徳島・香川・愛媛・福岡・熊本・大分が1です。
政令市の市議選で維新が獲得した136(前回73)議席の内訳を見ると、大阪46(39)、堺18(18)、神戸15(10)、京都10(4)、福岡7(2)、新たに議席を獲得したのが、横浜8、川崎7、札幌5、さいたま・千葉・相模原が4、広島3、新潟2、名古屋・岡山・熊本が1となっています。』
ただ、維新は、橋下氏が辞めた後、一時人気が落ちていた(民主党への移籍組もいた)ものの、17年の民進党分裂の影響もあって、また国政選挙で支持率を回復させている。
『これまでの国政選挙における維新の比例区の得票数と得票率の推移を見ると、2012年衆院選1226万(20.4%)、2013年参院選636万(11.9%)、2014年衆院選838万(15.7%)、2016年参院選515万(9.2%)、2017年衆院選339万(6.1%)、2019年参院選491万(9.8%)、2021年衆院選805万(14.0%)、2022年参院選785万(14.8%)となっています。(略)
与党や既存野党が、維新について「大阪だけの話」「新党ブームでできた政党はそのうち消える」「与野党のいいとこ取りをしてずるい」といった見方を続けているようでは、いろいろを大きく見誤ることになると思います。』
で、東側は東海、関東地方で、西・南側は中国・四国地方で大きな壁を作って、維新勢力の全国拡大を何とか阻止したいと思うmewなのだった。(@_@。
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